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東海・北陸 地方議会・首長,政治・選挙スレ

2149チバQ:2011/03/05(土) 14:35:32
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/feature/kanazawa1291042108306_02/news/20101202-OYT8T00049.htm
多選拒絶(中)校下依存に行き詰まり

山出氏を支援する集会でガンバローを三唱し、気勢を上げる校下幹部ら(11月24日) 「誰が競ってるなんて言っとるんや」。11月25日、「(現職と新人で)伯仲しているのでは?」という記者の質問を、山出保(79)の総合選対本部長を務めた「新進石川」の宇野邦夫県議は、気色ばんで一蹴した。陣営幹部も山出優位を疑わなかった。

 実際、選挙中、各校下の公民館で開かれた集会は盛況だった。校下幹部が所属の町会にハッパをかけ、動員に精を出した。5選を果たした前回の市長選同様、市内全域から圧倒的支援を受けていると陣営の誰もが感じていた。

 市内62の小学校区ごとに組織される校下組織は、市から地域の除雪や一斉清掃を託される「行政の補完組織」だ。校下もまた、橋の修理など地元の要望を市役所に届ける。「山出さんは議員より我々の話をよく聞いてくれる」(校下幹部)。校下と蜜月の関係を作ることで、地元の議員からの反発を抑える。山出の長期政権の構図だった。

 10月に立候補を表明した新人の山野之義(48)支持に回った市議は、地元の校下の役員から「市長に盾突くのか」となじられ、次の市議選で地元の支援はないと通告された。自らの選挙で地元校下や町会の支援を受ける議員は、「山野支持」を表明した途端、圧力を受けながら市長選を戦わざるを得なかった。

     ◇

 圧勝のはずが、1300票余りの差を付けられての敗戦。ある郊外の校下幹部は、地元集会の風景を思い出していた。

 地元には、若者向けのマンションも建つが、能登や加賀、県外から移り住んできた人が多く、集会に集まるのは古くからの住民だけだった。「とにかく若い人が地元に関心を持ってくれず町会に入ってくれない。校下で支持しても、これでは票の上積みになるわけがない」と振り返った。

 金沢市の人口は10年前に比べ、郊外が2・7%増える一方、中心市街地は10%減った。「金沢独特の地縁に息苦しさを感じる若者が中心部から郊外に流出し、従来の校下組織が維持しにくくなっている」と東北大大学院の河村和徳准教授(元金沢大、政治意識論)は指摘する。

 市街地の住民の質が変わり始めたため、いつの間にか、校下を母体とした従来の動員型選挙だけでは、無党派・浮動層の得票が見込めなくなっていたのだ。県外から著名な応援弁士を呼び、街頭で支持を訴えるしかなかった山野の勝利に、山出陣営はほぞをかんだ。

 「雪国ならではの連帯が金沢の財産」と山出が語ってきた校下組織。その変化の兆しは新市長の就任で加速するのか。それ次第で金沢のまちの姿も違ったものになる。(敬称略)

(2010年12月1日 読売新聞)


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