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スポーツ総合スレッド

3143チバQ:2021/09/02(木) 16:36:28
■オンラインに注力する横浜F・マリノス

 コロナ禍になってスタジアムに足を運ばなくなった潜在的ファンとの接点を増やす取り組みは、横浜F・マリノスも注力している部分だ。彼らは最初の緊急事態宣言が発令された昨年4月、他のJクラブに先んじて「Stay Home with F・マリノス」と題してオンラインイベントを開催。8月には「横浜F・マリノス トリコロールフェスタ2020」を実施。オンライン上での選手とファンの新たな交流モデルを作り、反響を得ている。

 さらに、2021年からは会員制サイト「TRICOLORE+」を発足させ、公式オーディオコンテンツ「SPEAK OUT!」では現役選手の水沼宏太をMCに据え、毎回ゲストの選手やスタッフとトークを繰り広げるというサービスも実施。好評を博しているという。「オンラインや動画を使った多種多様なコンテンツでファンの入口を増やす」という意識は、FC東京を超えるものがあるかもしれない。

 こうした取り組みに尽力するのも、7万2327人収容の日産スタジアムで5000人しか観客を入れられない環境を深刻に受け止めているからだろう。オリパラ期間は約1万5000人のキャパシティーのニッパツ三ツ沢球技場で4試合を実施。多少なりともコスト削減が図られたと見られるが、コア層以外のファンとの絆を断ち切らないようにしなければ、先々のクラブ発展は難しい。大規模スタジアムを持つクラブの悩みは深いのだ。

 2019年までJリーグ観客動員1位だった浦和レッズも似たような環境にいる。7〜9月上旬にかけては埼玉スタジアム(略称=埼スタ)が使えず、リーグ2試合、カップ戦2試合の合計4試合を旧メイン本拠地の浦和駒場スタジアムで実施。観客上限5000人の環境下だったため、6万3000人収容の埼玉よりも2万1500人の駒場を使ったほうがスムーズではないかと思われたが、意外とそうでもなかったという。

 「埼スタと駒場では施設面で大きな差があります。例えば、大型映像装置のクオリティーが違うので普段どおりの演出ができませんし、LED看板もないためパートナー企業の広告露出も難しくなります。VIP席も足りないので、サービスが著しくダウンすることになる。関係先には事情を説明して協力をいただきましたが、埼スタの設備や運営に慣れている方々にはご迷惑をかけることになってしまいました。

 駒場のほうが運営費は若干安いですし、さいたま市も何度かスタンドを改修したり、Jリーグ基準の照明を設置したりと努力をしてくださり、大変感謝していますが、パートナー企業や観客へのサービス面が低下するのは厳しいですね。仮に5000人制限が続いたとしても、埼スタ中心というのは変わらない思います」と競技運営部長の白川潤氏は複雑な胸中を打ち明ける。

■観戦習慣がなくなることへの危機意識

 浦和は本社が埼スタ内にあり、五輪期間はADカード(許可証)がなければ出入りができない状況だったというが、無観客で閑散とした本拠地周辺の空気はやはり残念に映ったようだ。

 「U-24日本代表の準決勝・スペイン戦と3位決定戦・メキシコ戦が埼玉で行われたのに、残念ながら無観客になってしまいました。あの熱戦を生観戦できる環境だったら、『次はレッズの試合を観に行ってみたい』と思った方も少なくなかったと思います。サッカー、Jリーグを盛り上げる機会が失われたことも、われわれにとっては痛手。『週末にはスタジアムに行く』ということが生活の一部だった方もその習慣から遠ざかり、だんだん関心が薄れていくのではないかという不安もあります」と白川氏もFC東京、横浜同様の懸念を口にする。

 Jリーグにとっては、今回の東京五輪でダイレクトな経済効果を得られなかったばかりか、サッカー機運向上のチャンスも逃した。そのうえで、コロナ禍による逆風が吹き荒れているのだから、本当に厳しい。

 本拠地を空けていた上記のクラブは8月末以降、順次、ホームゲームを実施できる環境に戻るが、観客制限が撤廃されるのはまだまだ先だろう。ワクチン接種が進み、ウィズコロナに舵を切ったイングランドでは超満員のサポーターが入っている。日本も早くそうなるように検査体制の整備や感染対策の徹底を推進しつつ、各クラブの努力がより一層、求められるところだ。

元川 悦子 :サッカージャーナリスト


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