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国際政治・世界事情

7518チバQ:2014/03/02(日) 21:58:22
http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/140301/wor14030115280027-n1.html
2014.3.1 10:21
コメント 五輪の舞台袖で見た“醜悪” 人権侵害「プーチンのロシア」の本質
 何とも醜悪なものを見た気がした。同時に、これが「プーチン大統領のロシア」の本質なのだと思わざるを得なかった。

 「プーチン氏が祖国の愛し方を教えてくれる」。冬季五輪も後半に入ったロシア南部ソチで覆面姿の女性たちが突然、こう叫んでパフォーマンスを始めた。即座にコサックの警備隊の一団が駆けつけ、彼女たちを複数回にわたりムチで引っぱたき、組み伏せるなどしてパフォーマンスを押しつぶした。額から血を流している関係者もいた。

 ロシアの女性バンド「プッシー・ライオット」をめぐる騒動だ。歌詞から察するに、愛国者を自任し、愛国教育を推進するプーチン氏を皮肉る狙いだったようだ。メンバーは2012年、モスクワにあるロシア正教会の総本山で「マリア様、プーチンを追い出して」などと歌って3人が逮捕され、最長で2年近く服役した者もいた。

 バンドの技術的レベルはこの際、問うまい。個人的には、五輪会場周辺や宗教施設で政権批判を繰り返し、注目を集めようとする戦術も気にくわない。ただ、プーチン氏への批判を叫んだだけでムチで手ひどくたたかれるシーンはインターネットを通じて世界に広がり、ロシアにおける「表現の自由」の限界点を鮮明に示した。

 エピソードがもう一つある。こちらは、「集会の自由」に関わるものといえようか。

 ソチ五輪に際しては、「抗議ゾーン」なるものが設けられた。「同性愛宣伝禁止法」の制定を機に高まったロシアの人権政策に関する欧米からの批判をかわす狙いだったのだろう

 しかし、その顛末(てんまつ)はいかにもロシアらしいものだった。抗議ゾーンは五輪会場から約20キロ離れており、使うためには当局に申請を出す必要がある。いうまでもなく、プーチン氏は旧ソ連の情報機関、国家保安委員会(KGB)のスパイ出身だ。観光客らの目につきにくい場所で、わざわざ自らの個人情報を役所に明かしてデモを行う者がどれだけいるだろうか。

 案の定、抗議ゾーンではほとんどデモはなかったようだ。五輪開会前の2月上旬に高齢者8人が集まって待遇向上を訴えた程度で、周囲にはほとんど誰もいない写真が配信された。海外から文句が付いたから、形だけでも整えておこう。そんな政権側の考えがにじみ出ている。高齢者らは当局の指示で“官製デモ”を行ったのでは、とさえ勘繰りたくなる。

 世界が注目するイベントの陰で起きたささいな出来事にこそ、この国の本質が潜んでいる。2000年から続くプーチン氏の時代を通じ、ロシアの人権侵害は深刻化の一途をたどっていると改めて確認することができた。

 ソチ五輪は幕を閉じた。テロをはじめ懸念材料はあったが、結果をみれば過去の五輪に比して運営に大きな問題があったわけでもない。プーチン氏はモスクワ夏季五輪ボイコットで受けた恥辱を晴らせて得意満面だったはずだ。

 しかし、五輪閉幕と同時期に隣国ウクライナで親露派政権が崩壊した。国益を損なう深刻な事態につかの間の酔いもさめる衝撃を受けたに違いない。(論説委員・佐藤貴生)


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