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近畿 地方議会・首長,政治・選挙スレ

2148チバQ:2012/02/02(木) 00:08:37
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120131-00000118-mailo-l26
現場発2012:京都市長選・市の課題/3 伝統産業 西陣職人、生活ぎりぎり /京都
毎日新聞 1月31日(火)12時11分配信

 ◇行政の対策と温度差
 「パタン、パタン、パタン、パタン」−。京都市上京区の静かな製織工房に手機(てばた)織り機の規則正しい音が響く。職人の谷川敏昭さん(68)=北区=が一心に両手を動かしている。「昔は朝早くから夜遅くまで、機の音が途切れることがないほど街全体に活気があったが、今はすっかり変わってしまった」と寂しそうに話す。
 全国にその名を知られる「西陣」。平安時代、ここに高級織物をつくる業者が集まって「まち」を作ったのが、西陣織の始まりとされる。熊本県出身の谷川さんは、高度成長期真っただ中の1959年、集団就職で伝統職人の世界に飛び込んだ。
 中卒が「金の卵」と言われ、働き手として重宝された時代。谷川さんの元にも次々と仕事が舞い込み、20年前、出来高制の月給は、同年代の標準をはるかに上回る約40万円にもなった。
 しかし、その後、生活様式の西洋化などで西陣織の需要は減少の一途をたどる。さらに、海外から安い人件費の製品が流入し、価格競争も激化。現在は長引く不景気が追い打ちを掛ける。50年のキャリアを持つ谷川さんの現在の月給は、約10万〜15万円。年金と合わせて、家族4人が何とか生活している。
   ■  ■
 市統計によると、西陣織の出荷額のピークは1983年度の1807億円で、当時、従業員は1万4250人いた。しかし2008年度は9分の1の201億円。従業員数も6分の1弱の2256人に激減している。
 市は危機的状況にある伝統産業を守ろうと05年10月に「市伝統産業活性化推進条例」を施行。さらに06年度には市場の開拓▽基盤強化、円滑な流通の促進▽価値・魅力の発信▽独自の伝統文化継承と文化の創造−などを基本とした「市伝統産業活性化推進計画」を策定し、PRやイベントなどに取り組んでいる。
 だが、行政と伝統産業の現場では温度差がある。「売れていないことが問題」とする市は、市場拡大を対策のメーンにすえ、国内外でのPR事業を重視する。若手職人向けの後継者育成資金制度もあるのだが、西陣織職人への最近数年間の支給実績は年1人ずつにとどまっている。「伝統を守るには、モノのPRをして販路を拡大させないことにはどうしようもない」と主張する。
 他方、職人たちの求めているのは「労働環境の安定」だ。生活は窮状を極める。全西陣織労働組合の松下嵩執行委員長によると、現在50人いる組合員はほとんどが年金生活者で、半数近くは仕事もない状態が続いている。自分の子供に後を継がすなど考えられず、若手もアルバイトと兼業して食いつないでいるのが現実なのだ。
 「魅力のない職場には、若い人も集まらない」。仕事を失った職人仲間が次々と去っていくのを見送ってきた谷川さん。「体力の限界。70になれば辞めるつもり」と手を休めることなく、淡々と語った。【入江直樹】=つづく

1月31日朝刊


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