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国際政治・世界事情
7396
:
チバQ
:2014/02/14(金) 23:01:42
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140214/mds14021418200006-n1.htm
【ムバラク政権崩壊3年】
米、不安定化恐れ 正統性問えず
2014.2.14 18:20
【ワシントン=小雲規生】ムバラク政権崩壊から3年がたつ中、エジプトに対するオバマ米大統領の姿勢が定まらない。オバマ政権は、モルシー前大統領支持派への弾圧を強める暫定政権に民主的な政権への移行を強く要求。その一方で、軍のクーデターで発足した暫定政権の正統性については不問に付している。民主化支援だけでなく、地域の安定にも重点を置いているためだ。
ケリー国務長官は1月18日、エジプトの国民投票で改憲が支持された後の声明で「民主主義を確かにするのは一度の投票ではなく、その後の行動だ」と強調。暫定政権がモルシー派の中核であるムスリム同胞団への弾圧を強めていることなどに懸念を示した。
しかしオバマ政権は昨年7月のクーデターでは事態を見守る態度に終始した。暫定政権とモルシー支持派との衝突で千人近くが死亡した後になってようやくエジプトへの軍事支援の一部凍結を決めたが、同時に暫定政権との連携も確認するなど暫定政権の正統性を否定するには至っていない。
米国が暫定政権に強い態度を取らない背景には、中東情勢の不安定さがある。「アラブの春」では民主化支援を打ち出したオバマ政権だったが、内戦が泥沼化するシリアや米軍が全面撤退したイラクでは、イスラム系武装組織が活動を活発化させ、「米国本土にとっても潜在的な脅威」(クラッパー米国家情報長官)との見方が強まっている。
オバマ政権にすれば、これまで地域大国として中東の安定に貢献してきたエジプトまでも混乱し続ける事態は何とか避けたい。暫定政権が国内の治安を維持できるのであれば、過去の経緯に目をつぶってでも、選挙などを通じた今後の民主的政権移行に期待するほかないのが現状とみられる。
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