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東海・北陸 地方議会・首長,政治・選挙スレ

2538チバQ:2011/04/16(土) 17:37:07
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110416-00000263-mailo-l18
原発震災と敦賀:’11市長・市議選/下 不安高まる「もんじゅ」 /福井
毎日新聞 4月16日(土)15時56分配信

 ◇克服できるか「想定外」
 福島第1原発では、地震と津波で全電源を喪失、原子炉が冷却できず、炉心溶融や大規模な放射性物質漏れなどの重大事故を招いた。自衛隊のヘリや消防、放水車で水をかけて冷やす映像は、とりわけ高速増殖原型炉「もんじゅ」を抱える敦賀市民には衝撃だった。
 ナトリウムを冷却剤に使うもんじゅで、水は使えない。ナトリウムは水と触れると爆発的に反応し、約200度以上の高温時に空気に触れると発火する。敦賀市で震災後の3月29日、市民代表が議論する市原子力発電所懇談会が開かれた。吉村清委員は「水を入れてはいけないもんじゅに津波が入ったら、えらいことが起きる。安全対策はどうなっているのか」と詰め寄った。
 もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構は8日、市に安全性向上対策の実行計画を提出した。「もんじゅは全電源を喪失した場合にも冷却が可能である」と自負しての計画書だ。
 計画書は、もんじゅは海抜21メートルの高さにあって大津波を受けにくい▽冷却材のナトリウムを空気で冷やすシステムがあるため、全電源を失ってポンプが動かせなくなっても、ナトリウムが配管の中を自然循環して、ゆっくり原子炉を冷やせる、などの特長を挙げている。このため震災後の主な対策も、非常用発電機の増設や、自然循環性能の検証、使用済み燃料貯蔵設備の冷却機能強化となっている。
 これに対し、もんじゅの構造に詳しい小林圭二・元京都大原子炉実験所講師は、万一の場合のナトリウムの自然循環による原子炉冷却は「配管が健全なことが前提」と指摘する。地震や津波で配管が破断した場合、冷却できなくなるばかりか、最悪の場合、炉心暴走による原子炉崩壊が起きると警告する。
 「核燃料はプルトニウムでもあり、配管が破れたら被害は福島の比ではない。『想定外』を想定外としておいてはならないのが、福島第1原発事故の教訓だ」
  ◇  ◇
 想定外のトラブルは、既に起きている。もんじゅは昨年8月、燃料交換に使う炉内中継装置(重さ3・3トン)を原子炉容器に落とし、現在、復旧に追われている。装置のつり上げ機器の、ネジ1本の緩みという、まさしく想定外の原因だった。原子力機構が設置した調査委員会は「つり上げ機器の設計に問題がある」と指摘した。
 原子力機構は来月にも、装置を原子炉の上ぶたごと引き抜く、前例のない大規模な工事を計画している。このトラブルで「原子炉本体に損傷はない」としているが、実際に引き抜いてみないことには分からない。
  ◇  ◇
 昨年、14年半ぶりに運転再開を果たしたもんじゅは、次世代エネルギーとして国際的な注目を集め、「原子力ルネサンス」の象徴になりつつあった。原子力による人材育成や地域振興を図る、県のエネルギー研究開発拠点化計画の中心に位置づけられてもいる。だが震災後、もんじゅを視察した河瀬一治市長は「まずは福島第1原発事故の収束が第一。国としても、高速増殖炉開発をどんどん進めるというのは難しいのでは」と述べた。
 経済産業省原子力安全・保安院の森下泰・地域原子力安全統括管理官は「今後、国の原子力委員会や政府内で、原子力政策全体を見直す動きが出るかもしれない。その時は、高速増殖炉が本当に必要なのか、という議論になる」と話した。
 夢の原子炉は、格段に厳しく求められるようになった安全性の問題を乗り越えられるのだろうか。=おわり【酒造唯、柳楽未来が担当しました】

4月16日朝刊


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