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近畿 地方議会・首長,政治・選挙スレ

507チバQ:2009/10/13(火) 23:47:51
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 3日前の9月28日、朝一番の飛行機で上京した矢田は、首相官邸に官房長官平野博文(60)を訪ねた。表向きは、指定都市市長会長としての政府要望。しかし、話題はすぐに有利とみられた現職が新人に大敗した前日の堺市長選へと移った。

  「対応が中途半端になってしまった」

  大阪選出の衆院議員で、民主府連代表を務める平野は自民、公明が推薦する現職を民主が支援したことを悔やんだ。知事選や政令市長選での相乗り原則禁止を打ち出す民主。当選した新人を支援した大阪府知事橋下徹(40)ら「首長連合」はその点を突き、「政党のなれ合い」「談合」と厳しく批判、民主支持層を含む多くの有権者を動かした。

  過去2回と実質同様の枠組みで政党支援を期待する矢田にとっても、同じ3選を目指した現職の落選はショックだった。

  そんな矢田に平野が強い口調で迫った。

  「(堺での対応を)わたしもつくづく反省している。(相乗りは)だめですよ市長。覚悟を決めてください」

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 東京で1泊する予定を急きょ変更、神戸にとんぼ返りした矢田は翌29日朝、登庁すると副市長の梶本日出夫(67)を市長室に呼び入れ、ひと晩考えた末に下した決断を告げた。

  「民主の単独推薦を受けようと思う。自民、公明には選挙協力を求めない」

  矢田が置かれる現状を考えると、梶本にもそれが最善の判断と思えた。

  9月初めに出した民主への推薦要請は、同党の相乗り禁止の原則がネックとなって“たなざらし”の状態。その民主には、ウェブ制作会社の無所属新人樫野孝人(46)も推薦を要請していた。助役出身の市長が60年間も続く「役人主導」の転換を掲げる樫野は、衆院選前から代表の鳩山由紀夫(62)ら民主幹部と接触、首長連合にも接近し支援を求めていた。これまでになく危機感を募らせる矢田に選択の余地はなかった。

 民主単独推薦を受け入れるという決断を下した矢田は、側近らに続いて市会の民主、自民、公明3会派の代表を集め、その経緯を説明した。

  既に矢田と一緒に街頭に立ち、応援演説もしていた自公会派の代表は「支援は受けられない」という突然の申し出に戸惑い、そして憤りを隠さなかった。

  「これでは党員も支援者もまったく動かせなくなる」「本当にそれでいいのか」。繰り返し翻意を促したが、矢田の決意は揺らがなかった。

  同じ日の午後、民主党本部(東京)の幹事長室には、兵庫4区選出の衆院議員高橋昭一(45)の姿があった。前日、地元議員として矢田に付き添い、「(推薦を出すよう)小沢幹事長を説得する」と約束していた高橋は、小沢に市長選の情勢を説明。矢田推薦を願い出た。

  8月の衆院選で初当選した高橋だが、国政に挑み始めたころから、小沢が主宰する勉強会に参加。小沢が期待を寄せる若手議員の一人だ。

  小沢は続いて幹事長室を訪れた兵庫県連代表の参院議員辻泰弘(53)に、目の前で矢田に電話をかけさせた。

  「自公との相乗りを断ち切れますか」

  矢田の覚悟と政権与党民主への忠節を確かめる「踏み絵」のように。堺ショックから2日。矢田陣営の態勢は固まった。=敬称略

(2009/10/07)


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