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国際政治・世界事情

7297チバQ:2014/01/19(日) 23:01:44
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140119-00000047-jij-asia
汚物を素手で清掃=カースト呪縛、130万世帯―禁止法にも抜け道・インド
時事通信 1月19日(日)15時30分配信

 ラジュ・ラジョリアさん(45)は「私の手は汚れている」とつぶやいた。インド古来の身分制度カースト制の底辺「不可触民」出身で、父も祖父も代々、くみ取り式トイレや下水管を素手で清掃する仕事が生業だった。1日の稼ぎは200ルピー(約320円)程度。ヒンズー教の神々の像に手を触れることすら許されず、貧困と差別にまみれて生きてきた。
 カースト制のどの階級からもはじき出された不可触民はインドの全人口12億人のうち約2億人とされる。身分差別廃止を定めた憲法施行から64年が過ぎた今も、その大半が過去の呪縛に縛られている。
 ◇「地獄」の悪臭
 「この地獄から抜け出したい」。午前7時、首都ニューデリー南部にある高級住宅地の大家から仕事の依頼が入る。ラジョリアさんの仕事道具は長さ約1.5メートルの鉄製の棒だけ。下水管の中で四つんばいになり、詰まりの原因になった汚物を取り除く。
 体に染みついた悪臭をぬぐい去ることはできず、仕事後は食事も喉を通らない。25年間、非衛生的な環境で働き続けたせいか「慢性的に体調が優れず、せきが止まらない」。仕事を終えてもコップ1杯の水すらもらえず、追い払われるように次の仕事場へ向かう。
 生活は苦しい。4人の子供には「公務員になってほしい」と願っていたが、次女(16)と次男(14)は、家計を助けるために同じ仕事を始めた。「これ以外ならどんな仕事でもしたいが、『汚れた者』にそんな機会はほとんどない」。ラジョリアさんは肩を落とす。
 ◇「写真撮らないで」
 インド国会は2013年9月、手作業によるトイレ・下水管清掃業の禁止と、それによって失業する職人の社会復帰を定めた法律を成立させた。同法はこうした職業を「非人道的」と断じ、「個人が尊厳を持って生活できるよう保証する」と規定した。
 ただ、「『防護装備』を提供した場合は規制の対象外」とも記している。専門家は「マスクや手袋など簡易装備を与えるだけで合法と認められる恐れがある」と批判する。
 11年の国勢調査によれば、代々手作業でトイレなどの清掃をしてきた職人の家庭は75万世帯。市民団体は、実際にはその数はもっと多く、130万世帯に上るとみている。
 ラジョリアさんは法律施行後もマスクや手袋なしで排せつ物を処理し続ける。「写真だけは撮らないでほしい」。自らを恥じるように丸めた背に、いまだ解けぬカーストの呪縛が見えた。


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