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国際政治・世界事情

7985チバQ:2014/05/19(月) 21:48:29
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140518/asi14051808480003-n1.htm
【モディのインド】
(中)宗教対立解消に重責
2014.5.18 08:48 (1/3ページ)

 インドの新首相に就任予定のインド人民党(BJP)のナレンドラ・モディ氏(63)が州政府首相を務める西部グジャラート州。その中心都市、アーメダバードの郊外に、インドで少数派のイスラム教徒約45万人が住むビシャラ地区がある。その多くが、2002年に起きた暴動で多数派のヒンズー教徒の襲撃を受けて避難し、そのまま帰れなくなった人々だ。

 「州政府はいつでも元の町に帰ってよいというが、危なくてとても帰れない。家屋は焼かれ、土地はヒンズー教徒に奪われたままだ」

 イスラム教徒のカイルニサ・パタンさん(38)は、住民が置かれている状況をこう説明した。

 パタンさんは今、避難してきたイスラム教徒の女性たちの福祉のために働く非政府組織(NGO)「パルアーズ」の幹部を務める。この地区への移住者は住民登録がままならないため、学校に通えない子供も多数いるという。

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 02年2月。グジャラート州東部ゴドラで列車火災が起き、ヒンズー教の聖地、北部ウッタルプラデシュ州アヨディヤから戻ってきた巡礼者ら数十人が死亡した。直後、イスラム教徒による放火だったとのうわさが流れ、州内各地でヒンズー教徒たちがイスラム教徒らを襲撃、死者はイスラム教徒を中心に約2千人に上ったといわれている。

 伏線があった。巡礼者たちが訪れたアヨディヤはラーマ神の生誕地とされる。しかし同地には16世紀にヒンズー教寺院を壊して建てられたと伝わるモスク(イスラム教礼拝所)があり、ヒンズー教過激派らが1992年、同モスクを襲撃して破壊、両教徒間の大規模衝突に発展した。アヨディヤは両教徒にとって極めて敏感な土地だった。

 パタンさんによれば、ビシャラ地区では暴動後、イスラム教徒の篤志家によって土地が取得され、移住用の住宅が建設された。ただ、こうした住宅で暮らすお金がなく、付近のゴミ集積場の仮設住宅で避難民生活を余儀なくされている人々も約1300世帯いるという。

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 両教徒分断の張本人として、イスラム教徒や人権団体から非難されているのが、2002年の暴動発生当時から州政府首相を務めているモディ氏だ。側近の女性閣僚は12年に、暴動をあおったとして有罪判決を受けている。モディ氏自身は暴動を看過したと非難されたが、刑事責任は追及されていない。

 ただ、モディ氏はBJPの支持母体の一つで、ヒンズー至上主義を掲げる団体「民族義勇団(RSS)」の出身。それだけにモディ氏の反イスラム色を指摘する見方は根強い。

 今回の総選挙でも、モディ氏側近のBJP幹部が、ウッタルプラデシュ州でイスラム教徒への「ヘイト・スピーチ」(憎悪に基づいた演説)を行い、選挙管理委員会から選挙活動を禁止させられている。

 モディ氏は自らを「愛国者」とし、ヒンズー至上主義者のイメージ払拭に努めている。しかし、BJPはこれまで、アヨディヤのヒンズー教寺院再建の政治キャンペーンを展開し、総選挙のマニフェストにも寺院再建を挙げている。

 アーメダバードのNGO、「社会正義センター」のガガン・セティ氏は、「モディ氏の息のかかった連中がいまだにイスラム教への憎悪をあおっているのに、モディ氏はなぜ何の対応もとらないのか」と批判し、「イスラム教徒の多くは、モディ氏がこの国の首相になることへの懸念を隠さない」と指摘している。(岩田智雄)


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