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仙台・宮城・陸奥
235
:
荷主研究者
:2009/04/08(水) 23:40:49
>>192-193
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/03/20090306t12022.htm
2009年03月06日金曜日 河北新報
環境分野核に立て直し NECトーキン岡部社長に聞く
経営再建に決意を見せる岡部社長
NECトーキンの岡部政和社長は5日、社員の半減やNECの完全子会社化など大規模なリストラ策を1月に発表して以降、初めて河北新報社のインタビューに応じた。岡部氏は「来期に必ず経営再建を果たし、東北の企業として引き続き地域に貢献したい」と決意を表明。リチウムイオン電池事業など環境・エネルギー分野を核に事業立て直しに取り組む考えも示した。
―リストラ策の理由と狙い、社員の反応は。
「2期連続の最終赤字で体力を消耗したところへ大不況が来た。債務超過を見込まざるを得ず、抜本的な改革をしないと会社が生き残れない状況となった。厳しい状況との認識は社員と共有化できたと思う。今月から希望退職の面談を始めており、個別事情に配慮して処遇を考えたい」
―完全子会社化のメリット、デメリットは。
「財務基盤が安定化する。資材調達や技術交流などで一層緊密になるが、単なる生産子会社になるわけではなく、自主運営に変わりはない」
―東北の企業としてのスタンスに変更は。
「本社移転が取りざたされたが、東北大や地域経済界との70年の歴史は、非常に大切に考えている。引き続き微力ながら仙台本社の企業として東北の経済やものづくりに貢献したい」
―会社の将来像をどう描く。
「厳しい時こそ原点に返り、強みを生かした成長戦略を描くべきだ。うちの理念は『素材型電子部品企業』。苦しくとも研究開発の投資を続け、材料をベースとした事業に磨きをかけたい」
―電子部品業界の現状分析と見通しを。
「完成品メーカーの在庫調整の打撃を受けたが海外向けは底を打ち、回復しつつある。国内は遅れており全体としてはまだ底にいる。年内に立ち直ればいいのだが」
―鍵を握る分野は。
「環境・エネルギー分野に力を入れたい。代表的なのがリチウムイオン電池と金属ガラスの関連製品。電池は用途が広く、2008年度の売上高は07年度比で倍増、09年度も1.5倍を見込んでいる」
―09年度に、日産自動車と共同で設立した車載用電池メーカーで量産が始まる。トーキンが担う電極工場の現状は。
「6月に神奈川県の相模原事業場に生産設備を入れ、9月にも試運転を始める。本格生産は今冬。車載用が伸びれば量産効果で他用途の電池もコストダウンできるだろう」
[NECトーキンのリストラ策]2009年3月期第3・四半期決算で106億円の債務超過になるなど急速な業績悪化を受け策定。NECを引受先とする380億円の第三者割当増資を行い、株式交換で完全子会社となる。これに伴い東証1部上場も廃止。国内外で全社員の半数の9450人を削減し、岩手(一関市)、栃木、兵庫の3事業所や5支店も閉鎖する。
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