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東海・北陸 地方議会・首長,政治・選挙スレ

5246チバQ:2015/07/15(水) 22:10:43
http://www.yomiuri.co.jp/local/toyama/news/20150715-OYTNT50034.html
大合併10年 残る課題
2015年07月15日
建設が進む射水市の新庁舎(7日、射水市新開発で)
建設が進む射水市の新庁舎(7日、射水市新開発で)

 2004年から06年にかけて県内で進んだ「平成の大合併」で、富山、高岡、黒部、砺波、南砺、射水の6市が現在の形になってから、おおむね10年が経過した。市町村の数は、全国の都道府県で最少の15となり、規模拡大効果を生かし、富山市のように市街地活性化で成果を上げた市がある一方、人口減少に歯止めがかからなかったり、新庁舎建設を巡る住民の対立を抱えたりしている市もあり、残された課題は少なくない。

 ◆格差の懸念

 「10年間、地域の均衡ある発展を目指してきた」

 富山市が12日に開催した合併10周年記念式典で、森雅志市長はこう強調した。

 同市が中心市街地に路面電車など公共交通網を整備し、都市機能を集中させる「コンパクトシティー」政策は国内外で注目を集めている。その一方、旧町村部には、中心部から取り残されるとの懸念も根強くある。

 住民の意見を反映させるため、旧町村部ごとに設置された地域審議会が今年3月にまとめた答申で、旧山田村地域は「どこに住んでも『幸せだな』と思える施策が大切だ」と訴えた。旧山田村地域を地盤とする浅名長在ェ門市議(64)は、市が行ってきた施策に理解を示した上で、「市街地だけが良くなっても、周辺部の住民には認めてもらえない」とクギを刺す。

 高岡市と合併した旧福岡町地域では、野球場建設など合併を機に実施した事業が今年度中に終わる見込みで、地盤沈下を心配する声が上がる。旧福岡町在住で13年11月まで8年間副市長を務めた高田哲さん(70)は「今後大きな事業は望めない」と語る。

 高岡市は合併後の10年で人口が約6000人減少した。旧福岡町が地盤の中山欣一市議(46)は「旧福岡町地域は、駅前再開発や中心部のにぎわいづくりも途中だ」と話すが、活性化に向けた具体的展望は描けていないのが実情だ。

 ◆庁舎統合問題

 射水市では、新庁舎建設問題が旧5市町村の住民間で対立を招き、過去2回の市長選でも争点となった。11年6月の市議会で、旧大島町を建設場所とすることが決まったが、反対運動や入札不調の影響などから、建設開始は昨年8月まで遅れた。取り壊しが決まっている他の庁舎跡地の利用策を巡っても、対立がくすぶっている。

 現在、庁舎が四つに分かれている南砺市は、来春頃までに統合庁舎の建設の有無を含めた今後の方針を示すとしている。市街地から遠い山あいの旧平村地域で自治振興会長を務める南田実さん(64)は「どこに建てられても、職員が住民の要望をこまめに吸い上げてほしい」と注文を付ける。

 富山大の中村和之教授(財政学)は合併した市について、「この10年間は基盤整備を進める期間だった。今後は公共施設の集約化や、行政サービスの適正化などに本格的に取り組まなければならない」と指摘する。

 ◆合併しない選択肢

 合併を選ばなかった町村も、それぞれ将来を模索する時期に入っている。

 入善町は04年、黒部市など1市3町と行っていた合併協議から脱退した。当時町長を務めた米沢政明さん(74)は「もし合併していたら、道路整備など早急に町が取り組まなければならない課題が先送りになっただろう」と振り返る。

 同町は04年度に301人いた職員数を14年度に233人まで減らし、行政のスリム化を進めた。しかし、少子高齢化で今後も人口減が続くことが避けられない。米沢さんは「将来的には単独町政が難しくなり、再び合併を考える時期が来るかもしれない」と話す。

 面積3・47平方キロ・メートルで日本一面積が小さな自治体となった舟橋村は、富山市のベッドタウンとして、人口が約30年間で倍増した。村の担当者は「コンパクトに図書館や学校などが集まり、住みよい街になった」と話す。その一方、現状では将来の人口減が避けられないとみて、民間業者と連携した宅地開発などで活路を見いだそうとしている。

2015年07月15日 Copyright © The Yomiuri Shimbun


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