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市場・株・為替・経済変動・景気循環

1071とはずがたり:2015/09/30(水) 13:58:20
>>1070-1071
実際、米利上げを見越したマネー流出は、ブラジルで一段と活発化してきた。23日には通貨レアルBRL=が1ドル4.1799レアルと過去最安値を更新。株価もボぺスパ指数.BVSPが2008年9月のリーマンショック後の水準近くまで下落した。

ブラジル中銀のトンビニ総裁が24日、レアル崩壊阻止へあらゆる手段を活用すると述べ、レアルは反発。ただ、通貨安阻止のための利上げは、ブラジル経済を一段と圧迫するため、同国が苦境に直面していることに変わりない。

こうした中、FRBのイエレン議長は24日、インフレが引き続き安定的に推移し、米経済が雇用拡大に向け力強い状態であれば、FRBは年内に利上げを開始するとの見方を示した。

もし、12月に利上げがあれば、中国からの資金流出と中国企業のドル建て債務の膨張によって、今以上に中国企業や中国経済に対する下押し圧力が増すと予想される。

そうなれば、世界経済の成長テンポは一段と緩やかになり、一部の新興国では急速な通貨・株価の下落でショック症状が発生するリスクも高まるだろう。

リーマンショックのような「世界経済危機」の発生は回避できたとしても、世界経済を覆う「長期停滞」の暗雲がずっと居座るという可能性は、大方の市場関係者が足元で想定しているよりも高いと考える。

<輸出・生産停滞の長期化、600兆円目標にマイナス>

日本国内では、7月までの輸出・生産・個人消費の停滞は一時的との見方が根強い。特に政府・日銀はその見方を強調している。

だが、中国発の調整が長期化し、原油価格の下落傾向がジワジワと継続した場合、日本の輸出・生産を下押しするだけでなく、物価の水準も押し下げる力が増大する。

輸出・生産の停滞の長期化が現実味を帯びると、需給ギャップのマイナスが拡大し、生鮮とエネルギーを除いたコアコアCPI(消費者物価指数)のプラス幅も縮小傾向に転じる可能性が出てくる。

それだけではない。名目3%、実質2%の成長軌道が、足元からグラグラと動揺し、600兆円の名目GDP達成の時期が、大幅に遅延することにもなりかねない。

政府・日銀にとって本格的な危機が来るとすれば、それは12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、FRBが利上げを見送る時だろう。利上げできないほどに米経済が軟弱で、世界経済のぜい弱性が顕著とマーケットが受け止め、グローバルに株価が下落する現象に直面しかねないからだ。

世界経済が下降トレンドに入った時に、名目GDPを100兆円上積みすることは極めて困難になる。

ノルウェー中銀の予想外の利下げが投げかけたメッセージは、日本の政策当局と市場関係者にとって、決して無視してもいい存在ではない。


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