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東海・北陸 地方議会・首長,政治・選挙スレ

4311とはずがたり:2014/08/09(土) 21:31:29
>>4310-4311
 伏線もあった。昨年10月の長野市長選で民主、自民両党が共闘のうえ勝利したのだった。

 とはいえ、中央で「1強時代」を謳歌する自民党が知事選で事実上の不戦敗を選択するとは、「まさか」の“事件”である。

 安倍晋三首相(自民党総裁)はじめ党執行部メンバーは6月16日、衆院の党幹事長室に勢揃いし、わざわざ長野から招いた阿部氏に知事選の推薦証を直接手渡した。中央では角を突き合わせている民主、自民両党がいま、長野の合同選対本部で呉越同舟だ。「昨日の敵は今日の友」というだけで済ませられない異様な光景である。

 「4連敗」への危機を生む端緒となった先の滋賀県知事選は、自民党にとっては落とせない戦いだった。

 陣頭指揮をとる石破茂幹事長は告示直前の副幹事長会議などで、民主党が敗北した長崎県知事選の「逆トラウマ」に触れ、「当時(民主の)おごり高ぶった姿勢が見えた。地方選挙や知事選で国全体が流れを変えるのはよくあることだ」とこぶしを振り上げ、組織を引き締めに躍起となった。

 民主党政権時代、つまり自民党の野党時代の22年2月の長崎県知事選では、自公両党が支援した前副知事が民主党などの推薦候補を破った。前年10月に行われた、民主党政権発足直後の参院神奈川、静岡両補欠選挙では民主党公認候補が勝利していた。だが長崎知事選の敗北で潮目が変わり、民主党はその後の選挙で負け続けた。政権交代への契機となったといわれる。

 自民党はそれを教訓として滋賀決戦を福島(10月26日投開票)、沖縄(11月16日投開票)につながる3大知事選の最初の選挙と位置付けていたが、つまづいてしまった。

 自民党にとっては、長野県知事選は「勝負や政局に関係ない」ということらしいが、民主党幹部の言葉を借りれば「たかが長野、されど長野」である。

 滋賀県知事選での自民党の敗因については「集団的自衛権行使容認の閣議決定」「東京都議会のセクハラやじ問題」「候補者の資質」などが影響したと解説する向きが強いが、ここでは敢えて触れない。

 しかし滋賀以上に厳しい知事選がきびすを接して控えるなか、自民党が「4連敗」を回避する道筋はおぼろげだ。

 高値安定の内閣支持率もここにきて下落傾向が顕著となり、ふがいない野党に助けられての「自民党1強」の構図にも陰りが見え始めている。順風満帆だった安倍政権に対する国民の意識が徐々に変わっていることは間違いない。

 ともあれ筆者は、衆院解散は来年9月の総裁選前しかないとみている。通常国会は延長せず、6月末で閉じて再改造して解散という流れだ。

 秋の臨時国会で首班指名し、指名された首相を「総裁選で代えろ」という話にはならない。事実上の「総裁選潰し」であり、来年10月に予定されている消費税率の再引き上げ前に衆院選を済ませるのが選挙戦略としてかなう。集団的自衛権の行使容認について国民の信を問うと訴えて解散すれば、残りの法案はスムーズに通るだろう。

 「春の統一地方選はボロ負けしない限り、勝ったか負けたかよくわからないから、結果はあまり重視していない」

 自民党幹部はそう語るが、秋の重要な知事選をごとごとく落とすとなれば、局面は変わりかねない。とにかく来夏まで安倍首相が解散を打てる体力を維持できるかどうかだが、長野県知事選での不戦敗は「潮目の変化」を暗示している。

(政治部編集委員・高木桂一)


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