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東海・北陸 地方議会・首長,政治・選挙スレ

7012チバQ:2018/09/24(月) 12:17:18
 ◇192票差で薄氷の勝利

 「自民党や上村町長が悠さんを応援するんだって?」。知人からそう問われ、高橋氏の文書の存在を知った桑原氏後援会の風巻忠義会長(74)は慌てた。「一党一派に属さない」をモットーに掲げていたからだ。しかし、保守王国・津南の既存勢力を「敵に回すのもまたリスク」と風巻氏は熟慮の末、上村氏の支持者による応援を黙認することにした。

 迎えた6月24日の投開票。桑原氏は2614票を得て当選した。しかし、2422票を集めた半戸氏に192票差に迫られる薄氷の勝利だった。

 桑原氏に投票したのは「県外へ出た子供の帰郷を諦めている親が多い町。悠さんなら、何か変えてくれるかもしれない」(40代女性)といった町議時代からの若い支持層に加え、「上村さんが言うなら投票するか」(80代女性)という前町長を支持していた年配の有権者たちだった。

 ◇「新しい風」に戸惑う町民も

 桑原氏は町長選で「参加できるまちづくり」を掲げたが、前途は多難だ。

 前町長後援会や自民党支部の支援を受けたことについて桑原氏は「どの組織とも等距離を保つのは変わらない。彼らとの関係も津南のためになるのであれば使う」と話す。そうした姿勢が年配の町議たちには「人に頭を下げない」「新人らしくない」と映る。町議会での厳しい批判の根底には、積み重なってきた不満がある。

 町職員からは「まだ様子見段階」と冷めた声も聞こえる。

 「新しい風を吹かせる」と意気込む桑原氏は、町長室に子供が喜ぶおもちゃを常備し、ドアを開けっ放しにした。町民のアポなし訪問を歓迎する「訪れやすい町長室」を実現したのだ。

 「良い試みだと思う。子供を遊ばせる場所が町内に少ないのが気がかりだから、行ってみようかな」。ある30代女性は、保育園脇の公園で子供を遊ばせながらそう話した。

 ただ、町民の多くは奥ゆかしい雪国の人らしく、目立つことを好まない。70代の男性は「直接相談しろと言われても、担当課に言わずに町長に伝えれば、後から担当課に愚痴を言われる」と困り顔だ。別の30代女性も「言いたいことはあっても、面識のない町長には会いに行きづらい」と率直な感想を口にした。

 ◇「4年限りと思って、やりたいことは全部やる」

 「出向く先々で町民から『町のこと、どうせよく分からないんでしょうけど』と言われる」と桑原氏は言う。だが、その言葉はこう続く。「『それでもよくやってるわ』と、いつか言わせる自信があるんです」

 故郷の町で踏ん張る理由は何か。記者がそう問うと桑原氏は、自宅近くの田んぼ道を笑いながら走り回る幼い我が子2人をじっと見つめた。「この町はこのままじゃだめ。だからこそ、子供にこのままの町を引き継ぎたくない」

 町の課題や解決策を考える「津南未来会議」(仮称)を創設し、近くメンバーを公募する予定だ。「一緒に頑張れる仲間を見つけたい」と思ったからだという。「一人一人がパブリックマインド(公共の精神)を持ち、町の未来を考えてほしい。町長の自分も、その一人なんです」

 そして、吹っ切れたような笑顔で言った。「もしかしたら『4年だけいた不思議な町長』になってしまうかもしれない。4年限りだと思って、やりたいことは全部やります」


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