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東海・北陸 地方議会・首長,政治・選挙スレ

3015チバQ:2012/04/02(月) 21:17:30
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000001203300005
【島の未来は】佐渡市長選を前に(上)
2012年03月30日


過疎の集落を走る路線バス。乗客が少なくても住民の貴重な足だ=佐渡市相川地区

 そのバスに、乗客の姿はほとんどなかった。日本海の荒波が間近に押し寄せる佐渡市の外海府地域。70代の女性が、小さな集落の入り口で降りた。市中心部にある総合病院からの帰りなのだという。


 「昔はお父さんの車で送ってもらってたんだけど、今は運転をしなくなったからね。バスは本数も少ないし、乗り継ぎもあって便利じゃないんだけどさ。でも、ないと困るっちゃね」


 この地区は、小さな集落が点在する典型的な過疎地だ。市中心部からは30キロ以上離れている。


 佐渡の高齢化率は2011年現在で36・9%と県平均の26・4%を大きく上回る。自動車の保有率は09年時点で86・7%と県平均の75・2%を超えるが、高齢化とともに運転ができなくなった人も増え、お年寄りの足をどう確保するかが大きな問題となっている。


 島内のバスは1路線を除き、すべてが「廃止代替バス」だ。民間バス会社が撤退した路線を県と市が補助金を出して運行させるバスのことで、赤字補填(ほ・てん)として県と市は年間1億7千万円の補助金をつぎ込む。


 中でもこの外海府の路線は赤字額が最も多く、10年度の補助額は3200万円に上った。


     ×


 ただ、代替バス全路線の搭乗率は15%に過ぎない。


 市などがアンケートをしたところ、バスを利用しない理由には「バスの本数が少ない」「家からバス停まで距離があって歩くのが面倒」といった回答が多かったという。


 市総合政策課の担当者は「路線廃止は考えていないが、赤字を税金で補う形がいいというわけではない」。利用希望の多い時間に増便したり、病院まで直通のコースをつくったりすることを検討しているほか、乗合タクシーを運行できないかも考えている。


     ×


 高齢化は「足の確保」だけでなく、店を営む人にも押し寄せる。結果、それまで地域にあった店が閉まり、日常の買い物に難儀する「買い物弱者」の問題が深刻になっている。


 市民団体「相川くらしと福祉のネットワーク」は、市や社会福祉協議会などが運行する通学・福祉バスを、買い物に出かける人も活用できるようにすべきだ、と提案している。市は宅配サービスをしている店を紹介するチラシを各戸に配布するなど、やっと対策に本腰を入れ始めた。


 佐渡で高齢者の生活事情を研究する木戸利秋・日本福祉大教授は「高齢者が暮らしていくためには公共交通の確保は欠かせない。佐渡で自動車の所有率が高いのは、行政が真剣に対策に取り組んでいない証拠だ。公共交通を守る姿勢を明確にしないと、将来はさらに厳しい状況になる」と指摘している。


     ◇


 佐渡市長選と同市議選が4月1日に告示、8日に投開票される。市長選では、引退する高野宏一郎市長に代わる新たなリーダーを選ぶことになるが、高齢化や経済の衰退に直面し、疲弊する佐渡島の問題をどう解決し、次の世代につなげていくのか。この島の現状を追った。(この連載は川崎友水が担当します)


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