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東海・北陸 地方議会・首長,政治・選挙スレ

3529チバQ:2013/01/26(土) 01:21:15
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130122-00000113-mailo-l21
ぎふのいま:知事選・課題検証/1 医療過疎 人材確保、頼れぬ行政 /岐阜
毎日新聞 1月22日(火)12時49分配信

 ◇現場の魅力学ぶ仕組み、確立を
 「山を下る」
 県北部の山あいにある旧坂内村(揖斐川町坂内)の川上地区は高齢者が多く、医療施設がないため、病気を患うと都市部の親族宅や施設に身を寄せて治療を受ける。住民らはそのことを冗談交じりにこう呼ぶ。そんな川上地区で「事件」が起きたのは2年ほど前のことだ。
 11年3月、1人暮らしの70代女性が肝硬変を患った。病状の悪化に伴い、ご多分にもれず大野町の長男宅で治療することになったが、女性には希望があった。「自分の家で死にたい」。これを聞いた川上地区に一番近い診療所の男性医師(37)は、女性宅まで往診すると約束。最期の時は再び大野町に戻ったものの、計約30回、往診を繰り返した。
 「医者にかかれないというあきらめが川上の人たちにあった」。揖斐郡北西部地域医療センターの吉村学センター長(46)は話す。これをきっかけに同9月、川上地区の住民約80人と診療所の医師らがざっくばらんに語り合う座談会が開かれた。8割以上の住民が「山を下りたくない」と答えたという。座談会後、参加した住民の一人は「これで安心して暮らせる。もしもの時はよろしくな」と笑顔を浮かべたという。
  ◇    ◇
 「無医地区」は、半径約4キロ内に50人以上が居住し、医療機関を容易に利用できない地域と定義される。県内では川上地区を含めた4地区811人(11年10月末時点)が該当する。
 05年に揖斐川町と合併した久瀬、春日、坂内、藤橋の旧4村はかつて村長の努力で診療所の医師を確保してきた。だが、医師の熱意に頼る面が大きく、「医師が燃え尽きたら、それでおしまい」という状態が続いた。
 そこで考案されたのが「グループ診療」だ。98年、地域の医療拠点として「揖斐郡北西部地域医療センター」を設立。旧4村の医師が4診療所を巡回して診療するようにした。夜勤も分担し、医師の負担を減らした。
 吉村さんは同時に、医療過疎地で働く意思のある研修医や医学生の研修先としてセンターで独自に受け入れた。「全国的に医師不足の中、県などに医師派遣を要望するだけでは限界がある」と考えたからだ。受け入れ人数は600人を超えた。現在、4診療所の常勤医師4人は、吉村さんを除いて、いずれもセンターで研修を受けたという。
  ◇    ◇
 岐阜県の10万人当たりの医師数は全国38位。岐阜大は08年、卒業後も県内で一定期間働くことを条件に、県が貸した奨学金の返還を免除する「地域枠」制度を導入した。定員は徐々に増えているが、吉村さんは「へき地医療の魅力や大変さを現場レベルで教え、学ぶ仕組みが不十分。確立してほしい」と訴える。奨学金の返済免除にひかれて地域枠を志望する学生もいるといい、「人数が増えても、地域の一人一人ときちんと向き合う覚悟がないと、意味がない」と話す。
 吉村さんは医師だけでなく介護士や事務員らと連携した「多職種連携教育」の必要性を訴える。在宅医療のニーズが高まり、医師単独では対応が難しいケースが増えているためだ。「県や市町村と一緒になって岐阜ならではの仕組みづくりや情報発信をしていきたい」
  ◇    ◇
 知事選の投開票日(27日)まで残りわずか。医療や農業などの現場を取材し、「ぎふのいま」を報告する。【三上剛輝】=つづく
1月22日朝刊


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