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掛川・懸河・佐野

65とはずがたり:2009/08/16(日) 17:01:38
>>64-65
 小林危機管理監は「家族への被害がなかったので職員は支障なく出動できた。立ち上がりはよかった」と振り返り、川勝知事も「初動態勢がよく、被害が大きくならなかった」と講評した。

横断的な組織

 こうした迅速な初動態勢を裏打ちするのは、県の“縦割り”を排した効率的な組織編成と、日ごろのさまざまな訓練だ。

 今年4月、県に地震防災、新型インフルエンザ、食の安全などを担当する「危機管理局」が新設された。従来、地震防災は防災局、新型インフルエンザは厚生部という具合に事案別に対応していたものを「県民の危機に総合的、横断的に対処する」部署として、当時の防災局を再編して発足した。直後に北朝鮮のミサイル騒ぎがあり、新型インフルエンザへの対応、そして今回の地震と、誕生から5カ月の部局は縦横無尽の活躍を見せている。

進化する訓練

 危機管理局は、総合防災訓練はもちろん、災害対策本部設置訓練、地震対策オペレーションと、年に何度も訓練を繰り返しており、内容にも工夫が凝らされている。

 県が主催する防災訓練は、最近まで「シナリオ付与型」と呼ばれる、事前に与えられたシナリオに沿って行動するタイプだった。その後、訓練時までシナリオを伏せておく「ブラインド型」に変更され、現在では「状況付与型」訓練が多用される。

 「地震発生」の一報で集まった防災要員に「○○地区で土砂崩れ発生の模様」「○○町と連絡が取れない」と、刻々と被害状況が与えられる。それを基に一人一人が自分の役割を把握して状況判断し、関係部署に指示を出す。その指示によって市町や関係部局の動きは変わり、状況も変化する。そこでさらに次の判断を下す…といった流れだ。

 小林危機管理監は「この訓練を導入してから、一人一人の職員が自ら考え、行動する能力が飛躍的に高まったと感じる」と自負している。

「東海」は大丈夫?

 もちろん、今回の迅速な初動態勢がそのまま東海地震の際に通用するわけではない。東海地震の規模を示すマグニチュード(M)は、この地震の100倍以上とされるからだ。


今回の地震で焼津市のサッポロビールの集積場では空き瓶が散乱。製品は5000本以上、空き瓶は無数に壊れ、作業員は片付けに追われた=2009年8月11日午後、静岡県焼津市(鈴木健児撮影)
 小林危機管理監も「東海地震は震度6強以上。今回の揺れとは比較にならない」と気を引き締める。

 それでも、この地震が「言葉は悪いかもしれないが、(東海地震の)予行演習のような形になった」(川勝知事)ことは間違いない。

 東海地震の発生時に備え、今回の教訓を生かして素早く行動できるか▽家具の固定方法に問題はないか▽わが家の耐震性は大丈夫か▽家族との連絡方法や避難場所を把握しているか−。

 一人一人が今回の地震を機に、いま一度「身の回りの防災」について考えてみる必要がありそうだ。


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