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市場・株・為替・経済変動・景気循環

691とはずがたり:2011/09/29(木) 13:21:33
ギリシャ 債務危機 欧州単一通貨の行方は?
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/europe/528816/
配信元:SANKEI EXPRESS
2011/09/20 09:37更新

 ギリシャに端を発した欧州の債務危機が重大局面を迎えている。欧州連合(EU)は事態を収拾できず、通貨は一つだが、財政政策はバラバラというユーロ圏(17カ国)の限界をさらけ出している。ギリシャはデフォルト(債務不履行)の回避に懸命だが、追加の緊縮策を打ち出せるか。ドイツなど主要国は打開策に踏み切れるか。ユーロ圏の国内世論と政治的指導力が、欧州単一通貨の命運と世界経済の行方を左右する。

 ■離脱、解体も

 ユーロ圏の首脳はギリシャのデフォルトでポルトガルやスペイン、イタリアに危機が連鎖するのを恐れ、(1)EUと国際通貨基金(IMF)によるギリシャ支援継続(2)欧州中央銀行(ECB)による財政悪化国の国債購入(3)金融機関への資本注入など−で、危機をしのぐ構えを見せる。1090億ユーロ(約11兆4450億円)のギリシャ第2次救済策は10月中に各国での議会承認を目指している。

 しかし、投機筋の攻勢は収まらず、ギリシャが一方的にデフォルトを宣言したり、議会承認が行き詰まってギリシャへの融資がストップ、制御不能の金融危機を引き起こすなど、不測の事態も否定できない。ギリシャのユーロ離脱やユーロ解体という最悪シナリオもささやかれている。

 このため、最大の支援国ドイツのフィリップ・レスラー副首相兼経済技術相(34)らはギリシャの「大幅な債務再編(秩序ある破綻)」を唱える。中・長期的に欧州金融安定化基金の規模拡大などでユーロ圏の財政統合を目指し、ユーロの欠陥を解消しようという動きも出ている。

 ■ユーロ懐疑論強まる

 バラク・オバマ米大統領(50)は「欧州には単一通貨はあるが、一つのまとまった経済政策がない。それが危機的な状況を引き起こしている」とユーロの欠陥を言い当てる。

 80億ユーロ(約8400億円)の第6弾融資の条件として一段の財政赤字削減を突きつけられたギリシャのゲオルギオス・パパンドレウ首相(59)は米国への外遊をキャンセルして9月18日、臨時閣議を開いたが、追加の緊縮策は発表されなかった。エバンゲロス・ベニゼロス財務相(54)はEUとIMFの査察官と19日に電話会談した後、再検討すると述べた。

 しかし、不動産増税など追加策には与党内でも反発が強い。議会過半数の支持を得られなければ10月半ばに資金が枯渇し、国家財政は破綻する。一方、政府が公務員の退職金・年金カットを打ち出し、15、16の両日で1万人以上の公務員が駆け込み辞職した。

 ギリシャやスペインなどユーロ圏の重債務国では政権への不満が鬱積(うっせき)する中、支援国ではユーロ懐疑論が強まる。

 第2次救済策でギリシャに担保の差し入れを求めたフィンランドでは、財政悪化国への支援を認めない「真正フィン人党」が影響力を増す。2009年にユーロを導入したスロバキアでは連立与党のシュルク党首が「欧州は債務危機を解決するため借金を積み重ねているだけだ」として第2次救済策反対を宣言、このままでは議会での否決は必至の情勢だ。

 ユーロの命運を握るアンゲラ・メルケル独首相(57)もベルリン特別市議会選で連立相手の自由民主党が惨敗するなど政権基盤が弱まり、ユーロを取り巻く環境はますます厳しくなっている。

 (ロンドン 木村正人/SANKEI EXPRESS)


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