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近畿 地方議会・首長,政治・選挙スレ

3386チバQ:2014/01/18(土) 13:59:35
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hyogo/feature/kobe1383143535915_02/news/20131031-OYT8T01419.htm

激戦の果て 2013神戸市長選

<下>独自カラー打ち出せるか
「街の『にぎわいづくり』とか、『福祉の充実』とか当たり前でしょ。財源や具体的な中身が全く何もない」

 神戸市長選で接戦の末、当選した前副市長・久元喜造(ひさもときぞう)が選挙戦で掲げた公約。具体性を欠いているとして、経営コンサルティング会社社長の樫野孝人(たかひと)陣営から、格好の攻撃材料になった。樫野支持に回って、自民党から除名された市議の平野章三(65)は、街頭や集会で何度もそうまくし立てた。

 市役所記者クラブで10月3日にあった追加の公約発表。ここでも同様のことがあった。「公費がどれくらいかかるか、今は示せない」「官民共同でビジョンを作る」――。選挙戦で争点にもなった市街地活性化策として挙がったJR三ノ宮駅周辺の再開発。久元の公約集では「三宮駅周辺の回遊性の向上を図るため新たな回遊拠点を整備する」とする一方、具体案の説明については歯切れが悪かった。

 総務官僚として自治行政局長まで務め、地方自治、地方財政、選挙などに精通する。東京・霞が関から神戸に戻り、副市長に就任したのは昨年11月。市の幹部職員は「古里に帰って1年にも満たない中で、具体策を描くのは難しい。無責任なことを言わないのが久元さんの長所だ」と擁護。「人の話をよく聴く人。今までと大きく方針が変わらない分、安心して仕事できる」と期待する。

 経歴を見ても「行政マン」としての能力は申し分ない。副市長時代は「何を説明してもすぐに理解し、矢継ぎ早に問題点を指摘する。頭の回転が抜群に速い」と複数の職員が口をそろえる。ただ、自民、民主、公明3党の推薦を受けて、閣僚や政党幹部が何人も来援して当選した久元に、「独自カラー」を打ち出して市政運営ができるかという疑問が残る。

 8年ぶりに復活した「相乗り」について、久元は以前、こう反論していた。「国政と地方は違う。相乗りの何が悪いのかわからない。安定した支持基盤は、安定した市政運営を進める上で大事だ」



 今後、来年度予算の編成が本格化する。多額の赤字を抱える外郭団体の財政をどう健全化していくか。造成費用に約2300億円を要した神戸空港の空港島をいかに売却して活性化させるか。空港利用者はどのように増やすべきかなど、市政の課題は待ったなしだ。

 選挙を中心的に支えた自民党のあるベテラン市議は「政党の支援なしでは、接戦を勝ちきることはできなかった。言うべきことは言わせてもらう」と釘を刺す。庁内では「与党議員は『俺たちが勝たせてやった』という意識があるはず。無理な要望が出ないか心配だ」との声も聞かれた。

 投票率は36・55%で、久元が獲得した16万1889票は、有権者全体の13%に過ぎない。

 神戸大法学部の品田裕教授(選挙制度論)は「久元さんは有権者の過半数の信任を得た訳ではなく、他の候補に投票した有権者の声も無視できないはず。一つずつ課題を解決していくには、奇策ではなく、地道に市民の声を十分聞くという正統派の市政運営が求められる」と話す。

 久元が尊敬する人として繰り返し名を挙げる人物がいる。市出身で、戦前最後の沖縄県知事として知られる島田叡(あきら)だ。県民の疎開先や食料調達などに奔走した。久元は理由をこう説明した。「身をなげうってでも地域住民に尽くすという思いは、受け継いでいきたい」。その言葉から新市長の覚悟を見極めていきたい。(敬称略)

(この連載は藤基泰寛、畑中俊が担当しました)

(2013年11月1日 読売新聞)


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