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国際政治・世界事情
7235
:
チバQ
:2014/01/06(月) 20:44:11
http://mainichi.jp/select/news/20140106k0000m030068000c.html
イラク:西部でアルカイダ拡大 イラク軍と戦闘続く
毎日新聞 2014年01月05日 22時46分(最終更新 01月05日 23時43分)
戦闘による死者の葬儀で、反政府スローガンを叫んで行進する武装した男たち=イラク・ファルージャで2014年1月4日、AP
拡大写真 【カイロ秋山信一】イラクとシリアで活動する国際テロ組織アルカイダ系の武装組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」が昨年末以降、首都バグダッドの西にあるアンバル県の一部都市を占拠し、イラク軍との戦闘が5日も続いた。AP通信などによると、ISILは4日までに主要都市ファルージャを制圧。イスラム教に基づく新国家建設を目指して支配地域を拡大しており、シリアとイラクの混乱に拍車がかかっている。
首都バグダッドでは5日、複数の爆弾が爆発し、AP通信によると、少なくとも20人が死亡、55人が負傷した。犯行声明は出ていないが、アルカイダ系武装勢力の関与が疑われている。
今回の紛争のきっかけは、昨年12月末、イスラム教シーア派主導のマリキ政権がアンバル県ラマディで開始した、スンニ派中心の反政権集会の強制排除。少なくとも13人が死亡したためデモ隊は激しく反発し、混乱はバグダッドの西約50キロにあるファルージャにも波及した。
マリキ政権は両都市から軍を撤退させるなど融和策をとったが、ISILが混乱に乗じて警察施設や刑務所などを襲撃して一部地域を占領、軍との戦闘に発展した。AFP時事によると、4日までに165人以上が死亡した。ISILの戦闘員は数百人以上で、ファルージャではスンニ派地元部族もアルカイダに協力しているという。マリキ首相は4日の演説で「全テロ組織を壊滅させるまで戦い抜く」と強調した。
ファルージャは2003年のイラク戦争後、米軍占領に反対するスンニ派過激派の拠点となった。その後、米軍と地元部族が協調し、07年ごろまでに過激派を排除したが、11年末までに米軍は撤退。過激派が勢力を盛り返していた。ロイター通信によると、ケリー国務長官は5日、米軍再派遣の考えはないと強調した。
イラクの治安悪化の背景には、隣国シリアの内戦もある。シリアではシーア派系アラウィ派が主体のアサド政権と、スンニ派が多い反体制派が戦っている。このためイラクでも、多数派のシーア派に対する反発が拡大。シーア派を敵視するISILによるテロが増加した。シーア派武装勢力も反撃し、宗派間抗争が激化した。
. ISILはシリア北部や西部でも支配地域を拡大している。中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、アルカイダの指導者ザワヒリ容疑者は昨年11月までに活動地域をイラク国内に限るよう指示したが、ISILはその後もシリアで活動を続けている。
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