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人権・差別・同和問題
103
:
名無しさん
:2015/02/08(日) 17:47:56
>>102
「下から目線のプロ素人」の原理
そういえば数年前、バカッター問題が流行しました。社会的に問題視される行動をTwitter上にアップした者が、次々と見つかって非難された出来事です。プライベートで店に来た有名人カップルの実名を公開して問題となるケースもあったように、違法性の有無はそこでは関係なかったのです。
今回の安田氏の記事を私が支持するのは、ヨーゲン氏がこれまで悪辣な言説をTwitterなどで大量に発信してきたからです。彼が一般人であるかどうかは、そこでは関係ありません。一般人であろうがなかろうが、悪辣な言動には問題があるのです。
それにしても、「一般人であれば、ネットでの発信が(法に抵触しないかぎりは)糾弾されない」といった素朴な構図は、なぜ一定の支持を得るのでしょうか。私が奇妙に思うのは、この点にあります。
おそらくそうした混乱は、「マスコミ対一般人」という旧来的な対立構図をそのままネットメディアに持ち込んでいるために生じているのでしょう。それが極めて転倒した発想であることについては既に触れました。加えて言えば、その構図は「強者と弱者」と解釈されており、批判する者はたいてい自らを弱者側に置いています。そして、弱者の構えを取りながら、ネット上で、ネット記事を発表した安田浩一氏を批判します。果たして、安田氏を批判できる環境にいるこの批判者は、本当に弱者なのでしょうか。
そこには、たしかに「商業ウェブマガジン/一個人のTwitter」という非対称性はあります。しかし、煎じ詰めればそれは能力の多寡に辿り着きます。能力があるからこそ安田氏は影響力のある『現代ビジネス』に記事を執筆でき、能力がない者がTwitterで安田氏を批判しているのです。つまり、そこにあるのは「影響力のある記事を書ける者/書けない者」という能力的な差異なのです。
そういえば、このYahoo!ニュース個人も影響力の強いネットメディアですが、この中には肩書きを「ブロガー」とする一般の方も存在します。彼らは能力があるからこそ、ここで書くことを許されているのです。プロ/アマチュア、マスコミ/ミニコミ――こうした境界を取り払ってきたのがネットなのです。ネットがそうした可能性に満ちた世界であることは、さらに説明するほどのこともないでしょう。結局、自らを弱者として規定した者が、そこに安住する自らの無能さをマスコミ批判にすり替えているように見えるのです。
私はそうしたタイプのひとびとを「下から目線のプロ素人」と呼んでいます。ネットというフラットな場にも関わらず、そこに旧来型の「マスコミ対一般人」という非対称の構図を持ち込んでいます。彼らは平坦な場にしゃがんで、相手を「お前は上から目線だ」と批判しているだけなのです。
実は、それは在特会やヨーゲン氏にも見られる姿勢でもあります。彼らに共通するのは、強い被害妄想を軸とした自らの弱者規定です。在特会が、被害妄想によって構築された架空の「在日特権」を批判(ヘイトスピーチ)の根拠とするように、彼らは常に自らが被害者であり、弱者であることを主張します。そして、その「下から目線」から大量の石礫を投げつけるのです。
この構図は、大なり小なりネット上ではしばしば見受けられます。映画をこき下ろすことに情熱を燃やす映画批評ブログ主、学者や言論人の揚げ足取りに情熱を燃やす俗流の若者研究家等々、彼らは「下から目線」であることが安全地帯かのように振舞っています。彼らにも見受けられるのが、無意識的に非対称的な差異を前提的に設定していることです。
以上を踏まえれば、安田浩一氏の記事やこれまでの仕事が、個別のヘイトスピーチの問題のみならず、現在の日本社会に通底する重大な問題を取り上げていることがよくわかるはずです。「下から目線のプロ素人」たちは、妄想的とも言える強い被害者(弱者)意識を抱いています。そうしたひとびとは、決して少ないとは言えません。
彼らはそうした不安定な精神状況に追いやられ、弱者の立場から決して脱出しようとしないからこそ弱者なのです。これはトートロジーではありません。弱者の地位に安住するのは、それが(彼らの想定する)強者に対抗する術だと捉えられているからです。彼らは弱者を気取った強者などでは決してなく、弱者を気取るがゆえに真の弱者に堕したひとたちなのです。
このとき我々が考え続けなければならないのは、彼らにそうさせている根本的な要因はなにか、ということです。それを根治しないかぎり、「下から目線のプロ素人」はこれからも生まれ続けてくるのです。
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