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中国・四国 地方議会・首長,政治・選挙スレ

493チバQ:2009/10/31(土) 00:33:37
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20091029ddlk35010372000c.html
県都は今:山口市長選/上 観光 見えない合併効果 /山口
 ◇温泉体験館に財政難の壁
 「4年前に合併したはずだが……」。4月に旅行会社からの出向で、山口市が出資する財団法人「山口観光コンベンション協会」の常務に着任した鈴木克彦さん(54)は、観光事業の管轄エリアを聞き、耳を疑った。

 小郡、秋穂、阿知須、徳地の4町が旧山口市と合併したのは05年。なのに、管轄地域は「旧山口市」に限定されていた。調べると、小郡、阿知須に観光協会は元々なかったが、残り2町の観光協会は独自に存続し、コンベンション協会に加盟すらしていなかった。「名所は増えたのに、スクラムを組んだ売り込みができていない」

 鈴木さんは、来年1月に市とリンゴの産地・阿東町との合併協議が進む中、これを機に広域観光の連絡協議会を立ち上げようと計画。湯田温泉を軸に、車エビの養殖で有名な秋穂や、山村体験公園「重源(ちょうげん)の郷(さと)」がある徳地などとの連携を−−と構想を広げている。

  ◇   ◇

 だが、軸と期待される湯田温泉も苦戦が続く。約600年の伝統があり、約30軒のホテル・旅館が並ぶ温泉街だが、宿泊客数は01年の年間約68万人に比べ、08年は約58万人と10万人も減少した。

 「合併効果は見えない。九州新幹線(博多−鹿児島中央間、11年3月開業予定)の開通で、東からの客足が県自体、素通りになるかもしれない」

 湯田温泉旅館協同組合理事長の宮川力さん(68)は危機感を募らせる。起死回生策として旅館業者や町内会でつくる「湯田温泉まちづくり協議会」は6月、市に対し、地元に「温泉体験館」の建設を提言した。2階建て施設に足湯や湯煙発生装置、ギャラリーを盛り込んだ。事業費8400万円で市が建設し、民間でつくる指定管理者が市から委託費を受けて運営する「公設公営」方式を求めた。

 しかし、市側はこの方式に難色を示した。今月8日、協議会に示した代案には温泉体験館は消え、足湯や観光案内板を設置した簡易な屋外施設になっていた。担当の児玉達哉・市企画経営課長は「採算性を考えると、市の公営でやれるかどうか、調整が必要だ」と歯切れは悪い。宮川さんは「『沸かし湯じゃないの?』と疑うお客もいる。ちゃんと温泉を紹介するシンボル的な公益施設が必要」と要望を続ける意向だ。

 合併で、市の一般会計予算規模(09年度当初約671億円)は旧市の1・5倍に増えた。一方、借金である市債残高(特別会計含む)も1296億円=昨年度末=に上り、住民が願う活性化策を打つにも財政的な限界が立ちふさがる。

 市総合計画(期間・08〜17年度)では、市内の年間観光客数を06年327万人、12年330万人、17年は350万人と右肩上がりの目標を掲げる。だが、事業項目には「観光資源の充実」「観光情報の発信」などと抽象的な言葉が並ぶ。合併効果を生かそうとする具体策は乏しい印象だ。限られた財源の中、官民共同の知恵を絞る総合力が問われている。

   ◇  ◇

 山口市長選は11月1日告示、8日に投開票される。県都が抱える課題を探った。

〔山口版〕


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