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スポーツ総合スレッド

1947とはずがたり:2016/08/22(月) 18:21:58

1968年メキシコ。メダル0。
1972年ミュンヘン。田口信教が平泳ぎで金と銅。青木まゆみがバタフライで金。
1976年モントリオール。メダル0。
1980年モスクワ不参加。
1984年ロサンゼルス。メダル0。
1988年ソウル。鈴木大地が背泳ぎで金。その1つだけ。
1992年バルセロナ。岩崎恭子が平泳ぎで金。その1つだけ。
1996年アトランタ。メダル0。

つまり「田口信教、青木まゆみ、鈴木大地、岩崎恭子」という突然あらわれた天才スイマー以外は、この30年間メダルを取れなかったのである。この4人とも金メダリストだというところに、4人の特異性が見られる。彼らはどんな状況でも水泳で抜きん出て、世界一になれる特殊な人だったのだろう。

ところが、2000年以降、日本競泳陣は復活する。

メダリストの生年に「偏り」がある

2000年シドニー。金0銀2銅2。
2004年アテネ。金3銀1銅4。
2008年北京。金2銀0銅3。
2012年ロンドン。金0銀3銅8。
2016年リオデジャネイロ。金2銀2銅3。

不思議な回帰である。水泳はオリンピックでメダルを期待できる種目に戻った。(このうち金4つが北島康介のものなので、彼の存在がとても大きいのはたしかである。)

1930年代に全盛期があり、1970年代からどん底に落ち、またふたたび2000年代から活躍している。世代によって強かったり弱かったりする種目なのだ。社会の何かを反映しているのだろう。

オリンピック水泳でメダルを取った選手を世代別に集計してみる。学齢で集計していく。つまり1904年4月生まれから1905年3月生まれまでを「1904年度生まれ」として数えていく。

メダリストの生年には偏りがある。

日本の水泳メダリストを多く生んでいる世代は以下の4つの集団である。

「1903年から1906年生まれ」
「1911年から1918年生まれ」
「1932年から1942年生まれ」
「1978年生まれ以降(現在は1995年生まれ坂井聖人まで)」

逆に言うと「1943年から1977年生まれの世代は、世界に通用する水泳選手をほとんど出てこなかった」ということになる。いろんな点で示唆的だ。30年以上にわたり才能ある選手がまったくいなかった、とは考えにくい。

おそらく社会が求めていたものが違っていたのだとおもう。

「世界のトップには立てなくても2位3位に食い込める選手」を多く輩出するには、社会の力が重要である。子供のときに始めないと一流アスリートになれない種目が多いのだから、メダリストを生み出すのと「社会の教育方針」は密接につながっているはずだ。

ゆとり教育の背景

「ゆとり教育」の問題でもある。

戦後の詰め込み教育をもとにした厳しい受験戦争は、子供のためによくないのではないかとされ、「憶える知識重視の教育」から「考える力を養う教育」へと転換した。それが、〝ゆとり教育〟である。

ただ、その〝ゆとり〟がいきすぎ、日本人の知識レベルが下がったと懸念され、のちにゆとり教育を脱し、学習量を増やしつつある。いまはその「脱ゆとり」の時代である。


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