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近畿 地方議会・首長,政治・選挙スレ

4183チバQ:2015/04/01(水) 19:47:04
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150331ddlk28010503000c.html
1増1減の現場から:神戸市議選に寄せて/上 人口流出続く須磨ニュータウン 若年層が住み良いまちへ /兵庫
毎日新聞 2015年03月31日 地方版

 「昔はもっとにぎやかで、人通りも多かった」。神戸市須磨区の高倉台団地の中心部にある喫茶店や肉店、スーパーが軒を連ねる小さな商店街で、地区の連合自治会会長の加納順市さん(68)は振り返った。1980年に1万1000人を超えた団地の人口は現在、ピーク時の7割にまで減っている。

 高倉台団地は1960年代、市民の住宅確保のために市の主導で開発が進んだ「須磨ニュータウン」の一つだ。六つの団地の計895ヘクタールに計11万3000人が住む計画。学校などの公的なインフラも備えた新しい「まち」には高度成長期、20〜40代の働き盛りが世帯主の家族らが大量に移り住んだ。

 須磨区は神戸市の九つある区のうちで唯一、昨年5月に「日本創成会議・人口減少問題検討分科会」(座長・増田寛也元総務相)が発表した2040年の人口推計で「人口消滅可能性都市」と指摘された。

 市の人口動態調査によると、須磨区は長田区と並び、95年の阪神大震災以降、人口が減り続けている。長田区と異なり、転入、転出に伴う社会動態の変化で減少が大きく、特にニュータウンがある北須磨は一度も増加に転じていない。「消滅可能性」の背景には、大規模開発されたニュータウンからの若年層の流出があるとみられる。

 高倉台の住民が須磨区役所などと取り組んだ調査によると、73年の「まちびらき」以降人口は増え続けたが、80年(1万1000人)を境に減少傾向に転じ、2010年は7521人となった。その一方で世帯数は現在まで、3300世帯前後と、横ばい状態だ。

 「子供世代が、出て行っては帰って来ない。それが、減少の原因でしょう」と加納さんは指摘する。同じくらいの世代が一度に、大量に移り住んでできたまち。似たような家族構成を持つ世帯が多い中、人口の流出も一気に進んだ。

 若年層の流出は、まちの高齢化に直結した。高倉台団地では、65歳以上が35%、55歳以上では半数が占める。「中層」と呼ばれる5階建ての集合住宅にはエレベーターがない。昨年は1週間のうち、2人の高齢者が行方不明になることもあった。「誰が誰を助けるのか。それが課題です」と加納さんは話す。

 明るい兆しは、高倉台で生まれ育った「2世世代」が最近になって「Uターン」し始めたことだ。

 まちびらきから高倉台に住み、子ども会活動に関わっている猪熊修さん(67)によると、地域のお祭りや運動会を通じ、子供たちを子ども会に入れたいという家族が増えているという。猪熊さんは、「運動会やお祭りはずっと続けてきている。そこがきっかけになって、コミュニティに参加する人もいる。間口を作っていくことが大事だ」と話す。

 住民らは昨年、区役所などと協力し、「高倉台の明日を考える会」を設立した。これまで2回にわたり話し合いを持ち、まちの課題や将来像について意見を交した。参加者には、「Uターン」してきた30〜40代の住民の姿もあった。

 「できることから始めたい」と話す加納さん。「高倉台は緑が多い、魅力あるまち。話し合い、良いまちを目指すことで、必ず若者は帰ってくる」と力を込める。

    ◇

 神戸市議選が4月3日、告示される。定数は今回から人口流入が続く中央区で1増え、流出が止まらない須磨区で1減る。一極集中と人口減少の両方に直面する神戸市の現状を取材した。【神足俊輔】

〔神戸版〕


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