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東海・北陸 地方議会・首長,政治・選挙スレ

4528チバQ:2014/12/24(水) 22:21:38
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141224ddm041010093000c.html
自治はどこへ:2015年統一選 ライバルが候補者集め 村議会「再選挙まずい」
毎日新聞 2014年12月24日 東京朝刊

 地方議会の担い手が不足し、議員選挙で候補数が定数を満たさない事態も起きている。昨年の長野県野沢温泉村議選では定数8に対し候補は7人で、欠員1のまま無投票当選となった。24日に発足する第3次安倍内閣は地方創生を唱えるが、地域によっては衰退が激しく、自治が成り立たなくなっている。【長田舞子、鈴木一生】

 「君しかいない、という電話を何本ももらった」。最後に出馬を表明した富井走一村議(62)は振り返る。

 村議選告示は昨年3月19日。その6日前の事前審査に6陣営しか来なかった。総務省選挙課によると、告示で欠員が定数の6分の1を超すと、立候補者は無投票当選となるが、再選挙を実施して速やかに欠員を補う必要がある。定数8なら候補が6人以下で再選挙が課され、村政の混乱は必至だった。

 富井さんは告示1週間前から「出てくれ」と声をかけられるようになった。日課で1日10キロ歩くが、その途中でも車がクラクションを鳴らして止まる。氷点下のなか15分も説得され、体が冷えた。

 人口は今月1日現在3768人。温泉は有名でスキー場もある。スキー客はバブル崩壊以降減ったが、1998年長野冬季五輪まで公共事業が盛んで、村はバイアスロン会場となり活気があった。五輪後に衰退が本格化。合併話も浮上したが2004年に住民投票で否決された。その後も合併を巡り村は揺れ続け、賛成派の富井さんは10人が立った09年選挙で落選し、村政から身を引いていた。


 欠員2で再選挙となれば議会不要論が出かねず、近隣にも格好がつかない。現職たちは選挙準備どころではなくなり、各自で村民の説得を試みた。ある現職は、引退を表明した別の現職に「書類は全部整えるから」と続投するよう口説いたが、断られた。「立候補予定者が他人を『出ろ』と説得して回るのも変だが、大騒動だった」と村議の一人は言う。

 富井さんは告示の前日、「他に誰も出なければ」という条件で出馬を決意。当日午前9時に「(6人以外)誰もいないぞ」と電話があり、役場に行って立候補を届けた。「良かった」と喜ぶ選管職員らの声が聞こえた。

 その後、ペン書きのポスターを100枚コピーし、同級生や家族と手分けして掲示板に張った。選挙費用はコピーと画びょうで計1500円。我ながら見劣りすると思ったが、村民の一人から「一枚のポスターで村を救った」と言われた。

 村議の一人によると、議員が急死してもカネのかかる補欠選挙はやらず、これまで欠員1が常態化してきた。村内の若手男性自営業者は「自分以外の誰かが議員をやる、とみな思っている。冗談でも『やる』と言えば本気にされる」と村の空気を説明する。

 富井さんのポスターに、こうあった。「小さな村が輝き続けるために頑張ります」

    ◇

 「これでは選挙にならない」。宮崎県日之影町で今年9月、町議選の説明会があった。議員定数が10から8に減るにもかかわらず、来たのは現職3人と新人1人の4陣営のみ。告示は1カ月後で、選管職員は頭を抱えた。

 町議が引退する場合は職域や地域で後継者を選んできた。今年は4人が引退を予定していたが、高齢化や人口減少で見つからなかった。かつて1万6000人近くだった人口も今や4000人ほど。杉本道生議長(61)は月額20万円を切る低い報酬にも触れ、「兼業できる農家や余裕のある人以外はできない」と話す。関係者の尽力で10月の告示では定数と同じ8人が立ち、無投票当選となったが、選管職員は「次回はどうなるか……」と懸念している。

    ◆

 東京都議会の女性蔑視やじ、兵庫の号泣県議……。地方自治を担う議会や議員の質を疑う出来事が今年相次いだ。来年春には統一地方選がある。自治のいまを見つめ、将来の課題や可能性を考えてみたい。


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