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東海・北陸 地方議会・首長,政治・選挙スレ

931チバQ:2009/10/23(金) 18:56:03
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20091022ddlk20010005000c.html
未完の38万都市:’09秋・長野市長選/下 中山間地域 /長野
 ◇進む高齢化、荒れる農地 2町村との合併で市域の74%に
 長野市から西へ車で約30分、中山間地域に二つの町村が広がる。山際から日の光が注ぐ道や田畑で目につくのは高齢者ばかり。信州新町と中条村は来年1月1日、長野市に合併され、地図から名前が消える。計約7000人の「新市民」だ。

 若者の減少で急速な過疎化が進む両町村の課題は、市内の中山間地域とほぼ重なる。信州新町の高齢化率は4月1日現在で43・8%、中条村は47・5%。高齢者だけの世帯も多く、「子どもは上の家に4、5人いるだけ」と同町の女性(74)は嘆いた。

   ◇ ◇

 「中山間地域の農業はここ数年、急速にダメになっている。荒れる農地をどうするのか。年寄りはどうすればいいのか」

 今月2日、同町であった市側との意見交換会でこんな声が上がった。長野市の71%は中山間地域で、合併後は74%に増える。高齢化で農家は減り、市全体の耕作放棄地は08年度で1511ヘクタール。放棄された農地は荒廃の一途だ。「農業だけで暮らせる人なんていない。皆、年金にすがって生きていくので精いっぱいだ」。別の男性(73)の悲痛な声は、市内の中山間地域の高齢者の思いをも代弁していた。

 長野市と2町村の合併が正式決定したのは7月。今回の市長選では、両町村民に投票権はない。だが来年からの行政のトップは、自分たちが選んだのではない新市長だ。

 「(市長選が)やはり気になりますよ。候補者の話が聞きたい」。中条村の御山里地区でそばの収穫作業をしていた女性(68)は言った。同地区では今夏、水田に除草剤がまかれて農作物が一時出荷停止される騒ぎがあった。村の農家177戸の被害額は1017万円に上り、女性の家も水田が被害に遭った。新市長で生活はどう変わるのか。ここのようなへき地は忘れ去られてしまうのでは、と一抹の不安も抱く。

  ◇ ◇

 市も対策に乗り出してはいる。中山間地域を抱える住民自治協議会に対し、市職員OBらを派遣して助言する「地域活性化アドバイザー制度」を創設した。今年4月、中山間地がある市内の11地区に1人ずつ派遣され、市と協議会との橋渡しを行う。合併後は信州新町、中条村にも派遣される予定だ。

 また、10年度からは活性化を支援する「やまざと支援交付金」が1地区につき年60万円交付されるが、全国で拡大する中山間地の過疎化・高齢化を食い止める抜本策は、そうあるものではない。

 冬が近付くにつれて日は徐々に短くなり、農作業にいそしむ村人の手も自然とせわしくなる。「雪が降るまでに終えないと。ここが市になるころ、田畑は白くなっているだろうね」

 未来の市民の思いも乗せて、人口38万9583人、未完の都市・長野の次の担い手を選ぶ日が近付いている。【福田智沙】


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