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東海・北陸 地方議会・首長,政治・選挙スレ

3691チバQ:2013/04/08(月) 23:48:22
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/nagoya-shicho2013/list/CK2013032102000254.html
庶民革命を問う(上)個人商店主の限界 2013年3月21日

 しかめっ面をして、コップに残った氷をボリボリとかみ砕いた。「ぼやくことが、ぎょうさんあるでよう。『ヤケクソ』を流行語大賞にしたいくらい」

 衆院議員を五期務め、名古屋市長になった河村たかし(64)は「老人会青年部」を名乗る年になった。焼酎を飲む量を減らすように妻名帆子(61)は言うけれども、飲まずにはいられない。

 三月初め、河村が率いる地域政党・減税日本の市議団から、また離脱者が出た。わずか二年で十人目。既存政党を打ち破るためゼロからつくった勢力なのに。河村が理由をただすと「自民党に入りたい」と打ち明けられた。

 「もう、むちゃくちゃだわ。署名してくれた人たちへの裏切りだと分からんのか」

 二〇〇九年四月の市長選から、既得権益を守ろうとする「職業議員」らの勢力を批判、市民税減税や議員報酬を半分に減らす「庶民革命」を訴えた。議会の壁にぶつかるや、政令市では前代未聞の議会解散請求(リコール)を成立させた。

 一一年三月の出直し市議選。組織で人材を育てる既成政党とは違って、議員経験者は一人だけ。国と対峙(たいじ)する地域政党ブームの中、議会を傍聴したことすらない人も、減税や議会改革を掲げれば、うけた。二十八人の「河村チルドレン」を生んだ。

 河村は軽自動車を公用車にしたように、庶民性へのこだわりは人一倍。職業議員をなぎ倒して素人が政治に参加する「民主主義のつくしんぼう」を芽吹かせることが、革命の本懐とも考えていた。

 ところが、何の実績もない新人たちを市議会最大勢力に押し上げた市民の期待は、しぼむのも早かった。

 河村の元秘書で、唯一の議員経験者だった初代団長は、費用弁償の問題で三カ月後に議員辞職。実際は漫画雑誌なのに経済誌を買ったと偽り、政務調査費を受け取っていた河合優市議(48)は、ポルシェで当て逃げ容疑事件を起こし、議員辞職勧告決議を突きつけられた。

 金看板である減税や地域委員会をめぐる審議で、既存政党の議員にやり込められるのを恐れて、押し黙って座るだけの議員も。「サイレント・マジョリティー」と皮肉られた。

 立ち往生するチルドレンに、河村が手を差し伸べることは、ほとんどなかった。相談すると「腕を組んで目をつむり上を向く」。もう聞きたくないという河村のサインなのだという。

 ブレーンだった大学教授も、民間から起用した副市長も、河村のもとを去っていた。

 「もう一回、やるかもしれませんよ」

 最近、河村はこんな言葉を周辺に漏らした。三月からリコールの要件が緩和され、政令市では署名集めの期間がこれまでの一カ月から二カ月に延びたこともあり、再びリコールを仕掛けるのか、との臆測を呼ぶ。さらに、「減税日本の現職でも、次の選挙で公認するか分からんですよ」とも。

 国会で長く一匹おおかみで、持論を繰り返し異彩を放ってきた。自信のある選挙を魔法のつえに、起死回生を狙う。そんなシナリオから、庶民革命の看板についた傷を糊塗(こと)したい焦りがのぞくが、仕えた市幹部はこう言い切る。

 「個人商店主としてならある意味で出色だが、大企業、つまり市議会与党の党首として部下を束ねるのは向いていないのかも」(文中敬称略)

    ◇

 四月二十一日投開票の市長選まで一カ月。「庶民革命」を掲げ、過去二回の市長選で圧倒的な民意を得た河村たかし市長。議会や役所を批判し、強烈な発信力を駆使した「河村流」の四年間のかじ取りを、市長の個性に焦点をあてて検証する。


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