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近畿 地方議会・首長,政治・選挙スレ

969チバQ:2010/07/23(金) 23:47:51
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20100722ddlk30010289000c.html
県都の現場から:’10和歌山市長選を前に/中 防災 /和歌山
 ◇後手に回る浸水対策、財政の限界で苦心
 降り続いた大雨で庭が浸水し、くるぶしの高さまで水につかった。「なんでうちの前の用水路ばっかり」。7月15日夕、和歌山市北部の有功地区に住む女性(42)は、前日の雨で倒れた植木鉢を直しながらつぶやいた。昨年の豪雨が脳裏をよぎる。

 09年11月11日未明に市内を襲った豪雨は、観測史上最高の最大時間降水量119・5ミリを記録。床上613戸、床下1768戸の浸水被害をもたらし、女性の父親(当時68歳)は自宅前のあふれた用水路に転落、亡くなった。

 地区に30年以上住む楠本活郎さん(74)は「傾斜のある山手から雨水が集まって鉄砲水になる」と説明する。市は96年から浸水対策を開始。地区の用水路のうち、女性宅のやや下流にある県道交差部分を09年3〜11月に整備、来年8月からは下流でポンプ場が稼働する。

 しかし女性は「工事後、水が昔より早くあふれるようになった」と感じている。県道拡幅とともに施工された整備で、用水路には約6メートルにわたってふたがされた。氾濫(はんらん)個所はかつて県道交差部分だったが、上流の女性宅周辺に移ったという。市下水道建設課は「ふたのためあふれる場所が変わったのは事実だ。下流のポンプ場などが未整備のため水の流れはまだよくなっていないが、そもそも昨年の豪雨は異例だった」と説明する。市は今年3月、用水路とわきの道路の間に転落を防ぐ防護さくを設置したが、楠本さんは「遅きに失した。犠牲がなければ行政は動けないのか」と憤る。

 しかし、ポンプ場が可動しても対応できるのは1時間50ミリの雨。市のまとめでは、09年豪雨で42地区のうち36地区で床上・床下浸水があった。同課は「対策は全市的課題だが、ハード整備には財政的な限界がある」とし、市総合防災課も「09年豪雨のような100年に1度の災害では、意識の向上などで対応を図るしかない」と説明する。

 過去何度も水があふれた有功地区の用水路。女性の父親はかつて、流される女児を救ったこともあった。緑色のカッパ姿で見つかったあの日、玄関先には懐中電灯が落ちていた。女性は「雨が降ったら外でなく2階に避難する。でも、安心してここで暮らしていくために、やはりあふれない用水路にしてほしい」と訴える。【藤顕一郎】


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