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重工業・造船・航空機スレッド

153千葉9区:2009/08/02(日) 10:27:56
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200907290004o.nwc
「787」開発遅れや補助金めぐる係争 旅客機2強、“乱気流”の経営
2009/7/29

 米航空機最大手ボーイングの新型中型旅客機「ボーイング787」の初飛行が再び延期された。初飛行のスケジュールはすでに当初の計画から2年遅れており、引き渡しまでにはさらなる遅延が避けられそうにない。欧州のライバル会社エアバスが開発中の新型旅客機「A350」の機先を制したいボーイングだが、将来には暗雲が立ち込めている。

                   ◇

 ■分析

 「787」は7日に低速地上走行テストを完了。しかし初飛行はまたも延期された。機体のセンター・ウイング・ボックス結合部に強度不足が見つかったことが理由とされており、これが改善されるまで高速地上走行テストは実施できない。ボーイングは開発スケジュールの見直しを進めており、7月中にも最新版が明らかになる見込みだが、3〜4カ月の遅延は避けられないだろう。

 ボーイングはまた、米連邦航空局(FAA)からの型式証明取得について、9カ月という短期間での実現を目指している。しかし航空機の複雑な構造などを考慮した場合、これは楽観的過ぎる見通しに終わるだろう。完全な証明を得るには、少なくとも12カ月かかると考えるのが妥当だ。

 ◆外部委託が裏目に

 アウトソーシング(外部委託)重視の方向に戦略を転換したボーイングは、「787」の約90%を社外で生産している。しかし、これが大幅な遅延の原因の一つになっている。初期段階の遅延の原因には生産システムの管理態勢の甘さがあった。同社は「787」の開発の一部を担当しているボート・エアクラフト・インダストリーズの関連部門を買収することによって、管理態勢の引き締めを図っている。

 また、「787」の需要に対応するため、ボーイングは新工場の建設を検討している。新しい生産ラインが完成すれば、引き渡し時期を早めるのに役立つだろう。また、中距離向け広胴型航空機の市場でボーイングのシェアに食い込もうとしているエアバスの新型機「A350」に対して、再び優位性を主張できるようになるかもしれない。とはいえ、2010年第1四半期の引き渡しスケジュールに間に合わせることは、やはり難しいといえる。

 ボーイング、エアバスともに、リセッション(景気後退)に伴う受注の減少とキャンセルの増加に悩まされている。景気の悪化が落ち着けば受注が戻り、新規のプロジェクトが始動することになるだろうが、手持ちの受注が減っている状態でのキャッシュフローの確保は至難の業だ。

 09年上期の受注数はボーイングが85機、エアバスが90機で、ほぼ拮抗(きっこう)していた。しかしその後、ボーイングには84機ものキャンセルが発生(うち「787」が73機)し、最終的な受注数はわずか1機だった。一方エアバスのキャンセルは22機にとどまり、受注数ではボーイングを上回った。

 両社とも広胴型航空機の受注に苦戦したが、なかでも打撃を受けたのがボーイングの「747−8」とエアバスの「A340」だ。両モデルでは新規受注を一件も確保できず、キャンセルも相次いでいる。

 生産活動が低迷する一方、09年上期の引き渡し実績は両社合わせてちょうど500機で、過去最高レベルに達した。08年同期は486機だった。受注が減って引き渡しが進んだために、手持ち受注数は今年6年ぶりに減少し、両社で7000機を下回った。


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