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433名無しさん:2015/06/20(土) 21:26:39
>>432

残された時間で羽生がつくりたい価値とは?
 「まあそれは、棋士の習性ですね」

 羽生に原点回帰をもたらしたものとは、何だったのだろう。

 以前、引き際について聞いたとき、羽生は「自分の指したい気持ちだけでは出来ない。何か価値を作り出さないとプロでいる意味はないと思っている」と言っていた。

 ――今、4つもタイトルを持っていますけど、これが永遠に続くわけではない。

 「もちろん、そうですね。はい、はい」

 ――では、残された時間で、これから作りたい価値とは何ですか。

 そう尋ねてみた。記録でないことはわかっていた。かといって、歴史に残る棋譜を作るということでもないような気がした。羽生が返してきた答えは意外なものだった。

 「そうですね、やっぱり、一回の対局やタイトル戦も、いつまでもあるというわけではないので、その一局、一手を大切にする気持ちは、最近のほうが凄く強いです。20代のときは、何かを失ってもまだ先があると自然に思えたんですけど、さすがに40代になるとそうはいかない。特にタイトル戦はこれが最後になるかも知れない、その一回を大切にしたいという気持ちで指しています。それと・・・将棋をいかに上手く、次に繋いでいくかを考えています」

 ――上手く繋いでいく? 
 「ええ。将棋は今のルールになってからでも400年も続いている伝統的な世界ですけど、50年後も100年後も、日本の伝統文化として残っていって欲しいという気持ちはあります。ただ具体的にどういう形になるかは、全く想像できない。コンピュータの影響もある中で、少なくとも、他の古典芸能と同じような継承のされ方ではないという気はしますね。どういう風になるかはわからないですけど、自然なものとして、生活の一部として残っていって欲しいな、と思っています」

 羽生に原点回帰させたもの――。それは棋士としての残り時間への危機感と、コンピュータ将棋の進化による将棋の激変そのもののようだった。


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