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仙台・宮城・陸奥
2389
:
荷主研究者
:2015/12/19(土) 20:50:13
http://www.kensetsu-sinbun.co.jp/menu/Daily_kensetsu_jyouhou.htm
2015/12/02 建設新聞
仙台市地下鉄東西線沿線のまちづくり(上)
仙台駅東西で民間開発大規模開発が本格化 仙台駅、宮城野通駅にJRホテルやヨドバシ新館など
《仙台市の東西を13駅でつなぐ地下鉄東西線がいよいよ12月6日に開業する。すでに仙台駅の東口、西口地区では一昨年から民間投資が活発化しており、2013年に着工したJR東日本の新ビルやファッションビル・パルコの新館は来春から夏の完成を目指しているほか、来年にはヨドバシカメラの新館も建設に入る。加えて仙台駅西口では新たな商業開発やホテル用地を物色する動きも浮上している。このほか、オリックスが六丁の目駅周辺の区画整理で計画中の複合商業施設は施工業者が内定し着工準備も整いつつある。仙台市も新交通軸の経済効果をさらに波及させるため東西線沿線の容積率を緩和し、民間の住宅開発などの投資を喚起する考えだ。東西線新駅周辺の新たな街づくりを追ってみた。※全3回。2回目以降は宮城県に掲載予定。》
1日平均8500人が利用する仙台駅。2008年のリーマンショックや東日本大震災で一時、駅周辺の開発の動きが止まっていたが、一昨年からようやく活発化し始めている。
07年に仙台市青葉区中央1丁目の仙台駅西口で旧仙台ホテル跡地を購入し、周辺を含めた再開発を計画しているオリックス不動産は、同跡地の当面の利活用として複合店舗「エデン」を開業している。ことし3月には復興需要による建築費や人件費の高騰を理由に、当初計画していた再開発を延期し入居テナントの営業も延長している。
このため、再開発実現のスケジュールは流動的だが、隣接する商業ビル複数棟を含めた開発も見込まれており、実現すれば久々に大規模開発が具体化する可能性もある。また、周辺では再開発に係る入居テナントの受け皿となる商業ビルの建設計画も動きだしているといわれ、注目が集まっている。
青葉区中央1丁目にあるさくら野百貨店仙台店の北側に隣接する仙台東洋ビルの再開発は、ことし8月に計画を断念したものの、新たに商業施設の計画が浮上している。現在の仙台東洋ビルは合同会社グリーンファイル(東京都港区)が来年4月までの工期で解体作業を行っており、こちらの開発にも目が離せない状況だ。
仙台駅西口開発の目玉として長年、注目されていた中央南地区の再開発はエンタツパーキングやイービーンズ、プレイビル、東北電力などの広大な土地を一体的に開発するビックプロジェクトだったが、07年に地権者の一部が再開発組合から脱退し計画が頓挫。
14年には土地所有者の日本通運がファッションビルのパルコと賃貸借契約し、現在は延べ2万4000㎡の新館を建設中で、16年7月のオープンを目指している。また、再開発用地のうち、東西線仙台駅の西1出入口周辺の約1500㎡は大阪の電子応用機器の企画・開発などを行う企業が取得しており、今後の利活用にも注目が集まっているほか、仙台市内の老舗ホテルが仙台駅周辺で出店用地を物色中とも聞く。
一方、東口開発では老朽化した東西自由通路の拡幅に合わせJR東日本が仙台ターミナルビルの建設を進めている。規模は南棟・北棟を合わせ延べ4万3000㎡で内部には東北地方初出店となる東急ハンズ仙台店が入居する。さらにJR東日本は同ビルの作業所として使用している敷地内に、客室数280室、延べ約1万4000㎡のホテル棟や2万5000㎡の業務棟を計画。すでに鉄建・大林組JVの施工で着工しており、17年4月の全体完成を目指している。
また、仙台駅東口ではヨドバシカメラが旧仙台店跡地約1万5500㎡の敷地に3棟延べ約10万㎡の新店舗を建設する。内部には仙台市の地下鉄東西線の沿線開発を促す都市計画提案募集制度を活用し、音楽ホールやバスターミナルを併設することで容積率の緩和を図る計画。今後は施工者を正式決定し、16年中の着工を目指すとしている。
仙台市の老舗不動産業の松栄不動産は、東口のメーン通となる宮城野通沿いにある宮城野区榴岡の自社用地とその周辺を対象とした再開発事業を模索している。
※来年7月のオープンをめざすパルコ新館。 ※解体工事が進む仙台東洋ビル。新たな計画が浮上。
2015/12/02付一面に掲載。
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