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仙台・宮城・陸奥

20荷主研究者:2008/06/19(木) 23:39:08
>>19 続き

◎中心部復権を期待 相乗効果狙い店づくり

 仙台市のJR仙台駅前に今秋開業する「仙台パルコ」への対抗策を打ち出し始めた市中心部の既存大型店。だが郊外に同時期新設されるアウトレットモールへの警戒感は、それをしのぐ。「商圏を東北全域に設定するらしい」「その年の在庫品を次々販売すると聞いた」。そんな話が乱れ飛び、施設の巨大さが波紋を広げている。
 宮城野区の仙台港背後地に三井不動産(東京)が開発する「仙台港アウトレットパーク」(仮称)は9月に開業。衣料などのショップ約100店が入る。泉区に今秋オープンするチェルシージャパン(東京)の「仙台泉プレミアム・アウトレット」は約80店の予定だ。
 ブランドと安さを売りにする店がずらりと並ぶ真新しい「商店街」が一気に2つ、市郊外に生まれる。中心部の警戒は「アウトレットに行く客は、そこで一日過ごし、都心に寄らない」(百貨店幹部)からだ。

 昨年は、東北最大級のショッピングセンター(SC)イオンモール名取エアリが仙台市に隣接する名取市にできた。
 イオン(千葉市)は3月、人口の伸びを予測して泉区に仙台泉大沢SCを開店。1キロ余り北にある既存のイオン富谷SCと「相乗効果で集客力を高める」という、同業者の度肝を抜く出店戦略を実現した。
 100万都市の小売り戦争は、「中心部VS郊外」に加え「郊外VS郊外」の様相も強めている。
 仙台商工会議所などが行う歩行者の通行量調査では、週末の中心部の漸減傾向が止まらない。昨年5月末の日曜日の中心部17地点の平均通行量は約3万9000人と、前年比2.8%減。消費者の「中心部から郊外へ」の流れは続いたままだ。

 新たな話題性や規模の巨大さで、客を引き付け続ける郊外店。中心部の小売業関係者の間には、仙台パルコをライバルと見ると同時に、「都心復権」の援軍と期待する見方もある。
 「この絶好の機会を生かしたい」。ギャル系で知られる仙台駅前のファッションビル「イービーンズ」の海野俊館長代理は言い切る。同店はショップ6店を入れ替え「パルコ効果」の受け皿づくりを着々と進めている。
 パルコに近接する仙台駅北側2階に19店が入る「S―PAL(エスパル)Ⅱ」も6月、オープン。エスパルも相乗効果に期待し、本年度の売り上げを既存店と合わせ12%増とはじく。
 駅前と一番町をつなぐアーケード街も「パルコ大歓迎。通りの魅力を高めたい」(名掛丁商店街振興組合)と「共存共栄」の夢を膨らませる。
 だが「パルコ効果に過剰な期待はできない」と冷静な見方もある。
 中心市街地の活性化策に詳しい東北学院大の柳井雅也教授(経済地理)は「パルコの客層は若者が中心。中心部全体の売り上げアップにつながるかは疑問。(今こそ)購買力のあるファミリー層などが訪れる魅力ある中心部づくりに、商店街や各店が一体で取り組むべきだ」と指摘する。
(報道部・松田佐世子)


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