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東海・北陸 地方議会・首長,政治・選挙スレ

6597チバQ:2018/03/22(木) 03:02:26
https://mainichi.jp/articles/20180319/ddl/k16/010/172000c
’18記者リポート
高岡市・財政難 新幹線投資が圧迫 バス廃止など市民にしわ寄せ /富山
毎日新聞2018年3月19日 地方版

行政
富山県

2018年3月末での廃止が決まった「コミュニティバス『こみち』」。市民の足を支えている=富山県高岡市で、古川宗撮影
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 富山県第2の都市・高岡市が財政難にあえいでいる。北陸新幹線の開業に合わせた投資がかさんだ影響で、来年度の当初予算編成で約40億円の財源不足が判明。市は事業見直しや公共施設の閉鎖で対処する方針で、市民生活にも影響が出始めた。岐路に立つ市内を取材した。【古川宗】

 ◆交通弱者を直撃

 「通院している病院を変えたよ。不便だけれどどうしようもない」。同市江尻の無職の女性(82)があきれた様子で乗っているのは、今月末での廃止が決まった「コミュニティバス『こみち』」。市が運行負担金を支出し、加越能バス(高岡市)に委託して、2001年度から運行。病院や観光地を通るため、高齢者や観光客を中心に利用する。

 しかし、近年は1便当たりの乗客数は10人を割り込んだ。市は今年1月、運行経費約4700万円を削減するため廃止を決めた。市総合交通課は「既存の路線バスや電車を利用してほしい。それでも不便なら地域バスの運行やタクシー利用の支援を考える」と話す。

 ◆財源不足40億円

 唐突な廃止の背景にには、市の財政難がある。

 3年前の北陸新幹線開業に合わせた新高岡駅周辺の整備などに投資を重ね、市の借金にあたる市債残高は13年度末で1000億円を超え、16年度末で約1128億円にまで膨らんだ。“貯金”の財政調整基金も13年度末の約23億円から今年度末には5000万円まで落ち込む見込み。新年度予算編成にあたり、約40億円の財源不足が明らかになったため、「財政健全化緊急プログラム」を打ち出し、大規模な事業見直しなどを行うことになった。

 ◆ホールも休館

 余波は「文化創造都市高岡」を掲げる市の文化拠点にも及ぶ。

 市民会館(同市古城)は1966年の開館以来、約1600席を備えた市内最大のコンサート施設として親しまれてきた。元々、安全対策工事のために一時的な休館を予定していたが、昨年10月、新たに照明装置の不具合も判明し、改修費用を考慮して1月から当面の休館となった。再開のめどは立っていない。

 市文化創造課は「同規模の代替施設もなかなかないので、利用者には不便をかける。文化活動が減ることのないように、街中を使ったイベントを開いていきたい」と弁明する。

 ◆毎年8億円削減

 大幅なコストカットを含む「緊急プログラム」により、市は18〜22年度の5年間で、市の財政を毎年8億円ずつ改善することを見込む。高橋正樹市長は「行政改革を進めてきたが、不徹底な点があったことを率直に反省し、市民の声を聞きながら全力で改革に取り組む」と意気込む。

 ただ、不満の声は多い。同市の無職の女性(72)は「街全体ににぎわいがない上に今度は不便になる。でも、政治家を選んだのは私たち自身だからね」と半ばあきらめた様子。市内の男性(27)も「バスはほぼ毎日使っていたし困った。市には大変怒りを感じる」と憤る。

 さまざまな代償を払う改革が実を結ぶか-。市民は厳しい目で見つめている。


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