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308名無しさん:2015/05/10(日) 20:33:49
http://textview.jp/post/hobby/6331
室田伊緒女流初段が気づいた囲碁界と将棋界の違い
2013.07.18

『NHKテレビテキスト 将棋講座』誌上で連載中の、女流棋士がリレー形式でエッセイを綴る「さんぽみち」。今月の書き手は囲碁棋士の井山裕太棋聖と昨年結婚し、囲碁界に関わることが増えたという室田伊緒(むろた・いお)女流初段だ。対局や研究会のシステムなど、自分の生きる将棋界との様々な違いに日々気づかされているとか……。

* * *

昨年大学卒業と結婚を機に愛知から大阪へ引っ越しました。囲碁棋士の旦那さんと結婚して早一年。大きな喧嘩(けんか)も片手半分ほどしましたが、後腐れなく穏やかな生活を送っています。お互いに勝負師ですので、悪いことは寝たら忘れるようです。

将棋の世界に入って13年目になります。プロ入りしてからは8年が経たちました。初めは指すときのマナーも女流棋士という存在も何も知らず、将棋界での“当たり前”を徐々に覚えていき、今ではそれが基本となって久しいです。

お隣の囲碁界と関わることが増えてから自分の世界を改めて振り返ることが多くなりました。それまでは何の疑問もなく自然に受け入れていたものも、外から見ると珍しいのだなあ、と思ったりして。

例えば対局日などは、こちらの予定と相手の予定を手合い課に連絡し調整してもらうのが基本だと思っていました。それが囲碁界では原則木曜日と決まっています。同じことを将棋界でもしてみたらと想像すると、棋院はどれだけ広いのだろうかという結論になりました。

研究会も全く違います。こちらでは相手探しといつが空いていますか、から始まります。定期的に開催されるものは相手探しを省略。あちらでは手合い(こちらでいう対局)同様、何曜日と決まっています。そして基本誰が参加しても良い。なんて面白いシステムなのだろうと感心しましたが、これはお隣の世界の当たり前です。

極めつけは椅子対局。タイトル戦でも椅子で打っている光景は将棋ファンからは違和感しかありません。この制度に変わるときはやはり反対意見もたくさんあったようですが、今では楽な椅子対局が大人気となっているようです。

秒読み中のトイレに時間を止めてもらえる制度はこちらでも是非。

ほかにも、引退制度がないとか、女流棋士という概念はないけれど女流棋戦はあるだとか(女性なら10冠も夢ではない)、日本以外にもプロ団体があって今ではとても強いとか、将棋界に染まっている側からすると新しい発見が尽きません。それは囲碁界側からしても同じようで、時々思い出したようにお互いの違って良いところを話し合ったりしています。

当たり前すぎて気が付かなかったことも、今ではそれも魅力になり得るのかもと思うようになりました。小さなことでも人が見たら大きなことというのはよくある話で、将棋のほんの些細(ささい)な一面に惹(ひ)かれる人が増えるように、まずはその小さな魅力たちを見つけて発信していきたい、そう考えるようになりました。

そしてその一歩は毎月ここ、「さんぽみち」で。

※次回は室谷由紀女流初段です。

■ 『NHK将棋講座』2013年7月号より


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