したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

東北 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1949チバQ:2011/10/10(月) 15:27:59
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1079/20111007_01.htm
仕切り直し 秋攻防―県議選直前情勢(2)気仙沼・本吉、石巻・牡鹿、東松島、宮城、黒川


◎気仙沼・本吉、元議長引退流動化/石巻・牡鹿、顔ぶれ大きく変動

<気仙沼・本吉>
 旧気仙沼選挙区と旧本吉選挙区が合区されて初の選挙。6選に挑む民主の内海太、5選に挑む畠山和純の2現職に、みんなの党新人の境恒春が挑む。
 旧本吉で4回連続無投票当選だった自民現職の元議長高橋長偉は今月初め、引退を表明した。南三陸町などで、新人擁立を探る動きがある。
 内海は小まめに被災地に入り、個人票を固める。復興関連予算の獲得に向け、政権与党のパイプ役を強調する。
 議長の畠山は、分厚い後援会組織が強み。震災後は地元の災害対策本部で対応。議会改革などの実績を掲げる。
 境は無党派層への浸透に躍起。若年層の会合に積極的に顔を出し、震災で冷え込んだ雇用環境の改善を訴える。

<石巻・牡鹿>
 震災を挟み、立候補予定者の顔ぶれが大きく変わった。いずれの候補も地盤が震災の影響を受けており、激しい競り合いになりそうだ。
 民主は現職の加賀剛、坂下賢がともに4選を目指す。自民は5選に挑む現職の佐々木喜蔵、元議員の池田憲彦を擁立。無所属現職の本木忠一は3選を狙う。共産新人で元市議の三浦一敏が9月、立候補を表明した。
 前回大量得票でトップ当選した自民現職の須田善明は、女川町長選に立候補する。ほかに牡鹿地区出身で市議の阿部和芳が参戦を検討している。
 加賀は自治労などの支援を得るほか、旧市内で小まめに地域懇談会を重ねて支持拡大を図る。
 坂下は地盤の旧河北町や旧雄勝町が甚大な被害を受けた。避難者が多い旧市内での浸透を狙う。
 佐々木は市中心部で票固めに奔走。仮設住宅が密集する蛇田、南境地区でも票を掘り起こす。
 前回落選の池田は、地盤の旧河南町で後援会組織を引き締め、旧市内への食い込みを図る。
 前回、石巻市での得票がトップだった本木は、業界団体などの支持固めに余念がない。
 三浦は9月初旬、市中心部に事務所を開いた。震災に関連した党の支援活動をアピールする。

<東松島>
 5選を目指す自民現職の渥美巌は、迅速な震災復興を訴える。現時点でほかに立候補の動きはなく、前回(2007年)に続いて無投票当選の可能性が強まっている。

<宮城>
 松島町が地盤で4選を狙う自民現職の安部孝と、利府町を地盤とする無所属新人の渡辺博史による一騎打ちとなる見通し。
 安部は水産業の復興を掲げ、小まめに被災地へ足を運ぶ。9月の松島町長選では再選を果たした大橋健男を支援した。
 渡辺は、JR利府駅前での街頭活動や団地回りで知名度アップを図っている。利府町長鈴木勝雄が強力に支援する。

<黒川>
 いずれも自民で、6選を狙う藤倉知格と、3選を目指す中山耕一の2現職に、民主新人で元大衡村議の作並ゆきのが挑む。
 藤倉は大和町を中心に支持者回りをこなす。23日に事務所を開設、陣営の引き締めを急ぐ。
 中山は震災前に設けた富谷町の事務所を9月末に再開。地盤の同町を軸に全域での浸透を図る。
 作並は近く大和町に事務所を開く。民主党参院議員岡崎トミ子(宮城選挙区)が全面支援する。(敬称略)

◇県議選立候補予定者
【気仙沼・本吉】(3−3)
内海太 64 団体役員  民現(5)(国推)
畠山和純 65 県議会議長 自現(4)
境恒春 32 団体役員  み新 

【石巻・牡鹿】(5−6)
加賀剛 59 団体役員  民現(3)(国推)
坂下賢 49 元県議秘書 民現(3)
佐々木喜蔵 62 食堂経営  自現(4)
本木忠一 54 団体役員  無現(2)
池田憲彦 58 会社役員  自元(3)
三浦一敏 61 元市議   共新

【東松島】(1−1)
渥美巌 64 行政書士  自現(4)

【宮城】(1−2)
安部孝 55 元松島町議 自現(3)
渡辺博史 41 元高校教諭 無新

【黒川】(2−3)
中山耕一 54 元富谷町職員 自現(2)
藤倉知格 56 元衆議員秘書 自現(5)
作並ゆきの 45 元大衡村議  民新(国推)


2011年10月07日金曜日

1950チバQ:2011/10/10(月) 15:29:16
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1079/20111008_01.htm
仕切り直し 秋攻防―県議選直前情勢(3)青葉、宮城野、泉

◎青葉、政党の動向影響か/宮城野、復興策掲げ前哨戦

<青葉>
 民主の遊佐美由紀、菅原敏秋、自民の相沢光哉、公明の石橋信勝、共産の遠藤いく子、無所属の菅間進、吉川寛康の7現職に、自民元議員の中沢幸男、みんなの党の熊谷敏彦、無所属の伊藤聡の2新人が割って入る。有権者は県内最多の約23万人。集票力のある立候補予定者が多く、政党対決の動向が見どころ。
 5選を目指す遊佐は、事務所を前回までの市中心部から地元の東勝山に移し、票固めに躍起。
 再選を狙う菅原は、中山など北部住宅地で支持拡大を図る。仙台市議時代からの人脈が強み。
 6選に挑む元議長相沢は、幅広い支持団体を重点的に回り、自民支持層を着実に固める。
 石橋は6選に向けミニ集会を頻繁に開き、公明支持層に浸透。告示後は党幹部が応援に入る。
 再選を目指す遠藤は共産支持票に加え、個人票掘り起こしを狙い、地域集会を小まめに開く。
 前回、前々回と連続トップ当選の菅間は地域や支持団体へのあいさつ回りを続け6選に挑む。
 再選を狙う吉川は、東北電力労組の全面支援を受けながら、地域票の掘り起こしを図る。
 前回、苦杯をなめた中沢は、地盤の区東部を中心に徹底した支持者回りを展開し7選を狙う。
 熊谷は区北西部に事務所を開いた。無党派層を引き付けようと、小まめに街頭に立つ。
 6日に立候補表明した伊藤は、国会議員秘書経験を生かし、政策力をアピールする。

<宮城野>
 現職は6選を目指す民主の坂下康子、3選を狙う自民の石川光次郎、公明の庄子賢一の3人。これにみんなの党の堀内周光、いずれも無所属の佐々木秀之、沢田朋啓、目黒政市の4新人が挑む。東部地区は津波被害を受け、全員が震災復興を重点政策に掲げる。
 坂下は連合宮城傘下の労組が支援。5期20年の実績を訴え、党衆院議員斎藤恭紀(宮城2区)と連携し票固めを急ぐ。
 石川は衆院議員秘書時代の人脈で浸透を図る。知事村井嘉浩の県議時代の地盤もあり、県政とのパイプを強調する。
 庄子は党支持団体の組織力を生かす。週末に被災地区を中心に20カ所で県政報告会を開き、震災対応をアピールする。
 堀内は前回トップの元県議菊地文博の後継。菊地の支援者を回り知名度を上げながら、朝夕は街頭で企業復興を訴える。
 佐々木は菊地の元秘書。当時の人脈を頼りに支持拡大を狙う。元自民党参院議員故亀谷博昭の一部後援者が支援する。
 沢田は医療現場の経験を踏まえ、放射能対策の強化を強調。民主党籍を持つ目黒は補選を含め4度目の挑戦となる。

<泉>
 民主の菅原実、自民の今野隆吉、外崎浩子、公明の伊藤和博、無所属の小野隆の現職5人が立候補する。新人は共産の五島平、みんなの党の峯岸真哉、無所属の岩沼宏幸の3人が挑戦。新興住宅地を中心とした無党派層の動向とともに、複数の保守系候補による支持票争奪戦が焦点になる。
 3選を狙う菅原は党勢衰退を警戒。地盤の区東部に加え、連合宮城傘下労組の票固めを急ぐ。
 7選に挑む今野は実績をアピールし、高森など地元支持層を着実に固める手堅い戦術を展開。
 3選を目指す外崎は地元中小企業関係者の支持を固めながら、女性票の取り込みを目指す。
 再選を期す伊藤は、堅固な公明支持層が強力に支える。区内全域で票の上積みに取り組む。
 副議長で4選を目指す小野は地盤の区中心部を軸に、商業団体などへの浸透に余念がない。
 五島は共産支持層への働き掛けを強める。無党派層への浸透も図り、前回の雪辱を期す。
 峯岸は仙台市議選でみんなの党が躍進した勢いに乗り、元衆院議員秘書時代の人脈を生かす。
 自民推薦の岩沼は、秘書を務めた党衆院議員秋葉賢也(比例東北)の支持票取り込みを図る。
(敬称略)

1951チバQ:2011/10/10(月) 15:29:28
◇県議選立候補予定者
【青葉】(7−10)
菅原敏秋 63 党県役員  民現(1)(国推)
遊佐美由紀 48 党県政調会長 民現(4)
相沢光哉 72 会社会長  自現(5)
石橋信勝 66 党県代表  公現(5)
遠藤いく子 62 党県副委員長 共現(1)
菅間進 60 元会社員  無現(5)
吉川寛康 42 東北電力社員 無現(1)
中沢幸男 71 財団理事  自元(6)
熊谷敏彦 32 党県役員  み新 
伊藤聡 32 元参議員秘書 無新 

【宮城野】(4−7)
坂下康子 52 行政書士  民現(5)(国推)
石川光次郎 44 元衆議員秘書 自現(2)
庄子賢一 48 党県副幹事長 公現(2)
堀内周光 35 会社社長  み新 
佐々木秀之 36 大学研究員 無新 
沢田朋啓 33 医師    無新 
目黒政市 57 元県議秘書 無新 

【泉】(5−8)
菅原実 62 元高校教諭 民現(2)(国推)
今野隆吉 71 県社協理事 自現(6)
外崎浩子 51 元団体職員 自現(2)
伊藤和博 52 党県副幹事長 公現(1)
小野隆 67 県議会副議長 無現(3)
五島平 60 党県書記長 共新 
峯岸真哉 34 元衆議員秘書 み新 
岩沼宏幸 38 元衆議員秘書 無新(自推)


2011年10月08日土曜日

1952チバQ:2011/10/10(月) 15:30:54
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1079/20111009_01.htm
仕切り直し 秋攻防―県議選直前情勢(4)太白、若林、塩釜、多賀城・七ヶ浜


◎太白、6政党擁立で激戦/若林、4新人現職に挑む

<太白>
 民主の藤原範典、ともに自民の菊地浩と佐々木幸士、公明の小野寺初正、共産の横田有史の5現職が立候補する。社民元議員の岸田清実、みんなの党の阿部千夏、無所属の赤間学の2新人が挑む。6政党の激突は、各党の党勢を反映した競り合いになりそうだ。
 5選に挑む藤原は、県内最多得票だった前回から一転、党への逆風を警戒し支持固めに躍起。
 菊地は6選に向け、教育・スポーツ振興の実績を強調。地盤の区南部を中心に支持を固める。
 佐々木は、若手主体の支援組織と地域後援会を基盤に再選を目指す。支持層の開拓も進める。
 小野寺は党支持団体の組織力を軸に、5選を狙う。15日に事務所を再開し本格活動に入る。
 5選に挑む横田は、党市議と連携し行動力をアピール。県政に批判的な票の取り込みを図る。
 前回、48票差で落選した岸田は、地元商店街や支持労組を精力的に回り、4期目を目指す。
 阿部は街頭活動を軸に、幅広い層への急速な浸透を狙う。仙台市議秘書時代の人脈も生かす。
 赤間は8月の仙台市議選に続く挑戦。

<若林>
 現職はともに自民で5選を狙う千葉達と再選を目指す細川雄一、6選に挑む社民の本多祐一朗の3人。新人は共産の福島一恵、みんなの党の菊地幸郎、いずれも無所属の小野寺一貴、渡辺勝幸の4人が立候補する。
 立候補予定者は前回に比べ3人多く、一転して混戦模様となった。沿岸の被災地で現職への評価と新人への期待がどう表れるかが焦点。
 千葉は地盤の南小泉などで、後援会会合を重ねる。衆院議員秘書時代からの堅固な支持が軸。
 細川は集票基盤となる七郷を中心に、支持者回りに余念がない。24日に総決起集会を開く。
 本多は復興を考える各地の集会へこまめに出席。強固な個人後援会と自治労を軸に浸透する。
 仙台市議を5期務めた福島は知名度の高さが武器。現県政への批判を強め、票を掘り起こす。
 菊地は仙台市議選で躍進した党勢の維持を狙う。区北部の幹線道路で連日、街頭活動を行う。
 小野寺は沿岸部で精力的に活動を展開。今月下旬から街頭に立ち、支持を呼び掛ける。
 渡辺は自民党元参院議員市川一朗の元秘書。培った人脈を生かし、沖野を拠点に浸透を図る。

<塩釜>
 自民の議席独占が続くのか、それとも民主、共産が一角を崩すのかが焦点。
 ともに自民現職で5選を狙う柏佑整、3選を目指す佐藤光樹は、9月定例県議会が閉会するまで身動きが取れない。党塩釜市支部は30日、元首相安倍晋三を招いて大規模な集会を開く。
 民主新人の阿部真喜は、党衆院議員石山敬貴(宮城4区)の支援を得て知名度アップを図る。
 共産新人の天下みゆきは、9月の塩釜市長選に続く立候補で1999年以来の議席獲得を狙う。
 無所属新人の松木英一も立候補する意向だ。

<多賀城・七ヶ浜>
 ともに自民現職で6選を狙う仁田和広と、再選を目指す寺沢正志が名乗りを上げる。ほかに立候補の動きはなく、無投票になる公算が大きい。
 仁田は、地元の七ケ浜町、大票田の多賀城市で精力的に支持者との懇談会を重ねる。震災で被災した水産業や漁港の早期復旧を主張する。
 寺沢は、多賀城市内の後援会事務所が津波で浸水し、急きょ別の場所に移転した。震災復興を訴えて、被災地の支持者回りを続けている。
(敬称略)

1953チバQ:2011/10/10(月) 15:31:07
◇県議選立候補予定者
【太 白】(5−8)
藤原範典 64 党県選対委長 民現(4)(国推)
菊地浩 70 県空手連会長 自現(5)
佐々木幸士 39 元衆議員秘書 自現(1)
小野寺初正 62 党県副代表 公現(4)
横田有史 67 党県副委員長 共現(4)
岸田清実 56 党県幹事長 社元(3)
阿部千夏 41 元市議秘書 み新 
赤間学 63 元会社員  無新 

【若 林】(3−7)
千葉達 66 元衆議員秘書 自現(4)
細川雄一 43 元衆議員秘書 自現(1)
本多祐一朗 55 党県役員  社現(5)
福島一恵 50 元仙台市議 共新 
菊地幸郎 50 会社社長  み新 
小野寺一貴 37 会社員   無新 
渡辺勝幸 36 元参議員秘書 無新 

【塩 釜】(2−5)
柏佑整 64 元衆議員秘書 自現(4)
佐藤光樹 43 元参議員秘書 自現(2)
阿部真喜 25 元衆議員秘書 民新(国推)
天下みゆき 55 党県委員  共新
松木英一 61 元会社社長 無新

【多賀城・七ケ浜】(2−2)
寺沢正志 61 会社役員  自現(1)
仁田和広 61 元漁協組合長 自現(5)


2011年10月09日日曜日

1954チバQ:2011/10/10(月) 15:31:57
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1079/20111010_01.htm
仕切り直し 秋攻防―県議選直前情勢(5完)名取、亘理など

◎名取、2現職引退し一新/亘理、現新の一騎打ちか

<名取>
 自民の小林正一、無所属の佐々木敏克の2現職は引退。顔触れを一新する戦いとなる。
 いずれも無所属新人で、自民が推薦する元仙台市職員石川利一、民主が推薦する元市議太田稔郎、元市議佐藤賢祐の3人が名乗りを上げている。立候補を予定していたもう1人の元市議は、東日本大震災の津波で自宅が被災し取りやめた。
 津波被害は閖上、下増田地区で甚大だった。住居を失った被災者支援と、復興策が争点となりそうだ。
 石川は過去2回、市長選に挑んだ経験を生かし、後援会組織を再構築して浸透を図る。引退する小林の支援を受ける。
 太田は市南部の館腰地区を拠点に、市全域での支持拡大を図る。民主党衆院議員橋本清仁(宮城3区)の支援も得る。
 元市議会議長の佐藤は津波で被災した下増田地区が地盤。仮設住宅近くにプレハブ事務所を開設し、復興を訴える。

<岩沼>
 自民現職の村上智行が再選を目指す。震災前は無投票の可能性があったが、水面下で新人擁立を探る動きが複数出ている。構図の確定はなお流動的だ。
 村上は今月中旬、市中心部に事務所を構える。津波で被災した玉浦地区出身で、被災地の町内会や工業団地の会合などを小まめに回っている。井口経明岩沼市長の支援を受ける。

<柴田>
 ともに再選を目指す民主現職の須藤哲、自民現職の高橋伸二が立候補する。現時点でほかに立候補の動きはなく、無投票が濃厚になっている。
 須藤は地元の大河原町に事務所を構えた。区内を小まめに回り、支持固めに余念がない。
 高橋は今月中旬に柴田町の事務所を再開する。県政報告会などの活動を本格化させる。

<亘理>
 7選を目指す自民現職の渡辺和喜、無所属新人で亘理町議の山本久人が立候補を表明。一騎打ちの構図がほぼ固まった。
 選挙区を構成する亘理、山元両町は、震災による津波で大きな被害を受けた。延期されていた両町議選も同日選となるが、いずれも前哨戦は自粛ムードが漂っている。
 渡辺は県議会議長を務めた実績と知名度が武器。亘理、山元両町の後援会の引き締めを図る。
 山本は現職への多選批判を強める構え。若さをアピールし、反現職票の取り込みを狙う。

<白石・刈田>
 自民の安藤俊威、無所属で社民推薦の佐藤詔雄の2現職が立候補する。現段階でほかに候補擁立の動きはなく、無投票となる公算が大きい。
 5選を目指す安藤は15日に白石市内に事務所を開き、態勢を整える。
 4選を狙う佐藤は、蔵王町を中心に行事や会合を精力的にこなす。

<角田・伊具>
 4選を目指す自民の寺島英毅、3選を狙う無所属の長谷川洋一の2現職に、民主新人の武田暁が挑む三つどもえ戦。定数削減に伴い、定数が1減の1となり、一気に激戦の様相が強まった。
 寺島は、同日選となる丸森町議選の各陣営と連動して深い浸透を狙う。町を二分した昨年末の町長選の影響を警戒する。
 自民推薦の長谷川は、前回まで支援を受けた労組票の取り込みを図る。地盤の角田市で、農村部の支持固めも急ぐ。
 武田は今月初旬に事務所を再開。党衆院議員橋本が支援する。知名度アップへ農協幹部だった祖父の人脈も生かす。(敬称略)


◇県議選立候補予定者
 【角田・伊具】(1−3)
寺島英毅71元県職員  自現(3)
長谷川洋一57元角田市職員無現(2)(自推)
武田暁36元衆議員秘書民新 (国推)

 【白石・刈田】(2−2)
安藤俊威53会社役員  自現(4)
佐藤詔雄67農業    無現(3)
(社推、民支)

 【亘 理】(1−2)
渡辺和喜69団体役員  自現(6)
山本久人46亘理町議  無新 

 【名 取】(2−3)
石川利一63元仙台市職員無新(自推)
太田稔郎60農業    無新(民推)
佐藤賢祐65不動産賃貸業無新 

 【岩 沼】(1−1)
村上智行42元岩沼市議 自現(1)

 【柴 田】(2−2)
須藤哲67元大河原町議民現(1)(国推)
高橋伸二45元衆議員秘書自現(1)


2011年10月10日月曜日

1955チバQ:2011/10/10(月) 15:38:46
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111010-00000000-mailo-l07
復興への選択:11・20ミニ統一地方選 告示まで1カ月 有権者はどこに /福島
毎日新聞 10月10日(月)10時17分配信

 ◇出馬予定者や選管に戸惑い
 4月の統一地方選に予定されていたが、震災と原発事故の影響で延期されていた県議選(11月10日告示、同20日投票)の告示まで1カ月。同様に延期されていた2町長選・8市町村議選も11月20日が投票日で、さながら“ミニ統一選”の様相を呈している。復興対策やエネルギー政策の争点もさることながら、県内外を問わず有権者が各地に避難したなかで行われる異例の選挙。「有権者はどこにいるのか」。所在をつかみあぐねる立候補予定者や選管は、選挙の準備作業を暗中模索している。【種市房子】
 立候補者の活動拠点であると共に、支援者が集うサロン的な機能もある選挙事務所。県議選の立候補予定者は、10月に入って続々と開設している。ところが、大半が避難区域に指定されている双葉郡区では事情が異なる。
 「どこに開けばいいのか。頭の痛い問題だ」。双葉郡区の新人立候補予定者は嘆いた。住民の主な避難先はいわき市、会津若松市、郡山市など県内にとどまらず、双葉町が役場機能を移転している埼玉県など全国に及ぶ。立候補予定者本人は、日替わりで各地を遊説し、ミニ集会などに明け暮れる。このため、活動拠点となる事務所は大勢の有権者がいる場所に開設するのが定石だが、現状では「人が集まるサロンになるのか」との疑念もある。立候補予定者のなかには、告示まで1カ月に迫っても、事務所を開設すべきか悩んでいる者もいる。
   ◇  ◇
 今回、最大の難関とされるのは、有権者の所在確認。県選管の8〜9月の調べでは、避難区域に指定された12市町村(南相馬、田村市、川俣、大熊、双葉、富岡、楢葉、広野、浪江町、飯舘、川内、葛尾村)の所在確認率は平均99・55%だった。原発事故発生直後の双葉郡は約55%で、改善したように見えるが、この調査は世帯ベース。世帯主の夫が仕事などの関係で県内に単身で住んでいて、妻子は別の場所に避難しているケースもある。
 県や市町村の選管は、有権者の所在確認も含め各種、特別措置を打ち出した。周知徹底のため、告示日を前倒しして通常より選挙期間を長くし、避難先での不在者投票を促すため、有権者の請求を待たず、10月末に不在者投票の申請書類を避難世帯に郵送する。
 浪江町は10月に入り、所在が確認できた世帯に詳細調査票を発送。「避難先を移転したか」「別の場所に避難している家族がいるか」を確認し、きめ細かく有権者の居場所を特定している。県選管は「有権者一人一人の詳細な所在を確認するのが今後の課題」と話している。
………………………………………………………………………………………………………
 ◆11月20日投票の選挙◆
【選挙】  【告示日】  【定数】
県議選   11月10日  58
大熊町長選    10日   1
浪江町長選    10日   1
相馬市議選    13日  20
川俣町議選    15日  16
広野町議選    10日  12
川内村議選    10日  10
大熊町議選    10日  14
双葉町議選    10日   8
葛尾村議選    10日   8
新地町議選    15日  13

10月10日朝刊

1956チバQ:2011/10/10(月) 15:39:12
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111009-00000010-khks-l07
県議選告示まで1ヵ月 県選管、有権者の所在確認に全力
河北新報 10月9日(日)6時10分配信

 東日本大震災で延期された福島県議選(11月10日告示、20日投開票)は告示まで約1カ月となった。福島第1原発事故で多くの県民が避難している特異な状況下で、県選管は有権者の所在確認を実施、不在者投票の周知徹底に全力を挙げる。各党は県復興ビジョンがうたう「原子力に依存しない社会づくり」では一致、復興の具体策や賠償などの救済策が争点となりそうだ。自民が過半数に達するかどうかも注目される。
 河北新報社の8日現在のまとめでは、定数58に対し前回(2007年)を2人上回る82人が立候補を予定している。内訳は現職44人、新人34人、元議員4人。
 党派別では民主23人(現職16人、新人7人)、自民30人(現職22人、新人7人、元議員1人)、公明3人(現職2人、新人1人)、共産6人(現職2人、新人2人、元議員2人)、社民4人(新人4人)、みんなの党2人(新人2人)、無所属14人(現職2人、新人11人、元議員1人)。
 無所属候補のうち、民主が1人、自民が2人を推薦。国民新党は民主公認候補23人を推薦する。
 第1原発周辺の双葉郡8町村は避難区域に設定され、役場機能を区域外へ移している。福島県の推定では、約200万人の県民のうち約14万人が避難生活を送っている。県選管は「避難した有権者の9割以上は所在確認を終えた」と説明、全有権者の把握を目指し作業を進めている。
 避難者は不在者投票制度を利用して投票する。住民票のある市町村選管に投票用紙を請求して郵送してもらい、避難先の市町村選管へ出向いて投票する。
 避難先は県内外に及び、県選管は総務省の協力を得て有権者の所在確認を全国規模で展開する。政府広報や新聞広告で選挙実施を知らせたり、避難先に案内を郵送したりする。選挙公報を郵送する他、インターネットにも載せる計画という。
 県外に役場機能を移している自治体を含め、全市町村で即日開票される。
 定数は前回と変わらないが、選挙区は市町村合併により4減の19となる。9月7日現在の有権者は164万6716人。
 県議選と同じ11月20日投票で、県内の2町長選と8市町村議選も実施される。大熊、浪江の2町長選と、大熊、広野、双葉、川内、葛尾の5町村議選は10日、相馬市議選は13日、川俣、新地の2町議選は15日にそれぞれ告示される。

1957 ななし:2011/10/12(水) 16:20:50
水陸両用バスは値段が高すぎ、面白みがない
飲料水のダムを走るのはやだなぁ〜
乗る必要なかったなぁ〜
国土交通省がよく許可したもんだなぁ 
びっくらこいた

水陸両用バスの○○○の土地は誰のもの そうそのへんだと思うな
落ちたのは

子供園は先生雇いすぎと言われてたよね。
心の教育を徹底してほしい

いじめっこがいじめられっこを道路の走ってる車むかってつきとばすこれよくないね

1958チバQ:2011/10/13(木) 22:20:44
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20111013-OYT1T00222.htm
たった2か月で補選と本選が行われる名取市議会

 宮城県名取市議会は、定数24の6分の1を超える欠員5となったため、地方自治法の規定により、市議補選が実施される。

 日程は11月4日告示、13日投開票と決まったが、補選で選ばれた議員は、他の議員とともに来年1月末に任期満了を迎えるため、当選から2か月余りで再度、選挙を戦うことになった。震災による特例措置と地方自治法の規定によって生じた異例の事態だ。

 同市議会は震災前、欠員は3だったが、津波で2人が犠牲となり、欠員は5に。その時点では残りの任期は半年以上あったため、補選が実施されることになった。

 しかし、選挙自体は、改正選挙延期特例法で今年12月末までの延期が可能になり、11月まで先送りされたことで補選と本選の間が2か月という事態が生じた。

 補選に要する費用は2760万円。市議の間からは「議会を自主解散し、本選挙を11月にやるべきではないか」との声も上がり、11日の市議会では、自主解散を求めた動議も出されたが、否決された。

 今月12日に開かれた説明会には、10陣営が出席し、補選は厳しい戦いになりそうだが、市選管の担当者は「制度上、選挙を執行するのは自治体の責務」と淡々と話した。

(2011年10月13日10時31分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111012-OYT1T00365.htm
被災地・名取市長の辞職勧告を決議…採用巡り
宮城県名取市の情報システム専門官(既に退職)の採用を巡り、名取市議会は11日、佐々木一十郎市長が不適切な対応を行ったとして辞職勧告決議を賛成多数で可決した。


 採決に先立って行われた調査委員会報告では、佐々木市長が募集前に元職員と面談した際、採用課題と同じテーマで論文の提出を求めていたことが不公平にあたると指摘。また、東日本大震災直後の復旧を急ぐ時期に専門性の高い論文の提出を求めることについても苦言を呈した。

 また、市長の不信任案も提案されたが、可決に必要な4分の3に満たない賛成8票で否決された。

 地方自治法の規定で失職などにつながる可能性のある不信任とは違い、辞職勧告決議には法的拘束力はない。

 佐々木市長は本会議後「辞職勧告が圧倒的な賛成多数で議決されたことは重大なことと感じている」としたが、進退については「震災の時期に首長が不在になる事態はあり得ない」と、任期満了の来年7月まで続投する意向を示した。

 一方、同市議会9月定例会は同日、震災からの市復興計画の基本方針や、約3350万円の補正予算など8議案を可決して閉会した。基本方針については、復興期間を7年間とし、仙台空港を生かした産業の集約などを行うとした。

(2011年10月12日11時53分 読売新聞)

1959チバQ:2011/10/13(木) 23:17:11
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20111013_10
どうなる「副県都」奥州市 人口3位に後退

--------------------------------------------------------------------------------
 
 一関市と藤沢町の合併で人口規模が県内2位から3位に後退した奥州市は、存在感の回復が新たな地域課題となった。これまで県庁所在地・盛岡市に次ぐ「副県都」の看板を掲げてきたが、イメージ戦略を含めて立て直しが迫られそうだ。

 奥州市は2006年2月の5市町村合併で、盛岡市に続く2番目の人口規模を確保。ところが、今年9月に成立した新一関市は人口12万8571人となり、奥州市の12万5623人を抜いた。

 奥州市は市総合計画(07〜16年度)の基本構想で、地域づくりを象徴する言葉として「副県都」を使用する。相原正明前市長が提唱したもので、小沢昌記市長は昨年の市長選で相原氏を破って初当選した。

 小沢市長は12日の記者会見で「新一関市の発展は県南の力になる」とエールを送り、副県都について「県内で重要な役割を担える都市という意味」と今後も維持していくか否かは明言しなかった。

 本年度は市総合計画・後期計画(12〜16年度)の策定時期に当たる。小沢市長にとってカラーを発揮できる好機でもあり、キャッチフレーズの行方が一つの焦点になりそうだ。

1960とはずがたり:2011/10/14(金) 13:10:05
>>1959
一関と奥州と平泉合併で平泉市とでもなれば人口25万超の堂々たる県南の副県都を名乗れますやん♪

1961神奈川一区民:2011/10/14(金) 13:14:44
>>1960
そう簡単にはいかない(笑)。
平泉はあまり合併するメリットがないから


1962とはずがたり:2011/10/14(金) 13:24:25
>>1961
ちわ♪
平泉市に拘って一関との合併をしなかった経緯がありますから平泉市となれば(しかも現奥州と一関の中間で中心ともなる)OKだしそうな気もw

1963チバQ:2011/10/14(金) 22:19:58
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111014-00000036-mailo-l04
水産業復興特区:反対請願で最大会派・自民割れ 沿岸部と内陸部の議員間で /宮城
毎日新聞 10月14日(金)11時2分配信

 ◇1カ月後、県議選の争点に
 漁業に民間参入を促す「水産業復興特区」の撤回を求める県漁業協同組合の請願をめぐり、県議会の最大会派「自民党・県民会議」が割れている。これまで県政与党として村井嘉浩知事を支えてきたが、13日の総会では漁業者から支持を受ける沿岸部の議員と、村井知事を支持する議員の対立は解消しなかった。特区の賛否は約1カ月後に投開票を迎える県議選の争点の一つになる見通しで、18日に予定される本会議での採決が注目される。【宇多川はるか】
 特区構想は、村井知事が東日本大震災後、漁業復興のためには民間企業の力を借りる必要があるとして提案した。県漁協は「民間参入を許せば、これまでの安定的な漁業管理が難しくなり生産意欲の減退につながる」などと反発。6月議会に請願を提出したが、自民党は請願を継続審査とした。
 9月議会までの間に県と県漁協が復興策を話し合う「県沿岸漁業復興連絡会議」が発足。同会議は、対立した両者の関係を修復し連携を模索する場として位置付けられた。県側は特区導入時期を「13年度以降」とするなど譲歩した。
 こうした動きを踏まえ、自民党は今月7日の産業経済委員会までに会派としての結論を出せなかった。13日に開いた総会でも「漁業者の立場に立てば反対」という議員と、「特区は選択肢の一つ」として村井知事を支持する議員で意見が分かれたまま。産業経済委員会は14日に再び開かれる予定だが、採否は微妙な情勢だ。
 自民党がまとまらない背景には、県議選が迫っていることもある。沿岸部の議員は漁業者の票を取り込むことが当選の鍵を握ると考えているが、主に内陸部の議員は「県政与党」をアピールし村井知事の支持層の票を呼び込む選挙戦略を描いている。分裂イメージは避けられないと認めながらも、自民党は18日の本会議で請願の採否に会派拘束をかけない方針だ。
 一方、民主系会派「改革みやぎ」は会派で一致して請願を採択する方針。共産党も採択する姿勢を示している。

10月14日朝刊

1964チバQ:2011/10/15(土) 12:38:38
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111012-00000145-mailo-l07
復興への選択:11・20ミニ統一地方選 県議選/上 /福島
毎日新聞 10月12日(水)13時6分配信

 ◇福島 新人5人が立候補へ
 ◇会津若松 自民、2議席獲得狙う
 ◇郡山 各党候補擁立、混戦か
 11月10日告示、20日投票の県議選(定数58)には、19選挙区で84人が立候補の準備を進めている。このうち、6選挙区で無投票、13選挙区で選挙となる公算が大きい。予想される顔ぶれを紹介する。【種市房子】
 ◆福島市(定数8−10)
桜田葉子  54 自現(2)
高橋秀樹  46 民現(2)
石原信市郎 44 民現(1)
甚野源次郎 64 公現(4)
西山尚利  46 自元(1)
佐藤雅裕  45 自新
丹治智幸  39 自新
大場秀樹  41 民新
宮本しづえ 59 共新
紺野長人  56 社新
 8期務めた無所属現職と4期の社民現職が引退し、新人5人が立候補を予定する世代交代の選挙区。
 自民は現職に加え元職・新人計3人を公認し、議席増をうかがう。民主は現職2人と新人1人を擁立。公明は現職が5選を目指す。社民、共産は現職が引退し、新人各1人を擁立。議席維持を狙う。
 ◆会津若松市(定数4−7)
平出孝朗  55 自現(3)
渡部譲   61 民現(5)
宮下雅志  56 民現(1)
石村善一  57 自新
原田俊広  52 共新
小川右善  62 社新
水野さち子 49 み新
 自民は現職・新人各1人を公認し、前回(07年)と同じ2議席獲得を目指す。民主は現職2人の議席維持を図る。共産、社民は新人各1人を擁立し、議席獲得を狙う。みんなは、初の県議選。新人を擁立して議席獲得を狙う。
 ◆郡山市(定数9−12)
佐藤憲保   57 自現(4)
柳沼純子   64 自現(2)
長尾トモ子  63 自現(2)
勅使河原正之 59 自現(1)
吉田公男   54 民現(2)
今井久敏   57 公現(1)
神山悦子   55 共現(3)
山田平四郎  58 自新
佐久間俊男  56 民新
椎根健雄   34 民新
八重樫小代子 61 社新
辻雅彦    36 み新
 定数9に対して、各党が候補者を擁立し、混戦模様となっている。
 自民は2期務めた現職が引退。現職4人、新人1人を公認して現有5議席確保を目指す。民主は、現職1人に加えて新人2人を擁立。都市部での議席増に照準を定める。公明、共産とも現職が議席維持を図る。社民は5期務めた現職が引退し、新人を擁立。現有議席維持が至上命令だ。みんなは、新人が立候補する予定。

10月12日朝刊

1965チバQ:2011/10/15(土) 12:39:05
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111013-00000007-mailo-l07
復興への選択:11・20ミニ統一地方選 県議選/中 /福島
毎日新聞 10月13日(木)10時47分配信

 ◇いわき 自民が躍進を狙う
 ◇須賀川 現職に3人が挑む
 ◆いわき市(定数10−13)
青木稔   65 自現(6)
清水敏男  48 自現(3)
斉藤健吉  68 自現(1)
阿部広   64 自現(1)
佐藤健一  62 民現(2)
古市三久  62 民現(1)
宮川絵美子 65 共現(1)
西丸武進  66 無現(4)
長谷部淳  52 共元(1)
矢吹貢一  56 自新
鈴木智   38 自新
鳥居作弥  37 民新
安部泰男  54 公新
 自民は現職4人、新人2人を擁立して、現有4からの躍進を目標とする。民主も現職2人、新人1人を公認。公明は5期務めた現職が引退するため、後継の新人による議席維持を図る。共産は現職が再選を目指す。社民は前回まで公認していた現職が09年に離党。このため、公認候補は擁立しない模様。
 ◆白河市・西白河郡(定数3−4)
満山喜一 60 自現(2)
渡辺義信 48 自現(2)
三村博昭 69 民現(2)
山口耕治 57 無新
 白河市と西白河郡が合区。現職3人による無投票の公算が大きかったが、10月に入り、無所属新人が出馬を表明した。
 ◆須賀川市・岩瀬郡(定数3−5)
斎藤健治 67 自現(3)
宗方保  63 民現(3)
川田昌成 68 無元(4)
円谷哲司 43 無新
鈴木公成 36 無新
 須賀川市と岩瀬郡が合区。現職2人に、無所属の元職と新人計3人が挑む。
 ◆喜多方市・耶麻郡(定数3−3)
小桧山善継 64 自現(5)
遠藤忠一  63 自現(4)
瓜生信一郎 62 民現(6)
 現職3人が立候補を予定。そのほかに立候補の動きはなく、無投票の公算が大きい。
 ◆相馬市・新地町(定数1−1)
斎藤勝利 67 自現(3)
 相馬市と、相馬郡のうち新地町を合区した。立候補を予定しているのは自民現職のみで、無投票となりそう。
 ◆二本松市(定数2−2)
本田朋  37 民現(2)
遊佐久男 52 無新
 安達郡区から安達、岩代、東和の旧3町が二本松市区に入り、定数が1増となった。現職、新人各1人が立候補する予定で、無投票の公算が大きい。

10月13日朝刊

1966チバQ:2011/10/15(土) 12:39:45
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111014-00000042-mailo-l07
復興への選択:11・20ミニ統一地方選 県議選/下 /福島
毎日新聞 10月14日(金)11時3分配信

 ◇田村市・郡 現職死去で混戦模様
 ◇伊達市・郡 自民同士で票争奪も
 ◆田村市・田村郡(定数2−5)
渡辺広迪 65 自現(4)
樽井義忠 59 民新
三瓶正栄 50 無新
先崎温容 37 無新
本田仁一 48 無新
 3期務めた民主現職が昨年12月死去し、混戦模様となっている。自民は現職1人を公認し、さらに新人1人を推薦して党勢拡大を狙う。民主は新人を擁立し、現有議席の維持を目指す。
 ◆南相馬市・飯舘村(定数2−3)
太田光秋 43 自現(3)
渡部一夫 63 民新
高野光二 59 無新
 南相馬市と、相馬郡のうち飯舘村が合区。自民現職に新人2人が挑む。
 ◆伊達市・伊達郡(定数3−5)
遠藤保二  63 自現(3)
佐藤金正  62 自現(2)
亀岡義尚  48 民現(2)
阿部裕美子 65 共元(2)
橘典雄   62 無新
 保守地盤の強い旧飯野町が福島市区に合区。自民は現職2人を公認したが、票を奪い合う可能性がある。民主は現職を擁立して現有議席維持を目指す。共産も元職を立てて議席奪還を狙う。無所属新人1人が立候補を予定している。
 ◆本宮市・安達郡(定数1−1)
佐藤政隆 57 民現(1)
 立候補を予定しているのは、民主現職のみ。無投票の公算が大。
 ◆南会津郡(定数1−2)
渡部勝博 51 民現(4)
星公正  58 無新
 民主現職に、無所属新人が挑む構図。
 ◆河沼郡(定数1−2)
小澤隆  70 無現(4)
小林昭一 59 自新
 無所属現職に自民新人が挑む。95年以来16年ぶりの選挙戦となる見込み。
 ◆大沼郡(定数1−1)
杉山純一 54 自現(2)
 立候補予定者は、自民現職のみ。無投票となりそう。
 ◆東白川郡(定数1−1)
立原龍一59 民現(1)
 立候補を準備しているのは民主現職のみ。無投票の公算が大きい。
 ◆石川郡(定数1−2)
円谷健市 57 民新
野崎正夫 61 無新
 4期務めた自民現職が引退し、新人同士の一騎打ちが濃厚。
 ◆双葉郡(定数2−5)
吉田栄光 47 自現(2)
坂本栄司 56 民現(1)
遠藤陽子 61 社新
青木敏孝 40 無新
白土正一 62 無新
 自民・民主の現職に新人3人が挑む。社民は福島第1原発事故後に公認候補の擁立を決定。無所属新人2人は、草の根運動を展開。

10月14日朝刊

1967チバQ:2011/10/15(土) 14:05:13
>>1963

水産特区の撤回請願を採択 宮城県議会産経委
 宮城県議会9月定例会の産業経済委員会は14日、宮城県漁協が提出した県の「水産業復興特区」構想の撤回を求める請願を賛成多数で採択した。村井嘉浩知事が提唱した特区構想に議会が異を唱えた形だが、県政与党の最大会派「自民党・県民会議」内は賛否が割れており、18日に開かれる本会議での採否の行方は流動的だ。自民会派は自主投票で臨む方針。

 請願には「県と県漁協、漁業者で協議し、将来の水産業の在り方について合意形成に努めるよう求める」とする付帯意見が付けられた。
 委員会採決では中山耕一委員長を除く委員9人のうち、自民会派の2人と、いずれも県政野党で民主党系会派「改革みやぎ」の2人、社民党県議団、共産党県会議員団の各1人の計6人が採択に賛成した。反対した3人は全員自民会派だった。
 採決に先立ち、委員会には請願提出者の菊地伸悦県漁協会長が参考人として出席。「漁協が機関決定し、約1万4000人の署名簿も提出した」と述べ、あらためて採択を求める一方、「(復興に向けて)今後もろもろ県と話し合いをしなくてはならない」と県との連携の必要性も強調した。
 委員会終了後、中山委員長は取材に対し「視察や意見聴取を繰り返し、採否の判断材料を共有してきた。県と漁協の対立が解消した中で判断したかった」と話した。
 請願は今年6月に提出され、付託された経済産業委員会は6、7月の2回、「県と漁協の話し合いを見守るべきだ」と継続審査にしてきた。


2011年10月15日土曜日

1968チバQ:2011/10/16(日) 15:42:36
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111016-00000074-mailo-l04
選挙:角田市議選 市選管、票を再点検 1票差当落選、「疑問票」1票抽出 /宮城
毎日新聞 10月16日(日)11時33分配信

 角田市選挙管理委員会は15日、9月11日に投開票された同市議選(定数18)で1票差の618票で落選した星守夫氏(58)=同市佐倉=が公職選挙法に基づき提出した有効票と無効票の再確認を求める異議申し出書を受け、投票用紙の再点検作業を実施。最下位当選者(619票)の有効票の中から「他事記載」と思われる「疑問票」1票を抽出した。市選管は20日に委員会を開き、この疑問票について有効か無効かの判断を下す。
 再点検作業は市役所で星氏と最下位当選者からそれぞれ2人の立会人が同席して実施。市職員約40人が有効票1万7271票と無効票117票を約2時間かけて念入りに点検した。その結果、名前のほかに判読しにくい文字が記載された投票用紙が有効票の中に1枚あり、市選管は疑問票として抽出した。【豊田英夫】

10月16日朝刊

1969チバQ:2011/10/17(月) 22:07:42
>>1967
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1060165378/1222
水産特区、漁業者反発 宮城県、県漁協で構想説明

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1060165378/1258
「水産特区」構想撤回請願、審査大詰め 採否見えず

http://sankei.jp.msn.com/region/news/111014/myg11101420570007-n1.htm
復興「新たな水産業を創造」 県が集積拠点再編プラン
2011.10.14 20:55 (1/2ページ)
 宮城県は東日本大震災からの復興の道筋を示した「県震災復興計画案」に基づき、宮城県水産業復興プランをまとめた。水産業集積拠点の集約再編、新しい経営形態の導入、経営体質の強化などを盛り込んでいる。水産業復興特区については復興計画案を踏襲し、漁業権の更新時期となる平成25年度までの「検討課題」としている。

 計画期間は復興計画案と同じ平成32年度までの10年間で、考え方として単なる原形復旧ではない「新たな水産業の創造」を打ち出している。

 具体的には、宮城県内に142ある漁港のうち気仙沼、石巻、塩釜、女川、志津川の5港は最重点漁港とし、背後地を一体的に整備したうえで、冷凍・冷蔵施設や水産加工施設の整備、事業者の再建支援に取り組み、競争力ある水産業の集積拠点として再構築する。

 地域の養殖業などの中心になる沿岸拠点漁港については、市町の復興計画と整合性を図りながら集中的に再整備を行う。

 新しい経営形態の導入に関しては、漁業の種類ごとの経営モデルを検討。再建を目指す漁業者が、それらに沿って漁業生産組合、漁業会社といった漁業経営の共同化、協業化、法人化を導入する場合に、その取り組みを支援する。

 また、早期復興には民間企業の資本、技術、経営のノウハウの活用が必要として、漁業者のニーズと民間企業の意向を把握し、双方の仲介を推進する。水産業復興特区については、漁業権の次期切り替えまで漁業者・漁協と十分な協議、調整に努めるとしている。

 さらに、経営体質の強化のため、沿岸漁業・養殖業の第一次産業だけでなく、水産加工などの第二次産業、流通・販売などの第三次産業も支援。水産物・水産加工品のブランド化、産学官の連携強化、農商工連携の推進などにより競争力を高める。

 東京電力福島第1原発事故への対応も盛り込み、水産物の検査態勢を整備し、消費者の不安解消に努めるとしている。

1970チバQ:2011/10/17(月) 22:20:55
>>1942>>1944>>1946
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2011/20111017084722.asp?fsn=eb33f76037153e93cde084f7e7644d6f
反町長派、分裂も/藤崎町長選

 藤崎町の小田桐智高町長(51)が不信任決議案の再可決を受け失職した場合に行われる町長選で、反木村派の佐々木弘文・旧藤崎町長(64)が出馬の意向を示したことを受け、町議会で多数を占める反町長派が町長選対応をめぐり分裂する可能性があることが16日、関係者への取材で明らかになった。

 党籍や会派を超えてまとまっていた反町長派は、小田桐町長への対抗馬として木村直系・平田博幸前町議(54)の擁立で一本化したかに見えたが、佐々木政美町議が佐々木氏支援を明言したほか、別の町議も佐々木氏の動きに関心を示している。

 佐々木弘文氏は取材に対し、木村守男元知事に連なる小田桐、平田両氏のにらみ合いを「どちらが当選してもしこりが残る争い」と指摘し、自身のしがらみの無さを強調。佐々木町議は、親類関係にある佐々木氏の支持を明らかにし「第三極を町長にして町政安定を願う」と話した。

 一方、別の反町長派町議は取材に「同一行動は(臨時町議会で不信任決議案を出す)18日まで」と、町長選での支持候補の選択肢に佐々木氏があることを示唆した。

 さらに「ほかの町議の中にも大なり小なり、『これまでの動きと町長選とは別』という考えはある」と、不信任決議案可決後に反町長派が分裂する可能性に触れた。

 佐々木氏陣営の関係者は「反町長派議員にも温度差がある。議会対応も“同床異夢”だ」と勝機をうかがう。

 これに対し、平田氏を支援する小野稔町議は「反町長派が分裂したということではなく、(佐々木町議、共産党の浅利直志町議を除く)みんなで平田氏を支援する方針は変わらない。ただ、その意思確認はあらためてしていくつもりだ」と警戒感を隠さなかった。

 小田桐町長が不信任決議を受けて議会を解散したことに伴う9日の町議選では、反町長派の11人が全員当選。当初はこのうち、浅利町議を除く10人が、出直し町長選で平田氏を支援する方針を確認していた。

1971チバQ:2011/10/18(火) 21:47:55
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111018-00000101-mai-soci
<水産業復興特区>「撤回」請願は不採択…宮城県議会
毎日新聞 10月18日(火)21時3分配信

 宮城県議会は18日の本会議で、村井嘉浩知事が提唱する「水産業復興特区」構想の撤回を求めて県漁業協同組合が提出した請願を反対多数で不採択とした。最大会派「自民党・県民会議」に所属する沿岸部の一部議員が採択を求めたが「規制を緩和させ水産業を復興していくべきだ」などと不採択に回った議員が多く、不採択37票、採択20票となった。

 東日本大震災後、村井知事は「漁業復興のためには民間企業の力を借りる必要がある」として特区構想を提案した。

 民間法人も漁協と同等に漁業権を得られるようにする内容で、県漁協は「安定的な漁業管理が難しくなり生産意欲の減退につながる」と6月議会に請願を提出。審査を続けた9月議会の産業経済委員会は県と漁協、漁業者間の合意形成を促す付帯意見を付けて請願を採択していた。

 議会後、村井知事は「慎重な意見があったということを頭に入れておきたい」と話した。【宇多川はるか】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111018-00000006-khks-l04
水産特区13年度導入 宮城知事、初めて明言
河北新報 10月18日(火)6時10分配信

 宮城県の村井嘉浩知事は17日の定例記者会見で、政府の復興特区法案に盛り込まれた水産業復興特区に関し、「(法案が可決されて)制度ができれば果敢にチャレンジしたい。2013年度に必ず導入する」と表明した。
 村井知事は特区法案を「主張通りの内容だ。政府の前向きな検討に感謝したい」と評価。「宮城県が特区創設を要望し、国が(制度を)準備してくれた。『やりません』と言うことは常識的にあり得ない」と明言した。
 特区申請の時期は、導入準備が整った段階になるか、制度創設の直後になるか、法案内容が不明なため「明言できない」としたが、「申請に必要な計画を粛々と作り、漁業者と企業のマッチングも進める」と述べた。
 特区導入に反対する県漁協との話し合いは今後も継続する。13年度までに県漁協の合意が得られなかった場合の対応は「話し合えば必ず合意点を見いだせると信じる。合意しない前提の話はできない」と言及を避けた。
 村井知事が特区導入を明言したのは初めて。県漁協との対立が先鋭化した6月には、「特区を使わず企業が参入しやすい形が取れれば、それが最も望ましい。あえて特区を活用する必要はない」との考えも示していた。
 臨時国会に提出される法案は、(1)漁業者7人以上が社員や株主(2)漁業者世帯の7割以上が社員や株主―のいずれかの法人が漁協と同じ優先順位で、沿岸漁業の漁業権を取得できるようにする。
 特区構想をめぐっては、県議会9月定例会の産業経済委員会が14日、撤回を求める県漁協の請願を賛成多数で採択。18日の本会議で全議員による採決が行われる予定だ。

1972チバQ:2011/10/19(水) 23:19:02
>>1732>>1738
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000001110190003
進出会社合併 白紙に
2011年10月19日

 六ケ所村に液晶産業を育成する県のクリスタルバレイ構想の一環として県が整備した貸し工場で、入居企業が合弁交渉をしていた神戸市の企業が18日、合弁を白紙撤回すると表明した。合弁設立は、貸し工場の運営支援のため県が支出した29億円の根拠だったが、執行の前提が崩れた格好だ。


 六ケ所村に15社を誘致する計画だったクリスタルバレイ構想はすでに頓挫。誘致できた2社も昨年、経営破綻(は・たん)した。うち、県の外郭団体が運営する貸し工場に入っていたエーアイエスは地元の産業廃棄物業者、相和物産に事業譲渡した。


 貸し工場事業の維持のため県は3月、外郭団体に借入金の一括返済などの資金として29億円を貸し付ける予算案を議会に提示。相和物産の経営能力に疑問を抱いた県議が反対したが、県は「相和物産が液晶メーカーとの合弁会社を設立する」まで予算執行を凍結する条件を追加し、予算案は可決された。


 その後、6月6日に相和物産が米国の液晶メーカー、サンテクノロジー社の日本法人と合弁企業設立の覚書を締結。経営基盤強化にメドが立ったとして、県は外郭団体に借入金の返済を許可し、約20億円の県費が金融機関に払われた。


 だが直後から、合弁の交渉がもつれ、当初7月中としていた合弁会社設立が遅延。17日夕、サンテクノロジーは県に「合弁会社設立を白紙撤回する」とする報告書を提出。18日朝、報道各社に報告書を送付した。


 18日の県議会決算特別委員会では、民主党の渋谷哲一県議がこの問題を取り上げた。県の答弁によると、相和物産は覚書では3人ずつだった役員を相和側が4人、サンテクノロジー側が2人にする変更を申し出。出資比率も、5対5から6対4への変更を提案したという。


 サンテクノロジーは県に提出した報告書で「再考を求めたが、相和物産のスタンスに変化はなかった」として、「合弁会社設立を白紙撤回することにした」と説明した。相和物産は取材に「会長が不在で答えられない」としている。


 現在、相和物産は県の外郭団体と10月末までの貸し工場入居の覚書を交わし、操業中。覚書では入居の本契約が結べない場合、相和物産が貸し工場を明け渡すことが記されている。


 県は合弁会社の設立を本契約の条件とする方針を打ち出しており、担当課は「相和物産単独との本契約はあり得ない」と説明。もし、相和物産が退去すると、賃料が外郭団体に入らず、29億円の県予算を執行したにもかかわらず、貸し工場運営が険しくなる。


 決算特別委で、合弁の成立を待たずに予算執行を許した県の責任を問う渋谷県議の質問に、県側は「合弁交渉はまだ継続していると認識している。サンテクノロジー側に真意を確認したい」と繰り返した。


 県議会の自民党幹部は、県が両者を調整できず合弁の白紙撤回の表明に至ったことについて「議会との契約不履行」と県を批判。県幹部は「外郭団体の20億円の借入金は月に数百万円の利息を生んでいたため、一日も早く返済したかった。合弁が危うくなったのは誤算だった」と説明した。

1973チバQ:2011/10/19(水) 23:23:15
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011101902000174.html
ゴミ収集に軍出動 ギリシャ・アテネ
2011年10月19日 夕刊

18日、ギリシャの首都アテネで、ごみ収集がストップし住宅地に放置されたままのごみの山=野村悦芳撮影


 【アテネ=野村悦芳】緊縮政策に反対する公務員が断続的にストを行っているギリシャの首都アテネで、ごみの収集が二週間以上にわたって停止し、街のあちこちにごみの山ができている。衛生状態の悪化を懸念する政府は十八日までに、軍の力を借りて収集する方針を決めた。

 住宅地では十〜二十メートル間隔で未回収の家庭ごみが積み上がり、中には高さが二メートル近くに達したところもある。悪臭が漂い、ネズミの姿も見られるようになった。ギリシャ政府は先週、民間業者に収集を委託したが、回収ははかどらず、収集車が放火される騒ぎも起きた。このため、軍の兵士を動員して事態の打開を図るという。

 アテネ在住の観光ガイドの女性(63)は「近所では伝染病が流行するのではないかとうわさされている。早く何とかしてほしい」と不安そうに話していた。

1974チバQ:2011/10/19(水) 23:59:51
http://news24.jp/nnn/news8652516.html
酒酔い運転容疑 須賀川市議を逮捕
(福島県)
■ 動画をみる 先月の選挙で当選したばかりの須賀川市議が、きょう酒酔い運転の疑いで逮捕された。
酒酔い運転の疑いで逮捕されたのは、須賀川市桙衝の市議、圓谷年雄容疑者31歳。
警察によると、きのう午後7時50分ころ、須賀川市桙衝の市道で右カーブを曲がりそこね、反対側のガードレールに衝突している乗用車を、通行中の人が見つけて通報した。
車の中に居た圓谷容疑者は酒に酔った状態で、駆けつけた警察官に対し、夕方から市内で酒を飲んでいたことを認めたという。
逮捕の連絡を受けた須賀川市議会は明日、全員協議会を開いて、今後の対応について決めることにしている。
[ 10/19 20:07 福島中央テレビ]

1975チバQ:2011/10/20(木) 00:06:19
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000001110190001
漁業特区撤回の請願 異例の逆転不採択
2011年10月19日

 沿岸漁業の再生に民間参入は必要か。水産業復興特区の撤回を求めた県漁協の請願に、県議会は賛同しなかった。常任委員会の結果とは逆転する異例の展開をたどった背景には、最大会派のなかで賛否が割れたことがある。


 18日の本会議。最大会派の自民党・県民会議から2人がそれぞれ請願に反対、賛成の立場から意見を述べた。安藤俊威氏は、採択によって国が漁業特区を法案から外す口実を与えてしまうと懸念を表明。対する須田善明氏は「特区は漁協の同意があって初めて認められるべきだ」と主張した。


 記名投票の結果、議長を除く59人のうち、賛成20、反対37で不採択に決まった。欠席1、白票1。38人の自民で賛成したのは6人。いずれも選挙区が沿岸部だ。議員の一人は「漁業権がいかに浜にとって重要か知っている」と特区に反発する理由を語る。


 付託を受け、採択すべきだと決めた産業経済委だが、委員長の中山耕一氏は本会議で採択反対に票を投じた。「今回は一議員としての判断。視察で回ると、民間と組みたい漁業者もいた。再建の選択肢は増やすことが大事」と述べた。


 さらに県議選を来月に控えていることも影響したようだ。自民のベテラン県議は「知事の支援を得るためには良好な関係を維持したいと、県側に回った議員も多かった」と解説する。


 民主党系の改革みやぎも賛否が割れた。藤原範典会長は「採択されると国が制度設計を見直す、という説得があった」と県の切り崩しがあったと明かす。公明の一部と21世紀クラブは採択反対、社民、共産は賛成した。議員の表決は県議会ホームページで公開されている。

1976チバQ:2011/10/20(木) 00:12:44
>>1970
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2011/20111019084941.asp?fsn=eb33f76037153e93cde084f7e7644d6f
藤崎町長「脱木村派」を宣言


町長失職を受けて記者会見する小田桐氏=18日午後




 藤崎町臨時議会で18日、8月に続き2度目の不信任決議を受けて失職した前町長・小田桐智高氏は同日、町役場内で記者会見し、出直し町長選への出馬をあらためて表明した。小田桐氏は木村太郎代議士後援会に所属するが、町政運営面で木村派からさまざまな圧力を受けた−として「『脱木村派』を宣言せざるを得ない」と強い口調で語った。

 町長失職について、小田桐氏は会見で「心外であり、不本意だ」と不快感をあらわにした。不信任決議で「町政を私物化」「町長として不適任」などと指摘を受けたことには「中身、根拠がない」と語気を強めた。

 木村系会派の「愛町会」代表が不信任決議を提出したことには「木村派の圧力、私を木村派から除名する動きだと感じる」との認識を示し、木村派から離れざるを得ないと語った。

 出直し町長選に向けては「藤崎小、常盤小の改築事業など重要案件の推進を訴えていく」と述べた。

 町議会解散による町議選、町長失職による町長選と、町政の混乱が今後も続くことには「町民の皆さんには本当に申し訳ない気持ち。執行者として責任を十分感じている」と話した。

1977チバQ:2011/10/20(木) 00:14:43
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/10/20111019t11020.htm
予期せぬ流れ、意外な大差 水産特区撤回請願不採択 宮城

記名投票で実施された「水産業復興特区」構想の撤回を求める請願の採決=18日、県議会


 宮城県議会9月定例会は18日、「水産業復興特区」構想の撤回を求める請願を賛成少数で不採択とした。定数61(欠員1)の6割を占める最大会派「自民党・県民会議」は自主投票で臨み、議長を除く37人が採択6、不採択30、棄権1に割れた。採否は拮抗(きっこう)するとみられたが、結果は大差。議員を不採択へ動かしたのは、外から転がり込んだ意外な大義名分だった。
 自民会派の議論は6日に本格化した。会派総会で沿岸部議員が採択を求めたのに対し、内陸部議員は任期満了に伴う廃案か不採択を主張。双方は真っ向から対立した。
 県議選(11月4日告示、13日投票)を目前に控えた議員心理も交錯した。「漁協の願いを無視すれば沿岸部は選挙を戦えない」「採択は与党会派が村井嘉浩知事にノーを突き付けるのと同じ」
 会派幹部によると、産業経済委員会が採決を先送りした7日時点で、3分の1の議員が採否を決めかねていた。
 空気が一変したのは、3連休後の11日。共産党現職が県議選向けに作成したチラシが、会派議員の目に留まった。
 チラシに記されたのは、活動報告と数人の応援メッセージ。その中に、県漁協幹部が寄せた「親身になって話し合っていただいたのが共産党」という文面があり波紋を広げた。
 県漁協の上部団体の全漁連は自民党の強力な支持団体。漁協幹部の「共産寄り」とも取れる発言に、自民会派は神経をとがらせ、保留としていた議員も硬化した。
 沿岸部議員は12日、巻き返しに出た。知事に気兼ねする議員を取り込もうと、産経委の採決で特区構想を否定しない付帯意見を提案し「撤回請願をマイルドにする」(ベテラン)ことを狙った。実際、14日の産経委は付帯意見を添えた請願が賛成多数で採択された。
 それでも、会派内に芽生えた県漁協への不信感は一掃できず、多くの議員が不採択に回った。採択派は「チラシが大義名分にされてしまった」と悔しがった。
 18日の本会議。会派の2議員が両極に分かれて討論した。採択派の須田善明氏は「県漁協の合意がない以上、いったん撤回すべきだ」と主張。不採択派の安藤俊威氏は「合意を得るために協議を見守るべきだ」と強調した。結論は違えど、目指す方向は同じだった。
 会派の佐々木喜蔵会長は「水産業への思いは一緒だけに、採否の判断は感情面に左右された。合意形成が大事との指摘は会派の総意と言える。知事には重く受け止めてもらいたい」と語った。

◎民主系会派3人が方針に反旗/県議選後勢力維持に不安

 「水産業復興特区」構想の撤回を求める請願をめぐり、民主党系の第2会派「改革みやぎ」(11人)は、「採択」の方針で本会議に臨んだが、3人が不採択に回った。会派幹部は「知事側に懐柔されたとも受け取られかねない」と危機感を募らせ、県議選(11月4日告示、13日投票)後の勢力維持に不安定材料を残した。
 同会派は、本会議前の会派総会で「漁協や漁業者の現場サイドと県の意思疎通が欠けている」と県の姿勢をあらためて批判し、請願を採択する方針を確認した。「記名投票でもあり、それぞれの判断に任せる」(藤原範典会長)として会派拘束は掛けなかった。
 採決では民主党県連幹事長代理の菅原敏秋氏、無所属の袋正氏と菅間進氏の計3人が「特区の基本的な考え方には賛同できる」などと判断し、不採択の意思を示した。
 藤原会長は「それぞれの考えに従ったということだろう」と語る。別の議員は「会派拘束を掛け、会派としての立場を鮮明にすべきだった」と悔やむ。
 会派内には、民主党政権が水産業復興特区の実現に向けた関連法案を次期臨時国会に提出する方針であることを踏まえ、「政権与党の中央と地方で整合性がないのはおかしい」と会派の方針をいぶかる声もあった。
 ベテランの一人は「(民主党と無所属の議員が混在する)会派内のひずみが表面化したということ。県議選後は、これまで通りにはいかないのではないか」と会派流動化の可能性を示唆した。


2011年10月19日水曜日

1978チバQ:2011/10/20(木) 00:42:30
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111019-OYT1T00271.htm
水産特区、議会が是認…民主系に多い特区否定派


水産業復興特区の撤回を求める請願の採決で投票する宮城県議(18日) 宮城県議会は18日の本会議で、「水産業復興特区」の撤回を求める県漁協からの請願について採決を行い、賛成少数で不採択とした。

 14日の産業経済委員会では、県漁協との歩み寄りを求める意見付きで採択された。自民系、民主系の2大会派は、県議によって判断は割れたが、本会議では委員会の判断を覆す形で、村井知事が推進する特区構想を県議会が是認する結果となった。

 特区撤回を求める請願の採決は、賛成20、反対37で不採択となった。会派別でみると、知事与党では自民系「自民党・県民会議」が賛成6、反対30。「公明党県議団」が反対3。「21世紀クラブ」が反対1。野党では民主系「改革みやぎ」が賛成8、反対3、「社民党県議団」が賛成4、「共産党県議団」が賛成2。

 請願の紹介議員だった自民系の長谷川洋一県議は退席、公明の伊藤和博県議は白票を投じ、議長の畠山和純県議は投票しなかった。

 養殖漁業への民間参入を促す水産特区構想に対し、県漁協は「民間企業は利益が上がらなければ撤退する。民間参入は地域に混乱を招く」と反発。6月上旬には県議会に構想撤回を求める請願を提出した。14日の産業経済委員会では、「願意をくむべき」との意見が多く出て、県と県漁協の歩み寄りを求める付帯意見を付けた上で、撤回請願は採択された。

 本会議では、自民系会派の須田善明県議は「特区以外の手法でも資本参加の施策は実現できる」と述べ、委員会の結論通りに採択するよう求めた。一方、同じ自民系会派の安藤俊威県議は「請願者(の県漁協)が改めて請願を出すのは可能。請願者と県当局の話し合い(の時間)を担保するため」として不採択を主張するなど、自民系と民主系では県議によって立場が分かれた。

 不採択の結果に、県漁協の菊地伸悦会長は「極めて遺憾。民間企業が漁場を使えば、漁業者とのあつれきを起こしかねない。これからも特区撤回を求め運動を展開する」とコメント。村井知事は「県漁協に理解頂けるように誠意を持って対応したい」と述べた。

(2011年10月19日12時26分 読売新聞)

1979チバQ:2011/10/20(木) 23:32:47
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111020-OYT1T01080.htm?from=y10
福島の全原発廃炉に…県議会が請願採択
福島原発
 福島県議会は20日の9月定例会本会議で、東京電力福島第一原発事故を受け、「県内すべての原発の廃炉を求める」とする請願を、第1会派の自民党を含む賛成多数で採択した。


 都道府県議会が原発の廃炉を求めて意思表示するのは異例。

 請願は6月に福島市の市民団体から共産党議員の紹介で提出され、6月定例会では継続審議となった。9月定例会では、19日の企画環境委員会の採決で賛成4、反対4の同数となり、自民党の渡辺義信委員長が不採択を決めた。

 しかし、同党は20日の本会議前の議員総会で、多くの議員が県内全10基の廃炉に賛成する意向をすでに示しているなどとして、本会議で採択に賛成することを決めた。県議選(11月10日告示)を間近に控えており、同党県議の間からは、「再び継続審議にすれば選挙に苦しむ。勝つためには賛成したほうが賢明だ」との声もあった。

(2011年10月20日21時57分 読売新聞)

1980チバQ:2011/10/20(木) 23:35:03
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111020-00000026-mailo-l07
復興への選択:11・20ミニ統一地方選 県議選 投票まで1カ月 /福島
毎日新聞 10月20日(木)11時2分配信

 ◇各党主張、独自の原子力・復興策
 東日本大震災と福島第1原発事故の影響で延期されていた県議選(定数58)は、11月20日の投開票日まで1カ月に迫った。復興は道半ばで、放射性物質への不安が県民生活に暗い影を落とすなかでの異例の選挙。有権者の関心が原子力政策や復興事業に集中し、各党は主張に独自色を出そうとしている。
 最大会派・自民党の斎藤健治・県連幹事長は「3月11日以前より住みよい県にするには除染が必要」とした上で、中間貯蔵施設について「県は国に任せるのではなく、場所を提案して国から財源を獲得するぐらいでないといけない」と県に積極姿勢を求めた。
 県議会第2勢力の民主党にとっては政権与党として初の県議選。県連の宗方保総務会長は、政府による中小企業の救済策や除染への取り組みを挙げて「与党としての実績を粛々と訴える。復興を進めるのみだ」と語った。
 公明党の甚野源次郎・県本部代表は「中長期的には再生可能エネルギーも争点にはなるが、当面は、被災者に寄り添い、子どもを守る政策を前面に押し出す」と強調した。
 共産党の久保田仁・県委員長は「大型開発を優先して原発推進を容認してきた県議会の中で、国と東京電力にはっきりと物を言ってきた」と存在感をアピールした。
 社民党の古川正浩県連代表は「最終処分場問題など何年も前に社民党が指摘したことが今、議論となっている」と指摘。事故後、「党の存在意義を問われる選挙区」として双葉郡に公認候補を擁立した。
 今回が初の県議選となるみんなの党は2人を擁立。県連の小熊慎司代表は、政府・与党の構想に異論を唱えて「増税なき復興」を訴える。【種市房子】
………………………………………………………………………………………………………
 ◆各党の立候補予定者数◆
    公認(推薦) 現有議席
自民  30 (2)   26
民主  23 (1)   16
公明   3        3
共産   6        3
社民   4        2
みんな  2        0

10月20日朝刊

1981チバQ:2011/10/20(木) 23:36:47
http://www.asahi.com/politics/update/1020/TKY201110200621.html
2011年10月20日22時35分
有権者1400人所在つかめず 11月実施の宮城県議選
 東日本大震災の影響で延期されていた宮城県議選(11月4日告示、13日投開票)で、有権者1392人の所在が把握できていないことがわかった。津波被害を受けた沿岸部の10市町で、選挙期日の案内はがきが「宛先不明」で返送されたという。

 県選管が18日までに沿岸部の15市町に照会した。最も多いのは、石巻市と気仙沼市の約500人。次いで東松島市189人、南三陸町約100人など。

 県選管は、所在不明者の多くは津波で家を失うなどして県内外に避難しているとみている。20日午後には総務省で記者会見を開き、選挙日程や不在者投票の方法などを説明し、避難している有権者に投票を呼びかけた。

1982チバQ:2011/10/21(金) 23:52:06
>>1936
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111021-00000071-mailo-l04
選挙:女川町長選 須田県議が立候補表明 現職・安住氏は出馬撤回 /宮城
毎日新聞 10月21日(金)11時43分配信

 自民党の須田善明県議(39)は20日、石巻市役所で会見し、震災で延期されていた女川町長選(11月4日告示、同13日投開票)に無所属で立候補することを表明した。
 須田氏は「震災で壊滅的な被害を受けた町の未来づくりに向け、20年後の町を担う私たちの世代が先頭に立って復興に取り組まねばならない」と語った。
 須田氏は女川町出身出で、明治大卒。民間企業に勤務した後、1999年の県議補選(旧牡鹿選挙区)に立候補し、初当選。現在3期目。09年から同党県連幹事長を務めてきたが、同日付で辞任した。
 須田氏の立候補表明を受け、4選を目指して既に立候補を表明した現職の安住宣孝町長(66)は「町政に混乱を招きたくない」との理由で立候補を見送る方針。現時点では、他に立候補の動きが見られず、無投票となる可能性が強い。【石川忠雄】

10月21日朝刊

1983チバQ:2011/10/23(日) 17:42:14
>>1979
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000001110220005
3.11後の選択:廃炉採択「容認できぬ」
2011年10月22日

 ●連合福島運動方針「脱原発」盛らず


 民主党県連の最大支持母体である連合福島は21日、福島市で定期大会を開いた。運動方針には「脱原発」を盛り込まず、民主県連との見解の違いが明確になった。連合の影山道幸会長は取材に対し、県議会が原発の廃炉を求めた請願を採択したことを「拙速で容認できない」と批判した。


 同日、連合福島の運動方針に入った原発に関する記述は、「事故の早期収束と除染対策の徹底」など足元の課題だけだった。


 上部団体の連合の古賀伸明会長は10月の定期大会で「脱原発依存」の方針を表明。民主党県連も7月、県内原発の廃炉問題には触れないながらも、「原子力政策から脱却するという意味での脱原発を基本とする」と中長期の姿勢を示した。


 連合福島が慎重なのは、電力会社や原発メーカーの労働組合、大量に電気を使う企業の労組に対する配慮がある。影山氏は大会の冒頭あいさつで「脱原発の議論を中心にすると(連合の)組織が割れかねない」と述べ、政府のエネルギー政策の見直しや雇用対策が固まるまでは話し合わない方針を示した。


 影山氏は21日、朝日新聞の取材に対し、失業手当(雇用保険)の延長特例がなくなる年明け以降、原発で働いていた人たちの失業問題が発生する可能性に触れ、「脱原発は、県民の思いとしては分かる。ただ、雇用問題をどうするか、そのプロセスが示されない中、安易に脱原発とは言えない」と語った。


 また20日の県議会で、県内の原発をすべて廃炉にすべきだとする請願の採択に民主党県議も加わったことに不快感を示し「連合福島は民主県連の考えに一歩距離を置きたい」と述べた。


 請願採決に臨んだ現職についても、連合福島は県議選で支援する考え。しかし、影山氏が採択を容認しない姿勢を示したことで、民主県連の「脱原発」の主張は選挙期間中、かげりを見せる可能性もある。


 ●予定者説明会 88陣営が参加/県議選


 11月20日に投開票される県議選(定数58)の立候補予定者への説明会が21日、県内7カ所で開かれた。現職や新顔ら計88陣営の本人や代理人らが出席した。


 県議選では、すでに現職44人、前職2人、元職2人、新顔36人の計84人が立候補を表明し、選挙に向けた準備を進めている。説明会には、立候補を検討している新たな4陣営の関係者らも出席した。各会場ではこの日、県選管の担当者が立候補の届け出の手順や選挙公報の掲載文の修正方法などについて説明した。


 無投票の可能性が高いと見られてきた二本松市(定数2)では、会場の最前列に座った男性が「候補者の擁立を模索している。原発事故が起きた今だからこそ、きちんと反原発の立場の人を立てて、選挙でしっかり議論してもらいたい」と話した。


 ●「選挙カーは自粛」6現職申し合わせ/川俣町議選


 川俣町の町議6人は21日、11月20日に投開票される町議選で選挙カーを使わないことを申し合わせた。車には氏名を大書きした看板も取り付けず、街頭での演説はハンドマイクで行うという。


 町議選は4月の統一地方選で行われる予定だったが、震災の影響で延期されていた。今のところ、定数16に対して現職15人、前職1人、新顔2人の18人が立候補の準備を進めている。


 町内では山木屋地区が計画的避難区域に指定され、約800人が区域外の町内に避難している。また、飯舘村や南相馬市、浪江町の住民約700人も川俣町内で避難生活を送っており、選挙運動の方法について議論されてきた。その結果、現職の町議6人が選挙カーを使わないことで合意。選挙初日と最終日に6人が合同で街頭演説をすることも決めた。


 このうちの1人は「被災者は『選挙どころじゃない』という気持ちも強いはずなので、大音響で名前を連呼する従来のやり方を改めたい」と話している。

1984チバQ:2011/10/23(日) 20:14:58
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/10/20111021t61021.htm
廃炉請願採択 福島県議選控え世論意識 全会一致異例の展開
 福島県議会が20日、県内の原発10基全ての廃炉を求める請願を採択した。共産党県議が単独で紹介議員となった請願は、委員会審査では不採択。この日の本会議では5議員退席の上、全会一致で採択される異例の展開となった。各党を廃炉へと突き動かしたのは、1カ月後に迫る県議選への思惑だった。

 最大会派の自民党は19日の企画環境委員会で4議員全てが請願採択に反対したが、この日は会派拘束もかけて賛成に回った。県連幹事長の斎藤健治議員は「委員会では審査継続の立場だったが脱原発を県連で決定しており、本会議で賛成するのは問題ない。選挙まで1カ月。有権者に対する正直な意思表明だ」と言う。
 「『原発はもういい』というのが県民の率直な気持ち。ごく当たり前の決定だ」と語るのは、第2会派の県民連合を社民党などと構成する民主党県連の総務会長の宗方保議員。別の議員は「わざわざ廃炉を明言する必要はないが、選挙を控えてあえて反対はできない」と明かす。
 これまで県議会が原発に関する姿勢を決める際には、特別委員会を設置するのが一般的だった。公明党県本部代表の甚野源次郎議員は「もっと慎重に議論を重ねる必要があったとは思う。廃炉に向けて県議会がどう責任を果たすか、選挙後に課題が残った」と話す。
 「世論が後押ししてくれた」と採択を喜ぶのは共産党の神山悦子議員。「選挙向けのパフォーマンスなのかどうか、県民は各党の今後の対応を注目している」と指摘する。社民党県連代表の古川正浩議員は「脱原発をさらに推し進める歴史的な一歩だ」と評価する。
 一方で、原発が立地する双葉郡選出の議員は複雑な表情。本会議を退席した民主党の坂本栄司議員は「地元の雇用や、事故収束に向けて頑張っている作業員の士気低下が心配だ」と語る。自民党の吉田栄光議員は賛成したが「まだ復興・復旧の方策が出ていない状況。判断が早かったという気持ちはある」と話した。


2011年10月21日金曜日

1985名無しさん:2011/10/24(月) 00:38:47
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111023-00000070-mai-pol
<山形・村山市議選>新議員17人決まる
毎日新聞 10月23日(日)23時58分配信

 任期満了に伴う山形県・村山市議選(定数17)は23日投開票され、現職16人、元職1人の新議員が決まった。党派は自民4人、公明1人、共産2人、社民1人、みんなの党1人、ほかは無所属だった。

 投票率は76.61%で、過去最低だった前回(81.45%)をさらに4.84ポイント下回った。当日有権者数は2万2521人(男1万788人、女1万1733人)。【鈴木健太】

◇村山市議選開票結果(定数17−18)

当 1231 森  一弘 56 無現

当 1219 大山 正弘 57 無現

当 1155 秋葉 新一 60 公現

当 1111 茨木 久弥 72 自現

当 1024 須藤 和幸 60 社現

当 1008 中里 芳之 44 共現

当 1006 柴田 好美 66 無現

当 1002 佐藤 敏彦 54 無現

当  985 川田 律子 58 共現

当  982 能登 淳一 57 自現

当  928 長南  誠 66 無現

当  926 長谷川 元 38 無現

当  876 佐藤 昌昭 54 無現

当  857 海老名幸司 63 自現

当  821 鈴木 健治 61 自現

当  690 井沢 秋雄 70 み元

当  688 布川 淳一 59 無現

   615 菊池 貞好 57 無新

最終更新:10月23日(日)23時58分

1986チバQ:2011/10/25(火) 00:23:02
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/10/20111024t11012.htm
民主と自民火花 安住財務相、村井知事が宮城県議選で応援

政権与党の強みを訴える安住財務相=23日、涌谷町



立候補予定者の応援に駆け付け、演説する村井知事=23日、角田市



 東日本大震災で延期された県議選(11月4日告示、13日投票)を目前に、定数1をめぐる攻防を繰り広げる県内2選挙区に22、23の両日、安住淳財務相と村井嘉浩知事が入り、それぞれ民主党、自民党の候補予定者の応援にフル回転した。政権与党の強みを前面に出す安住財務相に対し、村井知事は県政与党として支える自民党との二人三脚ぶりを強調した。
 1人区のうち両党の公認・推薦候補が激突するのは角田・伊具(角田市、丸森町)と、遠田(美里、涌谷両町)の両選挙区。角田・伊具選挙区は今回から定数が2から1減となる。
 「被災者に何とか以前の生活に戻ってもらいたいと願い、3次補正を編成した。復興へ、国は責任を持ってやる」
 安住財務相は22日、角田市に入り、民主党新人の緊急集会に出席。約200人の支持者に対し、国の財政責任者の立場を強くにじませた。
 翌23日には涌谷町内で開かれた同党新人の決起集会でマイクを握り、「私も一緒になって町の利便性を高め、若い人が住める町にしたい」と訴え、地元の幹線道路などインフラ整備の例を挙げながら政権政党の自信をのぞかせた。
 一方の村井知事。2日間、両選挙区に立つ自民党の公認、推薦候補が開いた集会を駆け回った。
 涌谷町内で22日開かれた同党現職の総決起集会では、約220人の支持者を前に「(自民党の候補が)当選するかどうかは、遠田選挙区の声が私の所に届くかどうかという大きな問題。危機感を持っている」と述べ、与党効果をにじませ、陣営を引き締めた。
 23日には、角田・伊具選挙区で同党が公認、推薦する2現職の集会に相次いで出席。各会場で「県執行部の信頼も厚い」「私の最大の理解者」と訴え、「村井効果」を自ら演出した。
 22、23の両日、安住財務相は両選挙区を含む民主党の候補予定者5人の集会に出席。村井知事は自民党の7人(推薦を含む)の応援に回った。


2011年10月24日月曜日

1987チバQ:2011/10/25(火) 23:05:44
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/10/20111025t11018.htm
宮城県議選前哨戦 TPPめぐり温度差 慎重民主・反対自民
 交渉参加の是非判断が大詰めを迎える環太平洋連携協定(TPP)をめぐり、県議選(11月4日告示、13日投票)の前哨戦で民主、自民両党の訴えに温度差が目立っている。野田佳彦首相が参加に前向きな姿勢を示す民主党は、候補予定者が慎重な対応を強いられるのに対し、自民党は農村部を中心に反対姿勢を強力に打ち出し、選挙戦での争点化を狙う。

 民主党県連は、21日に発表した政策集に「TPP」の文言は一切盛り込まなかった。県連幹部は「政府内で話し合うべき問題だ」と説明。「TPPは県議選の争点にはならない」と話した。
 県連内には「党と候補者の考えに違いがある。賛否の態度表明は難しい」と嘆く声がある。22、23の両日、県内各地の選挙区を回った安住淳財務相(衆院宮城5区)は、農業問題を前面に訴えつつ「TPP」の言葉を慎重に回避した。
 同党現職の一人は「政府は結論を少しでも先送りしてほしい」と話す。県選出国会議員は「党への風当たりが強い中、TPPに着手すれば勝負できない」と言い切った。
 一方、ことし3月、TPPの反対決議をした自民党県連は、農村部を中心に攻勢を強めている。
 「体を張ってでもTPPを阻止する。風土に合った農業を守らなければならない」。県北部で22日にあった県政報告会で同党現職は力を込めた。
 別の会場でマイクを握った県連会長の小野寺五典衆院議員(宮城6区)は「農業対策がない状態で参加に踏み込むのはあんまりだ。政府がTPPに前のめりなのは、沖縄をめぐる外交の失敗を穴埋めするため」と解説し、民主党との対立軸を鮮明にした。
 他の政党の対応も分かれている。
 社民党は、福島瑞穂党首が仙台市内で行った街頭演説で「日本の農業は本当に駄目になる」と強調。共産党は23日、仙台市内でマイクを握った小池晃政策委員長が「国内の1次産業をつぶすことになる。まるで亡国の政治だ」と訴えた。
 公明党県本部の石橋信勝代表は賛否は明確にせず、「直ちに導入されると農業者は全滅してしまう」と慎重に話す。みんなの党の菊地文博県支部長は「(交渉参加に)乗り遅れることなく、話し合いをすることが重要」と賛成の立場だ。


2011年10月25日火曜日

1988チバQ:2011/10/27(木) 22:31:22
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/10/20111027t11026.htm
宮城県議選 仙台市議、支援の動き低調
 東日本大震災の影響で延期されていた宮城県議選(11月4日告示、13日投票)の仙台市内5選挙区で、仙台市議の動きが全般的に低調だ。統一地方選で同日選だった市議選は8月に終了。県議選が単独実施となり、政党内の連携や現職陣営間のバーター戦術が弱まったことが背景にある。市議選で高みの見物を決め込んでいた県議の支援要請に、「選挙の借りは選挙で返すのが鉄則」(ベテラン)と突き放す本音も聞かれる。

 仙台市の政令市移行に伴い、県議選と市議選は1991年春の統一地方選から、同じ日程で5回実施された。政党候補や地盤が重なる候補らが連動した選挙戦を展開してきたが、ことしは震災でともに延期され、市議選は8月、県議選は11月に分断された。
 ある民主党市議は今月中旬、同じ選挙区の党県議から支援依頼を受けたが、「市議選で力添えを頂いたわけでもないし…」と歯切れが悪い。
 自民党市議も「選挙が別々になっていろいろ頼まれるが、今回は『それなり』の応援になる」と打ち明ける。
 無所属市議の一人も、選挙はがきや総決起集会の準備といった裏方の仕事を複数の県議から頼まれ、うんざりの様子。「市議選後、震災復興の議会が続き、自分の選挙の残務整理もままならない。応援する余裕はない」とこぼした。
 市が予算計上した市議選と県議選の費用は、約7億1400万円。分断選挙の影響で、2007年の前回を約2億5200万円も上回ることになった。中堅市議は「選挙費用はかさむし、約2カ月半の間に2度の大型選挙。有権者の選挙離れが心配だ」と懸念する。
 県議選は告示まで8日。計算できる固い組織票で議席確保を目指す公明党や共産党、社民党のほか、4議席を獲得した市議選に続く躍進を狙うみんなの党の所属市議は、活動を強め始めた。
 前回は各選挙区で、県議選と市議選合わせて15〜30の陣営が入り乱れて戦ったが、今回は最も多い青葉選挙区でも立候補を予定するのは10陣営。多くの市議が「盛り上がりに欠け、過去最低だった市議選の投票率(40.03%)を下回るのではないか」と予想している。


2011年10月27日木曜日

1989チバQ:2011/10/27(木) 22:46:10
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/10/20111026t11023.htm
宮城県議選 みんなの党、攻勢強める 民・自批判の受け皿狙う

仙台市内の街頭でアジェンダを訴えるみんなの党関係者


 迫る宮城県議選(11月4日告示、13日投票)に初めて参戦するみんなの党が、攻勢を強めている。6選挙区に公認候補を擁立し、全員当選を狙う。8月の仙台市議選では無党派層の受け皿となり、4議席を獲得する躍進を見せた。直後の選挙戦だけに、各党が警戒を強めている。

 県議会9月定例会が閉会した19日夕。みんなの党の立候補予定者は仙台市内のショッピングセンターで街頭演説を展開した。車両に渡辺喜美代表の顔写真を大きく張り出し、「増税なき復興を」と呼び掛けた。
 同党は県議選で、仙台市の5選挙区と気仙沼・本吉選挙区に計6人を立てる。元衆院議員秘書や会社社長をはじめ、仙台市議の秘書を経験した女性などがそろった。
 8月の仙台市議選では6人を擁立し、元市議と3新人の計4人が当選。県議選に立つ新人は「市議選後、有権者の反応に手応えを感じる。議席獲得により、党を見る目が変わった」と言う。
 政策面でもアピールを忘れない。国、県の震災対応に対する不満を吸収しようと、「復興アジェンダ(政策課題集)」を策定した。目標議席は、県議会で議案提出権を持つ交渉会派になるための5議席以上。改選後に会派再編が大きく流動化すれば、キャスチングボートを握れる可能性もある。
 無党派層に食い込みたい民主党陣営が警戒を強める。党県連幹部は「政権党への批判の受け皿になる可能性がある。個人の実績を訴え、これまでの支持層を着実に固めていくしかない」と気を引き締める。
 自民党県連幹部は「被災者は施策実現のスピードを求めている。地元をよく知り、経験と実績がある人が優先されるだろう。仙台市議選ほどの結果は出ないのではないか」と予測する。
 みんなの党は、昨年夏の参院選で元県議の菊地文博氏が立候補し敗れたが、10万票余りを獲得して一定の地歩を築いた。菊地氏は県支部長に就き、次期衆院選宮城2区の公認候補となる。仙台市議選と県議選の二つの地方選を支持基盤強化の突破口と位置付け、候補者を発掘し、戦略を構築してきた。
 菊地氏は「風頼みではない政党に脱皮できるかどうか。本当の勝負はここから。党勢をより確固たるものにしたい」と意気込む。


2011年10月26日水曜日

1990チバQ:2011/10/28(金) 23:11:30
>>1930-1937あたり
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/10/20111028t51016.htm
町レベルで異例の大物対決 山形・大石田の出直し町長選
 山形県大石田町の公共工事入札に絡む汚職事件で受託収賄罪で起訴された前町長の辞職に伴う出直し町長選(11月8日告示、13日投票)で、自民党参院議員丸山和也氏が11月6日、立候補を予定する新人の応援のため同町を遊説することが27日までに決まった。別の新人の応援には民主党の蓮舫行政刷新担当相が30日に駆け付ける。全国的に知名度のある2人が前哨戦の応援に来るという、町長選レベルでは異例の展開になっている。

 立候補を予定するのは元町議大山二郎氏(56)と会社役員庄司喜与太氏(65)の2人で、無所属新人同士の一騎打ちになる見通し。大山氏の応援に丸山氏、庄司氏の応援に蓮舫氏がそれぞれ来る。
 大山陣営によると、大山氏が県外の自民党関係者に知名度のある応援弁士の派遣を依頼し、丸山氏の遊説が決まった。丸山氏は大山氏の決起集会に出席し、自民党県議らと応援演説する予定。大山陣営は「丸山氏の人気で多くの町民を集めたい」と意気込む。
 蓮舫氏は、野田グループの同僚である近藤洋介衆院議員(山形2区)の国政報告会に出席するため、尾花沢市に来ることが以前から決まっていた。庄司氏と付き合いのある近藤氏からの要請を受けて隣町の大石田へも足を運び、庄司氏の後援会集会に参加する。
 丸山、蓮舫両氏とも立候補予定者との個人的なつながりはない。「うちは参院比例選出ということもあり、選挙の規模にかかわらず都合が付けば応援に行く」と丸山氏の事務所。蓮舫氏の事務所は「町村長選の応援に閣僚が赴くのはあまり例がないかもしれないが、調整がついたので要請に応じた。汚職絡みの出直し町長選という事情は承知している」と説明する。
 今回の出直し町長選は、汚職の温床となった入札制度の改革や町政の信頼回復が最大の焦点になる。町内のある商業関係者は「応援がヒートアップするのはいいが、大石田をどうするかという本質が選挙から抜けているようで情けない」と感想を語った。


2011年10月28日金曜日

1991チバQ:2011/10/28(金) 23:23:42
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111022-00000027-mailo-l04
’11県議選みやぎ・震災後:/上 仙台市内は混戦模様 太白は政党対決鮮明 /宮城
毎日新聞 10月22日(土)10時47分配信

 東日本大震災を受け延期されていた県議選(11月4日告示、同13日投開票)は、告示まで2週間を切った。立候補を準備している顔ぶれを、注目選挙区や津波被害を受けた沿岸部の選挙区を中心に紹介する。(敬称略)
 ■青葉
 有権者約23万人で、浮動票の行方が結果を左右する選挙区。県内最多の定数7に対し10人が挑む予定。民主は遊佐と菅原、自民も相沢と元職の中沢を擁立。公明の石橋は6選を、共産の遠藤は再選をそれぞれ目指す。みんなの熊谷は元厚生労働事務官。無所属のうち前回トップの菅間は支持団体を小まめに回り、吉川は東北電力労組の支援を受け再選を狙う。伊藤は桜井充参院議員の元秘書。
 ■宮城野
 宮城野は若林とともに震災で津波被害を受け、集団移転の問題が残る。定数4に7人が立つ見通しで、民主の坂下が6選を、自民の石川、公明の庄子が3選をそれぞれ目指す。みんなの堀内は、党県支部長で元県議の菊地文博の後継。無所属の佐々木は菊地の元秘書。沢田は医師の視点で復興を訴える。目黒は補選を含め4度目の挑戦。
 ■若林
 定数3に7人が挑み、混戦模様となる見込み。民主は擁立を見送る方針。自民は千葉と細川が議席維持を目指す。前回トップの社民の本多は集会を小まめに開き支持固め。共産の福島は仙台市議から転身して挑む。みんなの菊地は8月の同市議選での躍進を足がかりにする。無所属の小野寺は先月、立候補の意向を表明。渡辺は市川一朗前参院議員の秘書だった。
 ■太白
 定数5に8人が立つ見通しで、ほぼすべての主要政党が候補者を擁立、激戦の様相を呈している。前回トップの民主の藤原は支持層固めを進める。自民はベテランの菊地と若手の佐々木が議席維持を狙う。公明の小野寺は5選を目指す。共産の横田は県政批判票を取り込む。前回48票差で次点に泣いた社民の岸田は返り咲きを狙う。みんなの阿部は元仙台市議秘書の人脈も活用。諸派の赤間は過去2回の市議選に続く挑戦。
 ■泉
 定数5に8人が立候補する予定。前回トップの菅原は労組の票固めを進める。自民はベテランの今野と3選を目指す外崎を公認し、秋葉賢也衆院議員元秘書で無所属の岩沼を推薦した。公明は最重点区と位置付け伊藤が支持を固める。共産は五島が前回に続く挑戦。みんなの峯岸は中野正志前衆院議員の元秘書。小野は自民系会派だが無所属で4選を狙う。
………………………………………………………………………………………………………

1992チバQ:2011/10/28(金) 23:23:55
 ◇県議選立候補予定者◇
 【青葉】(定数7)
遊佐美由紀 48 党県政調会長 民現(4)
菅原敏秋  63 党県役員   民現(1)
相沢光哉  72 元県議長   自現(5)
中沢幸男  71 会社役員   自元(6)
石橋信勝  66 党県代表   公現(5)
遠藤いく子 62 党中央委員  共現(1)
熊谷敏彦  32 党県役員   み新
菅間進   60 元会社員   無現(5)
吉川寛康  42 東北電力社員 無現(1)
伊藤聡   32 元参院秘書  無新
 【宮城野】(同4)
坂下康子  52 行政書士   民現(5)
石川光次郎 44 党県役員   自現(2)
庄子賢一  48 党県副幹事長 公現(2)
堀内周光  35 会社社長   み新
佐々木秀之 36 元県議秘書  無新
沢田朋啓  33 医師     無新
目黒政市  57 元県議秘書  無新
 【若林】(同3)
千葉達   66 党県顧問   自現(4)
細川雄一  44 学校法人理事 自現(1)
福島一恵  50 元市議    共新
本多祐一朗 55 党県政審委長 社現(5)
菊地幸郎  50 会社役員   み新
小野寺一貴 37 会社員    無新
渡辺勝幸  36 元参院秘書  無新
 【太白】(同5)
藤原範典  64 党県選対委長 民現(4)
菊地浩   70 団体役員   自現(5)
佐々木幸士 39 党県青年部長 自現(1)
小野寺初正 62 党県副代表  公現(4)
横田有史  67 党県副委員長 共現(4)
岸田清実  56 党県幹事長  社元(3)
阿部千夏  41 元市議秘書  み新
赤間学   63 元会社員   諸新
 【泉】(同5)
菅原実   62 元高校教諭  民現(2)
今野隆吉  71 元県副議長  自現(6)
外崎浩子  51 元団体職員  自現(2)
伊藤和博  52 党県副幹事長 公現(1)
五島平   60 党県書記長  共新
峯岸真哉  34 党県青年局長 み新
小野隆   67 不動産会社長 無現(3)
岩沼宏幸  38 元衆院秘書  無新

10月22日朝刊

1993チバQ:2011/10/28(金) 23:24:17
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111024-00000026-mailo-l04
’11県議選みやぎ・震災後:/下 定数5に6人立候補か−−石巻・牡鹿 /宮城
毎日新聞 10月24日(月)10時43分配信

 ◇2議席目指し現新5人−−塩釜
 ■石巻・牡鹿
 石巻・牡鹿(石巻市、女川町)では、前回トップの自民県連幹事長・須田善明が女川町長選への立候補を表明。これを受け、定数5を6人で争う構図になりそうだが、元県議を擁立する動きもある。民主は加賀と坂下がともに4選を目指す。自民は佐々木と元職の池田が立候補し2議席獲得を狙う。共産の三浦は石巻市議から転身しての挑戦。前回2位の本木は自民会派だが無所属で3選を狙う。
 ■塩釜
 定数2に対し5人が立候補する予定。民主新人の阿部は石山敬貴衆院議員の元秘書で、若さをアピール。自民はベテランの柏と前回トップの佐藤が2議席独占維持を狙う。共産は先月の塩釜市長選に立候補した天下(あました)が12年ぶりの議席奪還を目指す。無所属の松木は生カキ販売会社元社長。
 ■気仙沼・本吉
 定数2の気仙沼と定数1の本吉(南三陸町)の両選挙区が統合された。本吉の自民現職・高橋長偉が「震災で選挙の態勢が整わない」と引退の意向を表明。定数3に対し立候補の意思を示しているのは3人だが、新人も立候補を模索しており、情勢は流動的だ。民主は前回トップの内海が6選を、自民は議長の畠山が5選をそれぞれ目指す。みんなの境は昨年4月の気仙沼市長選に続く挑戦。
 ■名取
 自民の小林正一と無所属で自民会派の佐々木敏克が引退する方針。定数2に対し無所属新人3人が立候補する予定で、前回の無投票から一転して選挙となる見通し。自民は過去2回、名取市長選に立候補した石川を推薦。民主は太田を推薦し、橋本清仁衆院議員が支援する。佐藤は元市議で、昨年1月まで議長を務めていた。
 ■亘理
 亘理(亘理、山元両町)は定数1に対し2人が立候補し一騎打ちになる見通し。自民は議長や党県連幹事長を歴任した渡辺が7選を目指す。学習塾を経営する無所属新人の山本は批判票の取り込みを狙う。
 ■宮城
 宮城(松島、利府の両町)は前回の無投票から一転、一つの議席を2人が争う構図になる見通し。松島町議から転身した自民現職の安部は同町が地盤。一方、無所属新人の渡辺は住まいのある利府町を基盤にする。(敬称略)
………………………………………………………………………………………………………
 ◇県議選立候補予定者◇
 【石巻・牡鹿】(定数5)
加賀剛   59 党県役員  民現(3)
坂下賢   49 党県役員  民現(3)
佐々木喜蔵 62 食堂経営  自現(4)
池田憲彦  58 会社役員  自元(3)
三浦一敏  61 元石巻市議 共新
本木忠一  54 団体役員  無現(2)
 【塩釜】(同2)
阿部真喜  25 元衆院秘書 民新
柏佑整   64 党市支部長 自現(4)
佐藤光樹  43 党県役員  自現(2)
天下みゆき 55 党県委員  共新
松木英一  61 元会社社長 無新
 【気仙沼・本吉】(同3)
内海太  64 団体役員  民現(5)
畠山和純 65 県議長   自現(4)
境恒春  32 NPO役員 み新
 【名取】(同2)
石川利一 63 元仙台市職員 無新
太田稔郎 60 元市議    無新
佐藤賢祐 66 不動産賃貸業 無新
 【亘理】(同1)
渡辺和喜 70 党県顧問 自現(6)
山本久人 46 亘理町議 無新
 【宮城】(同1)
安部孝  55 党県役員  自現(3)
渡辺博史 41 元高校教諭 無新

10月24日朝刊

1994チバQ:2011/10/28(金) 23:26:34
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1062/20111022_07.htm
宮城県知事再選2年―点検・村井流復興(上)強硬と弱腰/特区、原発 真逆の姿勢

水産業復興特区の撤回を求める請願が採決された本会議。演壇で開票作業が進む中、村井知事(手前右)は厳しい表情を崩さなかった=18日、宮城県議会


 「採択に可とする者20票、否とする者37票」。開票結果が読み上げられた瞬間、防災服姿の村井嘉浩宮城県知事は正面を見据えたまま、表情を変えなかった。
 18日の県議会9月定例会本会議。宮城県漁協が提出した県の「水産業復興特区」構想の撤回を求める請願は、記名投票の結果、賛成少数で「不採択」となった。議会は賛否をめぐり揺れた末、知事の意思を是認した。

<勝算秘める>
 沿岸漁業権の一部を企業に開放する特区構想を知事が打ち出したのは、東日本大震災の発生から間もない5月。唐突な提案に、一部県議や漁業者は気色ばんだ。
 反発の急先鋒(せんぽう)となった木村稔県漁協会長(当時)は6月、県庁を訪れ「復興への意欲や希望を打ち砕かれるような気持ちだ」と撤回を迫った。
 反対の声は日増しに強まったが、知事は早くから「勝算」を秘めていた。提案段階で、漁業権の一部開放に賛成する漁業者や企業の存在を把握。県漁協との直接交渉に、ぶれない姿勢で臨む後ろ盾とした。
 宮城県の震災犠牲者は、被災県で最も多い9000人以上。復興の使命を背負うトップの立場も加わり、知事は着実に自らの主張を法制化の軌道に乗せた。
 20日召集された臨時国会には、特区の関連法案が提出される見込みだ。タブー視されてきた既得権の開放は、国家的課題に昇華された。
 賛否が割れる問題にあえて一石を投じ、賛成派の存在を推進力にして政策実現の道を開く。強硬にも映る計算された政治手法は、特区問題に限ったことではない。
 震災前の1月、衛星利用測位システム(GPS)端末を利用して性犯罪前歴者の行動を常時監視する条例の検討を表明した際も、「再犯防止効果が見込める」という賛成派の支持を盾に正面突破を試みた。
 その陰には、真逆の一面もある。

<素っ気なく>
 水産業復興特区問題とは対照的に「及び腰」「消極的だ」との批判が多いのが、東京電力福島第1原発事故による放射能汚染対策だ。
 19日に閉会した県議会9月定例会では、多くの議員が放射性セシウムによる汚染稲わらや汚泥の問題を取り上げたが、村井知事は「国の責任でやるべきだ」と、紋切り型の答弁を繰り返した。
 女性団体が放射能対策の強化を求める要望書を提出した18日、知事は「国の明確な指示がない」と素っ気ない答えに終始。メンバーは「なぜ県独自でやろうとしないのか」と落胆した。
 村井県政は「富県宮城」を掲げ、自動車産業集積など産業政策に心血を注いだが、福祉や教育ではカラーが見えないとの批判も強まっていた。
 そこにめぐってきた3.11。震災前の実績はかき消され、県民の視点は震災後の復興や危機管理に集中する。
 福島県に隣接する丸森町は、住民の放射能不安への対応に追われる。保科郷雄町長は「原発事故の対応には物足りなさを感じる。宮城県は女川原発を抱えている。事故を人ごとと考えず、対策に本腰を入れるべきだ」と強調する。


 村井知事が再選を果たした2009年10月の知事選から、25日で丸2年を迎える。企業誘致の成功に彩られてきた県政運営は、東日本大震災で一変した。2期目の折り返しを控え、復興対策に映し出された村井流の光と影を検証する。(宮城県政取材班)

1995チバQ:2011/10/28(金) 23:26:59
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1062/20111024_10.htm
宮城県知事再選2年―点検・村井流復興(中)速攻と拙攻/仮設 質への配慮後手

民間団体から、こたつを贈られる仮設住宅の住民。宮城県は建物を素早く整備したが、生活再建を支えるきめ細かな配慮は後手に回った=21日、気仙沼市の気仙沼公園


 「スピード重視のつけが回った」。東日本大震災の被災者向けに宮城県が整備した仮設住宅をめぐり、こんな評判が広がっている。

<数はクリア>
 233戸に450人が住む仙台市太白区あすと長町の仮設住宅団地。若林区で津波被害に遭い、5月初旬に入居した鈴木良一さん(69)は、敷地内の水はけの悪さに頭を痛める。
 「ここなんですよ…」。鈴木さんが指すのはプレハブの基礎部分。雨水がたまりやすく、大雨が降ると完全に引くまで2週間はかかるという。
 仮設住宅運営委員会の会長も務める鈴木さん。「基礎の木くいが水で腐ったせいか、床がゆがんできた。業者の選定や施工段階での指導は十分だったのだろうか」と入居者の声を代弁する。
 仮設住宅建設に向けた県の動きは速かった。鈴木さんも「避難所暮らしは限界だった。早く入居でき、ありがたかった」と感謝する。
 混乱の真っただ中だった震災3日後の3月14日、県は社団法人プレハブ建築協会(プレ協、東京)に1万戸の建設を要請。4月1日には2万戸を追加した。
 「スピードを上げろ」。村井嘉浩知事はこう言い続けたという。避難所暮らしを一刻も早く解消するための、強力なトップダウンだった。
 5月末には1万1172戸が完成し、当時、国が被災3県に示した完成目標(1万戸)をクリアしたのは宮城だけ。一括発注したプレ協の加盟各社の供給能力も、5月には週当たり計2500戸に増強。7月末には目標戸数2万2000戸の8割が完成した。佐藤仁南三陸町長は「お盆前にほぼ全てが完成した。評価したい」と振り返る。

<工事ずさん>
 「速攻」は奏功したかに見えたが、被災者の入居が始まった途端、予期せぬひずみが露見した。サッシからの浸水、床隙間からのアリの侵入…。
 気仙沼市のボランティア団体代表の佐藤賢さん(34)は「建設初期は特に、壁が薄かったり雨漏りが激しかったりとずさんな工事が目立った」と証言する。
 大手メーカー中心の建設で、地元業者が活用されず、断熱材補強や風除室設置といった寒さ対策の遅れが際立った。
 地元の建設会社幹部は「地域風土を熟知する業者なら、迫る冬を越すための丁寧な防寒対策は織り込み済み。知事は被災地が寒冷地であることを忘れ、地元の技術を軽視した」と言う。
 県議会9月定例会では、与党の自民会派から不満が噴出。県が借り上げた民間賃貸住宅の家賃支払いが大幅に滞っている問題も相まって、追及は激しく、代表質問で村井知事が「手続きが遅れ、心からおわびしたい」と非を認める場面もあった。
 「(完成の)期限にこだわり過ぎるあまり、きめ細かい対応を必要とする自治体と多少の意識の違いがあったことは否めない」。仮設住宅用地の確保に奔走した菅原茂気仙沼市長は、現場と県庁との温度差に不満をにじませる。
 大胆な政治決断は村井流の真骨頂だが、そこにはときに死角が潜む。「拙攻」と紙一重の危うさが付きまとう。


2011年10月23日日曜日

1996チバQ:2011/10/28(金) 23:27:27
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1062/20111024_11.htm
宮城県知事再選2年―点検・村井流復興(下)発信と受信/提案機敏、足元に弱さ

宮城県のPRボードの前で記者団の取材に応じる村井知事。震災以来、情報発信に心血を注いでいる=8日、県庁


<先手を打つ>
 宮城県庁4階の秘書課ロビーに、鮮やかなグリーンをあしらった県のPRボードがある。
 正面にはケヤキの県章と「復興へ頑張ろう!みやぎ」の文字。村井嘉浩知事が記者団の取材に応じる際に背後に置かれ、写真や映像に収まる。
 東日本大震災後、メディア露出が一気に増えた知事。この機を捉え、「宮城の名前をアピールしない手はない」と県広報課が8月下旬に作った。
 知事がメディアに注目されるのは、単に被災地の首長という理由だけではない。政府を動かすような独自の政策提案があるからだ。
 「先手を打つ」。混乱のさなかだった4月上旬、知事は幹部職員にこう宣言し、政策の立案を指示した。
 言葉通り、委員を務めた政府の復興構想会議では、村井流の構想を繰り出した。沿岸漁業の漁業権を民間開放する「水産業復興特区」を提起したほか、復興財源の確保策として被災地自ら増税を求めた。
 当時の菅直人首相の震災対応がスピード感を欠いていたことも相まって、「復興のイニシアチブを取る力強いリーダー」という印象を発信することに成功した。
 奥山恵美子仙台市長は「最初から制度の議論に持って行こうとした着眼点が素晴らしい」と手腕を評価する。
 続く一手もしたたかだった。震災対応の合間を縫って、殺到するメディアの取材依頼に応じ、被災地の状況や復興に必要な政策を訴えた。新聞、テレビにとどまらず、海外メディアや会員制の専門誌にまで及んだ。
 県秘書課によると、震災以降、知事が受けた単独取材は今月20日までに100件。県内メディアが58件を占めるが、海外を含む県外も42件に達する。

<遠く感じる>
 「外」への情報発信は周到だが、県民を含む「内」への姿勢には変化が見て取れる。
 政府への要望活動や中央メディアの取材、講演などで上京が多くなったことで、被災地を訪ねる機会はめっきり減った。
 県震災復興計画案は、全国の著名な経済人、大学教授らを委員とした会議でまとめた。地元各界代表が計画を検討した岩手県とは逆の策定プロセスをたどり、「被災者に寄り添っていない」(宮城県議)との批判もあった。
 「首長との個別の意見交換があまりに少ない。メディアに出るのは結構だが、出過ぎはいかがなものか」と言うのは、知事が自民党県議時代の先輩にあたる佐藤勇栗原市長。「被災地にもっと足を運び、足元を固めて復興に当たってほしい」と忠告する。
 仮設住宅に身を寄せる被災者は、知事の姿勢を注意深く見守る。
 東松島市の農業大江貞徳さん(69)は「知事が遠くに感じられる」と言う。岩沼市で暮らす行政区長の桜井清さん(69)は「被災者が何を求めているのか、もっと耳を傾けてほしい」と求める。
 「衆知を集める県政」。村井知事が2005年に初当選した際に掲げた基本方針だ。2期目後半に向けて、どんな知恵を受信し、政策に生かしていくのか。復興へ正念場が続く。


2011年10月24日月曜日

1997チバQ:2011/10/28(金) 23:29:45
下がない
http://sankei.jp.msn.com/region/news/111025/myg11102519410004-n1.htm
【攻防 宮城県議選】
復興への一票(上)それぞれの重い決断
2011.10.25 19:39 (1/4ページ)
 統一地方選として4月に行われる予定だった宮城県議選は、東日本大震災の影響で7カ月遅れとなり、11月4日告示、13日投票の日程で行われる。県外から事務職員の応援なども得てようやく実施にこぎつけたが、震災は選挙戦の構図にも影響を及ぼしている。(敬称略)

 気仙沼・本吉選挙区(定数3)。ここは今回から区割りが変更され、気仙沼(定数2)と本吉(同1)の2つの選挙区が合区になった。本吉を地盤にする自民の長老、当選5回で議長経験もある高橋長(ちょう)偉(い)(70)が出馬を断念した。

 当初は周囲の要請もあって、立候補するつもりだった。気仙沼地区の人口は本吉地区の4倍以上にも上るため、気仙沼にも拠点を設けた。しかし、協力してくれる予定だった人たちが震災で被災。加えて、地元である南三陸町の支援者の多くも震災後に仮設住宅に入ったり、県外に避難したりして、通常の選挙態勢すらままならない状況に追い込まれた。


 「本来ならこういうときだからこそ最後のお勤めをしなければならない立場なのだが、なにぶん選挙なので、勝てなければ働けない」。心残りの表情で高橋は言った。自身も津波で自宅を流されたが、「幸い会社は大丈夫だったので、今後は経済人として雇用の確保などに貢献したい」

 同選挙区は民主、自民の両現職とみんなの党の新人だけとなり、無投票の可能性も残されているが、新たな立候補の動きも出てきている。

               ■ ■

 登米選挙区(定数2)は前回(平成19年)、定数3に4人が立ち、自民党の現職が約200票差で落選した激戦区。震災で登米市の死者はゼロ。仮設住宅を建て、南三陸町の被災者を受け入れている。

 自民党候補の只野九(つ)十(く)九(も)(63)と熊谷盛広(60)の総決起集会には、県議選出馬を断念した高橋長偉の姿があった。

 「南三陸の隣にいらっしゃる先生に託して引退したい」と声を張り上げた。高橋は自民党県連幹事長の立場でもある。南三陸町から住民票を登米市に移した被災者も多い。「被災者票」を頼みにする候補者の姿が浮き彫りになる。

 登米選挙区の前回県議選のトップ当選は民主党系の袋正(61)。ところが袋が夏になって突然、引退を表明した。袋は「正直なところ震災で疲れてしまった。震災からの復興案や地元の高校の再編もめどが立ったので、これを区切りに農業に専念しようと思った」と理由を語る。

 登米は今回から定数が1減となり、前回にもまさる激戦が予想されていた。袋は無所属だが民主の推薦を受け、県議会で統一会派を組んだ。当選4回を数え、北部内陸では貴重な民主系の議席。地盤の強さも折り紙付きだっただけに、引退をいぶかる向きも多い。

 民主党県連選対委員長の藤原範典は「検討するにも時間が足りなかった」。袋は「震災からの復興はいずれ若い人に託すことになる」と、次回以降の世代交代を模索している。

 いずれにしても、袋の地盤である登米市の旧迫(はさま)町の票の行方が分からなくなった。ここの票の獲得が勝負のカギを握るといえる。

               ■ ■

 震災で重大な決断を迫られたのが、石巻・牡鹿選挙区(定数5)で3回当選を果たしていた自民党の須田善明(38)だ。今回は県議選ではなく女川町長選(11月13日投票)に挑む。

 「自分を育ててくれ、自分が住んでいる町が、これほどのダメージを受けている。県政を通してできることもあるが、自分たちの町すらなんとかできないということでは、との思いがある」と胸の内を明かす。

 「責任世代が先頭に立って、その姿を次の世代に見せなければならない。やれば少なくとも納得はできるはず。20年後、30年後、ここまでしかやれなかったと判断されるのか、ここまでできたと評価されるのか、それは分からないが」。須田も被災者。重い決断だったに違いない。

 同選挙区の立候補予定者は、7人とも石巻市に拠点を持つ。人口は石巻市が約16万人に対し、女川町は約1万人だ。

 ■宮城県選の経過 宮城県議選は延期特例法で最初、9月22日が期限だったが、沿岸部の被災市町で有権者の実態が把握できないなどの理由から実施が見送られ、その後12月31日まで再延期された。障害になっていたのは有権者の把握や投開票所の確保などだが、仮設住宅への入居が進むなどしてこれらの問題も解消された。被災市町では選挙事務に東京都内の自治体から50人近い応援を受け入れる。前回まで同じ日に行われていた仙台市議選は8月28日に実施済み。

1998チバQ:2011/10/28(金) 23:32:20
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000001110250005
福島市 世代交代の様相
2011年10月25日
 ●3.11後の選択:県議選の構図〈1〉
 東日本大震災のため春の統一選から延期されていた県議選(定数58)は11月10に告示、20日に投開票される。19選挙区の構図を、立候補を予定している顔ぶれとともに紹介する。(敬称略)


 ○福島市


 今のところ現職で立候補を予定しているのは定数の半分の4人で、世代交代の選挙となりそうだ。


 自民は、前回選挙で2議席を獲得したが1人が任期途中で死去。今回はただ1人の現職で3期目を目指す桜田、返り咲きを期す前職西山、新顔の佐藤と丹治の4人を擁立し、議席の大幅増を狙う。民主は、現職で3期目を目指す高橋と再選を狙う石原、前回に続いて挑戦する新顔大場の3人を立て、議席増を図る。


 公明は現職甚野が5期目に向けて議席の維持を図る。共産は現職に代えて新顔宮本を、社民は4期務めた現職が退き、新顔紺野をそれぞれ擁立する。


 8期務めた無所属望木昌彦も引退を決めており、その票の行方も注目される。


 脱原発を掲げる市民団体代表の佐々木は前回に続いて準備を進めている。


 ○伊達市・伊達郡


 定数3に現職、元職、新顔の5人が立候補を予定し激戦となりそうだ。保守支持層が多いとされる旧飯野町は福島市区になった。


 自民は、現職の遠藤、佐藤を擁立。遠藤は、将来予定される東北中央道の相馬―福島間の開通を軸にした地域振興を訴える。酪農会社社長の佐藤は農家の早期賠償を訴え農村部を回る。


 民主からは前回トップ当選の現職、亀岡が立候補し、今後本格化する除染の推進などを訴える。共産は、元職の阿部が「脱原発」を前面に押し出し、議席の復活をねらう。


 新顔では、旧梁川町の元町議、橘が無所属での立候補を予定している。


 ○二本松市


 今回選挙から区割りが変わり区域が拡大、定数が1増えた。当初、立候補の準備を進めていたのは現職で民主の本田と、新顔で自民推薦の遊佐の2人だけだったが、無所属の男性1人が共産の推薦を受ける予定で立候補の準備をしており、選挙戦となる見通しだ。


 3期目を目指す本田は知名度を生かして旧市内を中心に支持を訴える。ミニ集会なども開催し幅広い層への浸透を図る。元市職員の遊佐は自民の支持層に加え、長年かかわるスポーツ少年団の活動を通じ、若い世代への支持拡大を狙う。

1999チバQ:2011/10/28(金) 23:32:53
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000001110260005
3.11後の選択:県議選の構図〈2〉
2011年10月26日

 ○主要6党、論争熱気/郡山市


 主要6政党の12人が9議席を争う激戦模様。エネルギー政策を中心にした政党間の政策論争に加え、立候補予定者の大半を占める50代半ば以上の世代と、30代の2人の世代間論争も注目される。


 自民は現職の大和田光流が引退、同じ田村町を地盤とする山田を擁立し、現有5議席確保を目指す。市長選立候補に伴って辞職後、前回返り咲いた佐藤は議長の経験を引っ提げての戦い。長尾と柳沼は3期目、勅使河原は2期目に挑む。


 民主は現職の吉田に加え、市議4期の佐久間と参院議員元秘書の椎根で、一気に2議席増を狙う。


 公明は党県本部幹事長の今井、共産は県議団長の神山の議席確保が目標。社民は通算5期務めた古川正浩が引退、後継に市議5期で知名度のある八重樫を立て、議席死守を図る。


 みんなは震災後に名乗りを上げた新顔の辻が初議席獲得を目指す。


 ○合区で選挙戦へ動き/須賀川市・岩瀬郡


 須賀川市と岩瀬郡を合わせた新たな選挙区。二つの旧選挙区は前回いずれも無投票で決まったが、今回は現元新の5人による戦いが確実視される。


 民主は県連総務会長の宗方が、市議時代からの地盤である旧須賀川市を中心に支持を固める。自民は県連幹事長の斎藤が議長を務めた鏡石町を拠点に、須賀川市へと支持拡大を図る。


 川田は旧岩瀬郡区で4回当選。市内と鏡石町、天栄村に事務所を置いて10年ぶりの返り咲きを狙う。円谷は民主の推薦を辞退し、「豊かな福島を取り戻そう」と初めての選挙を無所属で戦う。須賀川市議を1期務めた鈴木は、公務員制度改革などを掲げて初当選を目指す。


 ○無投票の公算大/本宮市・安達郡


 民主現職の佐藤が再選を目指す。旧本宮町時代に町議を務めた本宮市など全域で支持拡大を図る。そのほかに立候補の動きはなく、無投票の公算が大きい。
(敬称略)

2000チバQ:2011/10/28(金) 23:33:21
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000001110270004
3.11後の選択:県議選の構図〈3〉
2011年10月27日

 ○組織力争いの様相に/会津若松市


 4議席を、5政党の7人が争う見通し。議席を持つ民主、自民がそれぞれ2人を擁立。共産、社民、みんなが議席獲得を目指す。際だった争点はなく、候補者の組織力争いの様相だ。


 民主は現職2人を立てる。前回トップ当選の渡部は東北電力労組の支援で6選を狙う。宮下は渡部恒三衆院議員の支持者への浸透で再選を目指す。


 自民は前回2議席を得たが、任期途中で小熊慎司が参院議員(みんな)に転出。現職平出は会津若松市長選へのくら替え出馬を断念、個人後援会の組織力で4選を目指す。新顔石村は農業団体に支えられる。


 共産、社民は前回と同じ顔ぶれ。共産は原田を立て、8年前に失った議席の奪還を目指す。社民の小川は自治労と旧社会党時代からの人脈が支え。


 みんなの水野は唯一の女性。2大政党に不満を持つ保守層の受け皿を狙う。


 ○4連続無投票か/喜多方市・耶麻郡


 喜多方市と耶麻郡の2選挙区が合区したが、いずれも1999年の選挙以来同じ顔ぶれで無投票が続く。今のところ、7選を目指す民主現職の瓜生、自民現職の小檜山、遠藤以外に立候補の動きはなく、4回連続で無投票の公算が大きい。


 瓜生は北塩原村や喜多方市全域、小檜山は猪苗代町、遠藤は旧喜多方市を中心に支持を広げている。


 ○政権党との距離問う/南会津郡


 5選を目指す民主現職の渡部に、無所属新顔の星が挑む。ともに渡部恒三衆院議員を選挙で支えているが、政権党との「距離感」は異なる。


 渡部は「震災や豪雨災害からの復興には政権党との強いパイプが大切」と訴える。星は「県政は政権党のいいなりではいけない」と草の根の支援に期待。


 ○久々の選挙戦か/河沼郡


 5選を狙う無所属現職の小澤に対し、自民が新顔の小林を擁立。16年ぶりに選挙戦となりそうだ。


 初当選以来の選挙戦となる小澤は、後援会の引き締めに躍起。これまでの実績と県庁内の人脈を背景に安定感を訴える。今月初めに立候補表明した小林は、現職への不満について「町村長との対話が足りない」と述べる。「変化」のムードを盛り上げようと懸命だ。


 ○無投票の公算大/大沼郡


 党県筆頭副幹事長で自民現職の杉山しか出馬表明がなく、前回に続き無投票の公算が大きい。

2001名無しさん:2011/10/29(土) 12:05:40
>>1980
これ、社民現有2ってなってるけど
07年当選時は現有3だったが、民主にでも移ったのか?

2002名無しさん:2011/10/29(土) 23:12:05
>>2001
いわき市の現職が離党しましたけど民主には移ってないですよ。
理由については、不明確ですけど党務を離れて政務に専念したいみたいなことを言ってたようです。

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1225012514/480
一方、社民党県連の副代表だった同市選出の西丸武進県議(64)が先月、離党届を出し、今月初めに受理されたことも波紋を呼んだ。市立常磐病院の民間譲渡を骨子に含む「市立病院改革プラン」がまとまって間がなく、西丸氏が地域医療問題に熱心だったことから、「市長選転出か」と見られたわけだ。だが、西丸氏も「離党は党務と県議活動(政務)に対する党県連合との見解の違い。市長選とは無関係だ」と話すばかりだ。

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1225012514/1965
社民は前回まで公認していた現職が09年に離党。このため、公認候補は擁立しない模様。

2003名無しさん:2011/10/30(日) 11:12:36
>>2002
ありがと。結局、離れた本当の理由って何だったんだろうね。

2004チバQ:2011/10/30(日) 21:17:12
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/10/post_2301.html
支所設置に賛否両論 職員も家族と離れ離れ
2011年10月29日 | カテゴリ: 連載・原発大難

福島支所の開所式に臨む職員。大橋課長(前列左)も家族と離れた生活が続く=28日  すぐ戻れる―と思って古里を離れて200日以上。緊急時避難準備区域が解除されるなど自治体の置かれた状況は少しずつ変化している。一方で仮設住宅などでの不自由な住民生活は固定しつつある。避難自治体で唯一、県外の埼玉県に役場機能を置いた双葉町が28日、郡山市に支所を開き新たな局面を迎えた。ただ町にとっても、住民にとっても将来の輪郭をはっきり描ける段階ではない。住民の気持ちをどうつなぎとめ、未来を展望すればいいのか。大きな壁を前に苦悩する自治体の姿を追う。

開所の日、訪れる町民はわずかだった。
 町福島支所が設けられた旧仙台食糧事務所郡山支所での開所式には井戸川克隆町長(65)をはじめ職員、町議らが出席した。簡単なセレモニーの後に業務がスタートした。県内の本格的な行政窓口の設置はこれまで議会をはじめ多くの町民が要望を続け、ようやく実現した。しかし、町民からは「ようやくだ」「いまさら」と賛否両論がある。
 「(支所の開所は)遅かったと思うが、あった方がいい」。8月に避難先の山形県から移り、妻、母と郡山市の仮設住宅に暮らす高村博さん(63)は多少、心強く感じている。これまで町からの情報提供は乏しく、支所が開所する日も知らなかった。「今までほとんど町の情報がなかった。支所ができて改善されれば」と願う。一方、同じ仮設に住む40代の男性は「今ごろできても仕方がない。もう証明書の発行を受けるなどの用事もない。(支所が)あってもなくても一緒ではないか」と冷ややかだ。
 福島支所に配属されたのは全部で約80人いる町職員のうち4分の1の20人。「多くの町民が待ち望んでいた。各班が協力して期待に応えたい」。総務班長として支所の責任者を務める大橋利一産業振興課長(58)は力を込める。
 大橋課長は原発事故後、一緒に住んでいた母親、妻、次男と共に埼玉県へ避難した。体調を崩した母親は間もなく埼玉県内の介護施設に入り、妻は仕事の関係でいわき市に移った。富岡町に住んでいた長男もいわきに落ち着いた。大橋課長と次男は役場機能を移した同県加須市と狭山市で、それぞれ借り上げのアパート暮らしを続けていた。
 9月からは二次避難所の猪苗代町のホテルに設置された町連絡所に駐在していたが、福島支所への異動で今度は郡山市に移った。

慣れない単身生活で食事は外食や弁当が続く。
 家族との会話のない日々は味気ない。母親が弱ったのは避難が負担になったためだと思う。休日は母親に面会するため片道約2時間半の道のりを車で行き来することになる。
 猪苗代では住民票や被災証明発行で日数がかかることなど町民の不満を直接感じていた。「一人暮らしは大変だが少しは慣れてきた。業務も自分の生活も、しばらくはバタバタするだろうが、少しでも良くなるように前向きに進むしかない」。疲れなど感じている暇はないと思っている。
 加須市に家族を残して福島支所に異動になった別の職員は「境遇は(多くの町民と)皆同じ。町民のために働くのが仕事なのだから、とにかく一生懸命やるだけ」と気持ちを奮い立たせる。「町が最終的に県内に戻る時期は分からないが、県内に戻る先陣として土台づくりをしたい」と語る職員もいる。
 井戸川町長は開所式で「今の状況は長く続けられない。みんなとどこかに集まり、町がきれいになったら帰る。それまで町民一体となって頑張りたい」と、感極まった顔であいさつした。
 原発事故による避難自治体で唯一、県外に活路を求めた双葉町。どの自治体も経験したことのない事態の中、答えの見えない模索が続く。

2005チバQ:2011/11/01(火) 22:34:03
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1079/20111101_01.htm
3回連続「無風」濃厚 復興最優先 釜石市長選6日告示
 任期満了に伴う岩手県釜石市長選(6日告示、13日投票)は、告示まで5日となった。立候補を表明しているのは、現職で再選を目指す野田武則氏(58)だけ。かつて保守系同士が激しい選挙戦を繰り広げた同市長選も、無投票が2回続く。東日本大震災からの復興が最優先課題となる中、異例の3回連続「無風」が濃厚となってきた。(釜石支局・玉応雅史)

 野田氏は2007年11月の市長選に立候補し、初当選した。同じ年の4月に、無投票で再選されたばかりの前市長小沢和夫氏の死去に伴う選挙だった。民主党の岩手県議を2期目途中で辞し「市民党的な立場」を前面に、無投票で市長に転身した。
 前市長の死去という「緊急事態」で選挙が回避された側面が強い前回に続き、野田氏は震災という「緊急事態」に再度直面することになった。
 震災の爪痕がいまだに癒えない市内では「震災がなければ選挙になっただろうが、一刻も早い復興が最優先の時に選挙をやっている時間はない」(自営業の男性)との雰囲気が重く漂う。
 各政党も野田氏を推薦するのか、独自候補を擁立するのかの態度を明らかにしておらず、選挙ムードは高まらない。
 野田氏陣営は「派手な運動はできない」(後援会幹部)と気を使う。選挙に備えた後援会事務所もいまだに設置しておらず、告示前日の5日にテントを設営し、事務所代わりにするだけにとどめる考えだ。
 このまま対立候補が現れなければ、野田氏は有権者の審判を受けずに2期目を迎えることになる。釜石市で、3回連続無投票でトップが誕生するのは異例だ。
 野田氏は県議4期、釜石市長3期を務めた父武義氏の後援会組織を受け継いだ。県議選で強さを発揮し「盤石な布陣に戦いを臨める人がいない」(市議)との見方もある。
 政治的に無風とはいえ、市政課題は山積する。新日鉄釜石製鉄所とともに栄え、1963年には人口9万2123人を誇った三陸の拠点都市も、89年に高炉が停止し人口流出が止まらない。2009年には4万人を割り込み、震災でさらに2000人以上減少。3万7271人(10月1日現在)に落ち込んでいる。
 人口流出を食い止める新たな産業創出など、震災前からの課題の解決は依然、道半ば。野田氏は市長1期目の取り組みを「80点」と自己採点するが、有権者の評価が下される可能性は低い。
 釜石商工会議所の和田盛雄専務理事は「選挙になっても、震災でゼロからのまちづくりとなり、野田市政の成果をどう評価するかは難しい」とした上で「市民の声を広く聞く姿勢は評価できるが、それを具体化する決断力とリーダーシップが、震災の今こそ求められる」と話している。

◇主な釜石市長選の結果
1987年4月       
当 野田 武義(無新)18,219
  浜川才治郎(無現)17,925
  柏崎 知哉(無新)   718

 91年4月       
当 野田 武義(無現)無投票

 95年4月       
当 野田 武義(無現)無投票

 99年4月       
当 小野 信一(無新)12,833
  大久保隆規(無新)11,553
  野田 忠孝(無新) 5,119

2003年4月       
当 小沢 和夫(無新)14,057
  長谷川忠久(無新)12,973

 07年4月       
当 小沢 和夫(無現)無投票

 07年11月       
当 野田 武則(無新)無投票


2011年11月01日火曜日

2006チバQ:2011/11/01(火) 22:35:18
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1079/20111028_03.htm
復興 秋の陣―県議選激戦区ルポ(1)/太白、角田・伊具

 東日本大震災で延期された県議選は、11月4日の告示(13日投票)まで1週間となった。震災後初めての全県選挙で、民主党政権の震災対応をはじめ、復興をめぐる村井嘉浩知事の県政運営が争点に浮上している。各政党の消長も焦点。前哨戦から激しい攻防を繰り広げる10選挙区を見た。(5回続き)

◎太白(定数5)=仙台市太白区/主要6政党競り合う

 「国との連携を密にし、復旧復興に全力を挙げる」。5選を狙う民主現職の藤原範典は21日、党県連の県議選向け政策集を県庁で発表し、政権党の強みを強調した。
 前回(2007年)は県内最多の2万597票を獲得したが、一転して逆風にさらされる。
 政権交代後、首相が3人も代わり、震災対応は後手に回った。8月の仙台市議選では同じ選挙区の党現職2人が前回票を半減させ、1人は落選。藤原は「前回の反動は大きい」と危機感を強め、支持者回りに躍起だ。
 太白選挙区は主要6政党の候補が激突する。党勢を懸けた競り合いは波乱含みの様相だ。県政与党の自民党は、現職2人が議席確保を狙う。
 6選に挑む現職の菊地浩は26日、選対組織を発足させた。県政与党の自信を背景に「復興には経験と実績が欠かせない」と即戦力を強調した。
 中田地区などに浸透し、体育関係の人脈も生かす。「民主党と違い、地域に根を張る自民党の強みをフルに発揮する」と対決姿勢を鮮明にする。
 「行動力と若さにあふれ、復興になくてはならない人だ」。再選を期す佐々木幸士は8日、地元の泉崎で後援会集会を開き、知事村井嘉浩のメッセージを披露した。
 8月の市議選では、父親の両道が6800票を獲得してトップ当選。「相乗効果で上位当選を」と余勢を駆る。
 ほかの4党も「看板候補」が立つ。
 5選を目指す公明現職の小野寺初正は「6政党がそろい、候補者は全て横並びだ」と集会のたびに危機感を強調する。堅固な党支持組織の支援に加え、地元票の掘り起こしに余念がない。
 「大企業優先で被災者不在」と村井県政を揺さぶるのは、共産現職で5選を狙う横田有史。街頭や集会で県復興計画を批判する。党県委員会は「争点は明確。存在感を示す」と戦略を練る。
 前回48票差で落選した社民党元議員の岸田清実は「最後の1議席を争う戦いになる」と背水の陣を敷く。党首福島瑞穂が22日に仙台入りし、てこ入れを図った。労組の支持固めにも奔走する。
 混戦に拍車を掛けるのが初挑戦のみんなの党。地元育ちで新人の阿部千夏は、豊富な運動量が武器だ。「しがらみのない政党だから改革ができる」と訴え、二大政党批判票の受け皿を目指す。
 無所属新人の赤間学は「宅地被害の支援強化を」と主張する。

◎角田・伊具(定数1)=角田市、丸森町/現新3人サバイバル

 定数削減条例が10月に施行されたため、定数は2から1に減った。4年後の想定が前倒しの形となり、震災前に立候補を表明していた現職2人と新人1人の3人が、一つの議席を争う。少なくとも現職1人が議席を失うサバイバル戦だ。
 「大変な選挙だが、どんなことがあっても頑張り抜く」。4選を狙う自民党現職の寺島英毅は23日、地盤の丸森町で開いた県政報告会で、現職のプライドを振り払うように自らを鼓舞した。
 県農政部長などを歴任したベテラン。角田との合区前を含む過去3回の選挙と比べ、「これだけ厳しい戦いは記憶にない」と危機感を強める。
 丸森町では町議選が県議選と同日選。寺島は系列町議と連動して、支持固めに奔走している。
 3選を目指す無所属現職の長谷川洋一は23日、角田市で総決起大会を開いた。「定数減が今回から適用とは想像しなかった」と率直に述べ、「震災復興の大事な時期だからこそ、県議として仕事をさせてほしい」と支持を呼び掛けた。
 ベテランの寺島を意識して「フットワークの軽さ」を前面に掲げる。新人との攻防では「豊富な経験」を打ち出す両面作戦だ。地盤の角田市での浸透に加え、丸森町への広がりを狙う。
 「少しずつ名前と顔を覚えてもらえるようになった」。2現職に挑む民主新人の武田暁は、手応えを強調する。10月上旬以降、ほぼ毎朝、角田市内の交差点に立つ。
 財務相安住淳(衆院宮城5区)が応援に入った22日の緊急集会。武田は「地域の声を県に届け、さらに国につなげるのが県議の役目」と政権中枢との近さを強調。「小さなアリだって何千匹も集まれば巨象を動かせる」と対抗心を燃やした。(敬称略)

2007チバQ:2011/11/01(火) 22:35:32
◇県議選立候補予定者
 【太 白】(5−8)
藤原範典 64 党県選対委長 民現(4)(国推)
菊地浩 70 元大学教授  自現(5)
佐々木幸士 39 元衆議員秘書 自現(1)
小野寺初正 62 党県副代表  公現(4)
横田有史 67 党県副委員長 共現(4)
岸田清実 56 党県幹事長  社元(3)
阿部千夏 41 元市議秘書  み新
赤間学 63 元会社員   無新
 【角田・伊具】(1−3)
寺島英毅 71 元県職員   自現(3)
長谷川洋一 57 元角田市職員 無現(2)(自推)
武田暁 36 元衆議員秘書 民新 (国推)
2011年10月28日金曜日

2008チバQ:2011/11/01(火) 22:35:53
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1079/20111029_02.htm
復興 秋の陣―県議選激戦区ルポ(2)/登米、遠田

立候補予定者の演説に拍手を送る支持者ら=22日、涌谷町

◎登米(定数2)=登米市/現元3人「迫の戦い」

 「当選の枠が二つに狭まり、現職2人と元議員が争う。厳しい選挙戦になる」。知事の村井嘉浩は22日、登米市内2カ所でマイクを握り、危機感をあおった。
 村井が足を運んだのは、ともに自民現職で再選を目指す旧豊里町長の只野九十九と、旧津山町長の熊谷盛広の県政報告会。両会合には、それぞれの支持者約400人ずつが詰め掛け、演説に聞き入った。
 東日本大震災後、戦いの構図は激変した。10月に定数削減条例が施行され、定数は1減の2となった。その直前には、5選を目指し民主推薦で立候補する意向を固めていた無所属の袋正が突然、引退を表明した。
 震災後の前哨戦で焦点に急浮上したのは、袋が前回獲得した約1万5000票の行方だ。
 袋が地盤としていたのは旧迫町と旧中田町。登米市内の有権者約7万1000人のうち、この地域の有権者は4割以上を占める。特に旧迫町は、約1万7000人が住む大票田だ。
 「袋票」の取り込みに勝機を見いだそうとする3陣営は、激烈な「迫の戦い」を繰り広げる。
 熊谷は、旧迫町を中心とした商業関係者への支持拡大を狙う。県政報告会では「商業や商店街の活性化は重要な課題だ」とアピールを忘れなかった。出身の佐沼高の同窓生も集票の軸だ。
 只野は、袋を支持していた畜産関係者への浸透を目指す。県政報告会やチラシで、稲作と畜産を組み合わせた「登米型農業」の確立を訴える。袋の後援会関係者にも支持拡大を図る。
 2現職に挑む無所属元議員の渡辺忠悦は、旧迫町を中心に朝の街頭活動に余念がない。交通量の多い交差点で、通り掛かりの車に頭を下げ、有権者に顔を売り込む。
 渡辺は前回、約200票差で当選を逃した。陣営は「出身の旧南方町を足場に、旧迫町でも福祉充実や零細企業支援を訴えて広がりを目指す」と議席奪還に燃える。

◎遠田(定数1)=涌谷、美里町/老練と若手、舌戦し烈

 5選を目指す自民現職の中村功のてこ入れに、復興を指揮する県政トップが駆け付けた。
 「次を勝ち抜けば、間違いなく議長になる。町にとって、こんな素晴らしい、名誉なことはないんです」。知事村井は22日、涌谷町のイベントホールで演説し、最大級のリップサービスで支持を呼び掛けた。
 中村を待ち受けるのは、財務相安住淳(衆院宮城5区)の後援会が支える民主新人との一騎打ち。「非常に苦しい戦いと感じている」。中村は、これまでにない危機感をにじませた。
 父の故健一から地盤を受け継ぎ、農業政策に通じる。党県連幹事長や自民会派会長を歴任しキャリアは十分だ。陣営は「地に足の着いた政治家」をアピールし、古くからの支持者や農業団体への支持固めに奔走する。
 「ここで育てていただいた恩返しをしたい。介護、医療を充実させたい」。民主新人の大友新は21日夜、自身が住む美里町山の神団地で、ミニ集会を開いた。25畳ほどの会場に詰め掛けた住民は約40人。自治会幹部は「選挙で推薦を出すのは初めて。地元から県議を出そう」と呼び掛けた。
 大友は町内で高齢者福祉施設を運営する。少子高齢化が進む地域で「介護のプロ」を強調し、浸透を狙う。安住の後援会が支えるほか、美里町長の佐々木功悦が支持を鮮明にする。
 「年齢は相手の2分の1だが、思いや行動力はある」。街頭では現職を意識した訴えに力が入る。(敬称略、県議選は11月4日告示、13日投票)

◇県議選立候補予定者
 【登米】(2―3)
熊谷盛広  60 元津山町長 自現(1)
只野九十九 63 元豊里町長 自現(1)
渡辺忠悦  61 会社役員  無元(1)
 【遠田】(1―2)
中村功   61 農業    自現(4)
大友新   33 会社社長  民新(国推)


2011年10月29日土曜日

2009チバQ:2011/11/01(火) 22:36:47
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1079/20111030_01.htm
復興 秋の陣―県議選激戦区ルポ(3)/泉、塩釜

立候補予定者の集会で「頑張ろう」と声を張り上げる支持者たち=20日、仙台市泉区


◎泉(定数5)=仙台市泉区/2新人攻勢 現職警戒

 自民党衆院議員の秘書を務めた新人2人が、攻勢を掛ける。
 「絶対負けられない戦いです」。みんなの党新人の峯岸真哉は25日、仙台市泉区上谷刈の住宅地に入った。元衆院議員中野正志の秘書時代に築いた人脈を武器に直伝のどぶ板戦を展開。企業、支持者回りは9月から6000回以上を数えた。
 もう1人は、衆院議員秋葉賢也(比例東北)の秘書だった無所属新人岩沼宏幸。25日朝、市地下鉄黒松駅前で「食品の放射線検査を徹底する」と呼び掛けた。街頭活動重視は、秋葉が県議時代から続けたスタイル。31日には決起集会を開く。
 現職たちは、強力な防衛線を張る。
 3選を狙う自民現職の外崎浩子は過去2度、秋葉の後継として戦った。岩沼の参戦で危機感は強い。「何とか勝ち抜きたい」。20日の集会で支持者120人に訴えた。中野も駆け付け「私の元秘書は他党。応援はあり得ない」と言い切った。
 「2新人に票を奪われている」。7選に挑む自民現職の今野隆吉は焦りを隠さない。9月以降、休まずに平日朝の街頭演説に取り組み、これまでにない空中戦を展開。ミニ集会にも力を入れ、高森などの地盤で着実な支持固めを進めている。
 副議長で4選を狙う無所属現職の小野隆は、県政報告会を各地で開く。23日に松森地区で行った集会では「大型新人候補と横一線の情勢だ。苦戦している」と支持を求めた。泉中央や七北田で支持を広げ、商工、体育団体の人脈も生かす。
 3選を狙う民主現職の菅原実は前回(2007年)、1万6000票余りを獲得してトップだった。今回は逆風を警戒して街頭活動は控える。「確実に獲得できる票を固めよう」。23日の選対会議で、支持者周りを加速させることを確認した。
 再選を目指す公明現職の伊藤和博は23日、党参院議員と共に、震災で地割れや陥没が発生した紫山、寺岡地区に入った。「不安を取り除く対策が大切だ」と住民に寄り添う姿勢をアピールし、強固な党支持層へ確実に浸透する。
 共産新人の五島平は、線量計を左手に握るスタイルで街頭に立ち「原発ゼロの実現を」と主張する。26日の事務所開きでは、陣営幹部が「前にも後にもないチャンスだ」と声を張り上げた。

◎塩釜(定数2)=塩釜市/独占自民に3氏挑む

 塩釜市で22日、民主の国政報告会があった。会場のホテルはほぼ満席。「頼めば時の財務大臣だって来てくれる。これが政権党だ」。党県連幹部が目を細めた。
 その財務相安住淳(衆院宮城5区)は、主役である新人の阿部真喜を褒めちぎった。「これから20年、政治家をやってもまだ45歳。相当大物になりますよ」。阿部は感極まって泣きだした。
 自民が独占する塩釜での議席獲得を安住は「悲願」と言う。陣営幹部は「経験不足は問題じゃない。政権党のメンツの問題だ」と言い切る。
 5選を狙う自民現職の柏佑整が迎え撃つ。支部長を務める党塩釜市支部の主催で30日、国政報告会を開く。会場は民主が使った同じホテル。来賓は元首相の安倍晋三だ。
 「こちらは党県連幹事長も経験したベテラン。民主と同じ条件で集会を開き、震災復興に必要な人材は誰かと有権者に問いたい」。陣営のボルテージが増す。
 3選を目指す自民現職の佐藤光樹は、震災の後遺症と闘っていた。自宅と後援会事務所は津波で全壊。10月に入ってようやくプレハブ事務所を設け、立て直しを急ぐ。
 この4年、地道にミニ集会を続けてきた佐藤。強力なフットワークで人脈は格段に広がった。「被災者の一人として県民の声を聴くことから始めたい」と話す。
 火花を散らす二大政党を横目に、共産新人の天下みゆきが間隙(かんげき)を縫う。狙うのは1999年県議選の再現。6人が立候補して保守票が分裂し、共産新人が2議席目に滑り込んだ。
 9月の塩釜市長選に続く挑戦で知名度はある。党市議と連携してあいさつ回りを続け「地場産業の再起に手厚い復興予算を」と訴える。
 無所属新人の松木英一は24日、県庁で記者会見し「若年層に食い込んでいきたい」と話した。
(敬称略、県議選は11月4日告示、13日投票)

2010チバQ:2011/11/01(火) 22:36:58
◇県議選立候補予定者
 【泉】(5−8)
菅原実 62 元高校教諭  民現(2)(国推)
今野隆吉 71 県社協理事  自現(6)
外崎浩子 51 元団体職員  自現(2)
伊藤和博 52 党県副幹事長 公現(1)
小野隆 67 県議会副議長 無現(3)
五島平 60 党県書記長  共新
峯岸真哉 34 元衆議員秘書 み新
岩沼宏幸 38 元衆議員秘書 無新(自推)
 【塩 釜】(2−5)
柏佑整 64 元衆議員秘書 自現(4)
佐藤光樹 43 元参議員秘書 自現(2)
阿部真喜 25 元衆議員秘書 民新(国推)
天下みゆき 55 党県委員   共新
松木英一 61 元会社社長  無新

2011チバQ:2011/11/01(火) 22:37:32
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1079/20111031_01.htm
復興 秋の陣―県議選激戦区ルポ(4)/若林、名取

立候補予定者の後援会集会で演説を聞く有権者ら=22日、名取市内


◎若林(定数3)=仙台市若林区/現新7人、混戦の様相

 4人もの新人の挟撃に遭い、現職3陣営が危機感を強める。
 「票の重みを背に受け頑張ってきた。議会で発言力も増した」
 前回(2007年)トップ当選で、6選を狙う社民現職の本多祐一朗は22日、六郷地区の集会で支持を求めた。強力な後援会組織で深く浸透するが、後援会幹部は「新人から攻勢を受けている。苦しい」と漏らす。
 前回の立候補者は4人。当選ラインを境に優劣は明らかだったが、今回は一転して混戦の様相だ。
 5選を目指す自民現職の千葉達は、実績を前面に掲げる。19日に一本杉町地区で開いた集会では「候補者の中で最年長。50〜80代の立場で年金、福祉に取り組む」と強調した。知事村井嘉浩も駆け付け、県政与党の強みを演出して見せた。
 もう1人の自民現職で再選を期す細川雄一は24日の集会で、必死の形相で訴えた。「私を使ってほしい。必ず期待に応える」。集まったのは、地盤の七郷地区の町内会や農協の関係者ら約450人。地元の票を固めきる戦術が加速する。
 守りを強める現職を、新人陣営は攻め立てる。
 プレハブの仮設住宅が立ち並ぶ日辺地区で25日、共産新人の福島一恵が被災者に声を掛けて回った。「村井知事は東京の大企業を向いている。皆さんの声を県政に届け、復興を加速させる」。仙台市議を5期20年務めた知名度を生かし、保守層への食い込みも狙う。
 みんなの党新人の菊地幸郎は「増税なき復興」「脱原発」などを掲げた党のアジェンダ(政策課題)を携え、連日街頭に立つ。支援者回りも加速させている。
 無所属新人の渡辺勝幸も、被災者目線を重視する。20日、地元の沖野地区の集会では犠牲になった友人の消防士を悼みながら「復興は遅れている」と強調した。
 無所属新人小野寺一貴は幹線道路でつじ立ちし、知名度アップを図る。

◎名取(定数2)=名取市/3新人、復興構想競う

 震災の大津波で、沿岸の閖上、下増田地区が壊滅的被害を受けた。復興の在り方が大きな争点になっているが、被災者に配慮した静かな前哨戦が続いている。
 自民現職2人は引退。無所属3新人が争う。震災後、各陣営は運動を控え、被災者支援や独自の復興計画作りに取り組んだ。それぞれの復興構想の浸透度合いが、攻防の鍵になりそうだ。
 閖上出身の石川利一は、4月に「新生なとり市民の会」を結成し独自の復興計画を市に提言した。「閖上のまちを残す」という現地再建の手法で、津波防御の県道塩釜亘理線の海側回りと名取川新橋架橋案を描いた。
 過去2回挑んだ市長選で構築した後援会組織が回転。自民の推薦も得た。元仙台市幹部の経験を生かし「復興には仙台、岩沼両市や県との連携が必要」と強調する。
 元市議の太田稔郎は、南部の館腰地区が拠点。震災直後に災害ボランティア団体を発足させ、避難者の生活支援や子どもたちへの学習支援に取り組んできた。
 各地でミニ集会を重ね、「活動を通じて聞いた被災者の叫びを市全体に伝えたい。雇用確保、農業再生が重要課題だ」と呼び掛ける。民主の推薦を受け、復興策の推進へ政府与党との近さをアピールする。
 元市議会議長の佐藤賢祐は「被災者の代弁者になりきる」と強調する。震災では地元の下増田で津波被害を目の当たりにした。「子どもたちの未来を考えた復興を」と、集団移転と移転跡地買収を主張する。
 地区住民でつくる「市東部震災復興の会」の事務局による仙台空港を核とした国際観光拠点づくりを市などに提案してきた。後援会を通じて政策の浸透を図る。
(敬称略、県議選は11月4日告示、13日投票)

◇県議選立候補予定者
 【名 取】(2−3)
石川利一 63 元仙台市職員 無新(自推)
太田稔郎 60 農業     無新(民・国推)
佐藤賢祐 66 不動産賃貸業 無新
 【若 林】(3−7)
千葉達 66 元衆議員秘書 自現(4)
細川雄一 44 元衆議員秘書 自現(1)
本多祐一朗 55 党県役員   社現(5)
福島一恵 50 元仙台市議  共新
菊地幸郎 50 会社社長   み新
小野寺一貴 37 会社員    無新
渡辺勝幸 36 元参議員秘書 無新


2011年10月31日月曜日

2012チバQ:2011/11/01(火) 22:38:36
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1079/20111101_02.htm
復興 秋の陣―県議選激戦区ルポ(5完)/石巻・牡鹿、宮城

立候補予定者の決起集会。選挙戦に向け、結束を確かめた=29日、石巻市


◎石巻・牡鹿(定数5)=石巻市、女川町/7陣営必死の票固め

 戦いの構図が急転し、民主党の2現職は緊迫の度を深める。
 「元の石巻を取り戻したいんです…。やらせてください」。4選を目指す坂下賢は10月23日、石巻市内であった決起集会で声を詰まらせた。
 震災で地盤の旧北上、雄勝両町が甚大な被害を受け、支えてくれた女性会会長が津波で亡くなった。後援会幹部は「父の故清賢の時代を含め、52年間で最大の危機」と焦りを隠さない。
 加賀剛も4選を狙う。地盤の石巻市水押地区から共産新人が名乗りを上げたことに危機感を強め、地域懇談会を計8回開催した。22日の決起集会では「地方から国に対し『これをやれ』と訴える」と述べ、政権党の強みをアピールした。
 前回(2007年)トップ当選の自民現職須田善明は女川町長選に回った。4現職に、元議員2人と新人1人が挑む形となり、予断を許さない混戦となった。
 5選を期す自民現職の佐々木喜蔵。陣営は、須田が前回獲得した1万8000票の行方を注視する。「同じ党として、ほかに渡すわけにはいかない」と陣営幹部。地盤の市中心部を引き締めるほか、女川町でも攻勢を強める構えだ。
 3選を目指す無所属現職の本木忠一は、津波で死去した前石巻市長の故土井喜美夫の後援会組織から前回に続き支援を取り付けた。古くからの支持者は「弔い合戦」の様相もにじませる。自主投票となる公明支持層の取り込みも狙う。
 元議員2人の参戦が、構図をさらに複雑にする。
 4回目の当選を狙う自民の池田憲彦が29日夜に開いた決起集会で応援弁士が言い放った。「10年間、手足のように使われた人に立候補表明された。負けるわけにはいかない」
 矛先を向けられたのは、過去3回の衆院選宮城5区に自民公認で立候補して敗れた無所属の斎藤正美。24日に突然、名乗りを上げた。池田は地盤の旧河南、桃生両町で斎藤の衆院選を支援してきた。「県政に向けて一番歩いてきたのは私だ」と票固めに躍起だ。
 斎藤は「最速復興」を掲げる。地盤の石巻市蛇田地区での支持を固めるほか、半島部などの集落にも小まめに足を運び、8年ぶりの県議会復帰を目指す。
 保守陣営の集票合戦を横目に、共産新人の三浦一敏が急浮上を狙う。党支持票に加え、震災後に党が行った支援活動への評価もある。同日選の女川町議選で党候補との連携が加速する。

◎宮城(定数1)=松島、利府町/「松島VS利府」鮮明に

 8年半ぶりとなる選挙戦は、4選を狙う自民現職の安部孝と、無所属新人の渡辺博史の一騎打ち。安部は松島町、渡辺は利府町を地盤とし、地域間対決が燃える。震災を経て、競り合いはさらに先鋭化している。
 10月30日に松島町であった安部の総決起大会。「震災の復旧復興には、この先5年、10年と時間も金もかかる。(安部が)負けたら松島は5年、10年と遅れてしまう」。約400人の聴衆を前に、マイクを握った応援弁士は危機感をあおった。知事村井嘉浩もビデオメッセージを寄せた。
 安部は「有力な新人が出て難しい選挙だ。12年の実績を生かして松島、利府両町と県をつなぐ懸け橋になりたい」と実績を前面に出した。
 渡辺も負けてはいない。29日、利府町であった総決起大会には約400人が詰めかけ、熱気であふれた。
 「利府からは48年間、県議が出ていない。ずっと松島(町)さんにお世話になってきた」。支援を鮮明にする利府町長の鈴木勝雄は、地元県議の誕生を「悲願」と位置付け会場を沸かせた。
 渡辺は「震災後のボランティア活動を通じ宮城の課題が見えた。知事を支え、命をささげる覚悟で取り組む」と若さと行動力をアピールした。
 前回は安部が無投票で3選。03年は利府町の無所属新人に245票差まで迫られた。
 ことし9月現在の有権者は利府町の2万7334人に対し、松島町は1万3180人。利府が松島のほぼ倍だが、03年の投票率は松島が62.22%、利府は50.38%だった。政治風土の違いが、戦いの行方を不透明にしている。
 「数(人口)で上回る利府が本気でやれば、負けるわけがない」「松島から県議を出さなかったことは、今まで一度もない」
 系列町議を巻き込み、両陣営は激しく火花を散らす。ともに利府町の新興住宅地が攻防を左右する鍵とみて、票を掘り起こす。
(敬称略、県議選は4日告示、13日投票)

2013チバQ:2011/11/01(火) 22:39:00
◇県議選立候補予定者
 【石巻・牡鹿】(5−7)
加賀剛 59 団体役員  民現(3)(国推)
坂下賢 49 元県議秘書 民現(3)
佐々木喜蔵 62 食堂経営  自現(4)
本木忠一 54 団体役員  無現(2)
池田憲彦 58 会社役員  自元(3)
斎藤正美 56 元石巻市議 無元(4)
三浦一敏 61 元市議   共新

 【宮 城】(1−2)
安部孝 55 元松島町議 自現(3)
渡辺博史 41 元高校教諭 無新


2011年11月01日火曜日

2014チバQ:2011/11/01(火) 22:40:04
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20111015_01.htm
焦点/“文化の復旧”なお時間/宮城の11大型公共施設、再開できず

震災で壁が剥がれるなどした東京エレクトロンホール宮城=仙台市青葉区







 東日本大震災では東北各地で、市民会館や文化センターなどの大型公共施設も数多く被災した。宮城県内では東京エレクトロンホール宮城(仙台市)など11施設が、震災から7カ月が過ぎた今も再開できないでいる。天井落下や壁面の亀裂など被害が深刻なためで、現在も避難所として使われている施設もある。

◎天井落下・壁に亀裂…、損傷激しく

 宮城県内の40の大型公共施設が加盟する県公立文化施設協議会によると、加盟全施設が被災した。このうち再開できていない施設は表の通り。エレクトロンホールや泉区の「イズミティ21」、南三陸町スポーツ交流村(ベイサイドアリーナ)など10施設は震災被害が大きく、気仙沼市民会館は避難所にもなっている。
 津波被害を受けたのは石巻文化センター。他は大規模な空間を支える柱がないホール特有の構造が、甚大な被害につながったとみられる。12月10日に再開予定のイズミティ21以外は、年内の再開が難しい状況だ。
 震度7を記録した栗原市の栗原文化会館は壁面に亀裂が入り、配管から漏水した。今後、耐震性を高める修繕工事に入る予定で、再開は早くて来春以降となる。壁面や音響設備の損傷が激しかった角田市市民センターも全面的な改修が必要で「取り壊しも含め検討中」(同センター)という。
 エレクトロンホールは天井の一部が落下したり、屋上にある暖房の排気筒が壊れたりしたため、来年3月までの使用中止を決めた。今月中にも本格的な修繕工事に着手する。
 エレクトロンホールの指定管理者の一つ、県文化振興財団は「心に癒やしを与える文化施設が復旧しないと、平穏な生活に戻ったとはいえない。一日も早く再開させたい」と話している。

◎「支援優先」避難所に/事業中止、財務を直撃

 「今は避難している人が自立した生活を送れるよう支援することが最優先」。気仙沼市民会館の松下尚子館長(66)が強調する。会館には今も、さまざまな事情で仮設住宅などに移れない被災者約40人が身を寄せる。
 例年、この時期は芸術関連のイベントがめじろ押しだが、中ホールや楽屋は被災者の避難所となり、ロビーには支援物資の段ボールが山のように積まれている。
 毎年、文化の日(11月3日)の前に開かれていた気仙沼市最大の文化イベント「気仙沼市民文化祭」はことし、「会場が確保できない」として、中止になった。市内の全児童生徒が参加する「小中学校音楽祭」も開催を見合わせた。
 松下館長は「来年の成人式を皮切りに本格再開させたい」と話すが、それまでに被災者の移転先が決まる確かな見通しは今のところない。
 多賀城市の社会人らでつくる多賀城吹奏楽団は毎年10月、多賀城市民会館で定期演奏会を開いてきた。震災で市民会館は天井、壁の一部が崩落し、再開の見通しは立っていない。楽団はことしの定期演奏会を見送り、代わって慰問活動や地域の催しに力を入れる。
 団長の立花重典さん(40)は「会館が落成した1987年からここで演奏してきた。慣れ親しんだ場所でもう一度演奏したい」と話す。
 長引く休館は、施設の財務状況も直撃している。東京エレクトロンホール宮城(仙台市)は、震災前に前払いで受け取っていた利用料の返却手続きに追われている。2011年度は大ホールと会議室の利用申し込みが1124件あり、返金総額は約4000万円に上る。収益の柱だった演劇や演奏会など12の自主事業も開催を見送った。
 ホールの指定管理団体の一つ、県文化振興財団によると、総収入2億5000万円のうち半分を占める利用料や事業収益が本年度は全額見込めなくなった。
 財団の白石光雄事務局長(61)は「職員の自宅待機などで人件費の削減に取り組んでいる。早く再開の期日を決め、利用予約の受け付けや自主事業を企画したい」と話す。


2011年10月15日土曜日

2015チバQ:2011/11/03(木) 15:49:04
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/11/20111102t11025.htm
民主県連・連合宮城、共闘態勢に不安 宮城県議選
 宮城県議選(4日告示、13日投票)を目前に控え、民主党県連と支持母体の連合宮城の共闘態勢に不安が広がっている。県連からの明確な支援要請がいまだなく、各労組の活動の方向性が定まらないのが要因だ。労組や候補予定者は「惨敗した仙台市議選の二の舞いになりかねない」と危機感を募らせる。

 「県議会の民主党は少数で、地方組織も脆弱(ぜいじゃく)だ。県議を増やすことが政権安定には不可欠だ」
 仙台市内で10月25日に開かれた連合宮城の定期大会。同日再任された山崎透会長は、県議選の勝利に向け、力を込めて傘下労組を鼓舞した。
 連合宮城は今回、民主党の公認候補13人全員を推薦した。「全員当選を」と山崎会長は訴えるが、掛け声とは裏腹に、労組の間では「どう運動したらいいか分からない」「組合員が投票へ行くかどうかも怪しい」など困惑の声が上がっている。
 連合宮城幹部の一人は「特定候補の支援が決まると組合員も活気づくが、現状では動きようがない。要請を待ち構えている状態」と明かす。
 県連は従来、労組の組織内候補以外の現職、新人候補について、県連が主導して主要労組へ支援を要請。連合宮城の傘下労組はポスター貼りや選挙事務所の運営支援など実動部隊を担ってきた。
 支援要請の遅さに加え、県連の「司令塔」としての戦略性の乏しさを懸念する声もある。
 別の連合宮城幹部は「青葉区には連合の推薦候補が3人もいる。党に逆風が吹く中、選挙区情勢を分析し、てこ入れする候補を考えるのは県連の役目。労組はそれを伝えられて初めてメリハリのある運動ができるのだが…」といら立ちを隠さない。
 民主党は8月の仙台市議選で公認候補12人を擁立し、現職3人を含む5人が落選。改選前を2議席下回る惨敗を喫した。
 県議選の告示が秒読み段階に入った今、「ビラをまく要員が足りない」と悲鳴を上げる候補予定者も出ている。
 こうした現状に、県連幹部は「認識が甘いと言われれば弁明のしようがない。市議選の敗北で立ち直るのに時間がかかった」と話し、「県議選はこれまで以上の支援が必要。市議選の繰り返しになりかねない」と焦りの色を浮かべた。
 連合宮城側の不安や不満に対し、今野東県連代表は「認識不足があったかもしれない。連合は最大のサポーターであることに変わりはなく、恒常的な協力体制は築けている」と強調。近く各労組に支援要請する考えを示した。


2011年11月02日水曜日

2016チバQ:2011/11/03(木) 19:33:28
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000001110280002
県議選争点はこれだ1 漁業特区警戒と期待
2011年10月28日


養殖漁業の再開に向けて、漁業者たちはワカメの種をはさんだロープを船に積み込んだ=25日、石巻市小渕浜

 「去年はここでカキむきをしていたのにね」。25日、牡鹿半島の石巻市桃浦(もものうら)。県漁業協同組合の桃浦出張所の組合員が、がれきが残る漁港を見ながらつぶやいた。


 62軒あった集落のうち、津波の被害を免れたのは3軒のみ。カキ養殖の船やイカダを失い、年1千万円程度の売り上げが見込めなくなった。現在、がれき撤去で生活を維持している。


 後藤建夫支部長(64)は「震災直後は漁業をやめるつもりだった」と明かす。組合員が19人と少なく、平均年齢は60代。カキ養殖再開には数千万円かかる。


 「民間会社などに手助けをしてもらい、給料をもらいながらノウハウを生かして養殖を続けられないか」。4月、そんな思いが皆に広がっていった。
   ■   ■
 5月、政府の復興構想会議。村井嘉浩知事が沿岸漁業への民間参入を促す「水産業復興特区」を提案した。漁業の早期再開に加え、高齢化で担い手が減少する沿岸漁業の競争力を高める狙いだった。


 桃浦出張所は賛成の手をあげた。「企業の力を借り、若い人を呼び込める漁業をつくる手伝いをしたい」。組合員の大山勝幸さん(65)は話す。


 だが、浜を束ねる県漁協、さらに全国漁業協同組合連合会が反対を打ち出した。「漁協の一括管理だからこそトラブルが避けられてきた」「民間は採算が合わなくなれば撤退する」


 桃浦から十数キロ離れた小渕浜。25日、養殖ワカメ再開に向けた準備作業が始まった。県漁協表浜支所の組合員は海に入れるロープにワカメの種苗をはさみ、船に積んでいった。


 地震で沿岸は約120センチ地盤沈下したが、一部をかさ上げし、船が着岸できるようになった。300近い漁業者が加入する組合の幹部は「後継ぎの若者が多いので早く再開できた」。


 漁具の調達も難しかったが、大規模経営の漁業者の仲介で海外から取り寄せた。海中に沈めたワカメは来春、収穫を迎え、長い時間をかければ漁業は成り立ちそうだ。


 復旧に向かいつつあるなかで、多くの浜で漁業者は企業参入に警戒感を募らせる。「民間開放で浜の秩序が崩壊する」
   ■   ■
 強硬姿勢を受け、村井知事は県復興計画で特区を「検討すべき課題」にとどめ、「導入は2013年度」と明言した。


 県議会は、県漁協が提出した漁業特区撤回の請願について、産業経済委員会は採択したものの、本会議では反対多数で不採択となった。導入への具体的な見通しは立っていない。


 「待つ間にみんなやる気をなくさなければいいが」。漁業者からはこんな声もあがる。(高橋昌宏)


 ○水産業復興特区 


 漁業権は現在、漁協に優先的に与えられているが、漁業者と連携する民間会社も同列に扱う。野田政権の復興特区法案でも盛り込まれる見通し。県はまず、漁業者団体と企業が新しい法人をつくることを進め、特区導入に合わせて出荷できるように準備を進める方針。


 11月4日の県議選告示まで1週間。「震災選挙」で何が問われるべきか。争点を探る。

2017チバQ:2011/11/03(木) 19:33:47
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000001110290001
県議選争点はこれだ2 TPP問題
2011年10月29日


今年産米の収穫作業が急ピッチで進む。農家にはTPP交渉の参加問題も気がかりだ=登米市南方町

 環太平洋経済連携協定(TPP)は断固反対――。JAみやぎ登米は、21日から急きょ登米市内に街宣車を走らせている。


 民主党政権は、11月中旬のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議をめどに、TPP参加を巡る判断を示す見通しだ。農家には、TPPで関税撤廃となれば、国内農業は崩壊するとの危機感がある。


 「今は震災復興に取り組んでいる最中。沿岸部の本格的な農地復旧はこれからで、内陸部では放射能問題も未解決。間隙(かん・げき)を突かれた格好だ」。同JAの榊原勇組合長(62)は政府への不信を口にする。


 TPP問題が浮上したのは昨年10月。当時の菅直人首相が所信表明演説でTPP交渉参加の検討を表明し、翌月に関係国との協議開始を閣議決定。今年6月に政府が参加の是非を判断するはずだったが、震災で先送りになっていた。ところが、野田佳彦首相は早期に結論を出す考えを示し、TPP問題が再浮上した。


   ■   ■


 海外との連携強化で成長戦略を描く経済界。県内の経済団体は「議論を深めてほしい」(東北経済連合会)と態度を明確にしていないものの、中央の経団連などは今月1日、「世界の成長と繁栄から取り残されることになりかねない」として、緊急集会で交渉への早期参加を求める決議をしている。


 しかし、農家側は反論する。農家と栽培契約を結び、年約3千トンのコメをスーパーなどに販売する農業法人・登米ライスサービス社長の伊藤克成さん(61)は「関税撤廃で輸出産業が救われるのか。円高の方がはるかに障害だ」。


 もし参加が避けられないなら、関税撤廃を逆手にとり、海外でコメを作って日本に輸出する手もあるのだろうが……。不本意ながらそんな考えもよぎる。


   ■   ■


 県議選では、農業者の政治団体である県農協政治連盟が、依頼のあった立候補予定者を推薦。それぞれと交わした政策協定には「TPP参加の断固阻止」という趣旨の一文が入っている。各方面のしがらみを受け、TPPを論点にしようという立候補予定者は目立たない。


 「反対も賛成もできないな」。角田市でコメと野菜を作る専業農家の男性(54)は話す。「雇用や医療など影響は多岐に及ぶのに、それらも含めた日本のあるべき将来の姿を誰も示していない」


 県議の力に限界があることは承知しているが、国会議員より身近な存在だ。「立候補する人たちが、どれだけ真剣にTPPのことを考えているのだろうか。それも見えない」(荒海謙一)

2018チバQ:2011/11/03(木) 19:34:15
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000001110310003
県議選争点はこれだ3 脱原発胸の内は様々
2011年10月31日

 「まずいことになっている。心の準備をしたほうがいい」。3月11日夜、停電した自宅で、仙台市太白区の主婦(34)は夫(37)から言われた。


 携帯電話で見ることができたニュースは、東京電力福島第一原発の事故を伝えていた。放射能との「戦い」が始まるとは、その時は思わなかった。


 放射性物質の飛散、汚染水の海への放出が続く。小学生の子ども2人への影響が心配になり、食材は産地を選んだ。缶詰はメーカーに問い合わせ、製造が事故の前か調べた。どの場所が安全か、市民が独自に放射能測定器で測った数値を書き込むサイトに見入った。


 学校は安全なのか、給食は大丈夫なのか……。同じように不安を抱く知人らと5月、市民団体を立ち上げた。「脱原発」まで主張しないが、「安心して生活したいんです」と話す。


   ■   ■


 「脱原発」には住民の間で温度差もある。


 市民団体「5年後10年後こどもたちが健やかに育つ会せんだい・みやぎ」も震災後、主婦らが作った。約200人が登録している。


 代表を務める仙台市若林区の主婦は、原発事故から1カ月間、小学1年の娘の被曝(ひ・ばく)を恐れて自宅の外に出られなかった。北海道や関西、沖縄へ「疎開」した知人もいる。


 5月中旬、学校での放射能測定や給食の産地表示を求める要請書を仙台市に出した。知人のつてで数人の県議に会い、県議会に請願書も出した。今月22日には、県議選の応援で仙台市を訪れた野党党首に、国の財政支援などを要望した。


 原発事故の恐ろしさは身をもって知った。「原発停止がどこまで大変なことなのか、わかっていないところもある」と思いつつ、主婦は「県議選では、女川原発を再稼働させないと主張する人を選びたい」と話す。


   ■   ■


 原発をめぐり、県議選の立候補予定者は「脱原発」の方向でほぼ一致するが、「自然エネルギーへの転換を目指し、原発依存は徐々に減らす」「女川原発は即時廃炉」と主張は様々だ。


 県内19の市民団体は今月末、県議選の立候補予定者に原発や放射能問題への意見をたずねるアンケートを送った。結果は近くまとめて発表する予定だ。


 アンケートを主導する「みやぎ脱原発・風の会」の篠原弘典代表は話す。「女川原発の再稼働には県の同意が必要で、選挙後の県議会の議論も重要になる。候補者には真剣に考え、意見を示してもらいたい」(福島慎吾)


<女川原発と県内の放射能問題> 東北電力女川原発は震災で13メートルの津波を受け、全号機が自動停止した。しかし、東京電力福島第一原発の事故で県内にも放射性物質が飛散。汚染された稲わらを食べた肉牛から放射性セシウムが検出されるなど、食品への不安が広がった。県南部では比較的高い放射線量を測定。県は「健康被害の心配はない」とするが、丸森町の2地区の子どもを対象に健康調査を実施する方針。

2019チバQ:2011/11/03(木) 19:34:40
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000001111010003
県議選争点はこれだ4 多選、薄らぐ批判
2011年11月01日


自民党政策フォーラムでベテラン県議の激励に村井嘉浩知事が訪れた=10月29日、山元町

 「震災後の施策をここまでやってこられたのは先生のおかげ」。山元町中央公民館で10月29日に開かれた自民党政策フォーラム。村井嘉浩知事が100人以上の出席者に語りかけた。


 知事が持ち上げたのは、地元の亘理選挙区(定数1)で7期目を目指す自民現職の渡辺和喜氏(70)。県議長や党県連幹事長を歴任し、元自民党県議の知事と親しい。


 23日に亘理町であった後援会事務所開き。斎藤邦男町長や自民党の西村明宏・前衆院議員、三浦秀一副知事らが駆けつけた。「6期やらせてもらった経験が生きる」。渡辺氏が叫ぶと、別の選挙区で6選を狙う自民県議は「多選批判は僕らには当てはまらない。実力が違う」と声をあげた。


   ■   ■


 その日、亘理選挙区で立候補する無所属新顔の山本久人氏(46)は、年1度の亘理町の祭りに顔を出した。「よろしくお願いしますね」。通行人に頭を下げ、チラシを配った。


 掲げる政策は、JR常磐線の早期再開や医療法人の誘致促進。人口流出に歯止めをかけ、雇用の場を確保することに新たな力を注ぎたい――そんな思いでミニ集会を重ねている。


 2007年に町議になり、政治家として活動してみると、県議の具体的な仕事が見えなかったという。「表立って多選の批判をするつもりはない。知名度も組織もないから、具体的な政策を真正面から有権者に訴える」


   ■   ■


 4年前の県議選亘理選挙区。渡辺氏は1万票余を獲得して当選したが、次点の元町議に約2千票差に迫られた。渡辺氏に善戦した森俊博さん(61)は「世代交代への期待票だった」と振り返る。


 一般的に、県議が当選を繰り返すと知事や国会議員と人脈ができ、発言力が強まって政策への影響力が高まる。半面、地域で側近が権力を振るったり、公共事業で自らに近い業者に配慮したりという印象もあり、多選批判がつきまとう。


 ただ、森さんは震災後、多選は「経験」というプラスの意味で有権者にとらえられるようになったと感じる。「今こそ私たちのために働いてくれると期待する有権者がいる」


 津波で自宅を流され、仮設住宅に暮らす亘理町の農業男性(65)は、震災後、集団移転などについて県議に相談してきた。「経験と人脈がないと復興・復旧は果たせない」。一方、約20年前に同町に移り住んだ公務員男性(54)は「長年、県議をやりながら仕事が見えないなら新しい人に新陳代謝するのも手だ」と語った。(鈴木剛志)


<県議選と「多選」> 朝日新聞の10月31日までの集計では、今回の県議選の立候補予定者のうち、5期目以上をうかがうのは15選挙区の24人。3選挙区の3人は無投票の公算が大きい。2007年の前回選挙では、12選挙区で16人が5期目以上を狙って立候補し、当選は10選挙区の13人(無投票1人)だった。

2020チバQ:2011/11/03(木) 19:35:04
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000001111020001
県議選争点はこれだ5 避けられる増税議論
2011年11月02日


仮設住宅の集会所で内職をする入居者たち。今後の暮らしを考えると増税論議は気になるという=10月31日、仙台市宮城野区

 仙台市宮城野区にある仮設住宅の集会所で10月31日夜、津波で家を流された入居者11人が集まり、内職に取りかかった。「お金ためてハワイでも行くか」。笑いが途切れることなく作業が続く。


 助けや応援を呼ぶ防災用の「いのちの笛」に手書きのメッセージを添えて、袋詰めする。1個500円。売り上げの半分が仮設団地の自治会に入り、内職者には1個あたり10円が支払われる。公益社団法人の事業で、被災者の孤立化を防ぐ狙いもある。


 平山次雄さん(73)は妻が営んでいた床屋兼自宅が津波で流され廃業。今は国民年金が頼りだ。最近、消費増税のニュースが気になる。「食品や身近なものまで10%になったら大変なんてもんじゃない」


 一緒に内職する女性(69)は「増税する前にもっと無駄を省けないのか」と感じる。「議員報酬も高いし、役人は天下りすれば何年も勤めず何千万円も退職金が出る。一般の感覚では許せない」


   ■   ■


 「所得増税『13年に開始』 復興財源」「G20文書に消費税10% 野田政権の方針明記へ」。野田政権になってからも永田町や霞が関からは増税に関するニュースが流れる。


 津波で甚大な被害を受けた石巻市や女川町を選挙区に抱える安住淳財務相も増税の旗振り役だ。県議選で県内を応援に回った際も「孫子に借金を残したまま死んだら、お墓参りに来てくれない」と復興増税に理解を求めた。消費税も「来年には(増税)法案を必ず出す」と言う。


 増税は与野党で導入期間に隔たりがあり、民主党内も二分する論議となっている。1日の衆院代表質問でも増税の話題は盛んに取り上げられた。


   ■   ■


 「増税なき復興をめざす」「迅速な被災地の復興のため増税は必要」。県議選の立候補予定者も、それぞれの考えを持っている。しかし、ミニ集会などで有権者に語る人は少ない。


 「選挙で増税とは言いづらいから、口をつぐんでいるのでは」。仮設住宅の居住者の間では、そんな声も漏れてくる。


 仮設住宅に暮らす平山政子さん(63)は「必要な増税は、仕方ない」と思う。年金財政たて直しのため、年金支給開始年齢の引き上げを検討する話もニュースで話題になっている。社会の高齢化が進む中、社会保障を守るために一定の負担はやむを得ない。一方で、こうも思う。「増税してもいいが、しっかりとした将来にしてほしい」(中村靖三郎)=終わり

2021チバQ:2011/11/03(木) 19:40:13
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news/20111027-OYT8T00076.htm
被災地選挙 11.13争点?

漁港、復旧へ独自の道も


冠水で水浸しになった石巻魚市場。その奥では仮設市場の建設が進む(24日、石巻漁港で) 「このままでは加工団地全体がダメになってしまう。石巻を出て行くと言っている会社もある」

 石巻漁港近くの水産加工団地の一角にある「大興水産」の大塚敏夫社長(60)は表情を曇らせる。

 同社は震災前まで、年商50〜55億円を売り上げてきたが、津波で本社屋や加工工場、冷蔵倉庫、資材倉庫の計10棟が全壊。被害額は約40億円に上る。

 この団地には加工のほか、冷蔵業者など約200社が集まるが、震災から7か月以上過ぎた今も、再開できたのはわずかに数社。大興水産も工場3棟の修理を進めているが、操業再開は来年夏以降になるという。

 事業者の再建努力の一方で、水産業復旧の大きな足かせになっているのが、地震による地盤沈下と、それに伴う冠水だ。石巻漁港周辺では、大潮ともなると、岸壁から内陸側へ40メートルほどが水没する。

 冠水を防ぐには土地のかさ上げが必要だが、前提となる道路の高さが決まらず、手つかずのまま。道路などの公有地はかさ上げしても、民有地の工事が進まなければ、海抜より低い土地が出てくる。大塚社長は「かさ上げが復旧の前提だが、資金のない個々の業者では無理」と公的支援を訴える。

 震災で、県内142の漁港のすべてが被害を受けた。県は震災復興計画の中で、石巻、気仙沼両港を含む県内主要5港を水産業集積拠点と位置づけ、漁港、市場、後背地を一体的に優先整備するとうたっている。

 石巻漁港では、岸壁のかさ上げ工事を待たずに、隣接する西港にテントを張って7月から水揚げが再開された。それでも、水揚げ量はまだ震災前の2割にも満たない。「まずは岸壁と市場の復旧を最優先すべき。水産業の入り口がネックになっていたら、何も進まない」。市場を運営する「石巻魚市場」の須能邦雄社長(68)は、いらだちの色を浮かべる。

 半壊した市場の隣に仮設市場の建設が進むが、完成は年末の予定だ。須能社長は「このままだと漁船が他の港に逃げていく」と声を強めた。

 県の復興計画には、養殖業や沿岸漁業の再生に向け、漁港を3分の1程度に機能集約する方針も盛り込まれた。しかし、県の考えとは別に、各漁港は復旧に向けて独自の道を歩き出した。既に来年の収穫を目指してホヤやワカメ、ノリなどの種付け作業が始まっている。

 気仙沼市が管理する小規模漁港・宿舞根(しゅくもうね)漁港。肉厚のカキやホタテが育つことで知られるが、100台以上あった養殖いかだはすべて流失した。

 カキとホタテを養殖していた鈴木芳則さん(37)は、養殖ロープを使って細々ながらカキ養殖を再開した。「港の大きさではなく、地元でよく使われていた漁港を優先してほしい」。鈴木さんは、地割れが目立つ岸壁を眺めながら、漁港集約化の方針に疑問を投げかけた。

 すそ野が広い水産業の復興は、沿岸地域再生のかぎを握る。

(2011年10月27日 読売新聞)

2022チバQ:2011/11/03(木) 19:41:51
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111103-00000029-mai-pol
<宮城県議選>村井知事が奔走 自民立候補予定者テコ入れ
毎日新聞 11月3日(木)19時15分配信

 宮城県の村井嘉浩知事が、4日告示される県議選(13日投開票)を前に自民党立候補予定者のテコ入れに奔走している。県政与党である自民党の過半数を維持して足場を固め、復興策を軌道に乗せる戦略で「早く復興するためには、我々が国に対する要望を明確にすることが重要」と言い切る。

 10月29日、沿岸部が津波に襲われた同県山元町。自民現職を支援する会合に集まった約100人を前に、村井知事は声を上げた。「復興計画を前に進めるため、私を応援してくださる議員さんが半分以上当選していただくことが最優先です」

 避難所で暮らす県民がいる間は派手な選挙支援はしない方針を見せていたが、事実上は休日返上で各地の会合に顔を出す。震災後、県内の市町が提案した集団移転策や復興計画案が、各議会で修正を迫られた苦い思いが背景にあるとみられる。

 知事自身は震災直後から発言力を強めた。4月には沿岸15市町を「原形復旧は不可能」と位置づけ、住宅地の高台移転など都市構造を抜本的に見直す復興基本方針(素案)を発表。「人命だけは救える街をつくりたい」と訴え、政府の復興構想会議でも財政支援の必要性を主張した。「会議に欠かさず参加しているのは、会議で出された復興策は政府がすべてのみ込んでくれると信じているから」と言ってはばからず、結果的に政府の第3次補正予算案で集団移転は全額が国負担となった。

 漁業権を民間企業に開放する特区構想は県漁業協同組合から猛反発を受けたが、議会では「県漁協と協議を重ねる」との姿勢を強調し、構想撤回を求める県漁協の請願を不採択に持ち込んだ。この構想も10月に関連法案が国会に提出され、法制化の流れに乗った。

 一部県議から「聞く耳を持たない」と批判も上がるが、実績を上げている自信からか、有権者に「地元の意向を受けて直接私のところにくるパイプが必要」と呼びかける場面もある。【宇多川はるか】 .

2023チバQ:2011/11/03(木) 19:44:34
http://sankei.jp.msn.com/region/news/111102/akt11110202470000-n1.htm
「国産米」で配布予定 おにぎり誤表示問題 秋田
2011.11.2 02:47
 あきたこまちの新米キャンペーンとして、都内のイベントで配ったおにぎり約1万個のパッケージが「コシヒカリ100%」と誤表示された問題で、県は1日、おにぎりは当初、「国産米」の表示で配る予定だったことを明らかにした。

 県議会の県政協議会で説明した。県議からは「なぜ専用のパッケージを使わないのか。そんなイベントに大きな予算を使うのはとんでもない」(自民・北林康司議員)、「県は広告会社に任せる楽な道を選び、自ら汗をかく情熱がない」(同・能登祐一議員)など批判が続出した。

 県側の説明によると、おにぎり製造を請け負った全農パールライスでは、コシヒカリだけを扱っており、「国産米」のパッケージを10月1日から「コシヒカリ100%」に変更することにしていたが、誤ってあきたこまちに使った。県はイベント向けに、あきたこまち専用のパッケージを発注していなかった。

2024名無しさん:2011/11/04(金) 19:37:59
今日、宮城県議会公示だが、正式な党派別の立候補人数とかは出てますかね?

2025チバQ:2011/11/04(金) 21:50:36
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111103-00000057-mailo-l04
議員であること:被災県議選/上 去る者、首長転身図る者 自ら痛手受け決断 /宮城
毎日新聞 11月3日(木)12時22分配信

 「一番いいのは先生の敷地なんですが……」。南三陸町で10月上旬、携帯電話の臨時電波塔を建てる場所を探していた業者は、高橋長偉(ちょうい)県議(70)=自民党・5期=に打診した。自身が経営する時計部品製造工場近くに建設された仮設住宅の入居者から「電波状況が悪く携帯がつながりにくい」と相談され、町に掛け合っていた最中だった。結局、2社の電波塔を建てるために工場敷地を提供した。
 震災直後、工場内で住民約190人が2晩をしのいだ。「父ちゃんが死んだ」。自宅を流された高橋氏は避難所で住民の話にただただ耳を傾けた。停電した冷凍庫内の魚の処分を業者から相談された際は、フェンスを使って「網焼き」にするアイデアを出し、被災者に振る舞った。
 「住民から頼りにされている実感はある」が県議選に立候補はせず引退を決めた。「何でやめるのか、と支持者から言われた」と顔を曇らせるが、津波で後援会幹部約40人のうち5人が犠牲になり、事務所や支持者名簿などを流されたショックは癒えない。「住む場所や仕事を確保するめどが立たない住民の心情を思えば、選挙に時間を取らせるのは忍びない」
 それでも政府による復興財源がいまだに定まらないことには焦りを募らせる。「確保できずに時間がたてば、被災地は忘れ去られる」。震災発生から半年の9月11日に気仙沼市で営まれた合同慰霊祭では、同席した政府の宮城現地対策本部長の郡和子民主党衆院議員(54)に「財源の確保、この一言に尽きる」と直談判した。議長も務めたベテラン県議の言葉に、郡氏は「分かっています」と丁寧に応じた。
 県議から女川町長選に立候補する決意を固めたのは須田善明県議(39)。「県議は『中二階』だが、2階の国にも1階の地元自治体にも意見を自由に言える」。県議のポジションを自己分析した後、町長への転身を「意見を言う側から実行する側」と位置付ける。
 父親は99年に亡くなるまで町長を務めた。後援会幹部らから「お前が出るならまとまる」と強く推され、転身を決断した。現職の安住宣孝町長(66)は、須田県議の動きを受けて「政治的な混乱を避けたい」として立候補しない方針で、無投票当選の公算が大きい。
 須田氏の自宅は津波で流され、6日に仮設住宅に入る予定だ。町は壊滅的な被害を受け、町議4人が死亡・行方不明になった。町長に選出されれば、行政機能の復旧に加え、住宅の高台移転など山積する課題に直面するが「20年後に責任世代になる自分が復興の先頭に立たないといけない」。須田氏は自らに言い聞かせるように語った。

11月3日朝刊

2026チバQ:2011/11/04(金) 21:51:03
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111104-00000029-mailo-l04
議員であること:被災県議選/下 現職・新人、復興胸に 自分から動けばいい /宮城
毎日新聞 11月4日(金)10時45分配信

 県議会の震災対策調査特別委員会の設置(3月15日)を発案した畠山和純議長(65)の怒りは収まらなかった。東京電力が福島第1原発の低レベル放射能汚染水を海に放出した際、政府から連絡が入らなかったからだ。放出は報道で知った。出身地の気仙沼市など三陸沿岸の漁業へのダメージを考えると「涙が止まらなかった」。
 委員会は国への要望を中心に活動した。政府の宮城現地対策本部との意見交換5回、要望書の提出14回、120項目以上−−。市町村負担がほとんどない形でのがれき処理を実現させるなど成果は上げたが、国への怒りは日増しに募った。
 7月27日の全国都道府県議長会。畠山氏は菅直人首相(当時)の退陣を求める緊急決議を岩手、福島両県の議長と共同提出した。「首相自身が復興の最大の足かせになっている」と記された決議文は畠山氏が練った。「国は、対応を地方に丸投げして復興を遅らせている」との思いを書面にぶつけた。
 県の震災対応にも疑問を感じている。仮設住宅の寒さ対策で、県は岩手県に後れを取った。面積が広いため地域の出先機関に権限を与え意見を吸い上げる「分権型」の岩手県に対し、「本庁集権型」の県組織に問題があると畠山氏はみる。
 自らの力不足も痛感した。議員として大型水門の門扉開閉自動化などの津波対策を推進したが、犠牲者が出るのを防げなかった。心が折れそうになったが「地震予知能力の向上や防災教育を中心にした新たな対策を訴える必要がある」と感じ、県議選に立候補する。「行政や政治家は『1000年に1度の津波』『予知できない災害』と言うべきでない。予知できなかったことを恥じるべきだ」。自戒を込めて語る。
 震災を機に立候補を決断した新人もいる。若林選挙区から無所属で立候補する渡辺勝幸氏(36)は昨年まで10年間、東京で県選出参院議員の政策秘書を務めた。津波で変わり果てた県内でボランティア活動に携わった。学校の文房具不足を知り、インターネットで呼び掛けて集めた鉛筆など約8000本を、各校に配り歩いた。
 夏以降、復旧から復興へと局面が変わりつつあると感じ、「長期的な視点で復興を考えるのに若手の意見は不可欠」と立候補を決意した。県議になることに可能性を感じている。「秘書の経験から県や市町村、霞が関のどこに話を通せばいいのかコツも分かってる。自分から動けばいい」
 復旧、復興への道をどう築いていくのか。重い課題に向き合う県議は13日に選出される。
   ◇
 この企画は影山哲也が担当しました。

11月4日朝刊

2027チバQ:2011/11/04(金) 21:52:11
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/11/20111104t11023.htm
序盤戦から党首級応援へ 宮城県議選きょう告示
 宮城県議選は4日の告示とともに、序盤戦から各党の党首らが公認候補や推薦陣営の応援に入る。民主党政権の震災対応をはじめ、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加問題など国政の重要テーマをめぐり、政党対決が激化しそうだ。
 民主党は3日、小宮山洋子厚生労働相が仙台市を訪れ、党公認の現職と宮城野区の仮設住宅を視察。告示後最初の週末となる5日は、岡田克也前幹事長が石巻市と美里町を訪れ、計3カ所で街頭演説する。震災対応を優先し、重要閣僚らの応援は控えるという。
 自民党は5日、谷垣禎一総裁が県内入りする予定。仙台、栗原、塩釜、利府の計5カ所で街頭演説。若林区の仮設住宅では被災者との対話集会に臨む。村井嘉浩知事とも会談し、県政と党の近さも演出する。2日に県内に入った大島理森副総裁は4日まで被災地の陣営を激励する。
 公明党は6日、山口那津男代表が4現職を擁立した仙台市内の4選挙区を回り、JR仙台駅前など4カ所でマイクを握る。9日には太田昭宏前代表が応援に入る予定。
 共産党は志位和夫委員長が6日、公認候補を立てる石巻、塩釜、仙台の3カ所で街頭演説し、原発ゼロを訴える。幹部の石巻入りは10月21日の市田忠義書記長に続く。
 社民党は6日、福島瑞穂党首が4選挙区を転戦する。栗原、大崎、仙台の計6カ所で街頭演説し、夜は公認候補が太白区の3カ所で開く個人演説会に出席する。
 みんなの党は舌戦スタートの4日、渡辺喜美代表が入る。気仙沼市で演説した後、仙台市の5カ所で公認候補と街頭に立ち、復興アジェンダ(政策課題)を訴える。


2011年11月04日金曜日

2028チバQ:2011/11/08(火) 23:48:01
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/11/20111108t11022.htm
宮城県議選 TPP対立軸にならず 民主候補も政権と一線

県農協中央会などが開いたTPP反対の県民集会。居並ぶ国会議員は反対を唱えたが、県議選の論戦に結びついていない=4日、仙台市宮城野区


 ヤマ場を迎える環太平洋連携協定(TPP)の交渉参加問題をめぐり、宮城県議選(13日投票)の多くの立候補者が党派を超えて「反対」「慎重」の立場を見せている。賛成派のみんなの党を除く自民党など国政野党は、批判を強めて争点化を図るが、民主党の候補も「時期尚早」と参加に難色を示す。国政の議論が緊迫度を増す中、県内では対立軸とならないまま選挙戦が進んでいる。
 二大政党が一騎打ちを演じる遠田選挙区(定数1)。自民現職は4日の街頭演説で「日本にとって有利なことは何もない。昨年10月に菅直人前首相が何の説明もなく突然提案した」と訴え、「断固反対」と力を込めた。
 対する民主新人。5日のミニ集会で「『大規模化はまだできない』と言う農家がほとんどだ。まず農業の基盤整備に取り組む必要がある」と慎重に話し、交渉参加を目指す政権と一線を画した。
 遠田選挙区同様、農業を基幹産業とする角田・伊具選挙区(1)でも論戦はかみ合わない。
 自民現職は4日の告示日の第一声で「参加すれば宮城の農業は壊滅的打撃を受ける」と声を張り上げた。一方、民主新人は、政策ビラに「農家の経営と暮らしを守る」と反対姿勢を明示。無所属現職はTPP問題を前面に出さず、地域課題などを中心に訴える。
 ある陣営幹部は「結局、3人とも反対の立場。農村部では政策の違いを示しにくい」と争点化の難しさを指摘する。
 民主候補のいない穀倉地帯の大崎選挙区(4)は、先を急ぐ政府の姿勢に反対一色に染まる。ある現職は5日の街頭演説で「参加すれば地域の農業文化が一気に崩壊する」と攻撃。新人も個人演説会で「米国の強い圧力で参加を決めるのはおかしい」と批判した。
 ただ、郡部の陣営でもジレンマは抱えている。県南のある陣営幹部は「商工業者が多い中心部では、農村と異なりTPPの問題を前面に出しづらい」と明かす。
 仙台市内の陣営は「情報の少なさもあり、都市部の有権者は農村部ほど敏感ではなく、争点にはならない。むしろ震災復興だろう」とTPP論戦の低調ぶりを指摘した。
 みんなの党は、党として賛成姿勢を打ち出す。菊地文博県支部長は10月29日に宮城野区で開いたミニ集会で「TPPは原則賛成。ぜひ交渉のテーブルに着いて、議論を進めるべきだが、政府は説明不足だ」と訴えた。


2011年11月08日火曜日

2029チバQ:2011/11/09(水) 20:56:22
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20111109ddlk04010006000c.html
’11県議選みやぎ・震災後:石巻・牡鹿選挙区 候補者、半島への対応に苦心 /宮城
 ◇軸足の置き方に違い
 東日本大震災の津波で甚大な被害が出て、復旧も進まず人口が激減した石巻市の牡鹿半島。13日の投開票に向け舌戦が繰り広げられている県議選だが、半島では様相が異なる。有権者が多い市内の内陸部を重視するか、それとも被災地復興を半島で強調するか−−。石巻・牡鹿選挙区の候補者のスタンスは微妙に異なっている。

 同選挙区は定数5に対し7人が立候補した激戦区になっただけに各陣営とも「1票でも多く」と必死だ。「一度は牡鹿半島に足を運ぶ」との姿勢は共通しているが、軸足の置き方に違いが出ている。

 自民元職の池田憲彦氏の陣営は、半島では声高に自身の政策を叫ぶより、「被災者の意見を聞く」というスタンス。応急仮設住宅ではマイクも使わない方針だ。選挙活動は有権者が多い内陸部に重点を置いている。

 同じく内陸部を重視する自民現職の佐々木喜蔵氏は、10日に半島を選挙カーで回る予定。陣営スタッフは「半島には選挙どころではないという被災者も多いけど、行かないわけにはいかない。当選したいと必死になっているが、配慮しながら訴えないと」と話す。

 民主現職の加賀剛氏の陣営も「選挙区全体をくまなく回るけれど、どちらかと言えば内陸部」。陣営スタッフは「何しろ浜に行っても人がいない。何人かでも残っている人にはPRしたいが……」。

 民主現職の坂下賢氏の陣営は9日に初めて半島を回る予定。応急仮設住宅や浜での演説は「被災者の様子を見ながら。行ってみないと分からない」という状況だ。

 一方、「牡鹿半島でもしっかり政策を訴える」との姿勢なのは共産新人の三浦一敏氏の陣営。「震災後からの救援活動で、党派を超えたつながりができた」と半島での浸透に自信をのぞかせる。

 無所属現職の本木忠一氏も8日、半島を回り、マイクで声を張り上げた。震災直後から半島で復旧活動に取り組んできただけに、実績を訴えようと人もまばらな仮設住宅も足を運び、「寄り添う姿勢」を強調した。

 無所属元職の斎藤正美氏は告示日の遊説先に半島を選んだ。陣営スタッフは「被災した浜の復興のため、できるだけ早く半島に入りたかった」と話す。【宇多川はるか】

2030名無しさん:2011/11/10(木) 20:43:08
>>1980
>>1964-1966
時事立候補者
自民32
民主23
公明3
共産6
社民4
みん3
無属17

2031チバQ:2011/11/10(木) 22:56:06
>>1990
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/news/20111109-OYT8T01230.htm
町の体質どう改善
.大石田町長選 汚職の前町長に権限集中


「不在」の札がかけられた町長室。備品だけが並ぶ風景は、まもなく終わる(大石田町役場で)  公共工事を巡る汚職事件を受けて実施される大石田町の出直し町長選は、13日の投開票に向け、いずれも無所属で新人の前町議会議長大山二郎氏(56)と、薬局経営庄司喜与太氏(65)の2氏が舌戦を展開している。受託収賄罪で起訴され、町長を辞職した阿部孝義被告(75)が残した町の体質を、どう改善していくのか。選挙戦の行方が注目される。

 「陳情は、町長一人で」――。

 2003年に阿部被告が町のトップとなって以来、役場内で出来上がっていった“不文律”だ。

 阿部被告は、大学を卒業後、1959年に町職員となり、総務課長、教育長、助役などの要職を歴任。今の役場内で誰よりも行政経験が長く、事業内容に精通していた。以前の町長なら1時間はかかった案件の報告は、「5分程度で済んだ」(町幹部職員)という。

 阿部被告が町長選の公約にも掲げ、最も力を入れてきた流雪溝整備事業。その一部を国交省の事業として採択を得る際、何メートルもの雪が積もった写真や、除雪車が不足している報告書など大量の書類を風呂敷に包んで、東京へ足しげく出かけた。

 「要望活動は自分で直接」が口癖。「通常なら4〜5年はかかる」(町幹部職員)というところ、わずか2年ほどで事業採択を受けられた。

 「新規借入額は、起債返済額の半分まで」と決め、2期8年で町の起債残高を約20億円も減少。懸案だった小中学校の統合も推し進めてきた。

 「側溝のふたをつけてほしい」と町民から要望があると、数日後には担当課に指示して実現させる細やかさもあった。

 別の町幹部職員は「誰よりも仕事に詳しいので、頼り切ってしまっていた部分もある」と打ち明け、「町長の発言や行動をいさめる人を置けなかったのが、事件を引き起こす温床になってしまったのかもしれない」と、これまでの役場のあり方を反省した。

 今回の汚職事件で阿部被告は、大きな権限を持つ指名競争入札で、町の指名業者選定審査会の決定後に、詳しい説明をすることなく、町建設課の担当職員に、「この業者を外す」と通告。贈賄側業者の依頼通りに地元の有力業者を外したとされる。

 大山氏も庄司氏も、トップダウンだった町の体質を指摘。職員らと対話を重ねて町政を運営する姿勢を示している。

(2011年11月10日 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/news/20111108-OYT8T01380.htm?from=popin
大石田町出直し町長選に2新人

前町長汚職で起訴 町の信頼回復争点
 大石田町の出直し町長選が8日告示され、いずれも無所属の新人で、前町議会議長大山二郎氏(56)と、薬局経営庄司喜与太氏(65)の2氏が立候補を届け出た。町発注の公共工事を巡り、前町長の阿部孝義被告(75)が受諾収賄罪で起訴された汚職事件で失った町の信頼回復を争点に、両陣営は選挙戦を繰り広げていく。投票は13日に行われ、即日開票される。

 大山氏は午前8時半頃、同町大石田丙の事務所で出陣式を開催。同9時頃に事務所前で第一声を行い、透明性の高い入札制度や、流雪溝だけに頼らない除雪制度の創設などを公約に掲げた。村山市議や尾花沢市議らが応援に駆けつけた。

 庄司氏も午前8時半頃から同町大石田丁の事務所で出陣式を行い同9時25分頃に事務所前で第一声をあげた。庄司氏は町民や専門家の意見を取り入れた入札制度や、町長報酬50%カットなどを訴えた。尾花沢市議や天童市議らが出席した。

 投票は13日午前7時〜午後8時に町内22か所で行われ、同日午後9時から町役場で開票される。7日現在の有権者数は6942人。

(2011年11月9日 読売新聞)

2032チバQ:2011/11/10(木) 23:01:35
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000001111050003
「出直し」の課題 大石田町長選 (上)
2011年11月05日





汚職事件の「現場」の一つにもなった大石田町役場。町長選の開票作業も行われる=大石田町大石田

 ∞ 町二分の争い 9年も 「不信」の構図


 「政争の町」とも呼ばれてきた大石田町の町長選が8日告示、13日に投開票される。前町長の阿部孝義被告(75)が受託収賄罪で起訴された汚職事件を受けての出直し選挙。町民の審判を前に、事件の背景やこれからの町政の課題などを探る。


    *   *


 「すべては、あの『7票差』から始まった」。町の土木建設業界に通じる商工業者はそう言う。今回立候補を予定している新顔2人の一方の陣営幹部だ。


 2002年12月の町長選。阿部前町長が3289票対3282票で新顔同士の一騎打ちを制し、初当選した。相手陣営は県選管に異議を申し立て、町議会は「開票に不正があったかどうか」で1年近くもめ続けた。


 「役場は敵。職員ぐるみで不正をした」。相手陣営幹部の1人は、今も確信している。「選管委員が開票所と別室を何度も行き来していた」「開票作業が終わってから、発表まで2時間もかかった」などと指摘し、「白票に名前を書き入れたのではないか」とまで言い放つ。


    *   *


 町を二分した争いは、阿部町政に影を落とした。「対立候補を支援した業者は競争入札の指名から外された」と証言する土建業者もいる。同じ2人が再び対決した06年12月の町長選で、前町長は再選を果たした。票差は172に開いた。ある土建業者は「干された業者が町長派に移った結果」と推測する。


 今回の事件の舞台となったのは、翌07年8月の指名競争入札だ。町の有力業者が指名を外されたことについて、関係者の間では「06年選挙の『報復』の意味合いもあった」との見方も根強い。有力業者は表向きは現職支援だったが、熱心さが足りないと見られていたという。


 「町建設業協会は現職推薦を決めたのに、(有力業者は)何を考えているんだ。指名を外してやる」。当時、町総務企画課長だった横山利一副町長(町長職務代理者)は、前町長のそんな趣旨の発言を覚えているという。「指名を外すのは、町長の権限。カネさえもらわなければ問題はなかったのに……」


    *   *


 前町長が新顔を破って3選を果たした昨年12月の町長選。開票所となった役場3階会議室に見慣れない光景があった。職員が開披台で票の山を踏みつけながら、カラの投票箱の中を立会人と参観者にじっくり見せる作業を続けたのだ。「時間がかかってもいいから、絶対に疑われることがないようにした」と町選管。2人の票差は65。町を二分する構図は変わらなかった。


 「町民と向き合って新たな町の伝統と未来像を作らねばならない」。3期目の抱負をそう語った前町長は、自らの言葉を裏切り、受託収賄容疑で逮捕された。役場の職員の嘆きは深い。「町への疑念を晴らし、『公正な町政』を訴えてきた。この事件で、それが崩れてしまった」
(三浦亘が担当します)
.

2033チバQ:2011/11/10(木) 23:02:08
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000001111070001
「出直し」の課題 大石田町長選 (中)
2011年11月07日

旧大石田高校跡地などに昨春開校した大石田中学の校舎(右)。用地選定でももめ、グラウンドは都市計画道路で分断された=大石田町大石田

 ◇ 大型事業 過疎債頼み


 「流雪溝の整備で、夏と同じように車を車庫から出せるようにした」「小中学校統合は歴代町長が実現できなかったが、今春、新中学校が完成した」


 昨年12月の町長選での第一声で、阿部孝義前町長(75)は真っ先に二つの実績を強調した。


 過疎と少子高齢化が進む町は厳しい財政運営を強いられている。財政再建を掲げた前町長は2002年の初当選後すぐ、借金残高減らしに取り組んだ。一般会計での新たな借金(地方債発行)は5、6億円に抑え、返済(公債費)を平均約9億円にするなど、町長就任時に約74億円あった地方債残高を2010年度で約61億円まで減らした。


 それでも経常収支比率(収入に占める必要経費の割合)は、ほぼ毎年度100%を超す。自由に使えるカネのない町が頼ったのが、国や県の補助と、過疎債だった。


    *   *


 08年度の横山地区など計298世帯対象の流雪溝工事。町建設課によると、総事業費約13億円のうち町負担の工事費は5年間で約4億7千万円だが、その6割を国の補助、残る4割(約1億8千万円)を町の借金となる過疎債で賄った。過疎債の7割は地方交付税で手当されるため、利息などを除く町の持ち出しは約5600万円で済んだ。


 少ない予算で大きな事業ができるもう一つの柱は、学校建設だ。町教委によると、特別豪雪地の学校建設への国の補助は、建設費(基準単価)の55%。残り45%を過疎債などで賄うと、町の持ち出しは数%で済む。


 1988年から99年まで教育長を務めた前町長はこの仕組みを使い、駒籠小、亀井田中、田沢小などを次々に改築した。「児童が減ると分かっているのに、改築しては統廃合。無駄な工事を繰り返した」と批判する町民も少なくない。一方、町教委教育文化課の柴崎隆課長は、地域の反対で統合が遅れた事例を挙げ、「合意がないからと言って、老朽化した校舎を放置することはできなかったはず」と言う。


 いずれにせよ、学校建設工事で、町内の土建業者に仕事が回ったことは事実だ。


    *   *


 町長選に出る予定の大山二郎氏(56)と庄司喜与太氏(65)はいずれも、財政運営と学校統合での前町長の手腕は評価するという。一方で2人は、学校統合に絡む入札の不透明さを指摘する。05年8月に行われた大石田中(昨春開校)の校舎の設計委託の入札で、前町長が直前に最低制限価格を導入した件だ。


 指名6社中5社が失格し、最高値の社が落札した。ダンピング防止が主な目的の最低制限価格を、設計の入札で設けるのは異例の措置とされる。疑惑は10年4月の旧大石田一中の解体工事などを巡っても飛び交った。


 今回の事件を受け、町は入札制度の見直しを始めている。どんな方策を講じるのか。それが新町長の最初の大仕事になる。

2034チバQ:2011/11/10(木) 23:02:37
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000001111070002
「出直し」の課題 大石田町長選 (下)
2011年11月07日
最上川の右岸堤防に沿った商店街。大山氏と庄司氏の店舗もこの通りに並ぶ=大石田町大石田

 ◇ 潜在力 引き出す道は


 汚職事件の被告となった阿部孝義前町長の辞職に伴う今回の町長選。阿部派と反阿部派が町内を二分した過去3回の選挙の構図は、がらりと変わる。


 立候補を表明している元町商工会長の庄司喜与太氏(65)は前町長との一騎打ちとなった昨年12月の選挙で落選。もう一人の立候補予定者、前町議の大山二郎氏(56)はその選挙で庄司氏の選対事務局長として采配を振るったばかり。反阿部派同士が、対決する形になった。


    *   *


 庄司氏が営む薬局と大山氏の衣料品店は商店街のはす向かいにあり、2人は子どものころから親しい間柄だ。商工会青年部の活動では大山氏が庄司氏をサポート。大山氏が1998年の町議補選で初当選した際は庄司氏が選対事務局長を務め、以来有力後援者であり続けた。


 それぞれの後援会関係者は当初、2人の話し合いによる一本化を模索した。しかし「出直し選挙に無投票はありえない」との考えもあり、調整には至らなかった。大山氏は「現職町長が逮捕、起訴されるという緊急事態。町議13年、行政を知り尽くす経験の即戦力こそ必要」、庄司氏は「政治経験がないからこそ、何のしがらみにもとらわれず、町政を改革できる。素人の目線こそ必要」と訴える。


 ただ、人口減少を食い止めるための若者向け住宅の建設、子育て支援、福祉バスの運行、克雪対策、農商工連携による産業振興など、2人の公約に違いはほとんどない。汚職事件を受けての入札制度改革についても、「指名業者選定審査会に学識経験者など第三者を入れる」「審査会の決定に町長が口を挟めなくする」などほぼ同じ考えを示している。信頼回復策の一つとして、「すぐやる課」を設ける公約まで同じだ。


    *   *


 かつて最上川の舟運の中継地として繁栄し、川沿いに豪商が軒を連ねた街並みは、今も町の誇りだ。荷車や馬車が行き交った道は、車社会となった現在も片側2車線はある広さで、先人の先見の明さえ感じさせる。


 商店街の活気は年々衰えつつあるが、各地区にある個性豊かなそば店には、その店ならではの味を目当てに県内外から客がやって来る。添加物を使わず製造日内の消費期限を売り物にするだんご店の広い駐車場は、休日ごとに県外ナンバーの車で埋まる。両氏が掲げる「観光振興と交流人口の拡大」「雇用と産業の活性化」は、こうした地域の潜在力をいかに引き出すかにかかっている。


 大山氏と庄司氏は「きれいに戦い、どちらが町長にふさわしいかを純粋に選んでもらう」と口をそろえる。「政争の町」の汚名を返上できるのか。「どちらが勝っても、しこりを残さないでほしい」。2人の店舗に近い商店主の願いは切実だ。
(三浦亘が担当しました)
.

2035チバQ:2011/11/10(木) 23:19:06
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1079/20111107_05.htm
流転政治 震災・宮城県議選(上)逆風/国政影響、民主が苦闘
 激震に襲われ、津波にのみ込まれた被災地で、大型選挙が動きだした。東日本大震災からの復興針路を争点に、4日告示された宮城県議選(13日投票)。列島が緊迫した震災後も、政治の流転は止まらない。後手に回った震災対応、首相の交代劇、課題山積みの内政外交。被災地の政党対決は、政治のいまをどう映し出すのか。(宮城県政取材班)

 震災を境に、政権党はさらに失速した。
 沿岸部に大津波の爪痕が残る仙台市若林区。約7カ月の延期の末、論戦に入った宮城県議選に、ここから立候補するはずだった民主党推薦の新人の姿はなかった。

<前哨戦で離脱>
 定数3の若林は仙台市5選挙区の中で唯一、民主党が候補を擁立できなかった保守地盤。震災前の2月の事務所開きで、衆院議員の郡和子(宮城1区)は「逆風を弱めてみせる」と意気込んだ。
 「戦う態勢が整わない」。3.11から半年たった9月上旬、新人から党県連に電話が入った。
 批判が渦巻いた震災対応、退陣を表明したはずの首相菅直人の「居座り」…。政権交代直後、48%あった党の支持率は、菅政権末期の8月には15%にまで落ち込んだ。
 前哨戦ですさまじい逆風にさらされた新人。党県連のサポートもゼロに等しく、戦線を離脱するしかなった。
 県議選は復興を争点に、無投票当選した9人を除く81人が50議席を争う。震災から約8カ月。被災地そっちのけの政争劇や閣僚の失言も響き、多くの民主党陣営は苦闘を強いられている。

<激減の可能性>
 現職の菅原実(62)が3選を目指す仙台市の泉選挙区(定数5)。衆院議員の斎藤恭紀(宮城2区)は第一声で「浴びせなくてもいい逆風を浴びせてしまっている」と頭を下げた。
 約2カ月半前、民主党は苦汁をなめた。8月28日投票の仙台市議選で、擁立した12人のうち5人が落選。政党対決では「一人負け」だった。
 泉区の市議選候補の総得票は前回(2007年)比で4割近く激減。市内5区で最大の減り幅だった。菅原は前回、16000票を獲得してトップ当選したが「激減の法則」に照らせば、議席が遠のく可能性すらある。
 「財務相と直結した太いパイプを生かす」。津波被害が甚大だった石巻・牡鹿選挙区(定数5)で4選を目指す坂下賢(49)は、第一声で必死にアピールした。
 野田佳彦内閣で財務相に登用された安住淳(衆院宮城5区)は、石巻市が地盤。史上2番目の12兆1千億円に上る第3次補正予算の編成責任者でもある。
 坂下は「安住効果」で浮上を狙うが、安住は10月のG20財務相・中央銀行総裁会議で、消費税率を10%に引き上げる法案を来年の通常国会で成立させる考えを国際公約していた。
 県議選で増税に触れる党候補はいない。対照的に安住は、応援演説で「選挙にはマイナスかもしれないが、孫や子に借金を残したら墓参りに来てもらえない」と増税に理解を求める。

<七つの空白区>
 民主党が県議選に擁立したのは、推薦を含め14人にとどまった。選挙戦になった17選挙区のうち候補空白区は7に上る。党県連に戦略を練る頭脳はなく、逆風の中で「風任せ」の戦いが続く。
 県政与党の自民党は33人を公認し、地力の違いを見せつける。党県連会長の衆院議員小野寺五典(宮城6区)は「政府・民主党の震災復興を一大争点にしたかったが、目の前に戦う相手がいない」と言う。
(敬称略)


2011年11月06日日曜日

2036チバQ:2011/11/10(木) 23:19:27
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1079/20111107_07.htm
流転政治 震災・宮城県議選(中)低迷/自民、知事人気に活路
 自民党総裁の谷垣禎一が5日、宮城県議選(13日投票)の応援に入った。仙台市や郡部での街頭演説、被災地視察が並ぶ過密日程に、10分間の懇談が加えられた。
 相手は宮城県知事の村井嘉浩。震災復興の最前線に立つ、自民党県議出身のトップだ。

<支持率が半減>
 「県政を支えてくれたのは自民と公明。旗を鮮明にして応援してきたが、公務が忙しい」と村井。谷垣は「本当にありがたい。われわれも全力を挙げる」と応じた。
 野党第1党の党首と、被災地知事の会談。村井を街頭に立たせることなく、あらためて「自民党知事」と印象づけるのには、十分な演出だった。
 県政与党として33人を立てた自民党。郡部を中心に固い支持基盤は健在だが、党全体は上昇気流に乗れていない。
 2009年9月の政権交代以来、自民党の野党暮らしは2年を越えた。民主党政権が迷走するたびに自民党の支持率は上昇傾向を示すが、政権党時代には及ばない。
 前回県議選(07年)のときの支持率は40%ほどを確保していたが、現在は20%前後をさまよう。民主党への失望感が強まる陰で、自民党もまた長い低空飛行が続く。

<貴重な「看板」>
 そこで、村井の存在が際立つ。
 2005年に元知事浅野史郎の後継を破って初当選し、09年の政権交代後の知事選では民主党候補を寄せ付けなかった。宮城の自民党にとっては、県民を引き付ける貴重な「一枚看板」だ。
 10月19日、仙台市の若林選挙区(定数3)で5選を狙う自民現職の千葉達(66)は上機嫌だった。決起集会に村井が駆け付け、支持者が沸く。
 「一番応援に来てほしかった政治家は、ダントツで知事」と言う千葉。事務所に張られた谷垣の為書き以上に、村井と千葉のツーショットのポスターが目立つ。

<党本部に失望>
 「人事に斬新さがなく、支持率は回復しない」。長年、自民党を強力に支えてきた宮城県建設業協会長の佐藤博俊は、中央に目を向ける。
 党本部は9月30日、新執行部を発足させたが、有権者の反応は芳しくない。共同通信社の全国世論調査によると、新執行部に「期待する」は32%で、「期待しない」の61%を大きく下回った。
 長老たちが隠然たる影響力を温存し、「先祖返りした」(東北の若手衆院議員)という不満が党内に渦巻く。
 自民党の次の展望が見えない中、「村井頼み」に危うさを感じる見方が党内にもある。
 村井と県議時代の同期当選で、互いに「盟友」と呼び合う衆院議員の秋葉賢也(比例東北)は「村井人気にあやかろうという候補者ばかりでは、県政は盤石にならない。直言する人も必要だ」と忠告する。
 「知事は特定政党の応援に肩入れしすぎだ」。村井のようなエースを育てられなかった民主党宮城県連には、ねたみにも似た感情をにじませる幹部もいる。
 厚みを増す「一枚看板」は意に介さず、震災選挙で軸足を定める。
(敬称略)


2011年11月07日月曜日

2037チバQ:2011/11/10(木) 23:19:53
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1079/20111108_02.htm
流転政治 震災・宮城県議選(下)消長/党首次々、小党も躍起
 党首が、突風の再来を後押しする。
 「復興が進まないのは、民主党政権のでたらめ政治と、それをたださない野党第1党の自民党の体たらくが原因だ」

<足掛かり得る>
 宮城県議選(13日投票)が告示された4日、みんなの党代表の渡辺喜美は仙台市で演説し、「増税なき復興」を強調した。
 同党は8月の仙台市議選で、初挑戦ながら4議席を獲得。「全くノーマークだった」(民主党県連幹部)と県政界を驚かせた。既成政党に見切りを付けた無党派票が、一気に流れ込んだのだ。
 宮城での初陣は昨年夏の参院選宮城選挙区。渡辺が元県議で党県支部長の菊地文博を擁立した。敗れはしたが、10万6000票を獲得して足掛かりを得た。
 次期衆院選宮城2区に立つ菊地は、県議選に6人を擁立した。「残り数日の浸透が鍵だ」。各陣営が、第2の躍進を目指してフル回転する。
 苦戦を強いられる民主と、過半数維持を狙う自民。攻防を横目に、ほかの4党が間隙(かんげき)を縫う。

<沿岸部で激戦>
 「きょうだけ選挙カーを使わせてもらいます。私の足が長いかどうか見てもらうため」
 公明党代表の山口那津男は6日、仙台市内4カ所でマイクを握り、冗談めかして釈明した。党県議団が「被災者に配慮する」として、選挙カーを使わない方針を決めていたからだ。
 党の目標は現有4議席の死守。固い組織票は揺るがず戦いは堅調に映るが、最前線に立つ選対からは「名前が浸透しない」と悲鳴が上がる。
 山口の熱弁を聞いた60代の女性支持者が言う。「私たち一人一人が選挙カーになったつもりで代弁する」。真骨頂の組織戦がうなりを上げる。
 共産党委員長の志位和夫も6日、3都市を転戦した。擁立した7人が、仙台市や津波被害を受けた沿岸市部で激戦を繰り広げる。

<危機感強める>
 志位は矛先を知事村井嘉浩にも向け、「知事は中央や大企業ばかり見ている。仮設住宅もプレハブ協会に丸投げし、今になって寒さ対策に慌てている」と批判した。
 福島第1原発事故を受け、党県委員会は「脱原発」の訴えに手応えを感じる。仙台市議選では改選前議席を1増やして7にした。衆院議員の高橋千鶴子(比例東北)は「二大政党に不満な有権者が、他党に途中下車しないよう訴える」と言う。
 「TPP(環太平洋連携協定)に反対し、東北電力女川原発の再稼働を阻止する」。社民党党首の福島瑞穂も6日、仙台市に入った。
 公認候補は3人。前回から2人減らした。政権交代後の鳩山政権で連立与党の一角を占めたが、党勢回復の兆しはなかなか見えない。全国の党の自治体議員は、過去10年で3割も減った。
 県連代表の菅野哲雄は「公認3人と推薦2人の全員が当選しないと、党再生のプロセスを描けない」と危機感を強める。
 被災地の政党対決は終盤に入る。各党の消長と、内政外交に揺れる政治の流れが、あぶり出されていく。
(敬称略)


2011年11月08日火曜日

2038チバQ:2011/11/10(木) 23:23:44
>>1993>>2012
>>2029
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000001111080003
震災選挙 県議選激戦区をみる・上
2011年11月08日


仮設住宅を回り、支持を訴える候補者(左)=石巻市(写真の一部を修整しています)

 「パイプが必要です。政権与党のベテラン県議を失うわけにはいかない」


 石巻市の仮設住宅の集会所。告示日の4日夜、民主現職の加賀剛氏(59)の個人演説会で、地元宮城5区選出の安住淳財務相のメッセージを秘書が代読した。加賀氏も「安住さんと相談しながら」と述べ、親密ぶりを強調した。


 同日朝、民主現職の坂下賢氏(49)の出陣式。やはり安住氏の後援会が「昔でいえば大蔵大臣が『賢ちゃん必ず勝たせねきゃなんねんだよ』。その言葉です」と伝言を披露した。


 定数5に7人が立候補する石巻・牡鹿選挙区。民主は現職2人が再選を目指す。前回4年前の選挙で吹いた民主への追い風は消えたが、頼るのは国へのパイプだ。


 「民主党へのバッシングがまだ向かい風となっている節があるが、復旧、復興こそが課題」。ある陣営幹部は語る。北上川河口部を選挙地盤とする坂下氏の陣営は後援会幹部や支持者が多数亡くなり、集落が壊滅的な被害を受けている。


 「国の予算を最終的に政府で決める責任者に電話一本で伝えられるのが大事」。5日、岡田克也・前党幹事長が石巻市で訴えると陣営幹部はうなずいた。


 一方、初の政権野党として臨む自民の候補者も「パイプ役」を自任する。


 現職の佐々木喜蔵氏(62)は県議会最大会派の会長。後援会の会報に村井嘉浩知事との写真を使った。陣営は「復興住宅を知事と一緒に一日も早く完成することなどを掲げている」。


 前回落選した前職の池田憲彦氏(58)の集会には、村井知事や自民県連幹部が顔をそろえた。無所属ながら自民会派だった本木忠一氏(54)の陣営も「村井与党として知事には要望しやすい」と主張する。


 ただ、「県政与党」の自民も盤石ではない。宮城5区の自民候補だった元県議の斎藤正美氏(56)が告示直前の先月24日、立候補を表明した。両陣営とも「保守系で票の奪い合いになる」と断言する。


 二大政党の混迷を突こうとするのが共産だ。「TPP(環太平洋経済連携協定)、原発ノー」。新顔の三浦一敏氏(61)は訴える。共産は旧石巻選挙区で2001年に補選があって以来となる10年ぶりの擁立。福島第一原発事故で「脱原発」の声が高まっていることなどを受けた。


 「党救援対策センターの責任者として、5千人のボランティアと2万5千人に支援物資を届ける仕事をやってきた」。6日、志位和夫・党委員長が石巻市を訪れ、三浦氏を持ち上げた。


 「選挙を意識した活動だ」。そう批判する陣営がある一方で、「うちも党名を隠して支援していた」と対抗する陣営も出ている。(高橋昌宏)

2039チバQ:2011/11/10(木) 23:25:23
>>1991
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000001111090001
震災選挙 県議選激戦区をみる・中
2011年11月09日


仙台駅前の歩道橋周辺は、党首や候補者の街頭演説を聞きに集まった人でいっぱいになった=仙台市青葉区

 5日夕、仙台市青葉区の商店街入り口。自民党の谷垣禎一総裁は街宣車に乗らず、買い物客に話しかけるよう訴えた。「村井さんが宮城県の力を引き出すために頑張っている。だから、2人を助けて下さい」。同党県議出身の村井嘉浩知事を引き合いに、傍らの相沢光哉氏(72)、中沢幸男氏(71)への支持を求めた。


 その翌日、JR仙台駅近く。「復興策を提案し、自民と民主を引っ張ってきた」と公明党の山口那津男代表が声を張り上げた。隣にいる石橋信勝氏(66)は「人工透析の患者に優先的にガソリンを供給できるようにした」。東日本大震災での実績を強調すると、聴衆から拍手が飛んだ。


 道路を挟んだ向かいでは共産党の志位和夫委員長が「共産党の躍進が求められている」と力を込めると、遠藤いく子氏(62)が「がれき処理も仮設住宅も、(受注したのは)地元でなく東京の大企業だった」と県政批判を強めた。


 県内最多の約23万人の有権者を抱える仙台市の青葉選挙区(定数7)。無党派層を狙って、知名度の高い国会議員を客寄せにした「空中戦」が特徴だ。


 だが、そもそも空中戦が得意だった民主党が、閣僚や党幹部の応援を控えている。ある県連幹部は「政権党で迎える初の県議選だが、党が不人気だから呼ばない」。


 現職2人は「守り」の選挙戦だ。遊佐美由紀氏(48)は、市街地に設けていた選挙事務所を地元に置いた。週末は町内会の清掃活動などに顔を出し、「地域の力なくして復興はない」と訴える。菅原敏秋氏(63)も地盤の北仙台を中心に街宣車を走らせ、市議6期、県議1期の政治経験をアピールする。


 民主党のお株を奪う勢いなのが、みんなの党だ。渡辺喜美代表は告示日の4日、市中心部で二大政党を批判。熊谷敏彦氏(32)は「増税の前にやるべきことがある」と熱弁をふるった。8月の仙台市議選で初挑戦ながら4議席を獲得した同党は、所属国会議員を連日、市内に送り込む。


 他陣営には警戒感が広がる。無所属の菅間進氏(60)は宅地開発で人口が増えた地盤の選挙区西部で街頭演説を繰り返す。吉川寛康氏(42)も東北電力労組の支持を固め、地盤の北仙台で演説会をこなす。伊藤聡氏(32)は市内を広く回り、知名度アップを図る。


 ある陣営幹部は言う。「みんなの党は無党派層次第。市議選と同日でなくなって盛り上がらないこともあり、足元の票を固めた方が確実だ」(福島慎吾)

2040チバQ:2011/11/10(木) 23:27:09
>>2006

http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000001111100001
震災選挙 県議選激戦区をみる・下
2011年11月10日


候補者の演説に拍手して応援する支持者=4日、丸森町

 丸森町の町民グラウンドで6日あった町畜産共進会。開会式であいさつした自民公認の寺島英毅氏(71)の後、自民推薦の長谷川洋一氏(57)、民主公認の武田曉氏(37)が時間をずらして、会場に現れた。それぞれが頭を下げる姿を見た酪農家(62)は「3人のうち当選するのは1人だから、必死だよ」。


 定数1の角田・伊具選挙区に、自民系の寺島氏、長谷川氏の2人が立ったのは東日本大震災の影響だ。県議会は3月、同選挙区の定数を2から1に減らすことを決めたが、「周知期間が必要」と定数削減の適用を10月以降とした。だが、震災で期日が今春から半年ずれ、定数1で選挙をすることに。2人の公認と推薦は決定済みで、自民にとっては「誤算」となった。


 同選挙区は有権者数2万6千人の角田市と1万3千人の丸森町だ。前回は寺島氏が丸森町での得票率が8割を超え、トップ当選。長谷川氏は角田市で5割を超える得票率で2位に入った。2人が2市町ですみ分けた形だ。だが、今回、1人区となり、すみ分けの構図は消えた。


 「宮城県を、丸森町を、角田市をもっともっと豊かにしたい」。4日の告示日、寺島氏は同町の中心部で声を張り上げた。県の保健福祉部長、農政部長を歴任、「郷土の発展に尽くす」のが持論だ。同町では任期満了による町議選も告示中だ。町議選に引っ張られ、県議選の投票率も前回の66%より上がると見込まれる。陣営は「好材料」と町議らと町内を歩き、地盤固めに力を入れる。


 「いっぱい、いっぱい夢がある」。長谷川氏は街頭や集会で放射能問題やまちづくりと次々と課題を挙げ、「私に任せて」と訴える。元角田市職員で、過去2回、自民公認候補を破って当選を果たした「地力」が持ち味だ。選挙ポスターに「働き盛り」と明記し、高齢批判もある寺島氏と新顔の武田氏との違いを出す。丸森町の渡辺政巳・前町長の支援も受け、同町での支持拡大にも努める。


 一方、民主新顔の武田氏。4日夜、丸森町役場前での街頭演説で放射能問題を取り上げ、「こんな後ろ向きな対応で住民の健康を守れるのか」と、県の対応を強く批判、それは現職2氏へも向けている。


 党県連は告示前に安住淳財務相を応援に入れてバックアップしているが、党への逆風は今も強い。強みは祖父がかつて地元農協の組合長を長く務めていたこと。「その孫」として保守層への食い込みに躍起だ。(石井力)

2041チバQ:2011/11/10(木) 23:31:48
>>2038>>1997
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news/20111107-OYT8T00029.htm
県議選 激戦区ルポ 上
連絡先不明の支持者も
 石巻市と女川町からなる石巻・牡鹿選挙区(定数5)。震災による犠牲者は合わせて5000人近くに上る。震災のショックは、選挙区の構図をも激しく変えた。

 当初、出馬が見込まれたのは現職5人と元議員1人の計6人。しかし、震災後、前回トップ当選の須田善明が女川町長選にくら替えし、共産党が石巻市議団長だった三浦を擁立。告示の11日前に元議員で自民党から衆院選に3回挑戦した斎藤も加わり、7人による激戦となった。

 被災地での選挙に、どの陣営も戸惑いを隠せない。

 多くの支持者の連絡先が分からず、電話で支持を訴えるこれまでの選挙戦略は通用しない。仮設住宅を訪ねると、住民からは不満や要望が噴き出してくる。ある陣営の幹部は「『投票をお願いします』と声をかけるのもためらってしまう」と話す。

 水産業復興、市立病院再建、住環境改善、JRの早期開通――。各候補ともそろって震災からの復興を公約の前面に押し出すが、訴えに大きな違いはないとも言える。

 そうした中、各候補は実績や人脈を前面に押し出す。

 「今回の選挙は与党に厳しいが、ここは安住財務相の地元。党を挙げ、国を挙げて石巻の再生に努める」

 5日午後、前民主党幹事長の岡田克也が石巻市内でマイクを握り、公認候補2人への支持を訴えた。告示直後に代表経験者を投入するという同党の対応には、政府・与党に吹き付ける逆風に対する危機感がにじむ。

 逆風を自覚する民主の加賀は震災後に党幹部らと折衝した経験を、坂下は親子2代にわたる地元への貢献をアピールする。ともに安住財務相とのパイプを強調するところは変わらない。

 自民の佐々木と池田は、支持層が重なる斎藤との票の食い合いを意識しつつ、ともに村井知事を会合に招き、県政与党を強調する。無所属の本木、斎藤は実績に加え、復興のスピードアップを訴える。三浦は「原発ゼロ」を掲げて他陣営との差別化を図る。

◇◇◇

 選挙区が合区された気仙沼・本吉選挙区(定数3)。2倍以上の面積になった選挙区内には、まだ至る所にがれきが山積みとなっている。

 「気仙沼を離れて、岩手県で暮らしている皆さんが一番ご苦労されていると思って、参りました」

 気仙沼市民151人が入居する岩手県一関市千厩町の仮設住宅。自宅と事務所を津波で流された自民の畠山は4日、届け出を終えた直後の第一声で、被災者の住宅確保に力を尽くす考えを訴えた。

 畠山に限らず、候補4人全員が、自宅や事務所を津波で失った被災者でもある。

 民主の内海は「気仙沼には首相にも来てもらった」と政権与党とのパイプをアピール。みんなの党の境は、村井知事が訴える「水産業復興特区」に賛意を示す。告示4日前に出馬表明した今野は「既成政党に頼らないのは自分だけ」と訴える。

13日投開票の県議選は、無投票を除く17選挙区で舌戦が繰り広げられている。東日本大震災の影響で選挙活動に自粛ムードが広がる中、候補者たちは有権者の反応をうかがいながら、熱い戦いに臨んでいる。注目区の戦いを追った。(敬称略)

【石巻・牡鹿】

池田憲彦58自元《3》

三浦一敏61共新 

佐々木喜蔵62自現《4》

本木忠一54無現《2》

坂下賢49民現《3》

斎藤正美56無元《4》

加賀剛59民現《3》〈国〉

【気仙沼・本吉】

境恒春32み新 

内海太64民現《5》〈国〉

畠山和純65自現《4》

今野雄紀53無新

※届け出順。白抜き数字は当選回数。四角囲みは推薦・支持政党、〈国〉国民

(2011年11月7日 読売新聞)

2042チバQ:2011/11/10(木) 23:34:55
>>1997>>2008
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news/20111107-OYT8T01409.htm
県議選激戦区ルポ(中)

定数削減 適用前倒し票奪い合い
 東日本大震災は県議選の定数にも影響を与えた。選挙が先送りされたことで、次回の県議選から適用されるはずだった定数2減が今回から適用されることに。統一選への準備段階から突然イスが一つ消えた選挙区では、生き残りをかけた選挙戦となった。

 定数3から2となった登米選挙区。定数減に加え、前回トップ当選し、民主党推薦で出馬を予定していた袋正(61)が9月に突然、不出馬を決めたことで波乱含みの選挙戦となった。袋が前回選で獲得した約1万5000票の行方が選挙戦を大きく左右することになった。

 「震災対応、しっかりやります」。5日午後、自民の只野は、田園が広がる中田町の郊外を遊説していた。住民の姿を見つけると、すかさず車から降りて駆け寄った。反応こそ悪くはないが、「ここは袋さんの地盤。そう簡単には崩せない」と表情を引き締めた。

 「袋票」を狙うのは他の2陣営も同じだ。告示翌日の5日には、3候補が競い合うように中田町に選挙カーを走らせた。

 4年前の選挙に自民公認で出馬し、約200票差で敗れた渡辺は、今回は無所属で議席奪還を狙う。出陣式では、袋が地盤としていた迫町と中田町の名前を挙げ、「お知り合いに電話で応援をお願いしたい」と訴えた。

 3候補の中で唯一、迫町に事務所を構える自民の熊谷は、中田町にも攻勢をかける。「『袋でなければ熊谷に』という感触はある」と支持者固めに必死だ。

    ◇◇◇    

 定数1減でたった一つのイスを3人で争う角田・伊具選挙区。4年前の前回は、寺島が丸森町、長谷川が角田市と、それぞれの地盤で大量得票し、議席を分け合った。しかし、今回は、新人の武田も加え、互いの地盤を切り崩す激しい戦いとなっている。

 寺島陣営は前回、8割を超える票を得た丸森町での得票は目減りすると見込み、角田市に重点を置く戦略をとる。7日夜には同市中心部の公民館2か所で個人演説会を開き、「この地域を豊かにしなければならない」と訴えた。

 長谷川は、告示日に角田市の事務所前で第一声を上げると、慌ただしく丸森町に移動し、「課題が山積している。働かせてほしい」と実績と即戦力を強調した。週末には、丸森町内で開かれたイベントの会場内を歩いて回り、7日は同町内の4か所で街頭演説を繰り返した。

 民主の武田は「若い私に任せて」と30歳代の若さをアピールする。週末は角田市中心部を徒歩で回り、7日午後は丸森町内の4か所で街頭演説した。放射能に敏感な住民を意識し、「村井県政の対応は後ろ向きだ」とも訴える。県議選初挑戦の武田の得票は未知数。他陣営も警戒を強めている。(敬称略)

(2011年11月8日 読売新聞)

2043チバQ:2011/11/10(木) 23:39:41
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111109-00000015-mailo-l04
’11県議選みやぎ・震災後:入場券639人分が宛先不明で返送−−石巻市 /宮城
毎日新聞 11月9日(水)10時34分配信

 津波で被災した石巻市の選挙管理委員会が県議選の有権者に発送した投票所入場券のうち、639人分が宛先不明で返送されたままになっていることが分かった。当初は1253人分が返送されてきたが、仮設住宅の申込者リストなどを使って転居先を調べ、7日までに614人分は判明したという。同市の選挙人名簿登録者数は12万7947人(3日現在)で、返送分は0・5%。市選管が引き続き調べている。
 毎日新聞の集計では、津波で被災した沿岸15市町のうち、県議選が行われる石巻、気仙沼市など11市町で少なくとも約1000人の宛先が不明になっている。ただ、過去の選挙でも宛先不明は一定数出ており、被災を理由とした宛先不明が占める割合は石巻市以外の市町では比較的少ない見通しだ。【影山哲也】

11月9日朝刊

2044チバQ:2011/11/10(木) 23:40:07
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111109-00000015-khks-l04
地盤固め、フル回転 10陣営「どぶ板」徹底 県議選
河北新報 11月9日(水)9時40分配信

 宮城県議選(13日投票)は終盤戦に入り、有権者が23万人で最も多い青葉選挙区(定数7)では、10陣営が徹底した「どぶ板戦」を展開している。統一地方選で同日程だった仙台市議選が8月に終了。相乗効果が失われ、投票率低下の懸念もあるため、地盤をがっちりと固めるスタイルを重視する。政党対決は影を潜め、地盤死守をかけた「仁義なき個人戦」が繰り広げられている。

◎青葉

 「今回は候補者自身を地元に張り付ける。徹底して地域票を固める」
 区東部が地盤の陣営幹部は断言する。地域の一部は、ほかの陣営と重なる。幹部は「選挙区を1日でも空けたら、すぐに奪われる。気が抜けない」と防衛線を強める。
 政党公認や無所属など5陣営の選挙事務所がひしめく区北西部。現職陣営は、前回2007年の選挙戦で取り組んだ中心部での党主催の街頭演説や、大物弁士を招いた演説会をほぼ封印した。連日選挙カーの助手席に乗り込んで自らマイクを持ち、住宅街を駆け回る。
 候補は「今回ほど地域代表を意識したことはない。地域の力と培った人脈をフルに生かさないと勝ち抜けない」と危機感をあらわにした。
 仙台市議選と日程が離れたことも候補者の不安を駆り立てる。ある現職は「同じ党の市議選候補2〜3人と一斉に回った前回に比べ、相乗効果や運動量は大きく減った。広がりが期待できない」と話した。
 青葉選挙区で戦うのは現職7人、元議員1人、新人2人。民主、自民、公明、共産、みんなの党が公認を立てた。新人を除く8人のうち、5人が4期以上の実績を持つベテランだ。仙台市議や国政選挙に挑戦した経験者もいて、それぞれに深く浸透した地域を持つ。
 選挙ムードが盛り上がりに欠けていることも、陣営を地盤固めに走らせる。多くが「よくて8月の市議選並み(39.9%)」「30%台前半か」など低投票率を予想する。
 ベテラン現職陣営は「低投票率の中、各陣営が拮抗(きっこう)する状態では、地元にしっかりと訴え、間違いなく投票に行ってもらうことが当選への近道」と明かす。
 現職の強固な地盤を崩しにかかる新人の一人は「現職の動きは予想できた。新人として、一人でも多くの人に呼び掛けて判断してもらうのが基本。地盤だとか地域の枠にとらわれずに戦うだけだ」と力を込めた。

◎気仙沼・本吉/「巡回型投票所」に照準/演説や集会、開設日前に集中

 県議選気仙沼・本吉選挙区(定数3)の各陣営が、仮設住宅での期日前投票に照準を合わせた戦術に力を入れている。仮設入居者に配慮し、気仙沼市が1日だけの「巡回型投票所」を多数の住宅内集会所に設けたことが背景にある。各陣営はおおかたの入居者が13日を待たずに投票するとみて、開設日前に演説会を開いたり、周辺地域を選挙カーで回ったりしてアピールに躍起だ。
 同選挙区では今回、候補者が被災者に配慮してスピーカーの音量を下げ、名前の連呼を控えるなど、全体に抑制気味のムードが漂う。
 そうした中、効果的な選挙運動の狙い目になっているのが期日前投票所だ。市内の仮設住宅など19カ所には、12日までの運動期間中、毎日2〜3カ所、“日替わり”の投票所が設けられる。
 ある現職陣営は7日夜、鹿折地区の仮設集会所で個人演説会を開いた。候補者は、集まった40人にひざ詰めで復興策を語り、寒さ対策の遅れをわびた。9日はその集会所が投票所になる。
 選対幹部は「期日前投票を意識しながら、個人演説会の日程を組んでいる。被災者に復興対策の情報をきちんと伝え、支持を得たい」と話す。
 候補者に「仮設を早く出られるように」と直接要望したという入居者の男性(76)は「期日前投票をする予定で、その前に話を聞けてよかった」と語った。
 別の現職陣営も投票所の開設日程に合わせた選挙カーの運行ルートを組む。開設日前日に投票所周辺を集中的に回り、名前を売り込む戦術だ。
 選対幹部は「今回は仮設住宅の有権者の多くが期日前に投票するはず。手をこまねいている訳にはいかない」と打ち明ける。

◎投開票作業手順を説明/県選管が担当者会議

 県議選を前に、県選管は8日、市区町村の選管事務局担当者会議を開き、投開票作業の手順などを説明した。
 無投票選挙区を除く17選挙区、26市町村の担当者約40人が出席。被災市町の負担軽減のため、推定投票率の発表を前回(2007年)の6回から3回に減らすことや、開票結果の中間発表を取りやめる方針を県選管の担当者が説明した。
 県選管事務局の三浦保徳次長は「できるだけ作業を簡素化する方針にした。各開票所での有権者への情報提供は重要。それぞれで取り組んでもらいたい」と話した。

2045チバQ:2011/11/11(金) 20:23:46
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20111111ddlk04010042000c.html
’11県議選みやぎ・震災後:具体策欠き争点見えず 内陸部ではTPP言及も /宮城
 13日投開票の県議選で、東日本大震災の津波で被害を受けた選挙区の候補者の多くは「被災地の復興」を訴えている。キーワードとなった「復興」は口にするが、具体的な政策を語る場面は少なく、争点が見えにくい様相だ。一方、津波被害を受けていない内陸部は放射能汚染対策や環太平洋パートナーシップ協定(TPP)へのスタンスなど個別の政策に言及する候補者もいる。沿岸部と内陸部の被害の違いは、選挙戦に微妙に影響している。【宇多川はるか】

 「地域を必ず復興させることをお誓い申し上げたい」

 石巻・牡鹿選挙区の自民現職は2日、石巻市で開いた集会で繰り返し「復興へ全力」と呼び掛け、感極まったのか涙をぬぐった。水産業の復興、市街地の街作り、半島部の復旧−−など山積する課題は多いが、具体的な政策を語った場面は少なかった。支持者らに配るチラシもA4判の1枚。「力の結集 石巻の底力」などのメッセージで一面を埋めた。政策を訴える個人集会も告示後は取りやめており、選対幹部は「選挙どころじゃないという有権者も多いから」と説明した。

 気仙沼・本吉選挙区の民主現職も、選挙戦での訴えは個人の主張というより、「政府の取り組みを伝える」という姿勢だ。陣営スタッフは「名簿が流れてどこに誰がいるかも分からないし、勝敗を考えて政策を主張するというより、情報を共有するのが現職の務め」と話す。

 仙台市の若林選挙区のみんな新人も、被災者には自身の政策を訴えるより、「困っているでしょう」「大変でしょう」と声をかけているという。陣営スタッフは「復興の遅れに不満がある被災者の感情を刺激するようなことはしたくない」。

 一方、登米選挙区の自民現職はTPPに「断固反対」との姿勢を明確にして選挙戦を展開している。東京電力福島第1原発事故による放射能汚染の風評被害についても、対策に取り組む考えを主張。陣営は「沿岸部と違って、内陸部は復興、復興と叫んでも有権者はピンとこない。しっかり主張を申し上げないと」と話す。

 角田・伊具選挙区の3候補者は、福島県境に近いことを考慮して、それぞれ放射能対策を主張している。民主新人は「健康調査をやります」と具体的な政策をチラシに書き込んでいる。

2046チバQ:2011/11/11(金) 20:25:16
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1079/20111110_02.htm
宮城県議選・終盤の情勢(上)
 東日本大震災からの復興針路を最大の争点とした県議選は、13日の投票まで3日となった。無投票当選が決まった6選挙区(計9議席)を除く17選挙区では、81人の候補者が50議席をめぐって激しい攻防を繰り広げている。最終盤に入った各選挙区の情勢を探った。

<青葉/現・新・元4氏、当落線で攻防>
 組織力が堅い4人が先行。無所属現職の吉川、菅間が横一線で競る。再選を目指す吉川は東北電力労組がフル回転。中山、桜ケ丘地区の地域票も掘り起こす。過去2回連続でトップ当選した菅間は区西部に深く浸透し、6選を狙う。
 6選に挑む公明の石橋は強固な党支持層に浸透し、地域票の拡大も狙う。再選を期す共産の遠藤は党が得票を伸ばした仙台市議選の勢いに乗り、票の上積みを図る。
 民主の遊佐は地域票の広がりが5選の鍵。失速回避へ女性や若年層に攻勢を掛ける。
 当落線上の争いは激しく、最終盤までもつれ込みそう。6選を狙う自民の相沢は支持団体の引き締めに懸命。自民元議員の中沢は地盤の区東部の票固めに余念がない。民主現職の菅原は、区北西部で地域票の結集に全力を挙げて再選を目指す。みんなの党新人の熊谷は党国会議員が応援に入り、支持拡大を図る。
 無所属新人の伊藤は無党派層へ働き掛ける。

<宮城野/強固な支持層 現職2氏先行>
 ともに3選を狙う公明の庄子、自民の石川の2現職が抜け出し、みんなの党新人の堀内、民主現職の坂下が続く。
 庄子は強固な党支持層に支えられ、安定している。石川は全域に満遍なく浸透し、保守票を囲い込む。堀内は元県議菊地文博の支援をてこに党支持票をかき集める。6選に挑む坂下は労組票に加え、女性票の取り込みを強める。
 無所属新人の佐々木は県議秘書時代の人脈を生かし懸命に追い上げる。
 無所属新人の沢田は知名度アップに懸命。

<若林/現職地盤固め新人切り崩し>
 社民現職の本多が安定し、自民の千葉、細川2現職を、共産新人の福島が激しく追う。
 6選に挑む本多は強固な後援会と労組がフル回転。若林、六郷両地区で浸透する。
 5選を狙う千葉は、南小泉地区など区西部を固めきろうと躍起。再選を目指す細川は自民市議と連携し、七郷地区での支持固めに余念がない。福島は市議5期の知名度を武器に、保守層の一部を切り崩す。
 若年層や高齢層に食い込む無所属新人渡辺、上げ潮ムードに乗るみんなの党新人菊地は追い上げに躍起。無所属新人小野寺は知名度上昇を図る。

<太白/自公の2現職トップを争う>
 自民現職の佐々木と、公明現職の小野寺が首位争い。再選を狙う佐々木は区南西部に広げた後援会組織が回転し、保守、若年層に浸透する。小野寺は強固な党支持層に支えられ、堅調な戦いで5選を視野に入れる。
 中位から下位の争いは、攻守が目まぐるしく入れ替わる大混戦だ。
 5選に挑む民主現職の藤原は党への逆風を懸念。地盤の鈎取地区を拠点に攻勢を掛ける。みんなの党新人の阿部は党幹部が連日応援に入り、二大政党の批判票取り込みへ勢いづいてきた。
 共産現職の横田は党支持層を固め、無党派層に浸透して5選を狙う。6選に挑む自民現職の菊地は世代交代の加速を警戒し、区南部で支持固めに躍起。背水の陣を敷く社民元議員の岸田は、労組、地域票を軸に激しく追い上げる。
 無所属新人の赤間は支持拡大に必死。

2047チバQ:2011/11/11(金) 20:25:35
<泉/組織力で浸透2氏抜け出す>
 組織力のある2現職が抜けだしつつある。再選を狙う公明の伊藤は党組織がフル回転、個人票も掘り起こす。無所属の小野は後援会を引き締め、商工業者に深く浸透して4選を期す。
 7選を目指す自民現職の今野は、高森地区を拠点に支持者を手堅くまとめる。みんなの党新人の峯岸は、元衆院議員の秘書時代の人脈と、党市議の支援が厚い。
 当選圏争いは、ともに3選を狙う民主、自民の2現職と共産新人が競り合ったまま最終盤に入る。民主の菅原は南光台地区での浸透が鍵で、労組票の上積みが頼り。自民の外崎は衆院議員秋葉賢也(比例東北)の支援を受け、女性票の取り込みに必死。共産の五島は党支持者に加え、無党派層の票を積み増して攻勢を掛ける。
 無所属新人の岩沼は若さを前面に出し、知名度アップに懸命。

<塩釜/有力4氏混戦 投票率が鍵か>
 有力4候補がしのぎを削る混戦は、投票率が当落の鍵を握る。有権者の関心は盛り上がらず、固定票頼みの戦いが続く。
 3選を狙う佐藤は、全域に満遍なく浸透して支持票をまとめる。柏は水産業界を中心に支持を集めて5選を目指す。天下は県政批判で革新支持層にアピールする。阿部は従来の自民支持層の切り崩しを図る。出遅れた松木は巻き返しに懸命。

<気仙沼・本吉/政党公認3氏 安定した戦い>
 旧気仙沼、旧本吉区が合区されて初の選挙戦。政党公認の2現職と1新人が安定している。
 議長で5選を狙う自民の畠山は、水産業を中心に幅広く浸透する。拠点がなかった旧本吉区では引退する元議長高橋長偉とともに浸透を図る。
 6選に挑む民主の内海は党への逆風を警戒しながらも、長年培った固い後援会組織に支えられ、旧気仙沼区を中心に安定した戦い。
 みんなの党新人の境は、街頭活動を小まめにこなし、現職の批判票の取り込みに全力を挙げる。
 立候補表明が遅れた今野は広がりに欠ける。

<名取/無所属の新人、追い上げ懸命>
 いずれも無所属新人の石川と太田が競り合い、佐藤が懸命に追う。
 石川は市内全域に構築した後援会組織を足場に、個人演説会を重ねて支持固めに余念がない。引退する自民の小林正一が支援する。
 太田は市南部地区に浸透し、ほかの地区では街頭演説に重点を置いて支持拡大に躍起。推薦を受けた民主の支持層にも食い込む。
 佐藤は津波被災者の立場で津波浸水域への住宅再建に反対、集団移転と移転跡地の国有化などを主張している。(敬称略)

2048チバQ:2011/11/11(金) 20:26:04
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1079/20111111_01.htm
宮城県議選・終盤の情勢(下)
<石巻・牡鹿/共・自・民5氏当選圏へ激戦>
 ともに無所属で組織力が強い元議員の斎藤、現職の本木がリード。共産新人の三浦は党支持者以外にも広がりがある。自民の現職佐々木と元議員池田、民主現職の加賀、坂下が横一線で追い上げている。
 斎藤は衆院選宮城5区に3度挑戦した知名度を生かし、立候補表明の遅れを挽回して浸透。本木は業界団体や故土井喜美夫前市長の支持票を手堅くまとめ、3選を視野を入れる。
 三浦は党支持票に加え、地元の同市水押地区など市中心部や出身地の旧桃生町で支持を広げる。
 5選に挑む佐々木は自民会派会長としての実績や県政とのパイプを強調し、市中心部を奔走。池田は地盤の旧河南町で組織を固めるほか、知事村井嘉浩との親交の深さを前面に出す。
 4選を狙う加賀は日本製紙労組などの支持を取り付けたほか、仮設住宅で小まめに個人演説会を開催。坂下は財務相安住淳のてこ入れで支持層を開拓、地盤の雄勝、北上、河北の旧3町で票を掘り起こし4選を目指す。

<角田・伊具/3氏が大接戦、支持拡大急ぐ>
 2現職と1新人による大接戦。3陣営とも決め手に欠き、競り合いは最終盤までもつれ込む。
 4選に挑む自民の寺島は地盤の丸森町で町議選候補と連動しながら、足場固めを急ぐ。票の上積みを狙って、角田市にも攻勢を掛ける。
 3選を目指す無所属の長谷川は角田市の農村部で浸透してきた。前町長渡辺政巳の支援を受け、丸森町の切り崩しにも力を入れる。
 民主新人の武田は、角田市内で集中的に個人演説会を開き、若さや政権与党とのパイプを強調。現職の批判票取り込みを狙う。

<登米/地盤の旧町で票固めに躍起>
 ともに再選を狙う2現職と元議員による競り合いは、横一線のまま最終盤に入った。
 自民現職の只野は、強固な後援会組織がフル回転して幅広い支持を集める。町長を務めた旧豊里町や隣の旧米山町で勢いがある。
 無所属元議員の渡辺は後援会の動きがかみ合い、上向いてきた。自宅がある旧南方町のほか、旧迫町や旧中田町での浸透を目指す。
 自民現職の熊谷は、地盤の旧津山町で強みを見せる。出身の佐沼高の同級生を中心に、旧迫町や旧中田町で票の掘り起こしに取り組む。

<栗原/無所属現職を2氏追い上げ>
 無所属現職の熊谷を、自民現職の長谷川、無所属元議員の川嶋が急追している。
 熊谷は地元築館と一迫の支持を固め、栗原市長佐藤勇の支持層など党派を超えて浸透している。長谷川は元法相で祖父の故峻から続く支援者が奮起し、党県連のてこ入れで浮上を図る。川嶋は女性支持者がフル回転して若柳、金成で浸透。民主党元参院議員大石正光の支援も受ける。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板