したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

東海・北陸 地方議会・首長,政治・選挙スレ

4606チバQ:2015/02/27(金) 00:16:26
http://www.yomiuri.co.jp/local/ishikawa/feature/CO005808/20140307-OYT8T00902.html
輪島市の課題
(下)輪島塗伝統どう守る
2014年03月07日 16時26分

「輪島屋善仁」の工房。全盛期に約100人いた従業員は30人ほどに減った(輪島市で)

 「輪島塗は漆芸の頂点。従業員が減っても、先人が築いたブランドは守っていかなければ」――。輪島市で創業200年の老舗「輪島屋善仁(ぜんに)」の中室耕二郎専務(40)は厳しい表情でそう語る。

 同社には1990年代初頭、約100人の従業員がいたが、売り上げ減少に伴い現在は約30人。「顧客訪問販売9割」という伝統の「行商」を続ける姿勢は崩していないが、店舗での販売は縮小している。

 中室専務も1か月に10日以上は首都圏などの顧客を営業で回る。「バブル時代、業者は輪島塗の本質を見失っていた。お客様に向き合って良さを伝えなければ」と自戒する。

 市内の漆器店でつくる輪島漆器商工業協同組合によると、輪島塗の生産額は1991年に180億円だったが、バブル崩壊後は減少の一途。2012年は43億円でピーク時の4分の1以下に落ち込んでいる。

 販売不振とともに従事者数も減り、12年時点で1396人。1990年の2893人から半分以下に減った。後継者不足も深刻で、「箸木地」や「曲物木地」の職人は10人を切った。同組合の塩安真一理事長(62)は「後継者を育てず、静かに業界を去る職人も多い。継承は厳しい状況が続くだろう」とみる。

 業界の窮状を受け、同市は10年度から、漆器を購入する市内の飲食店や宿泊業者などに補助金を交付する事業を展開。食器なら購入額の4分の3、200万円を上限に補助金が出る。

 初年度の利用は居酒屋など16件だったが、13年度は菓子店などを含む55件が利用。支出した補助金は4年間で総額2億5000万円を超す見込みだ。市漆器商工課は「宿泊客が輪島塗に触れた翌日、漆器を買い求めたという話もよく聞く」と波及効果を強調する。

 一方、輪島塗の販売促進や情報発信拠点として市が整備する漆器資料館計画は、今秋の開業予定が冬にずれ込む可能性が出ている。要因について、市の担当者は「建物を木造から鉄筋コンクリートに変更するなどしたため工期が延びてしまった。今は実施設計を行っている段階」と説明する。

 漆文化などに詳しい県輪島漆芸美術館の四柳嘉章館長は、「(販売不振は)業者が観光客に対して教育的な説明を怠った結果。工房見学などを通して『なぜ輪島塗は高価なのか』を説明する努力が必要」と指摘。市に対しても、「北陸新幹線開業が迫っている。早急に漆器資料館の中身を具体的に固めるべきだ」と語気を強める。

 産業振興に限らず、市のかじ取り役には課題を解決するための計画立案だけではなく、速やかに具現化する「実行力」も求められている。(この連載は池田創が担当しました)

2014年03月07日 16時26分 Copyright © The Yomiuri Shimbun


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板