したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

国際政治・世界事情

7520とはずがたり:2014/03/03(月) 14:13:22

ウクライナ情勢 プーチン氏、旧ソ連再興「ユーラシア連合」へ譲れぬ要地
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20140303060.html
産経新聞2014年3月3日(月)07:56
 ■「ユーラシア連合」創設の野望

 【シンフェロポリ(ウクライナ南部)=遠藤良介】ロシアのプーチン大統領が威信をかけて開催したソチ五輪の閉幕間際、ウクライナの政変で親露派の政権が崩壊する事態が起きたのは皮肉というほかない。露上院から軍事介入への同意を取り付けたプーチン氏は、欧米諸国との激しい対立を覚悟で危険な勝負に出ようとしている。

 プーチン氏が過去に発言した2つの有名な言い回しが、同氏の思考回路を理解する助けになるかもしれない。

 まず、「ソ連崩壊は20世紀最大の地政学的悲劇だった」という言葉だ。ソ連再興にかけるプーチン氏の決意を示すと考えられているが、ソ連崩壊に伴い、2千万人とされるロシア系住民がロシア国境の外に取り残された現実に思いを致す発言でもあった。

 「ロシア系住民の保護」を掲げてウクライナ南部クリミア自治共和国への介入姿勢を強めるプーチン氏には、人道的な観点で、ロシア系に対する“責務”のような感情を抱いている側面があるのかもしれない。

 半面、冷徹な現実主義者として知られるプーチン氏には「ソ連崩壊を悔やまぬ者には心がなく、かつての形のソ連復活を望む者には頭がない」という言葉もある。これに沿えばプーチン氏が主唱している「ユーラシア連合」は旧ソ連諸国を現代流に経済統合する組織といえ、ウクライナ抜きの連合体では経済効果も存在感も乏しくなってしまう。

 旧ソ連国家保安委員会(KGB)のスパイとして東ドイツに勤務していた1989年、プーチン氏は「ベルリンの壁」崩壊を目の当たりにし、旧東側陣営が解体していく悲哀を味わった。

 プーチン氏はソ連崩壊後のエリツィン時代に弱体化したロシアを再興し大国として復活させることを使命と自任してきた。その際、世界を帝国主義的な「勢力圏」の単位でとらえ、ロシアが枢軸の一つでなければならないと考えている。

 「ユーラシア連合」は、ロシアが欧州連合(EU)と中国のはざまで埋没せず、「大国」として生き残るための構想だ。中東の橋頭堡(きょうとうほ)とみなすシリアのアサド政権を強硬に擁護するのも、地中海への窓口となるクリミア南端セバストポリの黒海艦隊基地を手放すわけにいかないのも、底流は同じといえる。

 ソ連的な安全保障観を引きずるプーチン氏には、欧米勢力との間に「緩衝地帯」を確保しておきたいという執着があることも間違いない。2008年に戦火を交えたグルジアにも共通するが、国の規模などから見てもウクライナははるかに重要な位置づけだ。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板