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掛川・懸河・佐野

158荷主研究者:2016/09/22(木) 12:08:08
>>157-158 続き

◆価格競争に埋没 苦渋の決断

 国内の滞在型リゾート施設の草分けで、「フォークの聖地」として有名な「ヤマハリゾートつま恋」(掛川市)が十二月二十五日で営業を終えることになった。ヤマハの「文化発信基地」の役割を担い、日本を代表するミュージシャンを輩出した音楽イベント「ポプコン」や各種スポーツ大会の会場となり、地域経済への貢献も大きかったが時代の波にあらがえず、四十二年の歴史に幕を下ろす。

 「個人的にも思い出深い施設だ。さまざまな経営努力を続けてきたが、将来の展望を描ききれなかった」。営業終了について二日、浜松市内で会見したヤマハの山畑聡取締役上席執行役員は、苦渋の決断だったことを説明した。

 国内の宿泊施設は近年、富裕層向けの高級ホテルと、訪日外国人ら団体客も想定した安価なビジネスホテルと、二極化が顕著になっている。その中でつま恋は明確な特徴を打ち出せず、価格競争に埋没した格好だ。

 直近の業績のピークは二〇〇八年三月期で、売上高は四十億円。その後は「リーマン・ショック」で宿泊客数は落ち込み低迷。一六年三月期には三十一億円で、近年は数億円程度の赤字が続き、設備更新もままならなかった。

 「つま恋」を一躍有名にした野外音楽イベントへの見方も近年は変わっていた。「オールナイトで盛り上がることが売りだったが、今は近隣からの苦情もあり夜に大音量を流すのは難しくなった」(担当者)。

 一九六二年、当時の川上源一社長の下で多角経営に乗りだし、リゾート事業に参入。楽器と共通項のある「余暇事業」との位置付けで、子会社「中日本観光開発」を設立し、まず六四年に三重県の「鳥羽国際ホテル」の運営に乗り出した。

 高度経済成長やバブル景気の波に乗り、沖縄県や北海道など各地にリゾートホテルやゴルフ場を開業したが、バブル崩壊を機に歯車が逆回転。施設売却を繰り返して事業は縮小の一途をたどった。

 ヤマハは四月から三カ年の新中期経営計画をスタートしている。円高の逆風が強まる中、より利益率重視へと経営の舵(かじ)を切っており、収益改善が見込めない「つま恋」は構造改革のターゲットになった。

 ただ、タイミングとして「なぜ今」という疑問が周囲から聞かれる。仮に売却先が決まらず施設が閉鎖されれば、県などが力を入れるラグビー・ワールドカップ(W杯)や東京五輪・パラリンピックの関連施設の誘致活動に水を差しかねない。ヤマハの山畑取締役は「これ以上遅らせると、より関係者に迷惑をかけることになると決断した」と説明した。

(瀬戸勝之)


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