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スポーツ総合スレッド

1863とはずがたり:2016/02/24(水) 21:51:00

そういった計画に対し、「2020オリンピック・パラリンピックを考える都民の会」のメンバーは、異を唱え続けている。五輪開催を都民の目線で見つめ直し、より良い大会にしようと活動を続ける団体だ。

都民の会事務局長の萩原純一さんはそもそも、「海の森」はスポーツ振興のためなどではなく、都市開発ありき、で始まったと考えている。同じく都民の会のメンバーの市川隆夫さんはこう指摘する。
「2016年(開催の五輪)招致に失敗した時も、ボートとカヌーはここでやる計画だったんです。臨海部の選手村を中心に8キロ圏内に施設を集め、コンパクトなオリンピックということを売りにした」

その8キロ圏内を地図に落とすと、東京の臨海部がすっぽりと入る。そこは企業誘致などが思い通りに進んでいない再開発エリアでもある。
「東京都は臨海部開発の失敗したツケをね、オリンピックでいろいろ(施設を)ここに持ってきてという狙いがあるんじゃないかって。(邪魔な)橋も撤去して。そういう東京都の全体計画の中で臨海部を再開発する大きな狙いがある」と、萩原さんは疑念を口にする。

都市政策を専門とする五十嵐敬喜・法政大名誉教授も「海の森」の経緯には大きな疑問を持っている。「節約でコンパクトな五輪にすると言ってたものが、どんどん膨れあがっている。(森喜朗氏の話では)何兆円になる、と」
五十嵐名誉教授の指摘のポイントは、情報公開の少なさ、にある。
「わけの分からない金がずっと積み上がっていく。前に1038億円に増えたとき、関連施設を入れるから増えたと聞きました。じゃあ、どんな関連施設か、何と何か。それすら分からなかった」

工事の主体もばらばらで、「海の森」本体の発注者は東京都港湾局。他国のように「スポーツ省」などが全体を見渡し、工事など準備段階から統一的に仕切っていく仕組みになっていない、とも指摘する。「新国立競技場より目立たないから関心が低いと思うが、問題の性質と疑惑は国立競技場と同じ。もっと根深いかもしれない」

却下された「ボートの町」の代替案
アスリートが反対し、都民や専門家も疑問を投げかける「海の森」。実は、「反対」の声の中には代替案もあった。発信地は埼玉県戸田市。前回1964年の東京五輪でボート競技の会場となった戸田漕艇場がある。「ボートの町」として、名は全国に知れ渡っている。

その戸田市は日本オリンピック委員会(JOC)や東京都に「戸田市の彩湖を会場にしてほしい」と要望してきた。戸田漕艇場は現在では国際規格に合わず、五輪会場にはなれないが、同じ市内には荒川の調整池として造られた「彩湖」がある。淡水の湖なので当然、塩の影響はない。風は静か。波の影響もない。広さも十分で、アスリートたちも「臨海部の海でやるより、彩湖がはるかにいい」と口にする。

戸田市の神保国男市長によると、ボート競技の関係者らが地元建設業者に見積もってもらったところ、国際規格のコースが50億円弱で可能だったという。そこで、彩湖での競技場計画を立て、図面も完成させ、東京都にも組織委員会にも持って行く。最初は2014年9月だった。翌年1月にも東京都知事あてに要望したが、芳しい反応はなかった。
「東京湾は通常、3?4メートルの風が吹くでしょう? ここはほとんどありません。公平なレースができる、と。費用面でも非常に安く済む、と」。さらに付け加えたい、と市長はこう言った。「五輪後の利用については、まさに戸田が今までずっとやってきた。選手も日頃、戸田に来ている。戸田で開催すれば競技場はオリンピックの遺産として残ります」


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