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スポーツ総合スレッド

930とはずがたり:2010/06/15(火) 12:34:07

開いた新時代の扉 現実路線に転換、采配的中
http://www.asahi.com/worldcup/japan/TKY201006150089.html
2010年6月15日9時39分

(W杯14日、日本1―0カメルーン)

 3日前にひょうを降らせたブルームフォンテーンの冬空は、高く澄み渡っていた。民族楽器ブブゼラの虫の羽音のような響きが会場を覆う。口を真一文字に結んだゲームキャプテン長谷部を先頭に、日本の選手がピッチへと足を踏み入れた。4年間の集大成。第1章が幕を開けた。

 我慢の立ち上がり。阿部が中央に陣取った。最終ラインの前にもう1層の網を張り、相手に体を寄せ続けた。遠藤も長谷部も攻めたい気持ちを抑え、こぼれ球を拾う。好機らしい好機はつくれないが、危機らしい危機も招かない。

 我慢して時間をやり過ごす。面白みを欠く展開は、対カメルーン仕様の戦術が当たったことを意味していた。

 11日夜のミーティング。岡田監督は宣言した。「守備重視だ」。細かいパス回しで攻め崩す理想を捨て、現実路線にかじを切る決意表明。理由を、こんな風に言い含めた。「0―0のまま時計の針が進めば日本に有利。(アフリカ大陸の)ホームに近い雰囲気で戦うカメルーンは、どうしても勝ちたい。だから必ず焦る。前がかりに来た後、ボロを出す。そこがチャンスだ」

 待望の瞬間は、思いのほか早く訪れた。前半38分、阿部のパスミスから右を破られた。中沢があきらめず戻ってクリア。しかし第2波を食らった。この試合最初のシュートを浴びた。そして39分。

 FKから右に展開。1対1の強さを買われた松井が、中へ切り返して相手をかわした。クロス。遠いポスト近くで本田が球を受けた。左足でつつくように冷静にゴールに球を収めた。

 この場面、本田は中央に入った後、動き直して外に回り込んでいた。「相手守備は遠いサイドが甘くなる」。これも打ち合わせ通りだった。

 1トップに本田を据える布陣の戦術練習は4度だけ。「監督、悩んでますよね。僕らの力で新しいやり方をものにしないと」と長谷部は誓っていた。指揮官の土壇場の方針転換を、選手は急ピッチで消化した。総合力でつかんだ勝ち点3といっていい。

 試合終了。遠藤が両拳を握りしめ、中沢が仲間とハイタッチを繰り返した。ブブゼラは鳴りやまない。夜空に照明のカクテル光線が映えていた。(中川文如)


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