したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

スポーツ総合スレッド

3171とはずがたり:2022/03/04(金) 10:19:33
「コストがかかりすぎ」世界でも珍しい“五輪を招致しないスポーツ大国”オランダの言い分
https://bunshun.jp/articles/-/45837?page=2
及川 彩子2021/06/03

 コロナ禍でオリンピック&パラリンピックの意義が揺らいでいる。IOCの拝金主義やスポーツを使った錬金術を知り、嫌悪感を感じている人も多いのではないだろうか。

 五輪&パラリンピックの大会期間は1カ月強。そもそもなぜ、そんな短期間のイベントに大金を投入するのだろう。どうして世界の国々はオリンピック&パラリンピックを開催したいのだろうか。

「国際社会における地位向上」
「経済効果」
「市民へのスポーツ振興と普及」

 これらは招致に立候補した国の多くが掲げる「開催による効果」だ。もちろん国によって多少の違いはあるが、これらが3本柱といっても過言ではない。…

ギリシャやブラジルは五輪後に経済危機に

… そもそも五輪&パラリンピック開催が開催地のプラスになるのかどうかは、東京大会が決まるずっと前から首をひねる状況だった。

 2004年アテネ大会(ギリシャ)、2016年リオ大会(ブラジル)など大会後に経済危機や不況に陥った国も多く、莫大な予算をかけて作った会場を維持できない過去の開催国も多い。にもかかわらず開催費用が肥大化する五輪への批判は増加する一方だった。日本でも、2020年の延期を経て今年も大混乱が続いており、五輪不要論も大きくなっている。

… それなのに、オリンピックの開催を招致しようとする国はいまだに多い。今年2月にIOCは2032年の開催地選びを行い、オーストラリアのブリスベンが最有力候補であることを発表した。11年後とはいえ、この状況下で招致を進める国々(オーストラリアやカタール)に驚いた人も多かったはずだ。

 オーストラリアだけではない。巨大な負担が見えているはずのオリンピック開催に、なぜか多くの国が立候補し続ける。

 昨年度のGDPランキング上位20カ国を見ても、米国、中国、日本、ドイツ、フランス、イギリス、イタリア、カナダ、韓国、ロシア、スペイン、メキシコ、スイスなど17カ国は何度も立候補している。

 とりわけアメリカ、スペイン、ドイツ、フランス、中国、イタリアあたりは常連中の常連。言い方は悪いが、手当たり次第に立候補しているようにも見える。

 その一方で、招致レースから距離を取り続けている国もある。オランダがその1つだ。

「スポーツ大国」なのに立候補しない国
 招致する国があれば、招致に興味を示さない国もある。

 なんとなくシンガポールは招致しないようなイメージを持っていたが、残念ながら2028年大会の際にマレーシアと共同開催を計画していた。…オリンピックへの冷淡さが際立つのがオランダだ。

 オランダも過去には、1928年のアムステルダム五輪(人見絹枝さんが出場)、1980年のパラリンピックを開催している。

 五輪のメダル獲得数も夏季冬季通じて415個。夏季の競泳や自転車、冬季のスピードスケートなどでは世界有数のメダル獲得数を誇っている。7倍以上の人口を持つ日本が497個であることを考えれば、文句なしに「スポーツ大国」だ。

 実際、オランダ国内でも五輪委員会は招致に意欲的で、国内レベルでは招致案が検討されたことはある。しかし、その度に「待った」をかけるのがオランダ政府だ。

「開催費用を捻出するには国民の理解と支持が必要」
 たとえば2011年には、2028年夏季大会の招致プランが検討されたが、五輪招致の必要経費が“少なくとも”3000億円という見積もりを受けて、「コストがかかりすぎ、開催の意義を感じない」とスポーツ省や国会議員にあっさり却下されている。

 コロナ禍が本格化する直前の2020年2月には、オランダ五輪委員会のアネケ・ファン・ザネン=ニバーグ氏が「オランダに五輪を招致するのが我々の目標で、常に意識にある」と2032年大会の招致に向けた意欲を地元紙に語った。

 しかし、スポーツ省のブルーノ・ブルーインズ大臣が「五輪開催地への立候補の動きを支持するが、公的な資金を開催費用に捻出するには国民の理解と支持が必要。また12年先の開催を現時点で論じるのは時期尚早」と反対し、この話も立ち消えている。

 しかし倹約国として知られるオランダは、前述した「国際社会における地位向上」、「経済効果」、「市民へのスポーツ振興と普及」などリターンが不透明なものに対して投資をすることに慎重で、それよりもインフラ整備や福祉や教育の充実など、はっきりとリターンがあるもの、国民の生活に確実にプラスになるものに予算を割きたい、と考える。

 この考えは、多くの国が持つべき観点なのではないだろうか。その国、都市、市民にとって本当に必要なものを見極め、決定していくのが政治家の務めだ。…


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板