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東海・北陸 地方議会・首長,政治・選挙スレ

3315チバQ:2012/10/21(日) 17:26:45
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000001210210002
【現場で考える】(5)人口減少
2012年10月20日


平田村長の部屋には、2009年4月12日以降に生まれた116人の子どもたちの名前と自作の判子の印影の一覧が保管されている(画像の一部加工)=関川村役場

 山々に囲まれた地に約6500人が暮らす関川村は、2010年までの5年間で人口が8・3%減りました。県平均の2・3%を大幅に超えるペースです。多くの自治体が直面する「人口減少」の問題。歯止めをかける策はあるのでしょうか。緑豊かな村の中を歩いて、話を聞きました。


     ◇


 「廉太郎? ちょっと難しい字だな」。平田大六村長(78)は、女性職員から、赤ちゃんの名前が書かれた紙を渡されると、楽しそうにつぶやいた。


 村は2009年春、経費を削減するため、誕生祝いの記念品を、アルバムから、村長が自ら彫った判子に切り替えた。これまでに作ったのは116本。篆刻(てん・こく)の特技と、年間出生数が30〜40という少なさがあってできることだ。


 国勢調査のデータでは、1947年に1万2278人を数えた人口は減り続け、2010年はピーク時の半分に。65歳以上の割合は35・9%で、県平均26・3%を大きく上回る。


 若い世代を村に集めようと、村は昨年春、45歳までの人を対象に家賃3万〜4万円の賃貸住宅12戸を提供した。満室になったため、来春までに6戸を増やす予定だ。ただ、村長は「村上や胎内といった近隣市とパイを奪い合う面もある」と語った。抜本的な対策は、なかなか見えてこない。


     ◇


 過疎や少子高齢化といった問題を子育て世代はどう考えているのだろう。村に三つある保育園の一つで、園児数が21人と少ない大島保育園の年長組7人が、保護者と一緒に登山をすると聞いて、同行した。


 村上市との境にある標高386・7メートルの薬師山。1時間40分をかけて登った子どもたちが、日本海を望む山頂で、大人たちの間をすり抜けるように走り回る。


 近浩之さん(34)は「どの子も、他の子のお父さん、お母さんに懐いている。人数が少ない分、家族のような良さがある」と話した。新発田市生まれ。長女の誕生を機に妻の実家がある関川村に移った。妻の両親と暮らし、新発田の建築会社に通っている。


 「子どもを産み、育てるには生活の安定が必要。働く場があれば、いったん村を離れた人たちも戻ってくるのではないでしょうか」


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 独身者の意見を聞こうと、山あいの集落に住む加藤貴光さん(38)を訪ねた。村の魅力を再発見しようと、昨年、20〜30代の独身者約15人で発足したグループ「せきかわゼミナール」のメンバーだ。


 「小中学生の頃に、自分の住む土地や周りの人々を好きになることが大事だと思う」。名古屋市の大学で4年間学んだが、「土地柄が合わない」と帰郷。村上市の会計事務所に就職した。


 仲間と小さな集落を回ったり、JR米坂線に乗ったりして、新たな発見を感じることがある。「子どもの時に村のよさに気がつけば、帰ってこようと思ったり、ここで暮らそうと思ったりするのじゃないかな」


 県は「ふるさと回帰対策」として首都圏を中心に他の都府県から新潟県への移住を促したり、「若者の定住促進対策」としてUターンのための実用的な情報提供に努めたりしている。


 日本の人口は、横ばいから減少に転じつつある。その流れを逆転させるのは容易ではない。地道に、地域で暮らしやすさのための工夫を続け、魅力を高めようと努力することが、その地に住みたいと思う人を増やすことにつながるのではないか。高校卒業後、県外暮らしを続けた身として、少し自責の念を抱きつつ、そう考えている。=終わり


     ◇


《担当記者》戸松康雄(とまつ・やすお)。新潟市出身。1984年入社。青森、水戸支局、政治部で取材活動を続け、西部本社(福岡)社会部デスク、政治部デスク、静岡総局長などを経て2010年から新発田支局長。50歳。


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