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仙台・宮城・陸奥

929荷主研究者:2010/11/21(日) 12:18:18
>>928 続き

◎マイナス14㍍の新岸壁1バース事業化へ

 雷神ふ頭をモータープールとして特化する一方、中野地区の荷役作業のすみ分けを図り、大型化するバルク貨物船への対応として計画されているのが、仙台港区港口部の高松作業船船溜を埋め立て、中野地区最大水深となる5万5、000㌧級バルク貨物船が接岸できるマイナス14㍍、280㍍岸壁1バースを備えた6㌶の新ふ頭整備。

 岸壁を整備する東北地方整備局、ふ頭用地を担当する宮城県では、10年度の事業化を求めていたが、昨年、民主党に政権交代し、新政府の公共事業の新規事業抑制から見送られた。同局と宮城県では、11年度新規事業に採択されるよう再度要望。その結果、国土交通省が来年度政府予算要望の新規要望事業に盛り込んだことから、順調に進めば来年度、整備着手される見込みだ。

 計画では、11年度は埋め立て申請を宮城県知事に提出するとともに、岸壁の詳細設計などを実施。埋め立て申請は審査や手続き等に約1年かかるため、工事は早くとも11年度後半となる見込みで、手続きが整い次第、国直轄工事により船溜前防波堤を撤去し、ここにマイナス14㍍、280㍍岸壁1バースを築造する。宮城県は東側の護岸と6㌶の埋め立てを担当し、護岸部分については隣接する高松ふ頭(マイナス12㍍岸壁)との連続性を考慮して、将来的に岸壁とすることも可能な護岸設計を行う予定。埋め立てについては新岸壁の深度に合わせて前面の泊地・航路を浚渫するため、この土砂などを用いて実施し、14年度の完成を目指している。

 このほか仙台港区では、増加する国際コンテナ貨物に対応して、宮城県施工により高砂コンテナターミナルで6㌶のふ頭用地を造成中。現在、埋め立てを完了したところで、今後は道路の切り替え工事を年度内いっぱいで実施。来年度はフェンスの張り替えなどを行い、舗装は12年度を予定。その後、新貨物ヤードの暫定供用を図りながら、管理棟の移設や諸施設の再配置を進め、全体完成は14年度を予定している。

◎直轄による雲雀野地区の整備継続を要望

 塩釜港区では、主力のマイナス7・5㍍岸壁に合わせて、直轄事業で06年度から航路の浚渫に取り組んでいる。今年度からは馬放島を過ぎた外港地区に工区を進めてきたところで、12年度の完了を目指している。

 また、県施工関係では、造船所跡地の約3・1㌶の緑地整備と、新町川河口部分の水門を含めた高潮対策の防潮堤工事を進めており、15年度の完了を目指している。

 今後の計画では、マリンゲート前の観光船桟橋(離島関係の耐震化桟橋を含む)整備を5ヵ年で整備する予定。また、貞山地区に海上保安庁の巡視船を停泊するなど防災拠点となるマイナス9㍍の耐震岸壁を備えた約2㌶のふ頭用地を計画しているが、既設の港湾施設の多くが老朽化してきており、現況調査を実施中で、これらの結果なども踏まえ再編整備を図っていく考えだ。

 重要港湾・石巻港については、現在、国直轄で12年度完了を目指して南防波堤仙台側110㍍、宮城県施工で16年度完了を目標に西防波堤100㍍の整備を実施中。一方、石巻港の主要産業である製紙会社や飼料会社などの立地、施設拡張などを想定した雲雀野地区の新港整備は、先般、国交省の「新規の直轄港湾整備事業の着手対象とする港湾」から石巻港が外れたため、同地区で計画されている国直轄によるマイナス14㍍岸壁、耐震強化を図った12㍍岸壁などが困難な状況となっている。

 船舶の大型化への対応をはじめ、石巻港の発展を図る上で欠くことのできない施設だけに、宮城県では石巻港の整備を“仙台塩釜港との一体”整備として、これらの施設整備が実施されるよう国交省に要望中だ。

2010/11/11付1面に掲載


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