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スポーツ総合スレッド

2651名無しさん:2021/02/18(木) 07:52:14
>>2650

 後任の打診を受け入れた川淵氏がその後、記者団に後継選びの内幕をぶちまけてしまったのである。

 「『小池さん(百合子東京都知事)がえらい喜んでいたよ』とか森さんに言われた。きちんと準備して、僕を迎え入れようとしてくれるわけだから、『勘弁してください』とは言えない」「森さんには相談役でサポートしてほしいとお願いした」

 会長選出に向けた正規の手続きを経る前に「次期会長を受諾する」考えを示した上に、引責辞任する森氏を「相談役に」と述べるなど、就任後の人事まで明かした。そして極め付きが、後任人事について菅義偉首相が「もっと若い人、女性はいないか」と述べたことに言及した点だ。事実なら菅首相は、会長人事に事実上「介入」していたことになる。

 当の菅首相は、事実関係を問う記者団に「あの、川淵さんと話していません」と述べて言葉を濁した。同時に「私自身は、やはり国民の皆さんから歓迎される、そうしたなかで、ルール、透明性に基づいて決定をするべき、こういうふうに考えています」とも述べ、川淵氏の人事を快く思っていないことをうかがわせた。報道によれば、複数の政府関係者が、川淵氏が明かした菅首相の発言を認めているという。

 菅首相は森氏の発言について、組織委が公益財団法人であり、政府に任免権がないことを盾に「独立した法人としての判断を尊重する」として態度表明を避けてきた。有り体に言えば「逃げていた」のだ。それが、森氏の後任人事には一転して政治介入をもくろむというのなら、菅首相は森氏の発言に判断を避けた「ご都合主義」の姿勢が、改めて問われることになる。

 川淵氏の発言で結果的に自身に火の粉が降りかかる形になったことを、首相が不快に思わないわけがない。それが、わずか1日で川淵氏が後任会長への就任を辞退する展開につながったとみるのが自然だと思う。

 結果として、川淵氏はその「口の軽さ」によって、前述したような「男性たちの『内輪』の世界で物事を仕切り、形成してきた空気」を国民に見せつけることとなった。すなわち、「密室で後継を指名し『内輪』でない人々には決まったことをただ受け入れさせるだけの世界」は、森氏が辞任しても何も変わっていないという現実を、白日のもとにさらしたのだ。そして「密室」を「見える化」してしまった川淵氏は、最後にはその「内輪」の世界から排除され、切り捨てられることになった。

 筆者自身も、川淵氏があのままの経緯を経て後任会長になることには批判的だった。だが、そのことはさておき、川淵氏がこの茶番劇の内幕を「暴露」したことは、問題の所在を国民に明らかにしたという点では、不幸中の幸いだったのかもしれないとも思う。

 意図せぬ言動だったのかもしれないが、とにかく川淵氏は良くも悪くも「わきまえない男」となったのである。


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