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東海・北陸 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1293チバQ:2010/04/06(火) 19:37:36


 市庁舎近くの名城公園では、ソメイヨシノが満開だった。家康がここに築城を始めたのは1610年。街は今年「開府400年」にわく。バンクーバー五輪では浅田真央さんら地元が育てた選手が大活躍し、うたげに花を添えた。

 一方で、2月に発表された愛知県内の完全失業者(09年)は18万2000人と、県が調査を始めた83年以来、最悪。男性の失業者は前年比7割も増加した。400年前に呉服商から出発した百貨店「松坂屋」は8月、JR名古屋駅前の店を閉める。

 こんな時に市長と市議会が戦を始めていいのか。河村市長は、衆院議員を連続5期務めた民主党員。市長選でも推薦を取り付けた。ならば民主の市議に聞いてみよう。

 「河村さんは行政のトップとしては強弱が激しすぎる」と現在6期目の吉田伸五市議団長。「自分の考えがすべて正しいと思っている。言うことをきかない人は排除する。話になりませんよ」。人格攻撃とは、亀裂はかなり深い。

 「議員報酬は1割カット中だし、保険、年金、党への負担金やらで半分は天引きされる。残りで、暮らしと議員活動に交際費。市長も国会議員だったから、知っているはず。額で市民に訴えるって、ひきょうですよ」

 議員定数の半減には「行政が一方的に強くなる。市長が好き勝手に動きたいんでしょ。減税も『市民サービスを削らない』『借金は増やさない』との条件付きで決めたのに、新年度予算案では、約束がほごにされた」。それで「今回は1年限り。来年度については仕切り直す」という。

 「リコールが成立したなら市長が自前の候補を立てるというのは、反党行為ですよ。推薦の取り消しも検討しなければなりませんし、その延長線上には不信任決議だって可能性はあり得ます」。ここまで対決姿勢が強いとは。折り合いはつかないものか。

 「河村さんは理想を追うのはいいが、性急すぎます」と話すのは、ジャーナリストの大谷昭宏さんだ。「互いに意地の張り合い。暗礁に乗り上げている。改革案は逆戻り、先延ばし。これでは米軍普天間飛行場の移設問題と同じですよ。結局、市民が翻弄(ほんろう)されている」

 大谷さんは裁判員裁判制度のように、無作為で抽出した一般市民で審議会を組織し、定数や議員報酬のたたき台を作ってみては、と提案する。「恨みっこなしでね。だっていきなり半分って言われたら誰だって嫌でしょう。けりがつきませんよ。改革するなら一歩一歩少しずつ。これこそトヨタ方式だと思います」

 なるほど、そういう妙案もあるのだろう。だが「給料が高いから議員が職業、稼業に化けている。何期も続けて市民の目線から遠ざかる。市議会が市民の意見の縮図でなくなっとる」が河村市長の持論。「夢 あきらめない」が信条だ。すんなり矛を収めるとはみられていない。

 それにしても市長の人気は高い。自転車で街頭演説に繰り出した3月末には、取り囲んだ支持者らが「頑張って」。女子高生は携帯電話のカメラで次々記念撮影をねだってくる。「おう未来の有権者。減税やめて得するのは誰? 役人ですよ。無駄な金を使えるから」。握手攻めにあって上機嫌である。

 だが、どこか迫力がないと感じるのは気のせいか。昨年に会った時のオーラのような雰囲気がないのだ。「河村さん、疲れてるみたいだね」。市長の個人事務所近くにある焼き肉店の女性経営者(70)も心配そうだ。「4、5日前にふらっと来たら、まゆ毛に白髪あったもの」。サムゲタン(鶏や朝鮮ニンジンのスープ)を出したら2杯も飲んで「元気がでたわ」と帰っていったという。市長の掲げる「庶民革命」はどこへ向かうのか。キムチと一緒に流し込んだホッピーが、やけに苦かった。

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