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国際政治・世界事情
7414
:
チバQ
:2014/02/20(木) 22:56:22
http://mainichi.jp/select/news/20140221k0000m030072000c.html
ウクライナ:デモ隊と治安部隊衝突 19人死亡 続く流血
毎日新聞 2014年02月20日 20時08分(最終更新 02月20日 20時24分)
【キエフ田中洋之】政治危機が続くウクライナの首都キエフで20日、反政府デモ隊と治安部隊が衝突し、内務省によると警官1人が死亡、29人が負傷した。また、AP通信によると、中心部の独立広場の近くでデモ隊とみられる18人の遺体が確認された。遺体は銃撃を受けたものだったという。保健省は死者7人と発表している。
ウクライナでは19日夜にヤヌコビッチ大統領と野党指導者3人が「休戦」で合意したばかりだった。28人が死亡した18日夜の大規模衝突に続く流血の事態となったことで情勢はさらに混迷を深めている。
ウクライナ大統領府は20日、「野党側は休戦合意をデモ隊が武装するための時間稼ぎに使った」と非難する声明を発表した。内務省は、デモ隊側のスナイパーが中心部のビルから治安部隊に向けて発砲したと発表した。
一方、デモ隊の一部は国会を襲撃したほか、政府関連庁舎の占拠をさらに進めている。
ヤヌコビッチ大統領は20日、キエフを訪れたフランス、ドイツ、ポーランドの外相と会談した。
http://mainichi.jp/select/news/20140221k0000m030075000c.html
ウクライナ:黒煙たちこめ緊迫感に包まれる首都 衝突再発
毎日新聞 2014年02月20日 20時13分
【キエフ田中洋之】爆発の重低音が響き、タイヤを燃やした黒煙がたちこめる。反政府デモ隊が拠点とするウクライナのキエフ中心部の独立広場は20日、前日夜の「休戦」合意にもかかわらず治安部隊との衝突が再発し、緊迫感に包まれた。
28人の死者を出した18日夜の大規模衝突から2日。放火で焼け焦げた労働組合会館が生々しい傷痕をさらす。ヘルメットとこん棒で“武装”した男たちが鋭い目つきで警戒にあたり、火炎瓶や投石用のレンガが治安部隊と対峙(たいじ)する最前線に次々と運び込まれていた。テントでは負傷者が次々と応急の手当てを受け、野戦病院をほうふつさせた。
「まるでスターリングラードだった」。バリケードの番にあたっていたビャチスラフさん(42)は、第二次大戦中にソ連軍とドイツ軍が繰り広げた市街戦を例に、18日夜の惨事を振り返った。広場近くでは治安部隊が使用したとされる銃弾や薬きょうが「弾圧の証拠」として展示されていた。ヤヌコビッチ大統領は「独立広場の強制排除はしない」と約束したというが、デモ隊側にそれを真に受ける人はほとんどいない。逆にドミトリーさん(60)は「政権側は軍の投入やロシアの支援を得て我々を力で粉砕しようとしている」と不信感を隠さない。
政府が20日を衝突の犠牲者を悼む「服喪の日」と定めたのとは裏腹に、キエフ中心部は追悼ムードとかけ離れた状況となった。デモ隊の過激化を先導する極右連合「右派セクター」のヤロシュ代表は同日、ヤヌコビッチ大統領と有力野党が合意した「休戦」に従うつもりはないとツイッターに書き込み、武力闘争を続ける構えだ。
記者が前回キエフを訪れた昨年11月末は反政府デモが始まった直後で、独立広場に若者や女性が大勢集まり、欧州連合(EU)への加盟を求めて平和的なデモを繰り広げていた。あれから3カ月。独立広場の様子は一変し、殺伐とした雰囲気が広がっている。先行きが不透明感を増す中、ウクライナの混乱が拡大すれば、かつてのユーゴスラビアのように内戦・国家分裂につながるというシナリオも現実味を持ってささやかれ始めている。
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