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東海・北陸 地方議会・首長,政治・選挙スレ

2997チバQ:2012/03/20(火) 19:11:00
http://sankei.jp.msn.com/science/news/120318/scn12031821530001-n1.htm
【大飯原発防災訓練】
安心か経済か、再稼働に揺れる町をルポ
2012.3.18 21:49 (1/3ページ)

大飯原発の防災訓練で陣頭指揮をとる関西電力の八木誠社長=18日、福井県美浜町(伊豆丸亮撮影)
 再稼働に向けたプロセスが大詰めを迎えた関西電力大飯原発3、4号機。「政治判断」のカギを握るのは立地自治体の意向だ。長年関西圏の電力需要を支えつつ、その恩恵も享受してきた福井県おおい町でも、福島第1原発事故以降は住民に不安が広がる。だが、簡単に縁が切れないほど、原発が地元に根ざしているのも事実。再稼働に揺れる町を歩いた。

(蕎麦谷里志、秋山紀浩)


巨大施設


 町の海岸線に沿って走る国道27号。道路脇に目をやると次々と巨大な施設が視界に飛び込んでくる。

 リゾートホテル「ホテルうみんぴあ」、大型児童館「こども家族館」、スポーツ施設「プレーパーク大飯」…。原発立地の見返りで得た多額の交付金により、人口約9千人の町とは思えない景観が形成されていた。

 「ハコモノとの批判も多いが、先行投資なんです。交付金がもらえるうちに、原発がなくても人が集まる魅力ある町にしないといけない」。町の担当者はそう説明する。

 “原発の町”になる前、町は財政再建団体だった。過疎地域にも指定されたが、昭和54年に原発が立地してからは一変する。今でも町の歳入の約5割が原発関連だ。雇用も生まれ、約400人が原発で働くほか、民宿や飲食店なども恩恵を享受している。


思い複雑


 しかし、福島の事故で町にも動揺が広がった。

 「再稼働には反対。小さな子供もいるし…怖い」

 3歳と1歳の娘を持つ主婦(36)はそう話す。幼いときから町には原発があった。でも、「特に気にはしていなかった」。あの事故までは…。

 この主婦のように明確に反対を口にするのは少数派だ。小さな町では、自分が原発に携わっていなくても、隣近所や知人など誰かが関係を持っている。

 県外で働く男性会社員(53)も、おい(20)が2年前に関電の下請け企業に就職した。「全国の人と同じように、私もあの事故を見て怖いと感じ、再稼働に反対と思った。でも、おいを思うと言葉にはできない」

 「立ち位置が違えば賛成にも反対にもなる。雇用、経済を考えると原発あっての町だった。そう思うと再稼働してもらわないと…」。思いは複雑だ。


進む対策


 そんな町で18日に行われた大飯原発の訓練は、「福島と同じ事故は起こさない」という関電の強いメッセージが込められた内容となった。

 《津波に襲われ、全電源を喪失。原子炉の冷却ができなくなった》

 訓練の想定は福島第1原発事故そのものだ。

 ゴー。「電源喪失」から約20分後、敷地内に轟音(ごうおん)が響く。空冷式の非常用発電装置が稼働した音だ。早くも電源が復旧する。ディーゼル駆動のため、装置の排気筒からは勢いよく黒い煙が吹き出た。

 同じころ、津波によって運ばれたがれきの撤去を行うための重機が出動。原子炉冷却のため、海水をくみ上げる非常用ポンプにはホースが接続された。

 いずれも福島の事故を反省に新設した安全対策だ。今後も関電は防波堤のかさ上げや原子炉建屋の扉の水密化など、安全対策を強化していく。万全の対策は町民共通の願いでもある。

 「安全性を高め、再稼働してもらうしかない」。町民を取材し、たびたび返ってきた答えだ。「ホテルうみんぴあ」のすぐそばに住む男性会社員(50)は巨大施設を見上げ、つぶやいた。「この町が築いてきたものが、無駄だとは思いたくない」


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