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国際政治・世界事情

7421チバQ:2014/02/22(土) 08:36:18
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140222/erp14022200400002-n1.htm
過激化する民族主義 ウクライナ衝突 制御不能なデモの中核

2014.2.22 00:37 (1/2ページ)

独立広場で「ウクライナに栄光を」と気勢をあげる反政権デモの参加者ら=21日、キエフ(AP)
独立広場で「ウクライナに栄光を」と気勢をあげる反政権デモの参加者ら=21日、キエフ(AP)


 【モスクワ=遠藤良介】ウクライナの首都キエフで反政権デモ隊と治安部隊の衝突が拡大した問題で21日、ヤヌコビッチ大統領と野党側が大統領選前倒しを柱とする合意文書に署名した。ただ、情勢正常化のカギを握るのは、最近のデモで中核を担い、政権と野党の双方にとって制御不能となっていた過激な民族主義勢力の動向だ。おおむね平和的だった昨年11月以来のデモはここにきて急速に暴力化し、政権側の報復的な強硬措置を招いた経緯がある。

 デモ隊が占拠するキエフ中心部の独立広場。火炎瓶が飛び交って広場や周辺の建物が激しく燃え上がり、現地からの映像ではデモ隊側が小銃を発射していることも確認された。18日に再燃した大規模衝突の光景は、特設ステージで演説やイベントが行われてきた平和的なデモとはほど遠い。

 「われわれはいかなる合意もしておらず、立ち上がった民衆による攻撃は続かねばならない」。ヤヌコビッチ大統領と野党3指導者が「停戦」に合意した直後の20日、過激な民族主義勢力の連合体「右派セクター」がこんな声明を出し、大規模衝突は再燃した。

 ウクライナ人の解放や独立国家を希求する民族主義が、思想的な体系を得たのは20世紀初頭。現在の民族主義勢力は特に、第二次大戦期から1950年代まで対ソ連パルチザン闘争を行ったウクライナ蜂起軍(UPA)の指導者、ステパン・バンデラの影響を受けているとされる。

 国の西部を基盤とする親欧米派、東部の親ロシア派という二大政治勢力の間で民族派はごく目立たない存在にすぎず、2012年の議会選で民族派野党「自由」がようやく約10%を得票した程度だ。だが、昨年12月には複数のグループによって「右派セクター」が形成され、過激勢力が存在感を増した。

 ウクライナの有力政治学者、フェセンコ氏は「独立広場の勢力が全て民族主義者ではない」と断りつつ、「国が危機的な状況に陥ったことが過激民族主義者を勢いづけた。彼らは一連のデモに乗じて自らの支持拡大を狙っている」と現状を分析する。

 支持基盤などの面では親欧米派と重なる過激民族主義勢力だが、親露派のヤヌコビッチ政権を「占領体制」とみなし、暴力も辞さずに政権打倒を目指している点は異なる。過激派は、西部のリビウなど各地でも行政庁舎の占拠や治安機関襲撃を行っている。

 今後は、過激派が暴力を停止するかに加え、ヤヌコビッチ氏が大統領選の前倒し実施などの合意事項を履行するかが焦点だ。

 だが、この国では親露派が一定の政治力を得ることは避けがたく、過激な民族主義勢力の存在は将来にわたり国の行方に影を落としそうだ。


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