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芸術・美術・音楽

444チバQ:2014/06/05(木) 23:54:55
>>425
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140508/art14050808350002-n1.htm
〝村外初〟 東京国立博物館「キトラ古墳壁画」展 実物前に1300年の時を超え
2014.5.8 08:35 (1/2ページ)[歴史・考古学]

間近で古墳壁画を眺められる
 奈良県明日香村にある「キトラ古墳」の石室から取り外した壁画の一部が見られる特別展「キトラ古墳壁画」が東京・上野公園の東京国立博物館本館で開かれている。劣化が進んでいるため古墳から取り外して修理し、地元で公開する計画が進められているが、遠く離れた東京での展示は異例中の異例。小さな古墳壁画が、私たちにいろいろなことをささやいてくる。(篠原知存)

 壁画は、切り取られた板のような状態でケースに収まっている。写真などで知ってはいても、やはり実物を眺めるのは違う。眼前の絵は生々しく、誰かが筆を走らせたことが実体感を持って伝わる。1300年という時間に隔てられていることも信じられなくなっていく。

 会場には、石室に描かれた四神(しじん)のうち「朱雀(すざく)」「白虎(びゃっこ)」「玄武(げんぶ)」、続いて十二支の「子(ね)」「丑(うし)」。ほかに石室からの出土品や、高松塚古墳壁画の模写なども出展されている。

 キトラ古墳は7世紀末から8世紀の築造。飛鳥時代と重なり、古墳としては終末期のものになる。石室の幅と高さは1メートル強、奥行きが2・4メートル。というと、棺(ひつぎ)ひとつを収めるのがやっとの大きさ。壁画は座ったり寝転んだりしながら描いた? 出入りはどうやって…と思ったら「朱雀」の描かれた南壁だけは、外で描いてフタみたいにはめたとか。そう聞くと「朱雀」の筆致は、のびのびしているようにも。

 「築造は、周囲にお寺などもたくさん建っている時代なんですが、不思議と古墳からは仏教のにおいがしない。当時の人々が、死というものにどう対していたか、いろいろ考えさせられますね」

 解説してくれた文化庁古墳壁画室の建石徹さん(45)は、そう話す。四神や十二支はもともと中国の文化だが、サイズの小ささ、丁寧な仕上げなどは「直輸入ではなく、日本風になっている」とも。

 海外の古墳では被葬者の姿を描いたり名前を記したりするのが一般的だが、日本の古墳は被葬者が示されないのが特徴だという。キトラも被葬者は未確定。壁画を前に、当時の人々の死生観をあれこれ想像するのは、じつに楽しい。

 展示のもうひとつの見どころは、高精細デジタルカメラの画像をもとに石室の状況を再現した複製陶板だ。漆喰(しっくい)が浮いてはがれ落ちかけていた様子までわかる。これを見ると、壁画取り外しがやむを得なかったことも理解できるかもしれない。

 キトラ古墳の壁画は平成16年から22年までの間に、1143片に分けて取り外され、いまは復元作業中。全国的な関心を集めている保存事業のため、その一部を東京で展示することになったが、本来は現地で保存されるべきものだろう。建石さんによると、振動計をつけた車を何度も走らせて輸送経路を選ぶなど長距離の輸送には細心の注意を払ったとか。

 眠りにつく誰かのために描かれた壁画は、永久に土の中にあるはずだった。その祈りは清らかで透明だ。会場でふと手を合わせたくなった。

 人気なので、行列覚悟で。ミュージアムシアターや表慶館でも関連行事を実施中。壁画の展示は18日まで(12日は休み)。一般900円。問い合わせはハローダイヤル(電)03・5777・8600。


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