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東海・北陸 地方議会・首長,政治・選挙スレ

3644チバQ:2013/04/02(火) 00:55:11
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news/20130331-OYT8T01054.htm
静清合併10年、旧清水市民の思い複雑



JR静岡駅では旧清水市出身のさくらももこさんのイラストが観光客らを迎える(31日)  旧静岡、清水両市の合併から、1日で丸10年を迎える。行政組織や予算規模が大きくなったことで、市街地整備や学校の耐震化、水の安定供給など、合併による効果は着実に上がっている。一方で、旧清水市民は今も「清水」の名が消えたことを惜しみ、合併に複雑な思いを抱いている人も多い。 (南祐太朗)

 ◇「清水を盗られた」

 「静岡市はいいねぇ。」

 JR静岡駅を出ると、そんな文字とともに、人気漫画「ちびまる子ちゃん」を彷彿(ほうふつ)とさせるイラストの描かれた看板が目に飛び込んでくる。

 ちびまる子ちゃんを描いた漫画家、さくらももこさんは旧清水市出身だが、2003年4月1日の合併後、静岡市は市の知名度アップに向けたPR活動の中で、さくらさんの作品を「静岡のもの」として利用できるようになった。ほかにも、サッカーJ1・清水エスパルスをはじめ、旧清水市の「サッカーのまち」のイメージもPR活動に採り入れている。

 こうした合併後の動きに、清水駅前銀座商店街振興組合の理事長で、地域活性化戦略研究所(静岡市清水区)の花井孝所長(68)は「多くの旧清水市民は『清水を盗(と)られた』と感じている」と話す。

 読売新聞社が11年に実施した世論調査で、現在の清水区民の54%が「合併しない方が良かった」と答えた。理由としては、水道料金の値上げなど行政サービスの変化をあげたものが多かったが、花井さんは「根底には、自分たち『清水』のアイデンティティーを奪われたという気持ちが大きい」とみている。

 ◇合併の効果

 旧清水市民の不満の一方で、行政担当者の中には「合併して良かった」という声は多い。

 旧清水市側の行政マンで、現在は静岡市地域活性化アドバイザーを務める五十嵐仁さんは「合併の規模効果で街の基盤整備は急速に進んだ。合併で清水の衰退の度合いは抑えられた」と評価する。

 例えば、JR清水駅近くに昨年完成した文化拠点「清水文化会館マリナート」(清水区島崎町)は、老朽化した市清水文化センターの代わりに、70億円近くの合併特例債を充てて開館した。

 田辺信宏市長は「車でいえばカローラがレクサスになったようなもの。旧清水市の枠組みではありえなかった」と述べた。

 また、旧清水市民の懸念材料だった水の安定供給も可能になった。1985年と96年の2回、興津川の渇水により、飲み水など市民の生活用水に危機が迫った。合併に伴い、07年には安倍川の水系を連結する「南部ルート」が完成し、1日3000立方メートルの取水が可能となった。現在も、渇水時に1日7000立方メートルの相互運用を行える工事が進められ、16年度に完成予定だ。

 さらに、遅れていた小中学校の耐震化は、旧清水市を優先させ、09年までに小中学校の校舎と体育館の耐震化率は100%に達した。

 五十嵐さんは「市民の生命、財産、安心、安全を守るという行政が担う根底部分を改善できたことは合併の成果だ」と胸を張る。

 合併には、意外な副産物もあった。旧静岡、清水市の中間地点にあたる東静岡地区にある市有地約2・5ヘクタール。合併前の協議の時点では新市庁舎の建設候補地とされながらも、財政難で建設を断念され、長年、塩漬けになっていたが、ここ数年では「合併後の市の一体的な活性化を図る上で重要な場所」(清水区選出の市議)と、民間開発業者の注目を集めている。

 田辺市長は「10年という期間では、『合併をして本当に良かった』と実感を持つ市民がどれほどいるかまだわからない。だが、生活の質が高まったということを丁寧に説明していきたい」としている。

(2013年4月1日 読売新聞)


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